このページは2018年の「プリあら会」日記です。2017年版、あるいは、それ以前の日記をお読みになりたい方はHOMEページを開いて年号をクリックしてください。
12月5日(水)
青狐 レオ

 プリンあらモードマジッククラブの12月は、例会とクリスマスパーティ。今夜は例会としては今年最後でした。1年を締めくくるという意味で、来年以降につながる素敵な会でしたので、その様子を日記につづります。
 キャラマン・タイマロさんによるプリあらグッズコーナーでは、赤い箱と黒い箱と3色のボールを使った、とても不思議なマジックが紹介されました。このグッズがなんと300円。プリあら会員だけの特典ですね。
 オープニングは、おなじみMCのミステラさんとわか葉さん。花を透明な箱の中にいれて呪文をかけると大きな花束に変化してしまうという華やかなマジックでスタートです。

 続いてはビジターマジシャンのコーナー。最初はTokyo Tomoさん。「20世紀シルク」という有名なマジック。よく演じられるマジックですが、それに工夫を加えることで、また違う印象のマジックになることが良くわかりました。
 次は魔耶一星さん。粒タイプのチョコレート(M&M)を使ったマジックです。とても可愛いお子さん達、チョコレートをたくさんもらった笑顔が輝いています。ものすごく不思議なことが起きていて、心が暖かくなる素敵なマジックでした。
 ビジターマジシャンコーナーのトリはケン正木さん。電球を使った不思議なマジック。まるで密室ミステリーのような謎が広がりました。「デンキュー!」

 プリあら名物、魔人タジマーとわか葉さんのコーナーでは、3人のお客さんに選んでもらったカードを見事に当てる、これもまた不思議なマジック。不思議を演出するやり方が人それぞれに違っていて、そこがマジックの魅力とも感じられます。
 ここでいよいよメインゲストの登場…と、思ったら、飛び込みで登場したのがサイクロンZさん。不思議の演出というよりは笑いの演出の要素が強いモヤモヤマジックを3連発。どれも予言のマジックですが、そこに広がっているのはお笑いの世界というモヤモヤ感が、大きな笑い声とともに会場に広がります。

 そのモヤモヤ感をスッキリさわやかに変えたのが本日のメインゲストの北見翼さん。惜しまれながら3年前に亡くなった北見マキ師のお弟子さんです。ステージに登場した立ち姿も凛々しい28歳の若者。
 ハンカチをステッキに変える指先の美しさに見とれるスキもなく、20世紀シルク、トランプがハンカチに変わったり大きなサイコロに変わるマジックや、大中小の3本ロープの長さが同じになったりまた変わったりと、オーソドックスなマジックを端正に、美しい所作で立て続けに演じます。会場からは大きな拍手が上がっていました。
 翼さんの演技はよどみなく続きます。会場との掛け合いのような、袋から玉子が出てきたり消えたりするマジックでは、種明かし?と見せかけてさらに謎が深まってしまう楽しい演技。
 その後は、取り出したボールが増えたり減ったりする「シカゴの四つ玉」。ハンカチを使ったり、ボール同士がぶつかり合う音の演出が新鮮で、ビリヤード玉のモチーフが生き生きと輝いた瞬間と感じました。
 マジック愛好家のみなさんは、ここまでのところでクラシックマジックの百科事典のようだと思われるかも知れませんね。多くはマジッククラブの発表会等でも演じられている演目で、タイトルも自然に思い起こされるのではないでしょうか。翼さんはそのひとつひとつを、丁寧に演じられていてため息が出ました。
 クラシックマジックと言えば、鉄のリングがつながったり、外れたりするあのマジックも。これも翼さんの工夫で、とても不思議であると同時に、美しく仕上げられていました。リングがすべてステージ上にバラバラに広がったところは圧巻です。

 ラストは、空中から次々に大きな銀貨を取り出してはバケツに入れていくマジックが演じられました。師匠の北見マキ師も得意とされていた「マイザーズ・ドリーム」というマジックです。私は北見マキ師の演技を浅草演芸ホールで一度だけ観たことがあります。ステージの立ち姿や、銀貨を取り出したり、バケツに入れるときに銀貨が落ちる音がする際の所作がとても美しく、華のあるマジシャンだと感じていました。

 今夜の翼さんの演技にもその姿を重ね合わせながら観ていました。翼さんは先ほど書いたとおり28歳。これからもっと大きく羽ばたくことが期待されますね。
 締めくくりは荒木一郎会長のコーナーです。まずはプリあらマガジン最新号が紹介されました。日本で唯一定期刊行されているマジック雑誌、しかもオールカラーという贅沢な雑誌ですが、会員は1,000円で入手可というのが嬉しいですね。今回はマジックの百科事典「ターベルコース」で有名なハーラン・ターベルの伝記の他、マジックネタも満載でとても興味深い内容になっています。
 次は会長マジック。一度しか演じられることのないマジックで毎回ワクワクします。今夜は正倉院に収められている厨子のような箱を用いてのマジックです。
 封筒に1枚のトランプが入っており、それをその箱の中に入れます。続いて裏模様がバラバラのトランプからお客さんが1枚を自由に選びます。荒木会長が箱の中から先ほどの封筒を取り出すと、なんと裏模様も表面のマークも数字もお客さんの選んだトランプです。さらに、箱の中に小さな赤い玉を入れて棒でかき混ぜると、箱の中からは赤い玉が雪崩を打って出てきました。とても不思議で、そして華やかなマジックで今年の例会が締めくくられました。
 私がプリあらに初めて参加したのは2008年11月30日、プリあらアワードの日でしたので、それから10周年となります。
 毎回素敵なステージが繰り広げられていますので、飽きることなく続いています。仕事が終わってから参加していますのでスケジュールによっては参加できないこともあるのですが、今年は12回参加できました。
 豪華メンバーが次々に登場し、クラシックなマジックも最近はやりのマジックも見ることができ、また会長コーナーのように1度しか演じられることがないマジックを観ることができて毎回良い刺激になっています。
 何のストレスも感じず、楽しんでマジックを観ることができる空間が常にあることは幸いですね。プリあらにまだいらっしゃったことのない方、少しでもマジックに興味のある方は気軽に参加できる会ですので一緒に楽しみませんか? 
 文末とはなりますが、この会を主催している荒木会長、それを支えていただいているスタッフの皆様に心から感謝いたします。そして、来年もまた心震わせる素晴らしい会が続くことを期待しています。

11月25日(日)
長濱 充

 月日が経つのは早いもので、ついこの前『良いお年を』と言ったかと思えば。暦はもう少しで〜今年も終わりですね〜
 年末と言えば、そう今年もやってまいりました、プリあらの大きなイベントの1つである『プリあら・マジックAwards(アワーズ)2018』
 このアワーズとは、例会で1年にかけ開催されたチャレンジマッチとチャレンジコーナーのマジック対決から最優秀者3名とプリあら推薦枠4名の合計7名により競われるマジックコンテストです。
 上位3名の方にはトロフィーと副賞として12月26日に行われるCBファミリークリスマスパーティーの招待券が送られます。さらに1位の方には、そのクリスマスが催される日本一のライブステージ、ステラボールで演じる権利が授与されます。
 本日の司会はミステラさん、MCアシスタントはわか葉さん。
 審査方法は審査員の方々5名が各コンテスタントを10点満点で採点、観客が1人1票を投じ、その2つの合計点で順位が決定します。
 審査員の方々は審査員長の荒木会長をはじめ、タジマジックさん、ぺるちゃん、藤本明義さん、そして渚晴彦さんの5名。さて、今年のアワーズの1位は?さあ、開催です。
 トップバッターは、ハト出しを得意とする菊池俊幸さん。今回は「菊池どうぶつ園」さんとして登場です。
 ステージ上に一杯の道具を広げ、早くも楽しさが感じられるそんな雰囲気が。意気込みは『スポットが眩しいのですが、耐えて頑張ります』とのこと。ハト、ウサギなどたくさんの動物が出てきて楽しいステージマジックを演じられました。

 審査員の合計点は38点。審査員の講評:渚さんからは『動物というのは出せば驚きますが、ただ出すだけでは面白味がないので、もう一工夫必要かな』と。
 2番目の演者は吉影さん。幻想的な曲とカードマジックのパフォーマンス。地味と言えば地味かも知れませんが…無難に淡々とされていました。
 合計点は36点。講評は、藤本さんが『丁寧に見せている点は良かったが、全体的に小さくまとまっているので、大きくはっきりと見せるとより良い演技になると思います』と。講評を聞くだけでも勉強になりますね。
 3番目の演者は、このプリあらスタッフでもあるプロセッサー・タイマロさん。今年はマジック歴40周年の記念という事で色々なコンテストに出られていました。
 軽快な音楽にのり、ロープを使った華麗なパフォーマンス。合計点は41点。講評は、ぺるちゃんが『可愛らしい衣装で、襟の部分の紫とロープの紫が合っていてオシャレ』とのこと。

 4番目の演者さんは、推薦枠から出場のシルバンさん。インドネシア出身で、2年前ハトを出すマジックでチャレンジコーナーに出場されました。和妻に興味を持ち、渚さんからの申し出でケン正木さんの所で、この6月頃より指導を受けていられるそうです。
 蜘蛛の糸からの傘出し、神田祭からの日本蒸籠など日本古来から受け継がれてきた伝統的奇術の和妻を海外の方が素晴らしく演じられているのを見て、何か嬉しくなったのは僕だけではないかと思います。
 合計点は42点。講評では、渚さんが『前半は良く練習されている印象でしたが、後半少し疲れてきたみたいですね。出来れば歌舞伎などを観て、細かいポーズの取り方や、メリハリの付け方など考えてやってみて下さい』と適格なアドバイスをされていました。

 5番目は、こちらも推薦枠からプリあら初出演のノーヴ・ハッセル・アベさん。意気込みとして『今日は顔と名前を覚えて帰って下さい』と。スチームパンクの不思議なスタイルの衣装で登場。コンセプトとしてはタイムトラベラーこと時空(とき)の旅人。時空を越えてあらゆる時代と場所に出没するのをイメージした衣装だそうです。
 インパクトがあり、もうこれだけで記憶に残ったかと。演目はビル・イン・レモン。1人の女性をステージに上げての弾丸受け止め術。
 合計点は44点。講評でタジマジックさんは『素晴らしかったです。満点を上げたかったのだが、名前と発泡音が気になりマイナス1点』だそうで(笑)。

 6番目の演者さんは推薦枠から紅一点の栗野紗愛耶さん。今年から渋谷慶太さんのマジックファンタジアに所属。意気込みは『皆さんに楽しんでいただけるよう頑張ります』
 演目はオリジナルマニピュレーション。ストーリー仕立てのパフォーマンスを女性らしく可愛く演じられていました。
 講評としては満点を上げたぺるちゃんが『可愛らしい設定で最初と最後がうまく完結されたストーリーで楽しかったです』と。
 その後、荒木会長と渚さんも大絶賛の好評でしたが、いかにも地味過ぎるという指摘が。髪型にしても服装にしてもメイクアップなども。色々アドバイスを受けたという事は期待の裏返し。今後の活躍が楽しみな女性マジシャンの方でした。

 最後の演者さんはPiaceさん。『この日の為に修行してきました。今日お越し下さった皆様ありがとうございます』Piaceさんのファンの方が大勢来ているそうです。
 演目は扇子。華麗に舞いながらの紙吹雪。巨大扇子が出たりと。終わった後のステージはたくさんの紙吹雪。
 合計点は46点。講評で、タジマジックさんは『今回はみんなレベルが高く、Piaceくんは素敵でした。少し太ったようなので体調管理には注意して下さい』と。
 そして、荒木会長からは『見るたびに良くなり、悪い所がどんどん抜けてスタイルがはっきりしてきて、別に言う事はない』とお褒めの言葉と扇子についての貴重なアドバイスをいただきました。
 得点の集計の間にエキシビョンコーナー。パフォーマーは五十嵐ひとみさん。普段は気さくで接しやすい、ひとみさんですが、ステージに立つと一変。妖艶で美しく華麗なパフォーマンス。荒木会長を師匠と言うだけあって、毎回毎回進化を続けている印象を受けました。
 かくして集計も終わり、結果発表。第3位のプリあら特別賞はノーヴ・ハッセル・アベさん。第2位の審査員特別賞は、栗野紗愛耶さん。そして栄えある第1位、最優秀グランプリのトロフィーが荒木会長からPiaceさんに贈られました!
 1位の栄誉に輝いたPiaceさん、クリスマスパーティーでは、今回以上に進化したパフォーマンスを演じて下さるでしょう。早くも当日が待ち遠しいと感じる、そんな今年のプリあらマジックAwards2018でした。

11月8日(木)
大崎 紗代

 待ちに待ったプリあらマジックオークション!!初めての参加、オークション自体も初めての私。
 オークションって、私の中ではテレビや映画の中でしか見たことないもの。まさか自分が参加できるなんて…。
 去年のプリあらマジックオークションの日記を読み、私はマジシャンのぺるさんの衣装がほしい!と思いました。マジシャンの方の衣装って、オシャレですよね。まず、どこで手に入れているのか、気になります。もちろん、特注もありますよね…。
 それが手に入るなんて、(しかも、プリあらオークションは、かなりリーズナブルと聞いてました)ここプリあらだけではないでしょうか?
 さて、期待高まる中、しかし、まだオークションに参加したことない私は少し緊張…笑
渡された番号札を上げること自体、ドキドキワクワクです。
 司会はタジマジックさんとミステラさん。初めは、オークションにも出品するサイクロンZさんが表紙を飾るプリあらマガジン最新号の紹介。
 私は毎回、荒木会長のコラムを楽しみにしています。マジックの解説、この季刊紙、オールカラーで会員1000円、一般1300円って安すぎですね!
 トップバッターは、タイマロさんとわか葉さん。わか葉さんの出した自販機のマジックグッズ、1000円からスタート!

