今日の例会は「プリあら20周年記念例会」と言う、記念すべき例会です。会場の入り口には、プリあら永世会員の方々や、ぺるちゃん・さるさんからの豪華な花輪が飾られ、おめでたさを盛り上げています。
今日はいつもと異なり2部構成になっています。第1部は、マジックブースに出店しているマジシャンの方々によるディーラーズマジックショー、第2部は、プリあらに縁の深いゲストマジシャン等によるマジックショータイムです。いつもより多くのマジックを見ることが出来そうで、とても楽しみです。
第1部は、いつもより2時間以上早い17時から始まりました。週明け月曜日の17時から開始と言う事で出足が心配されていたようですが、多くの方々が第1部から参加されました。開会前からブースの前には大きな人だかりができています。
第1部の司会は、ミステラさんとタジマジックさん。お二人でショーを盛り上げながら進行して行きます。
最初はタイマロさんの登場です。一瞬でスポンジボールが飛び出してくる箱や、大きなスリーカードモンテ、タブパン、伸びるシャベル等、誰でも手軽に演じることが出来るようなグッズの紹介でした。
次は、プリあら例会の荒木会長コーナーで、頻繁に小道具を作っている「やまひで 」こと山田秀樹さんです。「マジックを引退した会員の人が、プリあらに寄付してくれたグッズの紹介」ということでした。入札方式で一番高額の札を入れた方が購入できる方式。品物は、パーフェクトリング、ゾンビボール、アストロスフィアー、腕ギロチン、ロープマジックのセットなど、いずれもしっかりとした作りの品物が多く紹介されました。
その次は、ぺるさんです。「来月引っ越しするので、荷物を整理するためにマジック用品を処分します」ということだったのですが、どさくさに紛れてマジック用品以外も販売していたとかいないとか(笑)。品物は、小さくなるビール缶や、一瞬でドレスに変わってしまうバッグなど楽しいグッズが紹介されました。
次はちょっと気分転換に、タジマジックさんのマジックショーです。インビジブルデックや、ブックテスト、5000円札と1000円札が一瞬にしてチェンジするマジックなど、すごく現象がわかりやすいマジックが次から次へと演じられました。
さて、再びディーラーズマジックショーに戻るのですが、再度タイマロさんの登場です。今度はタイマロオリジナルグッズの紹介でした。難しいテクニックをマスターしなくても手からカードが出せるグッズなど、これも手軽に演じられる商品です。
続いて、山田秀樹さんも再登場です。ダンシングケーンの紹介でしたが、山田さんが「これまでで最も振りやすいバランスの良いオリジナル製品です」と言われていたので、とても興味をそそられました。
次はシルキー渚さんです。両手を見せて何も持っていないことを示した後、右手を振るだけでシルクが出て来るという、シンプルなマジックでしたが、とてもよくできているグッズでした。いろいろなマジックの手順書も持って来られているという事で、じっくりとマジックを研究したい人にはとても魅力的なブースだったのではないでしょうか。
最後は、マジックファンタジアの渋谷慶太さんです。2つの袋の中に入れた赤と青のチュッパチャップスが、入れ替わるグッズやハロウィーン期間限定バージョンのゾンビボール等、ステージで演じるのにとても良いマジックグッズの紹介でした。
渋谷さんが、長年に渡って幼稚園の子どもたちにマジックを見せてきた経験から、とても良いアドバイスをくれました。それは子どもたちを喜ばせるためには「・繰り返し同じものを見せる ・お客さんが知っているものが出て来る ・予想しているものと違うものが出てくる」というのが秘訣だという事でした。これは大人にも当てはまりそうですね。
延べ8人のマジックショーが終わり、第2部開始までの間、益々マジックブースは盛り上がっていました。また、この合間に、9月8日に開催されるプリあらバスツアーのお知らせも行われました。今回のツアーは、ナシとブドウ狩りだそうです。大洋村の別荘で、みんなでワイワイと楽しむ姿が目に浮かんできます。
さて、お待たせしました、第2部の始まりです。