 お客様が番号札を上げ、落札!オークションって、こんな感じで進むんですね〜!!!
 その後も、テンポよく進み、大きい鮮やかなフラッグ、色が一瞬で揃うルービックキューブ…。私もこの鮮やかな彩りに惹かれ、番号札をあげてみましたが、落札出来ず…。マジックとは関係ないけど、お財布も登場。

 タイマロさんは、絶版になったターベルコースのマジック本を出し、これは今では買えないし、値をつけると1万円以上の価値があるとか!!持っているだけでお宝ですね。
 続いては、ミステラさん。線香が薔薇に変わるマジックや、プリあらステージでも披露した筒に色がついたスカーフを入れると、入れた順番が変わるマジックグッズ。中には、ギャグで使えるマジックグッズを披露する場面もあり、会場は笑いの渦に。

 タジマジックさんは、お金が小さくなるマジック、つるぴかはげまるくんの作者直筆のイラストを使ったカードマジックなどなど。オークションでマジックもみられるなんて、プリあらならではですね。テレビ出演した時の衣装が登場。これぞ特注!しかも、1回しか着ていないとか。 
  ここで、オークショナーが変わります。我らがプリンあらモードMagicエンターテインメントクラブ会長、荒木一郎会長の登場です!わ〜〜い、オークションが更に盛り上がり、会場が熱気に溢れます。
 そして、ぺるさん〜〜〜出ました〜〜トランプ柄の衣装セット!セットになっているなんてお得すぎです。初めて、私が落札できました!!落札できた時、思わず歓声をあげてしまいました。感動ですね。ぺるさんの衣装は可愛いので、本当に嬉しいです、活用します。

 他には、ギャグとしても使えるマジックグッズをセットにしたものや、色鮮やかなスカーフがステッキになるグッズなど。ステージ映えしますね。

 登場するだけで笑いが起こるサイクロンZさん。リアルな赤ちゃん人形、これ、リアルすぎて怖かったです…苦笑
 ポテチの蓋を開けたら、ビニールが飛び出して、かなりびっくりしました。念力で曲がるコーラ缶。笑っちゃいますけど、こういうマジック、忘年会や新年会でも盛り上がりそうですね!

 ケン正木さんは、色々なマジックグッズを実演しながら紹介してくれました。月みたいに光る玉、布を被せると色々な方向に動き、、、。まるで生きているみたいでした。プリあらのステージでも披露されていたものです。
 おわんと赤いスポンジを使ったマジックでは、最後にボールがケーキとドーナツに変わり、友人がその不思議さに魅了され、落札していました。練習して家で友達を呼んだ時に披露しようと、話しました。楽しみです。
 山田さんは、マジックグッズがきれいに収まるテーブルや箱をご紹介。本の形をしている箱、カードデックが並ばられた美しい箱。ひとつひとつが、美術館に展示されている工芸品を見ているような気がしました…!私はマジシャンではないですが、あったら素敵だなぁとほれぼれしてしまうものばかりでした。
 ラストに、荒木一郎会長から、な、なんと!プリあら20周年の記念に制作されたラルフローレンのポロシャツ。1度しか着ていない、しかも特注です。世界に一つしかない、ラルフローレンとプリあらのコラボ、すごすぎですね。
 プリあらオークション、とっても楽しくワクワクした時間でした。マジックをやる方もそうでない方も、こんなに楽しめるなんて、やはり、プリあらですね。
 来年はお友達を、もっと誘って、参加したいです。楽しいひと時ありがとうございました。

10月29日(月)
佐原 有紀

 例会で毎回披露されてきたマジックの数々や、「プリあらMagic Magazine」で発表されている作品へのアイディア、また、ごくプライベートな空間の中で演じられたものまでもを含めれば、会長がこれまでに考案されてきたマジック群をまとめることはとても不可能なほどに膨大です。
 荒木一郎会長とマジック、ということを考えるとき、あるいはそこから何かを学び取ろうとするとき、単にタネを知るというだけでなく、むしろそれ以外の要素から感銘を受けるのが多いことに気がつきます。
 会長のレクチャーは、これまでごく稀にではありますが、プリあらで開催されてきました。月に二回、例会の最後に巻き起こる不思議なパフォーマンスに酔いしれてきたみなさんが今夜は少し趣向を変えて、会長マジックの世界の裏側を覗ける貴重な時間です。
 事前に配布されたレジュメには10項目以上のマジックの現象が書かれており、そのうち、どのマジックが実際にレクチャーされるのかは会長ご自身も決めておらず、全くのアドリブで進行されました。
 参加者の飲み込み具合、あるいはアシスタントを務められるミステラさんやタジマジックさんとのトークの方向で内容を変化させながら展開していく、まるでセッションのようなライブ感にあふれます。
 まずは手初めにレジュメの第一項目から。ボールペンに輪ゴムを二重にかけ、さらにその上から何重にも巻きつけますが、おまじないをかけると輪ゴムが抜け出してしまうという現象。
 スキンヘッドが存在感を放つカナダのマジシャン、ジェイ・サンキーの作品からのアレンジとのことですが、初心者でも練習をすれば必ずできるマジックです。
 技術的にはさほど難しくはないのですが、自分でやっていても不思議に思えてしまうような一品。原理が分かった人たちには癖になるマジックです。レジュメにはJay Sankeyの名がクレジットされており、トークのなかでも、そうした点に触れられることで、会場に多く見受けられたビギナーの人々にもマジックというものが人の手によって創られているのだということを認識してもらえたのではないかと思えます。
 歴史を知ること、つくり手を尊重することの大切さは会長がいつもおっしゃられていることの一つですが、今回のレクチャーでもその一端を感じられました。
 『ビッグマジック講座』、『カードマジック19の秘宝』など、初心者でも実践できるものから『舶来カード奇術あ・ら・カルト』、『テクニカル講座』シリーズのようなマジシャン向けのものまで、あらゆる人々を対象にマジック関連の著作を世に出してこられた会長ですが、今回は「カードマジックの巨匠のカードを使わないマジックレクチャー」と銘打って、身近なものを使用し、高度な技術を要しないマジックでありながら、マジシャンがなるほどと膝を打ってしまうアイディアが満載でした。
 「灰になるコイン」と題された二つ目のマジックは、一枚のコインを握ると消えてしまうというシンプルなもの。この現象を達成するためにマジシャンであれば何千通りの方法が考えられるか分かりませんが、今回レクチャーされたのはテクニックをほとんど必要とせず完璧なミスディレクションを学べるようなルーティン。
 この方法であればコインは誰でも消すことができますが、いかに面白く、いかに不思議さを増していくのかはパフォーマンス次第なのだということを考えさせられます。
 途中、休憩がてらにレクチャーされた、野口英世が脱出するというシチュエーションのマジックは、千円札と輪ゴム、ゼムクリップさえあれば、すぐにできる手品ですが、見せる側のプレゼンテーションによって最高に豊饒なひとときを演出できそうです。

 テクニックを使わないマジックでありながらマジシャンが膝を打つ、ということで言えば、封筒を使ったマジックには誰もが感嘆したことでしょう。複数枚の封筒を混ぜながら客にランダムに四枚を選ばせますが、客の封筒を開くとすべてに紙片が入っており、マジシャンの手元に残った封筒からはそれぞれ千円札が出てくるというメンタルマジック。

 カードマジックの原理を封筒に応用するというところに、ふつうではあり得ない会長ならではの発想の凄みがあります。
 以前、会長が若い頃に影響を受けた本の一つとしてエドワード・デボノの『水平思考の世界』があるというお話をうかがったことがあります。なにか問題を解決するとき、発想の反転あるいは正攻法の考え方ではない思考の仕方をすることで、誰もが思いもよらない効果が生み出される、ということが書かれている一冊なのですが、このマジックにはこの水平思考にも通ずる発想を感じられました。
 レクチャーと言えば、巷ではマニア向けのイベントか、あるいは初心者向けのマジック教室的な催しに対象者が分かれているものです。しかしこの日の参加者は、マジックをやられる方とビギナーが半々くらい。
 マジックのマの字も知らないという人から、会場を訪れていたケン正木さん、神雅喜さん、ドリームかずよしさん、ぺるさん、五十嵐ひとみさんら、プロマジシャンの方々までもが充実感を得られる内容を成立させるのはあまりにも難しいことであるはずですが、これもまた日本のエンターテイメント界におけるパイオニアであり、マジックに関して日本で屈指の知識と技術を有する荒木会長だからこそなせるレクチャーだということでしょう。
 次回、また違ったコンセプトでのレクチャーを楽しみにしつつ、プリあら設立20周年を記念して実現した、この貴重な機会に参加できたことを感謝したいと思います。

10月18日(木)
長濱 充

 数週間前までは異常なほど暑い日が続いていましたが、最近はだいぶ秋めいて少し肌寒く感じる夜。気が付けばもう10月の下旬。そう月末にはハロウィーンです。ハロウィーンといえば、司会のミステラさんとぺるちゃんによるオープニングマジック。『ハロウィーン特別企画 マジック対決、ブラックパンプキン対オレンジパンプキン 3分1本勝負』さて、対決の結果はいかに…
 さあ、今宵のプリあら月例会の開演です!ミステラさんがロウソクと火を使ったマジック。緊張の中にも2人のコミカルな演技でいつもながら楽しめました。最後のオチもミステラさんならではのオチで観客の笑いを誘い、会場を暖めるには十分でした。

 次は、ビジターマジシャンのコーナー。2人の方に演じていただきました。
 まず1人目は、ぺるちゃんの友達であるピエロのパフォーマーのアッキーさん。プリあら初参加にして初登場。ぺるちゃんが『軽い感じで一発芸をやって』と呼んだそうです。しかし会場に入った瞬間、ちゃんとした大掛かりなステージを見て驚き騙されたと思ったそうです。ぺるちゃんいわく「マジシャンなので騙すのは職業ですから」と(笑)、ミステラさんは「今日はうまくおびき寄せましたね」と。
 アッキーさん、赤い帽子と赤を基調とした可愛い衣装。挨拶がてらに可愛いプードルを作り、それをプレゼント。バルーンアートは通常ポンプを使って風船を膨らませるものと考えていたのですが、アッキーさんは口で膨せるという初めて見る光景に正直驚きました。緊張していたのが嘘のようなステージ狭しの動きあるパフォーマンスと軽快なトーク。次回は、チューバーの旦那さんと夫婦での異色コラボで共演した姿を見てみたいと言っていた司会者の言葉に共感。そんなとても明るく気さくなアッキーさんでした。

 2人目はケン正木さん。テーブルの上に箱が置いてあり、中から液体の入ったグラス。スカーフを被せると…毎回違うマジックを披露されるケンさんには本当に感心させられます。今回は大掛かりではないにせよ、豊洲の時事ネタを入れて軽い笑いと不思議なマジックで貫禄のステージマジックを演じていただきました。
 魔神タジマーのコーナーは今回も安心安全期待を裏切らないメンタルマジック。「お客様が選んだカードをすでに予言している」と。失敗すると共演者のわか葉さんが罰ゲームで『逆立ち』をするという訳のよくわからないルールで始まりました。『逆立ち』というキーワードをうまく使ったタジマジックさんとわか葉さんの楽しいメンタルマジック。レクチャーして欲しい、と思うほど、楽しく不思議なメンタルマジックを披露されました。
 今宵のメインゲストマジシャンコーナー。ゲストは『神雅喜さん』ことパントマイムマジシャン『ジン・マサフスキーさん』です。
 ミステラさんの簡単なプロフィールでは、幼少期より演じるという事が大好きで、青年になってからは演劇よりも肉体表現の方に段々と興味を持ち始め、パントマイムを極めたそうです。
 基本的には、全くしゃべらないサイレントパントマイム。俳優としても活躍し数多くのドラマにも出演。その後にマジックを始めたそうです。
 マジックの方では、2000年にFISMポルトガル大会にコメディー部門、日本代表として出場。今回は毎年毎年進化を続け、円熟味が増した技の数々を堪能出来るのではないかと。
 司会者2人の登場合図で、チャップリンの様な出で立ちで神雅喜さんが登場。パントマイムとマジックの融合。一言も言葉を発せず、30分演じきるサイレントマジック。台詞の代わりに、看板で『拍手』などとメッセージを伝えます。
 ハトのマジックやスマホのマジックなどパントマイムを入れながら、面白いおかしい展開で進んで行きます。終わった後もお客様から楽しかった〜の声が聞こえて来ました。

 多分マジックにあまり関心がない方でも1度観ると興味が湧くような演目の数々でした。僕にとっては、とても勉強になり楽しいショーでした。
 都合悪く参加されなかった方でこれを読んだ方、次回、神さんの出演時は是非参加を。楽しさは僕が保証します!

 ラストは、荒木会長コーナー。まず、出来立てホヤホヤのフライヤーにより、年末に開催される第31回クリスマスパーティーの告知から。2018年12月26日(水)、品川プリンスホテル ステラボールにて開催されます。僕も毎年、参加しています!今から楽しみです。
 さて、会長マジックは、いつもながらの本邦初公開にして1度きりのマジック。会長いわく「古いマジックでマジックというより1つの実験をしよう」と。1人は運の悪そうな人、もう1人はマジックをやったのだけど下手な人(笑)。その2人の方をステージに上げ、ツイていない人の運が上がるという実験的マジック。
 『運というのは、誰と付き合うかによって違う』と会長。カードを使って展開され、果たして運が上がるのか、はたまた下がるのか…。結果、運が上がるどころか、畳み掛けるような不思議の連続技。横で見ていたタジマジックさんが「何これ、一つも、わからないよ〜!今年のトップ5に入るんじゃないの!」と、ガチで不思議がっていました。
 最後はインタビューコーナー。荒木会長とのトークで神さんが今日初めてステージで声を出しました。
 次回は会長のレクチャーです。また楽しい時間になるかと。運が上がりっぱなしの秋の夜長。それでは、またお会いしましょう!

★プリあら10月18日のダイジェスト版です→こちらをクリックしてご覧下さい。

9月27日(木)
むっしゅ 佐久間

 梅ヶ丘ホールは満員御礼の大賑わいでした。超人気マジシャン、渋谷慶太さんのマジックショーとあって始まる前から観客の熱気が凄いです。
 司会のミステラさんが単独で登場。シルクを使った「アッチ向いてホイ!」という、なんとも意表を突いたマジックで満員の観客を爆笑の渦に巻き込みます。この日のアシスタントは美魔女プロマジシャンのわか葉さんです。
 ビジターマジシャンのコーナー、パフォーマーのムーラさんです。観客を舞台にあげての軽妙なパントマイムが素晴らしかった。舞台での演技を見るのは久しぶりだったので楽しかった〜
 ケン正木さんの本気のシルクマジックは、もう感動ものです。シルクのさばき方がなんといっても綺麗です。流石大御所!!
 11月30日のケン正木さんの一門会のマジックショーが楽しみです。
 プリあらのレジェンド「魔人タジマーさんのメンタルコーナー」は、この日も冴えわたっていました。わか葉さんとのオツな掛け合いで繰り広げられる、なんとも素敵でおしゃれなマジックです。この日は、全部真っ白なカードの中にお客様の思ったカードだけが混ざっているという衝撃のメンタルマジック。女性客の絶叫が響き渡っていました。

 さてさて、この日のメインゲストは、マジック界の王子と呼ばれる渋谷慶太さん。
 私もいつも大変お世話になっている偉大なマジシャンで、昨年は渋谷慶太さんの経営するマジックファンタジアのコンテストで特別賞をいただきました。
 この日は4人のスタッフを帯同しての大マジックショーでした。
 今まで何度もプリあらのステージに登場していただいていますが、この日はすべて新しいマジックを披露されると言うことで観客の期待はいやが上にも膨らみます。
 オープニングはコカ・コーラをメインにした「ボトル・プロダクション」次から次に出現するコーラの瓶。信じられない大きさのボトルに驚愕!拍手喝采!
 観客のノリノリの歓声に渋谷さんのテンションも最高潮に達して、汗だくの演技は圧巻です。
 イリュージョンマジックも披露してくれました。人体浮揚は素晴らしかった!!観客席からため息が漏れます。
 4月に入社されたと言う栗野沙愛耶さんは可愛らしい女の子で、小柄な身体なのに大きいサイズの4つ玉を見事に使いこなして素晴らしい演技を披露してくれました。

 後半は営業マジックで子供達に大人気だというロープ切りのマジックでした。お客様を舞台にあげての絡みも巧妙で流石、手慣れたスゴ技でした。
 最後のハロウィンマジックが、これまたドラマチック。最後舞台にいるものだと思っていた渋谷さんが、なんと!観客席の後ろから現れた時は悲鳴と絶叫、大拍手のフィナーレでした。

 興奮冷めやらぬショー、最後に登場したのは、やはりこの人:荒木一郎会長です。
 ミステラさんの「舞台を振り返るコーナー」に続いて行われた会長マジックが凄かった!!
 客席から選ばれた少年の自前のトランプで、信じられないカード当て!!まさかの展開、どこにも当てるヒントがないどころか、120%不可能な状態で、当たってしまったハートの3!絶叫が沸き上がるほどの素晴らしさ!!
 たった一度、しかも、この会でしかやらないマジックを、いとも簡単に決めてしまう会長の凄さに鳥肌がたちました。
 最後は渋谷慶太さんの楽しいインタビューでエンディング。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。
 プリあらスタッフの一糸乱れぬ振興にも、いつも驚かされます。素晴らしい夜をありがとうございました。感謝!!

★プリあら9月27日のダイジェスト版です→こちらをクリックしてご覧下さい。


9月11日(火)
樋口 哲弥

 前回の20周年記念例会に引き続いての参加です。
 開演前、楽しげな衣装を身に纏ったキャラマン・タイマロさんによるプリあらグッズの紹介コーナー。今日は、不思議なジョウゴです。これは疲労回復に効くということで、お客さんの肘をジョウゴの口に当て腕をレバーのように上下すると、その動きに合わせジョウゴから水が出てくるという現象。面白い!コメディマジックで使ったら楽しそう〜。
 照明が消えて、いつもの曲が流れると開演です。
 総合司会のミステラさん、今日のマジックはカードの予言です。透明な袋にバラバラになったカードが入っていて、その中から僕が一枚カードを引くとなんと、予言のカードとみごとに一致していました。
 同じく総合司会のぺるちゃんは、引っ越しのための整理をしていて見つけたアイドル時代の衣装で登場です。キラキラしてていい感じです。なんか、最近ぺるちゃんが若返ってみえるのは僕だけでしょうか?
 チャレンジコーナーは菊池俊幸さん。衣装もバッチリきめてのステージマジックはすばらしく、カードのマニュピレーションからシンブル、これでもかという鳩出しは圧巻で鳩が出るたび歓声が上がってました。全部で10羽くらい出しました。一羽の鳩が天井近くにとまってしまい降りてこなくなるハプニングもありましたが、プロかと思うぐらいの演技でした。
 ビジターマジシャンのコーナーはサイクロンZさんとケン正木さん。サイクロンZさんは催眠術です。観客の一人に催眠術をかけ、アメリカの大統領にします。その流れから暗殺者に狙われる大統領をサイクロンさんが身を挺して守るふりをしてポケットからスマホを抜き取る、無茶苦茶なパフォーマンス。ちょっと危険なシーンもありましたが笑えました。
 ケン正木さんもステージマジックでシルク、シンブル、4つ玉など、火のついたケーンのダンシングケーンはとても綺麗でした。

 魔人タジマーのコーナーはタジマジックさんとわか葉さんで予言マジック。僕ともう一人のお客さんが適当に好きな数を言います。一組のカードの上からその枚数目のカードを取り出すと、前もってテーブルに置いてあったカードと2枚とも一致していました。これには本当にビックリです。
 いよいよ今日のメインマジシャン、Tokyo Tomoさんの登場です。プリあらホームページの紹介文を見るとTokyo Tomoさんは、アメリカのマジシャン養成学校のカリキュラムを史上最短で修了し、2014年にはマジック界のオリンピック「FISM」アジア大会において、日本代表として唯一コメディ部門に出場を果たした、とのこと。
 またマジックの歴史研究者としての一面も持ち、現在、東京大学大学院において奇術史を研究。6月15日、ミライザ大坂城にオープンした『ILLUSION MUSEUM 幻影博物館』では、日本史コーナーを監修なさっています。ということで、まずは、その経歴に驚いてしまいます。
 プリあら初登場ということで、どんな方なんだろうと思っていましたが、まだ20代のイケメンマジシャンでした。今日はシルク、4つ玉、ミリオンカード、そして5本リングとステージマジックをたっぷり披露され、どのマジックも完璧で魅了されました。

 中でも驚いたのがメリケンハットというフェルトの帽子から次々といろんなものが出てくるマジック。僕もその帽子を改めましたが仕掛けはありませんでした。膨らんだ風船が出てきたのには本当に驚きました。お隣に座ってた、むっしゅ佐久間さんも驚いてました。

 最後は、荒木一郎会長のコーナーです。今回からミステラさんのコーナーが「今日のステージを振り返るコーナー」にリニューアルしました。プリあら例会は、スタートから盛り沢山で、楽しい事、凄いショーが連続で行われると最初の方の記憶が薄くなってしまいます。それでは、勿体無いので、もう一度、開始から、どんなマジックがあったのかを振り返りましょう、という事で、ミステラさんと会長とで今日のステージを一つ一つ振り返りました。ケンさんの炎のダンシングケーンは照明の堀さんの活躍も、素晴らしかったと褒めていました。
 さて、僕が楽しみにしている会長のマジックは、題して「決断のとき」に必要なものだそうです。ミカメクラフトのみかめさんが作った樽のマジックを、会長の依頼により「やまひで 」が新たにトランク型に作りなおしたそうです。
 家族の危機が起きた時、または、離婚するかしないかの時に、この樽でどうするかを決める一家に一つは必要だという樽。
 この小さなトランク型のケースから、額に入ったカードを何枚か取り出し、テーブルの上に6枚を伏せて並べて置きます。その中の一枚を観客に選んでもらいます。それが会長の持っているカードと同じなら離婚、違っていたら離婚はしないということで、、、確率は、1/6、、、
 結果、お客さんが選んだカードは、会長と同じカードでした!もちろん他の5枚は、違います。え〜、なんでだろう?びっくり!!! 一家に一台は、絶対に必要〜僕の家にも、ぜひ、置きたい!と思いました〜。
 さて、最後は、Tokyo Tomoさんのインタビューコーナーです。学校を卒業すると普通に就職してサラリーマンになってしまうマジシャンが多いということで「卒業してからもマジックを続けるのか?」という質問の答えは「マジックは続けて行く」ということでした。これからも、Tomoさんのマジック見られそうで安心しました。
 プリあらに入会して20年には足らない19年ですが、今までの人生で僕が一番長く所属している会です。1回でも例会の参加を逃すと、ものすごく損をした気分になります。今回も参加出来て良かったです。これからも、よろしくお願いいたします。

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8月27日(月)
Shiroh

 今日の例会は「プリあら20周年記念例会」と言う、記念すべき例会です。会場の入り口には、プリあら永世会員の方々や、ぺるちゃん・さるさんからの豪華な花輪が飾られ、おめでたさを盛り上げています。
 今日はいつもと異なり2部構成になっています。第1部は、マジックブースに出店しているマジシャンの方々によるディーラーズマジックショー、第2部は、プリあらに縁の深いゲストマジシャン等によるマジックショータイムです。いつもより多くのマジックを見ることが出来そうで、とても楽しみです。
 第1部は、いつもより2時間以上早い17時から始まりました。週明け月曜日の17時から開始と言う事で出足が心配されていたようですが、多くの方々が第1部から参加されました。開会前からブースの前には大きな人だかりができています。
 第1部の司会は、ミステラさんとタジマジックさん。お二人でショーを盛り上げながら進行して行きます。
 最初はタイマロさんの登場です。一瞬でスポンジボールが飛び出してくる箱や、大きなスリーカードモンテ、タブパン、伸びるシャベル等、誰でも手軽に演じることが出来るようなグッズの紹介でした。