オープニングは、いつもと同じように、ミステラさんとぺるさんによる、オープニングマジックです。何も無い筒の中から、赤・青・黄のレイが順番に出て来て、もう一度それらを筒の中に戻すとレイが一つになっているというカラフルペルなマジックでした。ぺるさんの衣装は、ハートのクイーンそのものの柄のワンピースで、否が応でもマジックに引き込まれさせられます(笑)。
今日は20周年記念例会と言う事で、荒木会長もぺるさんたちと一緒に司会進行をやられるということで、楽しみです。
トップバッターはケン正木さんです。青いタキシードが、アシスタントのAZUSAさんの爽やかな青のドレスとマッチしています。アップテンポな曲に乗って、カラフルな傘が出て来るマジックは、とても上品な感じがします。筒の中に入れたシルクが次々と傘に変わっていくのも目に鮮やかに映ります。最後はケンさんのタキシードが一瞬にして黒に変わるという、ピシッとした締めで終わりました。
マジックの後は、演じてくれたマジシャンと荒木会長とのミニトークショー。ケン正木さんは「このマジックは荒木会長が曲をつけてくれたので、すごく良い作品になりました」と言っていました。日頃から「音楽が大切」と言っている荒木会長の言葉の意味が良くわかるショーでした。ケン正木さんは、プリあらに最も古くから参加しているマジシャンなので、荒木会長と、この20年間の色々なお話をされていました。
「プリあらは、最初は名前もない会であり、荒木会長の家に皆で集まってやっていたことから始まり、それから、プリあらと言う名前もついていった」という歴史的なお話も交わされていました。
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次は渋谷慶太さんです。会長の自宅で最初に鳩出しをやったのが渋谷さんだった、という紹介がありました。今日は、マジックレクチャーをやってくれるという事です。
赤と白の手袋が一瞬にして赤白のシルクに変わり、それを箱の中に入れると「祝 プリあら20周年」という垂れ幕に変わるという、大変おめでたいオープニングでした。
レクチャーの内容は、トランプを使ったマジックです。大変優れたマジックで、このやり方の説明がありましたが、ここでは書きませんね。今日の例会に来た人は本当にお得でした。
渋谷さんもプリあらとは20年来の付き合いだそうです。会長から例会の想い出を聞かれたとき渋谷さんは「家に伺った時、広い家でびっくりした」と言われていました。また「プリあらのクリスマスショーは最高に気持ちのいい舞台であり、ここに2回も出させてもらった事も印象深かった」と言われていました。
次は、元iColor’sの由凪ちゃんのダンスです。由凪ちゃんもプリあらと同じで、今年20歳になるということで10代最後の舞台となります。さすが10代、若さ溢れるキレのいいダンスでした。
ここでステージについての紹介がありました。プリあらの舞台は、最初は、マーカ・テンドーさんがご自分の所からスパイダーカーテンを持ってきて設置してくれていたそうです。それでは大変だということで、プリあらに永世会員制度を作り、その方々を中心に会費を納めていただき、そのお金でスパイダーカーテンを購入したという事でした。実は初めて永世会員制度があることも知りましたし、その方々の大きな御協力があったという事も知りました。ほんと、プリあらは、皆で作り上げている会なんですね。
さて、再びマジックショーに戻って、上口龍生さんです。ひもを使ったマジックです。トークを混ぜながらの楽しいショーでした。会長とのトークでは「博品館劇場に一風堂さんの腹話術を見に行ったときに、たまたま龍生さんがそこでマジックショーをやっていた」と言う懐かしい話や、「荒木会長の家に行ったときに、マジック談議に花が咲き、朝まで帰らなかった」話など、龍生さんと荒木会長との親密さを物語るエピソードも披露されました。
次のマジックは、藤原邦泰さんです。藤原さんは「3コママジックを考えている」ということで、独特のマジックを演じてくれました。まず道具を見せる、次におまじないをかける、そして現象を見せる、という3コマです。