 次は、プリあら例会の荒木会長コーナーで、頻繁に小道具を作っている「やまひで 」こと山田秀樹さんです。「マジックを引退した会員の人が、プリあらに寄付してくれたグッズの紹介」ということでした。入札方式で一番高額の札を入れた方が購入できる方式。品物は、パーフェクトリング、ゾンビボール、アストロスフィアー、腕ギロチン、ロープマジックのセットなど、いずれもしっかりとした作りの品物が多く紹介されました。

 その次は、ぺるさんです。「来月引っ越しするので、荷物を整理するためにマジック用品を処分します」ということだったのですが、どさくさに紛れてマジック用品以外も販売していたとかいないとか(笑)。品物は、小さくなるビール缶や、一瞬でドレスに変わってしまうバッグなど楽しいグッズが紹介されました。
 次はちょっと気分転換に、タジマジックさんのマジックショーです。インビジブルデックや、ブックテスト、5000円札と1000円札が一瞬にしてチェンジするマジックなど、すごく現象がわかりやすいマジックが次から次へと演じられました。

 さて、再びディーラーズマジックショーに戻るのですが、再度タイマロさんの登場です。今度はタイマロオリジナルグッズの紹介でした。難しいテクニックをマスターしなくても手からカードが出せるグッズなど、これも手軽に演じられる商品です。
 続いて、山田秀樹さんも再登場です。ダンシングケーンの紹介でしたが、山田さんが「これまでで最も振りやすいバランスの良いオリジナル製品です」と言われていたので、とても興味をそそられました。
 次はシルキー渚さんです。両手を見せて何も持っていないことを示した後、右手を振るだけでシルクが出て来るという、シンプルなマジックでしたが、とてもよくできているグッズでした。いろいろなマジックの手順書も持って来られているという事で、じっくりとマジックを研究したい人にはとても魅力的なブースだったのではないでしょうか。
 最後は、マジックファンタジアの渋谷慶太さんです。2つの袋の中に入れた赤と青のチュッパチャップスが、入れ替わるグッズやハロウィーン期間限定バージョンのゾンビボール等、ステージで演じるのにとても良いマジックグッズの紹介でした。

 渋谷さんが、長年に渡って幼稚園の子どもたちにマジックを見せてきた経験から、とても良いアドバイスをくれました。それは子どもたちを喜ばせるためには「・繰り返し同じものを見せる ・お客さんが知っているものが出て来る ・予想しているものと違うものが出てくる」というのが秘訣だという事でした。これは大人にも当てはまりそうですね。
 延べ8人のマジックショーが終わり、第2部開始までの間、益々マジックブースは盛り上がっていました。また、この合間に、9月8日に開催されるプリあらバスツアーのお知らせも行われました。今回のツアーは、ナシとブドウ狩りだそうです。大洋村の別荘で、みんなでワイワイと楽しむ姿が目に浮かんできます。

 さて、お待たせしました、第2部の始まりです。
 
 オープニングは、いつもと同じように、ミステラさんとぺるさんによる、オープニングマジックです。何も無い筒の中から、赤・青・黄のレイが順番に出て来て、もう一度それらを筒の中に戻すとレイが一つになっているというカラフルペルなマジックでした。ぺるさんの衣装は、ハートのクイーンそのものの柄のワンピースで、否が応でもマジックに引き込まれさせられます(笑)。
 今日は20周年記念例会と言う事で、荒木会長もぺるさんたちと一緒に司会進行をやられるということで、楽しみです。
 トップバッターはケン正木さんです。青いタキシードが、アシスタントのAZUSAさんの爽やかな青のドレスとマッチしています。アップテンポな曲に乗って、カラフルな傘が出て来るマジックは、とても上品な感じがします。筒の中に入れたシルクが次々と傘に変わっていくのも目に鮮やかに映ります。最後はケンさんのタキシードが一瞬にして黒に変わるという、ピシッとした締めで終わりました。
 マジックの後は、演じてくれたマジシャンと荒木会長とのミニトークショー。ケン正木さんは「このマジックは荒木会長が曲をつけてくれたので、すごく良い作品になりました」と言っていました。日頃から「音楽が大切」と言っている荒木会長の言葉の意味が良くわかるショーでした。ケン正木さんは、プリあらに最も古くから参加しているマジシャンなので、荒木会長と、この20年間の色々なお話をされていました。
 「プリあらは、最初は名前もない会であり、荒木会長の家に皆で集まってやっていたことから始まり、それから、プリあらと言う名前もついていった」という歴史的なお話も交わされていました。

 次は渋谷慶太さんです。会長の自宅で最初に鳩出しをやったのが渋谷さんだった、という紹介がありました。今日は、マジックレクチャーをやってくれるという事です。
 赤と白の手袋が一瞬にして赤白のシルクに変わり、それを箱の中に入れると「祝 プリあら20周年」という垂れ幕に変わるという、大変おめでたいオープニングでした。
 レクチャーの内容は、トランプを使ったマジックです。大変優れたマジックで、このやり方の説明がありましたが、ここでは書きませんね。今日の例会に来た人は本当にお得でした。
 渋谷さんもプリあらとは20年来の付き合いだそうです。会長から例会の想い出を聞かれたとき渋谷さんは「家に伺った時、広い家でびっくりした」と言われていました。また「プリあらのクリスマスショーは最高に気持ちのいい舞台であり、ここに2回も出させてもらった事も印象深かった」と言われていました。

 次は、元iColor’sの由凪ちゃんのダンスです。由凪ちゃんもプリあらと同じで、今年20歳になるということで10代最後の舞台となります。さすが10代、若さ溢れるキレのいいダンスでした。
 ここでステージについての紹介がありました。プリあらの舞台は、最初は、マーカ・テンドーさんがご自分の所からスパイダーカーテンを持ってきて設置してくれていたそうです。それでは大変だということで、プリあらに永世会員制度を作り、その方々を中心に会費を納めていただき、そのお金でスパイダーカーテンを購入したという事でした。実は初めて永世会員制度があることも知りましたし、その方々の大きな御協力があったという事も知りました。ほんと、プリあらは、皆で作り上げている会なんですね。
 さて、再びマジックショーに戻って、上口龍生さんです。ひもを使ったマジックです。トークを混ぜながらの楽しいショーでした。会長とのトークでは「博品館劇場に一風堂さんの腹話術を見に行ったときに、たまたま龍生さんがそこでマジックショーをやっていた」と言う懐かしい話や、「荒木会長の家に行ったときに、マジック談議に花が咲き、朝まで帰らなかった」話など、龍生さんと荒木会長との親密さを物語るエピソードも披露されました。

 次のマジックは、藤原邦泰さんです。藤原さんは「3コママジックを考えている」ということで、独特のマジックを演じてくれました。まず道具を見せる、次におまじないをかける、そして現象を見せる、という3コマです。
 最初のマジックはクリスマスツリーを見せて、おまじないをかけると、幹が伸びる、と言うマジックでしたが、次から次へと対象を変えながら同じ原理で現象を見せていきます。同じ現象の繰り返しなので飽きてしまうように感じるのですが、そこが少しずつ意外なものが伸びてしまうので、つい見入ってしまいます。よく考えると、これは第1部で渋谷慶太さんが話された原則と全く同じであり、大人である私たちも、同じだったんですね。
 会長とのトークの中で、「プリあらで記憶に残っていること」を尋ねられると「荒木会長の決断の速さが素晴らしいと思いました。考え過ぎてもダメで、即断で最善の結果を出せることが凄いと思いました」と話していました。

 次は、ぺる&まゆコンビによるマジックです。「ぺる」さんと「まゆ」さんのコンビで、私はきちんと見るのは初めてでした。2人とも薄手の色っぽい中国風のドレスで、テンポよく艶やかな、雰囲気のあるマジックを披露してくれました。

 次は魔人タジマーさんのマジックです。選ばれるカードを予言してあるという、いつものパターン(笑)ですが、そこに行きつくまでの遣り取りに本当に笑わせてもらえます。最後は意外な方法で予言が当たっており、お客さんが「オッー」と声を出してしまうようなマジックでした。
 荒木会長とぺるさんとのトークでは、ぺるライブの事が話題になりました。1回目のぺるライブでは、ぺるさんが「自分一人でライブショーを行う自信がないので、別のパフォーマーの人と一緒にやらせて欲しい」と言っていたのが、2回目のぺるライブでは「一人で大丈夫です」と言って周りを驚かせた話などが語られました。その時ダンサーをやった五十嵐ひとみさんが、いまやダンサーマジシャンをやっているという事も語られました。
 次は、その五十嵐ひとみさんと山本晴美さんのショーです。幻想的な雰囲気を持つ2人の美女が演じる一つの無言劇のような感じでもあります。一人は真っ赤なコスチューム、もう一人は黒いコスチュームと、色のコントラストだけでもストーリーがわかります。音楽ともマッチした視覚的にも鮮やかなショーですね。

 次のマジックの前に、今日、この会場に来ているプロマジシャンの方々の紹介がありました。ヒロ・サカイさん、長谷和幸さん、池田太郎さん、TOMOKOさん、ドリームかずよしさんです。
 ここで、シルキー渚さんがプリあらが出来た頃に作ってくれた「プリンあらモードマジッククラブ」の横断幕が披露されました。「あら」の所だけが布の色が違っていて、その説明もありましたが、最初は「アラ」とカタカナで書いてあったそうです。そんなことも、プリあら20年を記念するとても素敵なお話です。
 さて次は、サイクロンZさんの登場です。いつもの、モヤモヤマジックですが、何回見ても抱腹絶倒ですね。カード当てのマジックのように見せて、なかなかカードを当てようとしない。いろいろなモヤモヤしたことを繰り返した挙句、最後はきちんとカードを当てるというオチが、このマジックの面白さですね。

 いよいよ最後のマジックです。トリを務めるのはケン正木さんとアシスタントのAZUSAさんです。第2部の最初に演じた時とは異なり黒い衣装で、シックな2人です。いきなり何羽も鳩が出て来て、会場は驚嘆の声で溢れました。ケンさんの手元をどんなに見ていても、どこから鳩が出て来るか全くわかりませんでした。さすがの技ですね。シルクのマジックを見ていても、そこから急に鳩が出て来て、それでまた会場からは驚きの声が上がります。とても品の良いマジックで、20周年記念例会の最後を飾るに相応しい、最後まで盛り上がった素晴らしいマジックでした。
 これにて、全部のマジックショーが終了しました。第1部と合わせると、4時間を超えるマジックショーでしたが、それぞれ違う趣のマジックでしたので、全く疲れることなく、最後まで大変楽しく観ることが出来ました。プリあらは最高ですね。
 今日は、途中、落雷で停電になるなど、アクシデントもあった例会でしたが、これまでプリあらを支えて来てくださったマジシャンの方や永世会員の方々を知ることが出来、また、これまでのいろいろなエピソードを聞くことが出来た、大変ありがたい例会でした。これからもプリあらがどんどん発展し、次の25周年や30周年には、さらに盛り上がることを夢見ています。皆さん、ありがとうございました。


7月29日(日)
大崎 紗代

 今日の例会は、久しぶりの日曜開催。夏休みということもあり、お子さんの姿も見られました。
 メインゲストは、藤本明義さん。藤本さんは 世界大会への出場も数多く、コンテスト入賞回数は日本一。驚くことに藤本さんは、アマチュア時代はプリあらA会員でした。会員時代は皆さんに「プロになったらいいよ!」と言われていましたが、藤本さんは絶対ならない!と思っていたそうです。ところが、2001年9月11日のニューヨーク同時多発テロ事件がきっかけとなり「このままサラリーマンとして我慢し続ける人生より、いつ死んでも後悔の無いように好きなことをしていたい」という熱い思いが勝り、プロの道へ転向。紹介を聞いてなお、期待は高まります。
 いよいよ開演です。本日の司会は、プロマジシャンのミステラさんとぺるさんです。コーラのペットボトルとシルクを使ったマジックでした。イブニングドレス姿に髪をアップにしたぺるさんが、とても素敵でした〜。
 さて、最初のコーナーは、ビジターマジシャン。1人目は初登場のおちゃさんです。バルーンアートやアコーディオン、ジャグリングを行うなど、とても多彩な女性パフォーマーです。
 軽快な音楽に合わせ、タップダンスを披露してくださいました。初登場で、トップバッターにもかかわらず、終始笑顔!華麗なタップダンスでした。おちゃさんはただ今、マジックも練習中。これからの活躍も、ますます楽しみですね。
 2人目は、プリあらお馴染みのケン正木さん。ケンさんは、紐を使ったマジックを披露してくださいました。お客様に自分の首に紐をかけて両端から引っ張ってもらうという命がけマジック…。
 ケンさん、このままでは、首が絞まってしまう…!ハラハラドキドキでしたが、な、なんと!するっと紐が抜けてしまいました!

 次は魔人タジマーさんのコーナー。弟子のわか葉さんとの共演です。お客様が選んだカードを、タジマジックさんがあてるというマジック。「いつもと同じじゃない!」とわか葉さんから突っ込みが入り、今回は、な、なんと、お客様5人が見て覚えたカードをあてると宣言!!
 プリあら日記を書く私も、その5人に選ばれてしまい…。私の選んだカードを筆頭に、残りの4人のお客様の選んだカードもズバズバあてていきました。恐るべし…!!
 いよいよ、メインゲストのコーナー〜〜〜、コメディマジシャン:藤本明義さんの登場です!
 軽快な音楽に合わせて、タバコをくわえながら、マジックスタート!タバコがサングラスやボールに変わったり、口の中に入れて飲み込んだはずが、また表れ、しかも火がついて…。
 指につけたスポンジが出たり消えたり…。短い時間の中でいろいろなマジックが見られて会場は大興奮!驚きと笑いの連続でした。
 導入のマジックが終わると、ルービックキューブを取り出しました。ルービックキューブをやって、一度も同じ色の面でそろったことがない、というお客様に対し「これがそろったら嬉しいですよね?」ニヤリと藤本さん。まさかこの展開は…。
 お客様がルービックキューブを後ろ手に持ち、少しずつ動かすとすべての面の色がそろったルービックキューブが手の中に!

 さて、そんな驚くマジックのあとは、女性のお客様に好きな男性歌手を質問。お客様が答える前に藤本さんの髪の毛が逆立ち、久保田利伸の髪型になるというおちゃめなパフォーマンス。笑
 その後も、ユーモアたっぷりな紐を使ったマジックや、トランプマジックが続きます。夏休みということもあり、トランプのカードをお子さんに1枚選んでもらいます。そのカードに、ペンで大きくサインして、トランプの束の中に戻します。

 ここまでは、よく見たことのあるマジックですよね。ここで、藤本さんは紅茶のペットボトルを取り出しました。そのラベルを外すと、液体の中に、さきほどサインしたトランプのカードが…!!フタは開けた形跡がありません…。不思議すぎです。一体どうなっているのでしょうか??会場は大きな拍手に包まれました。
 ラストは荒木一郎会長コーナーです。まずは、ミステラさんのレクチャーから。使う道具は、紙コップ、割り箸、割り箸袋とコイン2枚。3回に1回うまくいく確率だそうです。本当に3回目で成功しました!ミステラさんからタネを聞くと、道具も身近な物が多いので、これなら手軽におうちでできそうです。さらに、会長のアドバイスを聞いて、益々、不思議で、こんな事できたら、凄い!っと興奮してしまいました。
 さあ、私の楽しみにしている荒木会長のマジックです。マジックが解説してある、面白い洋書が紹介されました。それと、大きな封筒があります。中身はわかりません。ここで会場のお客さんにお手伝いをお願いします。数字が書かれている裏向きになったカードから自由に1枚選んでもらいます。お客さんが選んだカードは1でした。もう一枚、全くのフォースなしで、自由に1枚選んでもらいます。次に選んだカードは「15」でした。先ほどのマジックの本を出し、ひいたカードの通り、チャプター1の15行目に何が書いてあるか、探してみると「of」という単語でした。
  さて、大きな封筒の中身を開けてみると、「OF」の文字が書いているではありませんか!会場は拍手喝采!!タジマさんが、はっきりと「当たる訳がない、あり得ない!」とおっしゃった事が、あり得てしまったのです!超不思議でした〜!
 最後は藤本さんのインタビュー。マジックは試行錯誤しながら考え、練習を繰り返して、ここまでの完成度に至っているそうです。そんな努力家の藤本さん、今宵たくさんのお客様を喜ばせ、楽しませてくださいました。ありがとうございました〜。
 次回のプリあらは8月27日(月)「プリあら20周年記念例会」です!1部17時から、2部19時から。私も楽しみにしていま〜〜す。

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7月12日(木)
村山 崇

 早々に梅雨明けし、夏真っ盛りの中、迎えた7月の例会。今日のメインゲストは、日本を代表するマジックコンビ「ナポレオンズ」のボナ植木さんです。コンビでの活動のほか、毎月開催しているジャズとマジックを融合させた「ジャマライブ」が間もなく200回目を迎えるとか!
 マジッククリエーターとして、マジック界の直木賞とも言われる「厚川昌男賞」の受賞歴もお持ちで、巨匠の織りなす極上のエンターテイメントに期待が高まります。
 今日は、トピックがもう一つ!年に一度の「浴衣デー」です。彩り鮮やかな浴衣美人・美男で会場が艶やかな夏色に染まります。
 今宵は題して「ボナペティ in プリあら」 いよいよ幕開けです。
 まずは浴衣姿のミステラさんとわか葉さんよるオープニング・マジック。画用紙から花束を出現させ、改めて本日の司会者としてそれぞれ自己紹介。浴衣姿がお似合いの二人です。
 続いてビジターマジシャンのコーナー。トップバッターはマジシャンSATOさん。優雅なクラシック音楽にのせて見事なバルーンアートを披露してくれました。「可愛い〜」の歓声が会場のあちこちから上がった「クマさん」のカップルと「ウエディングケーキ」! 
 なんとこの「クマさん」の作り方は、今日発売の「プリあらマガジン26号」で、佐藤さんご自身が写真付きで丁寧に解説してくれています。次号の連載では「ケーキ」の作り方も掲載するとのこと。乞うご期待!
 続いて、ケン正木さんが登場します。毎回、例会に足を運んでいただき素敵なマジックを披露いただいています。今日は過日のプリあら例会で一度演じたマジックを、会長のアドバイスにより改良し、不思議かつスリリングになったリニューアルバージョンを自信たっぷりに演じます。
 黄色い悲鳴が飛び交うハラハラ・ドキドキの客席をよそに、マジックは大成功!こんな大ネタを惜しげもなく見せてくれるのも「プリあら」ならではです。

 続いて、夏恒例の「浴衣コンテスト」。総勢20人が自慢の浴衣で舞台に並びます。1人10秒ずつ自己アピール。色香漂う艶やかな花々に会場のテンションもあがります。「日本の夏」を堪能しました。一般投票で選ばれる入賞者3名は、どなたでしょう〜結果は、ラストの会長コーナーで。

 次は、魔人タジマーさんのコーナー。弟子のわか葉さんとの共演です。まずは、寸劇仕立てで笑いをとりながら、突如スケッチボードから金魚が出現!
 更に、畳みかけるように魔人タジマーさんお得意のメンタルマジックが炸裂!選ばれたカードの裏に書かれた「時間」の謎に会場は騒然!本気モードのスイッチON!プロマジシャンとしての面目躍如に拍手の嵐でした。

 いよいよ、メインゲストのコーナーです。ボナ植木さん、登場〜〜〜。まずは、ガラ携とタブレット端末をモチーフにしたギャグで大いに笑いをとります。
 客席が和んだところで、おしゃれなJAZZにのせ、オリジナルのカードマジックがテンポよく進みます。最後のどんでん返しに観客は大喝采。マジックの醍醐味が凝縮された一瞬の変化と想定外の結末。気持ちよく騙していただきました。カッコ良かった〜。
 ここからは、ギャグと不思議のオンパレード。プロならではの珠玉のネタが惜しみなく繰り出されます。
 マジックを見る観客タブー集(スケッチブック)、ボナさんならではのタッチで笑えます。体を使ったマジック(伸びる腕、伸びる親指、肘を中心に回転する腕など)、片手でヒモに結び目を作るなど、ロープのマジック。技術はさすが!!
 ヤフオクで手に入れたピカソの版画という怪しいお話。間違いだらけの日本語がいつしか本物に!思わず「拍手」してしまう見事なオチ。やられました!
 トランプの束から選ばれた2枚のカード。何とこれが予め用意されたスケッチブックに「正夢」として予言されているのです。それも、ただの予言ではありません。女性客との軽妙なやりとりに会場が笑いに包まれるよう巧妙に仕立てられた、しゃれっ気たっぷりの文章…。これぞ、エンターテイメント!

 その他にも、紙袋の中で起こる奇跡!「コカ・コーラとシルクの移動」や「交差する膝」、「蛇と卵」に「カニの味噌汁?」などなど、心憎いばかりの演出で見事にフィニッッシュ。
 まだまだ見ていたい余韻を会場に残しつつ、メインゲストのボナ植木さん、カッコよく舞台を去っていきました!
 個人的には、決して大がかりな道具を使う訳でもなく、ごくありふれた品々でここまで観客を引き込み、魅了することができることを学べたことが大きな収穫でした。
 演出、話芸、ゆるぎないテクニック、そして何よりマジックに対する「愛」あればこその探求の結果、行き着いたであろう今日の演技を忘れることなく心に留めたいと思います。

 私は毎回、「プリあら」に呼びたいマジシャンとして「ボナ植木」さんをリクエストしてきた甲斐があり、私にとっては今日は至福の時間でした。是非、これからもボナさんのマジックを追いかけていきたいと思います。本当にありがとうございました。
 最後は荒木一郎会長のコーナーです。 
 今月で20周年を迎える「プリンあらモード・マジックエンターテイメントクラブ」。その記念号として本日発売された「プリあらマガジン」の紹介です。
 マジックに興味を持った子供達のために始めた会が、20年の歳月を経る中で、会そのものはもとより、そこに関わる多くの人々を成長させてきた貴重な足跡が掲載された「20th ANNIVERSARY」号。是非、思い出満載の記念号をご一読下さい!
 また、今号には2016.3.8に演じられた「会長マジック」の解説も掲載されています。しかも当日の会長の演技が、マガジンに印刷されたQRコードにより動画で見ることができます!これだけでも、手にする価値は十分です。
 次に、「浴衣コンテスト」の結果発表です。1位から3位の方に、会長厳選のジュエリーが贈呈されます。果たして、その栄冠は?発表で〜〜〜〜す!
 第1位:大森あすかさん、第2位:泰磨貴美子さん、第3位:鈴木智美さん
 ちなみに第2位に輝いた「泰磨貴美子さん」は、例会でプリあらグッズを紹介してくれているキャラマン・タイマロさんのお母様です。とても81歳には見えない若々しさに会場中の皆さんが元気をもらいました。皆様、おめでとうございます!
 いよいよ、荒木会長のマジックです。
 今日は、プリあらグッズを会長流にアレンジして実演します。2枚のカードと透明な封筒を使ったマジック。プリあら価格、たった400円のグッズですが、会長の手にかかると夢の道具へと変貌します。正に、マジック!
 マジックは値段ではありません。ここでもマジックに「愛」を注ぐことの大切さを学ばせていただきました。
 最後は、再びボナ植木さんが舞台にあがり、会長とのトークで盛り上がります。
 マジックの神髄を惜しげもなく披露いただき、笑いと不思議の連続をまだまだ見続けていたいという余韻を残しつつ、今日も至福の時間が過ぎ去りました。
 荒木会長はじめ、スタッフの皆様のご尽力に心から感謝いたします。ありがとうございました〜。8/27(月)「プリあら20周年記念例会」(17時〜)も楽しみにしています。

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6月26日(火)
佐原有紀

 ほんの短い梅雨が明けて、夏の訪れを感じさせる蛍の光がショータイムの幕開けを告げます。MCを務めるミステラさん、ぺるさんが二人デートへやってくるという設定で進行される寸劇マジック。最後のオチには、お二人らしさがあって微笑んでしまうのでした。
 不思議を共有しようとプリあらを訪れた5名のマジシャン達が“ビジター”として登場。まずお一人目は、観客の腕時計や財布などをステージ上で秘かに抜き取ってしまう技「ピックポケット」などを得意とするミスディレクション・アーテスト、石井裕さん。
 十年以上前、有名クリエーター、藤原邦恭さんが石井さんのためだけに制作したというネタをご披露。先端に洗濯バサミを結んだ紐を釣り糸のように袋の中に垂らし、相手のカードを釣り上げるマジックは、たしかに藤原タッチを感じさせる一品でした。
 お二人目は、Tokyo Tomoさん。シルクハットからスネークの人形を取り出し、語りと共にキッズたちにも喜ばれそうなマジックを披露されました。
 3人目は、藤本明義さん。7月29日のプリあら例会で、メインゲストを飾ってくださいます。不思議で、面白いマジックを、テンポよく進めて行きます。いつ観ても、場を盛り上げてくれる藤本さん、7/29が楽しみです。