最初のマジックはクリスマスツリーを見せて、おまじないをかけると、幹が伸びる、と言うマジックでしたが、次から次へと対象を変えながら同じ原理で現象を見せていきます。同じ現象の繰り返しなので飽きてしまうように感じるのですが、そこが少しずつ意外なものが伸びてしまうので、つい見入ってしまいます。よく考えると、これは第1部で渋谷慶太さんが話された原則と全く同じであり、大人である私たちも、同じだったんですね。
会長とのトークの中で、「プリあらで記憶に残っていること」を尋ねられると「荒木会長の決断の速さが素晴らしいと思いました。考え過ぎてもダメで、即断で最善の結果を出せることが凄いと思いました」と話していました。
次は、ぺる&まゆコンビによるマジックです。「ぺる」さんと「まゆ」さんのコンビで、私はきちんと見るのは初めてでした。2人とも薄手の色っぽい中国風のドレスで、テンポよく艶やかな、雰囲気のあるマジックを披露してくれました。
次は魔人タジマーさんのマジックです。選ばれるカードを予言してあるという、いつものパターン(笑)ですが、そこに行きつくまでの遣り取りに本当に笑わせてもらえます。最後は意外な方法で予言が当たっており、お客さんが「オッー」と声を出してしまうようなマジックでした。
荒木会長とぺるさんとのトークでは、ぺるライブの事が話題になりました。1回目のぺるライブでは、ぺるさんが「自分一人でライブショーを行う自信がないので、別のパフォーマーの人と一緒にやらせて欲しい」と言っていたのが、2回目のぺるライブでは「一人で大丈夫です」と言って周りを驚かせた話などが語られました。その時ダンサーをやった五十嵐ひとみさんが、いまやダンサーマジシャンをやっているという事も語られました。
次は、その五十嵐ひとみさんと山本晴美さんのショーです。幻想的な雰囲気を持つ2人の美女が演じる一つの無言劇のような感じでもあります。一人は真っ赤なコスチューム、もう一人は黒いコスチュームと、色のコントラストだけでもストーリーがわかります。音楽ともマッチした視覚的にも鮮やかなショーですね。
次のマジックの前に、今日、この会場に来ているプロマジシャンの方々の紹介がありました。ヒロ・サカイさん、長谷和幸さん、池田太郎さん、TOMOKOさん、ドリームかずよしさんです。
ここで、シルキー渚さんがプリあらが出来た頃に作ってくれた「プリンあらモードマジッククラブ」の横断幕が披露されました。「あら」の所だけが布の色が違っていて、その説明もありましたが、最初は「アラ」とカタカナで書いてあったそうです。そんなことも、プリあら20年を記念するとても素敵なお話です。
さて次は、サイクロンZさんの登場です。いつもの、モヤモヤマジックですが、何回見ても抱腹絶倒ですね。カード当てのマジックのように見せて、なかなかカードを当てようとしない。いろいろなモヤモヤしたことを繰り返した挙句、最後はきちんとカードを当てるというオチが、このマジックの面白さですね。
いよいよ最後のマジックです。トリを務めるのはケン正木さんとアシスタントのAZUSAさんです。第2部の最初に演じた時とは異なり黒い衣装で、シックな2人です。いきなり何羽も鳩が出て来て、会場は驚嘆の声で溢れました。ケンさんの手元をどんなに見ていても、どこから鳩が出て来るか全くわかりませんでした。さすがの技ですね。シルクのマジックを見ていても、そこから急に鳩が出て来て、それでまた会場からは驚きの声が上がります。とても品の良いマジックで、20周年記念例会の最後を飾るに相応しい、最後まで盛り上がった素晴らしいマジックでした。
これにて、全部のマジックショーが終了しました。第1部と合わせると、4時間を超えるマジックショーでしたが、それぞれ違う趣のマジックでしたので、全く疲れることなく、最後まで大変楽しく観ることが出来ました。プリあらは最高ですね。
今日は、途中、落雷で停電になるなど、アクシデントもあった例会でしたが、これまでプリあらを支えて来てくださったマジシャンの方や永世会員の方々を知ることが出来、また、これまでのいろいろなエピソードを聞くことが出来た、大変ありがたい例会でした。これからもプリあらがどんどん発展し、次の25周年や30周年には、さらに盛り上がることを夢見ています。皆さん、ありがとうございました。