 さて、4人目、スライハンドなステージマジシャンとして知らぬ者はいないシルキー渚さんは、次号の「プリあらMagic Magazine」に掲載が予定されているという輪ゴムのオリジナルマジックを一足早くご披露くださいました。イラストレーターとして、マジック関連の刊行物などでも絵を描いておられるシルキーさんですが、今度の掲載でも描き下ろしのイラスト満載の解説になるのだそうです。
 最後は、大御所ケン正木さん。観客をステージに招き、四つのポケットティッシュのうちから一つを選んでもらいます。選ばれなかった三つは客席の方へと投げ渡してしまいましたが、残った一つを開けてみるとなんと中からは一万円札がでてきます。シンプルな道具ゆえに不思議さの際立つひとネタでした。

 フランス料理において「前菜」を意味する言葉「アントレ=entree」の名を冠したつづいてのコーナー。アントレコーナーでは、極上のコース料理の前菜にふさわしい逸品が供されます。
 日本古来の奇術「和妻」を現代に息づかせる新鋭、北見翼さん。和妻の世界では「金輪の曲」とも称されるクラシックマジック、リンキングリングを元来からの概念を覆し展開するそのルーティンは異例の10分以上にも及びます。
 リンキングリングをこれほどの長尺で演じるマジシャンを見たことがありませんが、ひとときたりとも飽きさせることのないパフォーマンスと、特に、何十本ものリングがステージ上に波打つように音を立てながら外れるクライマックスには誰もが鮮烈な印象を覚えたはずです。伝統とともにポップな感覚を含ませながら、新たな和妻が現代へと提示される可能性を目にしたような気がします。

 魔人タジマーさんとわか葉さんのコーナーは、保育園の先生が子供たちにマジックを披露するという設定のパフォーマンス。実はわか葉さんの前職は実際に保育士だったのだそうです。パネルに描かれたジュースが入れ替わるというマジックをわか葉先生とタジマ園長が繰り広げるドタバタのなかに保育士時代のわか葉さんの面影も垣間見ることのできる(?)リアルシチュエーションマジックが展開されました。面白かったです。
 日本、そしてときには世界から訪れたマジシャン達がパフォーマンスをつづけてきたプリあらですが、メインゲスト人気投票で上位3位に必ずランクインを果たすのが、サイクロンZさんです。笑いと不思議の間を疾走するそのステージに、一般の方のみならずマジシャン達をも笑いの渦へと巻き込むエネルギー。
 始まりは、「小道具を忘れた手品師」というネタからスタートです。軽快なBGMにのせてバラエティ豊かなマジックが繰り出されていきますが、いたるところでツボを突くミスが炸裂!こんなドジなマジシャン、どこかで見たことある気が…?!
 観客をステージに上げての、チャレンジングなマジックも爆笑必至。「サムタイ」は、両手の親指を結び、アシスタントの持つ日本刀にむけて親指をぶつけると一瞬にして腕が通ってしまうという日本古来の奇術ですが、そんな由緒正しき演目のビッグバージョンに挑戦。
 なんと手首ごとテープでぐるぐる巻きに固めてしまい、サイクロンさんの腕に観客の腕を通すというあまりにもムリのありすぎるマジックです。サイクロンさんとステージに招かれた観客の必死の形相の末、無事成功を果たした荒技にはこの日一番の拍手と歓声が飛び交いました。

 “モヤモヤマジック”は、理不尽の連続で見る者にモヤモヤが鬱積していくという新ジャンル。客席へとおもむろに投げ込んだ紙玉、それを拾った観客に何かが起こるのかと思いきや、「ゴミなんで、あとで捨てておいてください」と一言。あるいは、あらかじめ用意されていた予言を開けると、AともBともとれる予言だったり…。
 モヤモヤは溜りに溜り最高潮へと達しますが、クライマックスではそのすべてを払拭する衝撃が!煙に巻くと言うよりは、嵐に巻き込めれてしまうようなサイクロンZさんのステージを見て、ファンにならないという人はいなかったことでしょう。プリあらで「サイクロンZを見たい!」という人の多さにも納得のショータイムでした。

 怒涛のように吹き荒れるサイクロンが過ぎ去っていったあと、その空気を一瞬で塗り替えてくれる時間がはじまります。荒木一郎会長コーナー、今夜は観客をステージを招いてのカードマジックです。
 タネも仕掛けもない青いデックをお客さんに良く切ってもらいます。そこに1枚だけ赤いカードを加えます。さらに切って、そのデックをおもむろに広げていきます。
 その中から偶然にも目に入ったカードを覚えてもらいます。相手がカードに触れるわけでもありません。ただ見てもらうだけだから、フォースのしようもないでしょう。そのカードにサインをしてもらいます。デックに戻し、青いデックに混ざっている1枚の赤いカード、、裏返してみるとそのカードに、なんとサインが書いてあったのです。勿論、他のカードはすべて青いカードです。
 これもまた古くからあるマジックのアレンジだということですが、絶対不可能な不思議を会長独特の雰囲気、ショーマンシップのうちに繰り出されるその時間は、ほんの短い時間でありながら強烈な印象として記憶されることでしょう。
 ときに俳優として、ときにシンガーソングライター、ときにマジック関連の書籍執筆をも含めた作家として等々と、あらゆる表情が変幻自在のごとくに精彩を放つ会長のマジシャンとしての一面は、ロベール・ウーダンの有名な名言「マジシャンはマジシャンという役を演じる役者である」の範疇にさえ収まらないのではないだろうかとも思えます。
 この言葉にも簡単には計り知れない奥深さがあるのだと思いますが、パイオニアとしてこれほど多角的にあらゆるエンターテイメントとマジックを熟知しているマジシャンのマジックが、全世界を見まわして他にあるでしょうか。
 日本でも屈指のマジックを毎月二回、届けつづけてきたプリあらは2018年、20周年を迎えます。これまで長い時間、ぼくらに与えてくれた魔法に感謝しながら、これから目にする不思議に期待しましょう。

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6月12日(火)
長濱 充

 梅雨入りしてから最初の例会。予報によると昼間から天気が荒れるとのこと。しか〜し、思った以上に天気が悪くなく一安心。でも、少し肌寒いかも。寒暖差が激しいここ数日、皆さん体調を崩していませんか。
 さて、今宵の梅ヶ丘パークホール内は外の陽気が嘘のように熱気ムンムン、そうです!キャラメルマシーンさんがメインゲストだからです。開場前からロビーはお客様の活気に溢れていました。
 タイマロさんによるマジックグッズの紹介。今回は「クローンキング」というキングとクラブの10が不思議な現象を起こす少し大きめのトランプです。500円の手頃な値段だったので僕は即、購入しました。
 会場が暗転、静まり返る客席、いつものように『星に願いを』の曲が。いよいよ開演で〜す。
 司会のミステラさんとパートナーのぺるちゃんによるオープニングマジック。今回は梅雨の時期という事もあり、傘とレインコートを使ったコミカルで明るいオープニングに相応しいマジックを披露。客席からは、ピンクのレインコートを着たぺるちゃんに『可愛い〜〜!』と言う声が聞こえていました。
 まず最初のコーナーは、チャレンジコーナー。得意のマジックを披露し、年末のアワード出場をかけて、お客様に採点していただくコーナーです。今回のチャレンジャーは『ジャッキーさん』
 たばこをトランプに貫通させるマジック。お客様を2人ステージに上げての予言マジック。予言を念写するという面白く不思議なマジックを披露。最後に得意の似顔絵を2人にプレゼントされていました。
 次は、ビジターマジシャンのコーナー。トップバッターは松本奏太郎さん。フローティングローズと赤いスカーフを使ってのマジック。毎回新しいルーティンとフレッシュで落ち着いた演技を披露。勉強熱心で人からの意見なども素直に聞く好青年マジシャンです。客席からも演技中に『素敵〜!』という声が。
 2番目は、サイクロンZさん。ぺるちゃんが着ていたピンクのレインコートを持って登場。お客様の掴み方をしっかりとわかっているなぁ〜と感心しました。
 松本さんとは真逆のキャラクターで、いつもながらの慌ただしい中にも楽しいマジックを連チャンで披露。お客様2人をステージに上げて大きな輪ゴムを使ってのマジック。最後もドタバタながらも〆のオチで笑いを取るなど短い時間の中にもサイクロンワールドを展開されていました。いつ見ても楽しいって素敵なことですね。

 その次は、魔人タジマーのコーナー。タジマジックさんとわか葉さん、そしてステージ上にお客様。トランプとインスタ写真が載っている画像を使っての不思議なメンタルマジック。いつもながらに、どうなってるんだろう??

 そしてここで、急遽駆け付けていただいたビジターマジシャン、魔耶一星さんが登場。ミステラさんの紹介時には客席から歓声が。お客様を1人上げて赤と青、2種類のトランプを使ってのカードマジック。ミステラさんも『すごいね。ビジュアル現象』と絶賛。お客様からは『わからない、わからない』の声が。急だった為にステージ上で準備をし、それでも鮮やかに決める姿はさすがにプロと感心させられました。
 会場の興奮も冷めやらぬまま、いよいよメインゲストマジシャンのコーナー〜〜。『心機一転 キャラメルマシーン』と題の通り、事務所を独立してから初のプリあらステージです。
 海外でも大人気の2人で、プリあらのアンケートでは、また来ていただきたいマジシャン、なんとベスト1の人気者です。
 オープニングから早くも全力全開。SADAさんが演じた後、すかさず対抗してオダジさんのマジック、時にはマジックではなくお笑いの1発芸。その後もSADAさんが演じ、どや顔を邪魔するが如く、絶妙なタイミングでのボケが。さすがにワハハ本舗で鍛えられた2人。お客様とのやり取りも上手く勉強や参考になる事多々あり。正直、観入ってしまい日記用のメモを忘れるという醜態。ネタバレしないと言う事で勘弁して下さい(笑)
 フィナーレは、オダジさんが箱に入りSADAさんが数本の剣で刺すマジック。これにもやはりオチが。本当に好きなんだなこの人達。大きな笑いを残し終了!


 最後は、会長コーナー、まずはミステラさんのレクチャーから。今回は、お米を使ってのマジックレクチャー。科学マジックの一種だそうですが、解説が面白くてやってみたいと思いました。実は、今回で、このミステラさんレクチャー、ラストの予定だったのですが、なんと次回もやってもらえることに!ヤッター、楽しみにしています!
 そして、我らがプリンあらモードMAGICエンターテイメントクラブ、荒木会長によるプリあら会長マジック!前回に続きエジプト関連のマジック。今回は『ツタンカーメンの謎を解く』と言う実験的マジックを披露。エジプトのお墓の中にあるミイラが風化して崩れてしまった時の粉を入れてもらった小瓶。大体100万円だそうです。その粉を使っての実験的マジック。容器にその粉を入れて振ると…ストーリーも面白く、しかも不思議〜〜〜〜!!司会のミステラさんやお客様も大変驚いていました。ちなみに容器はプリあらグッズで『FLASH COCKTAIL』といい、なんと1000円で購入可能です。ちなみにミイラの粉は付いてきませんので、自分なりの演出やストーリーで演じて下さい(笑)。
 最後にキャラメルマシーンさんのインタビューでは、7月28日の朝8時半よりNHKで放送があると告知されていました。
 次回のメインゲストマジシャンは先程ビジターマジシャンコーナーで出演されたサイクロンZさんです。次回も楽しい時間になる事でしょう。まだまだ、梅雨空のうっとしい季節が続きますが健康管理をしっかりして、また楽しい時間でお会いしましょ〜〜う!

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5月28日(月)
青狐レオ

 マジックをやっていると、マジックを通してなぜか様々な方と知り合いになり、かつて想像すらしなかった経験をすることもあります。マジックで知り合った友達は兄弟のようでもあり、互いに切磋琢磨したり協力し合ったりして、いつしかこの不思議な世界の住人になってしまいます。今夜のプリあら例会でもその1シーンを垣間見ることができました。
 例会が始まる前は、キャラマンタイマロさんによるプリあらグッズの紹介コーナーです。
 今回は、「不思議なウサギ」の紹介。白いウサギの絵が額に入っていますが、おまじないをかけると茶色に変わったり、姿がかわったり、楽しいマジックでした。
 オープニングは司会のミステラさん、ぺるさんの名コンビによるお花のマジック。花束の花がスカーフの柄になり、また再び花に戻るという華やぎのあるマジックでした。ぺるさんも花柄の衣装で、こちらもまた舞台の花でした。
 続くチャレンジコーナー:今回のチャレンジャーは長濱充さん。「劇団ひとり旅 ドラマジック」というタイトルで、昭和を代表する国民的キャラクター:寅さんを演じます。
 縁日の風物詩である金魚すくい、バナナの叩き売り、紐の販売が演じられると会場には笑いの波が起こります。長濱さんの明るいキャラクターによるものでしょうね。
 この演目は「わか葉のほっこりマジックスクール」会員の皆さんで道具の準備やドラマ場面の音声の吹き込みなどを分担して創られたそうです。仲間って良いですね。そこはかとない哀感も感じられたほのぼのするマジックでした。
 プリあらのお楽しみのひとつはビジターマジシャンのコーナー。今回も豪華です。
 まずは魔邪一星さん。最近よくいらっしゃっていて、マジックを演じると独特の一星ワールドが舞台上に広がります。
 今回はパラレルワールドをテーマにした予言のマジック。お客さんが選ぶカードを予言しますが、会場のみんなが認識している予言はパラレルワールドでは別の予言になっています。そちらのカードを当てるというSF 的でとても不思議な独特の世界観のマジックを堪能しました。
 お二人めはブラック嶋田さん。トレードマークはタバコのマジックですが、現在タバコを止められていて、今夜は予言のマジックです。会場の皆さんから、いくつか4桁の数字を言って貰い、ブラック嶋田さんもいくつか数字を言って、その合計が予言されているという、こちらも不思議なマジックでした。

 三人めはケン正木さん。お茶の入った小さな紙コップを大きな紙コップで隠し、木槌で紙コップをひとつずつ吹き飛ばして行くというスリリングなマジックです。ひとつ間違えれば水の入った紙コップが会場に飛んでいくことになりますが、もちろんそんなことにはなりません。でも、コップがひとつずつ少なくなって行き、残り2つのどちらを選ぶか、サスペンスです。ハラハラドキドキします。これもマジックの醍醐味のひとつですね。
 もう一つのプリあら名物、魔神タジマーとわか葉さんのコーナー。今回は、5月お誕生日のお客様に舞台に上がっていただき、○Xゲーム(三目ならべ)を始めます。単にゲームをしているわけではなく、全ての手が事前に予言されており、しかもゲーム盤を裏返すと「祝」の文字が出来上がっているという素敵なマジックでした。お友達の誕生日や結婚式などで演じてみたいマジックですね。

 そして、いよいよ上口龍生さんの登場です。
 最初はカードマジックで、ケースからカードを取り出しますが、なぜだかケースが小さくなってしまうところからスタートです。
 それから、見えないカードを封筒に入れ、見えないペンでお客様に数字を書いてもらい、それを現実の物質に変化させるというマジック。ビックリです!
 赤と青2組のカードで、お客様が心に思ったカードが一組のカードから消えてしまい、別の組に飛んで行ってしまうマジック、これも不思議!サイコロを使った四桁の数字の予言マジック、これも強烈!見事な演技の連発です。
 今宵のハイライト、5枚の封筒の中に一枚だけ千円札が入っています。お客様が自由に選んで行き、最後に一枚が龍生さんの手元に残ります。お客様が封筒を開くと残念ながらカラーの紙で、千円札は龍生さんが手にします。ここでお客様の座った椅子の裏側を見ると、各自が手に持っている色と椅子の裏側に貼ってあるシートの色がすべて一致しています。会場からは一層大きな歓声が湧いていました。
 龍生さんの最後の演目は、ライターが消え、マッチが消え、タバコが消え、借りたお札が消えてしまいますが、今度はタバコの箱からライターが出て、ライターからタバコが出て、タバコからマッチが出て、最後にはタバコからお札が出るという、お札つながりの不思議なマジックでした。

 華麗なステージアクトから、イリュージョン、和妻までこなすオールラウンダーの龍生さん、強烈で風格のあるメンタルマジックをたっぷり堪能しました。
 龍生さんは絶版となってしまったマジックの百貨事典であるターベルコースの原型、ターベルシステム(プロになるためのマジックの通信教育)の翻訳を手がけられていて、現在第3巻まで発刊済みです。プリあらマガジンにもその一部を絶賛連載中です。

 また、ご自身がオーナーである赤坂見附にあるマジックバー「サプライズ」で、ターベルシステムの実演によるレクチャー「上口龍生マジック教室」を開催されています。奥深い古典の知識に裏打ちされた龍生さんのレクチャーや実演は自信を持ってオススメできます。皆さんもぜひ「サプライズ」の扉を開いてくださいね。
 プリあらは、ここからも面白いです。
 荒木一郎会長による会長コーナーでは、古代インドのヴェーダには死体を見つける方法が書かれているということで、死体に見立てたカードの名前とそのカードが山の何枚めにあるかを当てるという恐ろしいマジックが演じられました。
 ヴェーダはサンスクリット語で書かれており、インドからシルクロードを経由して日本に伝来する過程で誰かの誤訳があったためか、山の何枚めにあるかは特定できませんでしたが、カードの名前はバッチリ当たっており、特別な操作も何もしていないのにカードの名前を当てるというのは透視能力としか考えられません。演出で物語が語られるととても興味深くなりますね。私は、この演出が大好きです。
 最後は上口龍生さんのインタビューでした。今年の9月24日にリサイタルを開かれるとのこと。会場は江東区亀戸の「アンフェリシオン」で17:00〜。ディナーを楽しんだ後に洋と和のマジックをたっぷり楽しめるという何とも贅沢なマジックショーです。こちらにも、ぜひお足をお運びください。
 私がプリあらに初めて参加してからこの秋で10年になります。知らない世界でしたから最初に扉を開くのには、ちょっとドキドキしましたが、いつの間にか仲間も増え、一緒にマジックを見て楽しんだり、互いに演じて楽しんだり、この世界の魅力にどっぷり浸かるようになりました。
 この世界に暖かく迎えていただいたプリあらスタッフの皆様、一緒にマジックを楽しんだ方々(ある意味で私の兄弟姉妹の皆様)、上口龍生さんをはじめ数多くの私と接してくださったマジシャンの皆様、素晴らしい会を開催し続けていらっしゃる荒木一郎会長に深く感謝申し上げます。そんな感慨を持ちながら余韻覚めやらぬ会場を後にしました。

5月15日(火)
樋口哲弥

 搬入からの参加です。昨日、休暇をとっていたため、体調万全で参加することができました。
 iStudioに到着すると、悦ちゃんにリョウ君とテッちゃんを紹介され一緒に機材の積み込み、パークホールではスパイダーステージの組み立てセッティング。
 以前は男性が山田さんと僕だけという時もありましたが、今日はリョウ君テッちゃんの他にも若い男子がいたので、かなり早く作業が終わりました。
 日記も頼まれていたためノートを出そうとバッグを見ると、ノートが入ってな〜い。慌てて治ちゃんにメモ用紙をもらいに行くと真っ赤な表紙のハート型のノートを数枚切ってくれました。あっ!会長の歌に「真っ赤なハート」と出てくるなぁ〜と思い、ちょっとニヤッとしてしまいました。
 開演前のひと時は、キャラマンタイマロさんによるプリあらグッズの紹介です。プラスチック製の筒の両側を新聞紙でふさげるようになっています。新聞紙を破ると空のはずの筒の中からシルクや紙テープが、出てくる、出てくる〜〜。シルクとテープは別で「筒」のみで1000円だそうです。安〜〜〜。
 MCのミステラさんとぺるちゃんのオープニングのマジックは華やかな花のマジック。ぺるちゃんの衣装はピンク地の肩もあらわなドレスでダイエットに成功しつつあるということでした。次回どんな衣装で登場するのか予告してたので、そちらも楽しみです笑。
 ビジターマジシャンのコーナーは魔耶一星さん、藤原邦恭さん、久しぶりにいらっしゃったシルキー渚さん、そしてケン正木さんです。
 魔耶さんは、ピンクとブルーのカードを使って女性のお客様と相性診断的なマジック。さらに、BGMも「ピンク&ブルー」という曲だそうです。すごい事をサラッとやっていて、とても不思議なマジックでした。
 ぺるちゃん曰く天才クリエーターの藤原邦恭さんは、荒木会長の著書「ビル・マジック」で紹介されているマジックのリニューアル版を見せてくれました。封筒に入れた1万円札を封筒ごと4等分にちぎってしまうのですが、なんとちぎったはずの1万円札がみごとに復活しました。僕が念入りに封筒をチェックしましたが何の仕掛けもありませんでした。まさに天才です!

 シルキー渚さんは5枚のカードを使ってのマニュピレーション。BGMの準備がなかったらしく途中までBGMなしでやられてましたが、見入ってしまいました。久しぶりにシルキーさんの演技が見られてよかったです。
 ケン正木さんは会長の「テクニカルなカードマジック講座」の中から「怪盗ブルース・ブラザース」をやってくれました。4人の怪盗団を12人の捜査官が捕まえるというストーリーのカードマジック。ストーリー通りにカードが消えていくところが不思議で面白いです。本読み返して練習してみようと思います。

 アントレのコーナーは、ダンサーマジシャンの五十嵐ひとみさん。いつもは華麗に踊りながらのマジックですが、今日はダンスを封印してマジックで大失敗したというストーリーの夢のマジック。
 お客様の選んだカードがハートの4でしたが、綺麗な柄の包装紙の裏に予言が書いてなく、その包装紙をはさみで切ってハートの4を作り出しました!そこで時間が逆戻りして、くり抜いたハート型も元に戻ったのですが裏表になっていてパッチワークのハートの4になっていました。
 このマジックは藤原さんのアイデアで、荒木会長が手順を構成し音楽をつけた天才コラボで出来たマジックだそうです。そういえば、ひとみさんの声ってあまり聞いたことがなかったので、新鮮でした。

 魔人タジマーのコーナーは、わか葉さんがお客様に選ばせたカードを、タジマジックさんが当てるというマジック。僕が指名されて選んだカードはクラブの10。
 そこで、タジマジックさんから、ある1通の手紙が紹介されました。プロフェッサー・サコーさんから息子さんの悠希さんに送られた「父からの手紙」です。それを悠希さんに読んでもらい、悠希さんに好きな数字を言ってもらうと3。横書きの手紙の左から3列目を縦に読むと「クラブのじゅう」に、、、、え〜!!
 ミステラさんから、今日タジマジックさんがキャノンのCMの撮りを終えてきたという情報が入りました。是非見てみたいと思います。
 本日のメインゲスト:プロフェッサー・サコーさん登場の前にサコーさんの息子さん、身長も高くイケメンの悠希さんが登場。父サコーさんの作ったマジックを披露してくれました。
 ロープマジックとジャンボカードにシルクが貫通してしまうオリジナルマジックを華麗に見せてくれました。シルクが貫通した穴が跡形もなく消えるのが不思議でした。グッズの販売もあるそうです。
 さあ、いよいよ、プロフェッサー・サコーさんの登場です。18年振りのプリあら出演ということで、北沢タウンホールの時代かもしれません。
 サコーさんは、マジック業界で、その名を知らない人はいないほど、世界的に活躍している有名なマジシャンです。BGMとともに観客席側からサコーさんが独特な雰囲気で登場。会場はいっぺんにサコーさんの世界に包まれた感じがしました。
 鋭い眼光を観客席に向け、たばこをふかしながら指先から次々現れる一万円札、そして炎。
 カードのマニュピレーションも素晴らしく、ステージを動き回り、汗だくになりながらの迫力あるパフォーマンスに圧倒されました。こんな凄い迫力満点のマジック見たことないです。
 後半はロープマジック、そしてサービスで種明かしのマジックでスカーフに一瞬で結び目を作るマジックを教えてもらいました。プロフェッサー・サコーさん素晴らしかったです。


 ラストは、荒木会長のコーナー。僕が毎回楽しみにしている会長のマジックは、女性に見えない指輪を見せました。ブルー、グリーン、レッドの指輪の中から一つ選んでもらいます。選ばれたのはレッド。
 会長が見えないレッドの指輪を取り上げ女性の指にはめると、そこにピカピカライトが鮮やかに光る赤い指輪がはまっていました〜!観客席から、え〜!!なんで〜!!と驚きの声が上がります。
 僕も思わず声を上げていました。レッドの指輪はそのまま会長からプレゼントされました。羨ましい〜!
 ラストは、荒木会長とサコーさん親子とのご挨拶タイム。
 サコーさんは小学5年生の頃から魔法使いになるのが夢で、それを実現されて今は朝から晩までマジックを作っているそうです。
 ステージいっぱい汗だくで動き回ったサコーさん。「元気ださないと、夢がお客さんに伝わらないから」と言われていたのが印象的でした。
 今日も感動いっぱいのプリンあらモード会でした。また次回もよろしくお願いします。

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4月29日(日)
むっしゅ佐久間

 SMマジックの女王、西ゆかりさんがメインゲストでした。超満員の会場に入ると、すぐに綺麗な女性から「あ!!むっしゅさん元気?」と声をかけられた!!なんと普段着姿の西ゆかりさんだった。握手したら手がベタベタ、、??ヘアーワックスだそうです(笑)。そう、西ゆかりさんとは「キング&クイーン」というマジックバーがあったころからの長い知り合いなんです。
 オープニングはMCのミステラさん、ど派手な登場。なんと火傘で舞台に出てきました。日傘ではありません、紅蓮の炎が燃え盛る文字通りの火傘!!布の中に差し込むと真っ赤なパラソルになって出現。観客は度肝を抜かれてしばし唖然、、、そして大拍手。今日のMCアシスタントは、爽やかマジシャンのわか葉さんです。
 最初のプログラムは、チャレンジコーナーです。出場者はピースさん。え?聞いたことのある名前、、、と思ったら、先月パーティーマジックを一緒にやった若手イケメンマジシャンだった。シルクから大量のカラフルな扇が出現するマジックでした。まあ、次から次へと大小様々な扇がでてきて、かっこよかった〜。迷わず10点の評価をさせてもらいました。
 ビジターマジシャンのトップは、DiTAOさんというプリあら初登場のプロマジシャン。タバコの見事な浮遊から不思議なルービックキューブ、そして最後のコンタクトジャグリングが凄かった!!
 透明な水晶玉がまるで生き物のように浮遊、回転。身体中をはい回る様は、まさに魔法使いのテクニックでした。心から魅了されました。
 次のビジターマジシャンは、またも何度も舞台をともにした親友のバードマンさん。炎の中から飛び出した巨大なニシキヘビに会場は騒然。美少女は首にニシキヘビのマーガレットちゃんを巻いてもらって大喜び?!でした。
 小林恵子さんも、思えば20年前から拝見させていただいています。安定したトークからのロープマジックは素晴らしかった!!

 最後に登場した竹たけをさんも何度かご一緒させていただいた大好きなマジシャンです。エニエニカードマジックはとても不思議なメンタルマジックでした。解説DVD が近日発売されるそうです。
 魔人タジマーのコーナーは、いつもながら、ここまで完成されたメンタルマジックがあるのかという、全く想像を超えたパタリロブックテスト現象で観客を驚かせていました。実は、これ、プリあらマガジンに掲載されているんですよ〜。でも、14号は、残念ながら完売、、、、もう手に入らないなんて、、、こんな事がないように、プリあらマガジンは発売したら、すぐに欠かさず購入しておきましょう!!

 さて、いよいよ、本日のメインゲスト〜〜〜西ゆかりさんの登場です。
 「私なんかがメインゲストでいいの?」と言う事前の本人コメントもなんのその、、堂々とした登場はまさに女王様でした。
 オープニング、次々に衣装が変わるドレスチェンジは圧巻でした。何度衣装が変わったんだろう!!とてもエレガントな衣装から、最後は皆様お待ちかねのSM女王様の赤いパンツに黒のエナメル姿で観客を圧倒します。
 破った紙が帽子になったり、空の紙袋から綺麗な箱が限りなく出現する不思議なマジック。最高に盛り上がったお客様を舞台に上げて鞭でひっぱたく傍若無人振り(笑)。
 SM女王様の面目躍如、お客様の背中に広げたカードを鞭でひっぱたいて当てるという荒業マジックは世界初ではないか!!!今までにない、女王様キャラの迫真の演技に観客は大喜びでした。
 西ゆかりさんは、実はクロースアップマジックも物凄い腕の持ち主であることを私は知っているのです。機会があったら是非ご覧になっていただきたいです。


 SM気分が残っている中、荒木会長コーナーに突入です。
 まずは、ミステラさんのレクチャーから。お土産マジックは、手ぬぐい2本を使った科学トリックでした。これは子供たちが多い現場では使い勝手の良い、なかなかいいマジックです。そうだ、今度の横浜学童保育のマジックでやってみよう〜。
 お待ちかね、会長のマジックは、やまひでグッズを使った素敵なメンタルマジックでした。
 プリあらには、山田秀樹さんというマジック道具を作る名人がいます。プロの方から道具を頼まれて製作するというまさにスペシャリスト。
 この日の作品もデザインと言い、出来栄え使いやすさも素晴らしく、なんと限定でグッズコーナーで譲ってくださるとの事でした!
 デザインもさる事ながら、会長のアイディアが詰まったオリジナルのマジック、世界で誰もやった事がないマジック!!なんて贅沢なんでしょう〜不思議すぎて、どうなってるの???おしゃれなカードで華麗に決まったメンタルはまさに魔法でした!!
 エンディングでは会長と西ゆかりさんとの楽しいトークで大いに盛り上がって女王様のマジックショーは大演団となりました。
 いつものことながら、綿密にリハーサルとミーティングを繰り返したスタッフ一同の一糸乱れぬショーの進行と構成には舌を巻く素晴らしさでした!!
 出演されたマジシャンの方、照明、音響、準備の方々本当にお疲れさまでした。素敵なショー、素敵な夜をありがとう〜〜〜!!!

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4月9日(月)
Shiroh

 今年は桜の開花も早く、4月上旬というのに、もう桜のシーズンが終わってしまいました。が、新しい年度を迎えましたので気持ちもリフレッシュ、元気を出していきましょう。
 久々にプリあら日記を担当することになりました。いつもは1人で参加しているのですが、今回はDr.レオンさんが出演するので、家内を誘っての、初めての2人での参加となりました。
 さて、オープニング前には、いつものタイマロさんのプリあらグッズの紹介がありました。今回の商品は、シンプルな銀色の筒でした。両端をティッシュペーパーで蓋をし、おまじないをかけると、中からシルクが出てくるという、とてもシンプルですが、わかり易いマジックでした。開演前の気持ちを和ませてくれる時間です。
 オープニングは、MCのミステラさんとぺるちゃんによる、桜をテーマとしたゆったりとしたマジックショー。BGMは「さくら」の曲。
 ミステラさん演じるのは、ピンクのカードを桜に見立ててのカードマニピュレーション。最後には、ぺるちゃんの持っているバッグから大きな桜の花が飛び出してくるという、ストーリーでした。 
  さて今日は、プリあらマジックマガジン実演コーナーから始まりました。むっしゅさんが演じてくれた「サンドラちゃんとバーバラちゃん」というカードマジックです。このマジックはプリあらマガジン最新号No.25の34ページに載っていますので、まだお求めでない方は、是非どうぞ。
 次はビジターマジシャンのコーナー。今回は6人の方が参加して下さるという、超大賑わいとなりました。
 1人目は松本奏太郎さんです。「音と魔法のエンタテイナー」と自己紹介されていました。お客さんが口に咥えたカードとマジシャンが咥えているカードとが入れ替わるマジックでした。が、、随所に効果音が散りばめられており、エンターテインメント性が高いユニークなマジックでした。
 2人目はマジックファンタジアの渋谷慶太さんです。バラバラのチラシがあっという間に1枚になるという、とてもすっきりと驚けるマジックでした。そのチラシが、渋谷さん来場の目的のコンベンションの宣伝でした。
 しかし宣伝だけでは申し訳ないということで、マジックファンタジアに、この春から勤め始めるようになったという新人さん、栗野紗愛耶(クリノサアヤ)さんという若い女性マジシャンがパフォーマンスを演じてくれました。
 紅白の4つ玉と紅白のバラの、色彩的に鮮やかなマジックでした。最近、始めたというだけあって、何度か4つ玉を落としてしまう場面もありましたが、お客さんの「これからの活躍に期待」という暖かい拍手が送られていました。プリあらの観客の方々は優しいですね。

 4人目はサイクロンZさんです。今回も「もやもやするマジック」です(笑)。お客さんに7色のマーブルチョコレートの中から次々にチョコレートを選んでもらい、それをサイクロンZさんがどんどん食べていくマジック(?)と思いきや、最後に残ったマーブルチョコレートの色が箱の中に入っている風船と同じ色であったという、ちゃんとしたマジックでした。そこだけがマジックで、あとは全部お笑いだったのですが、プリあらマジック「エンターテインメント」クラブならではですね。
 5人目のビジターマジシャンは、くるわ大介さんです。予言の黒板を使ったマジックです。こんな使い方もありますよ、という半分ジョークが混じったマジックでしたが、3つ目のカードはきちんと当てていました。全部を完璧に当てないで、ジョークを交えながら最後は当てる、というのも、肩が凝らなくていいマジックかもしれませんね。

 そしてビジターマジシャンの最後は、今月のプリあらマガジンの表紙のセンターを飾っている魔耶一星さんです。3枚のカードをお客さんに自由に選んでもらい、それをデックに戻して、お客さんにシャッフルしてもらいます。これでは絶対にカードの位置が分からなくなると思うのですが、なんと、後ろ手でデックを持ち、何も見ないで、お客さんのカードを当ててしまうという、不思議感満載のマジックでした。
 特に3人目の方のカードを選んだときには、そのカード以外が煙とともに消えてしまうという、信じられない現象が目の前で起こり、声を無くしてしまいました。ビジターマジシャンとして演じていただくにはもったいないほどの素晴らしいマジックでした。

 盛りだくさんの今回の例会、これからアントレコーナーが始まります。今日は、ケン正木さんとお弟子さんのAZUSAさんが和装で登場です。桜のシーズンに相応しく「さくら」のBGMで、優雅にピンクの花やリボンや扇子を次から次へとドンドン出してくるマジックでした。
 最後は大きな扇子も出て来て、圧倒される感じでした。マジックは、技量だけでなく、衣装やBGMや季節感もとても大切な要素であるという事が良くわかりました。
 これだけ多くのマジックを見てきた後に、魔人タジマーさんのコーナーとなりました。今日もメンタルマジックです。表の赤いデックと青いデックを使うのですが、わか葉さんが「今日は、赤いデックも青いデックも両方とも普通のトランプです」と言っただけで会場から大拍手が沸き起こるなんて、普段はどんなデックを使っているんだ、と突っ込みを入れたくなるような会話で盛り上げていきます。
 マジックの内容は、お客さんが自由に決めたカードが、もう一つのデックの、お客さんが言った枚数目に入っているというものだったのですが、お客さんの言った数字が39だったので、39枚めくることになりました。そんなにめくって枚数を間違えないかなと心配になるほどでしたが、無事にカードを当てました。さすが、タジマジックさん。何を演じても盛り上がりますね。
 ここまでで本当にたくさんのマジックを見たな、と思ったのですが、いよいよメインゲストマジシャンコーナーが始まります。ゲストはテレビでもとても有名なDr.レオンさんです。
 最初にレオンさんが「マジックが決まったら『コンプリート』と言いますので拍手をしてくださいね」と言われましたが、そのくだりから面白く、会場も大受けでした。
 随所にギャグを入れながらの展開で、テレビではあまり見られない一面を見ることが出来ました。
 デックの中からお客さんに1枚のカードを選んでもらい、デック毎、ビニールの袋の中に入れます。その中から、選んだカードだけが出て来るというものでしたが、不思議な事に、カードが出て来たのにそのビニールは破れていませんでした。「コンプリート」。えっ、と叫びたいほどのマジックでした。
 次のマジックは、2人のお客さんに、10枚のカードをポケットに入れてもらいます。3枚のカードを片方のお客さんから、もう片方のお客さんの方へ移動させるというのですが、それを特製のトランプ移動装置というマジックハンドを使って、空中を移動させます。

 この大仰な仕掛けに皆さん爆笑。でも本当に、片方のお客さんのポケットの中のカードは7枚になっており、もう一人のカードは13枚になっていました。「コンプリート」。
 次は瞬間芸的なマジックで、1万円札を2枚にちぎると、あら不思議、2枚の5千円札になっていました。「コンプリート」。
 今度は、全く異なる雰囲気のマジックです。何も入っていない空の布袋におまじないをかけると、中から卵が出てきます。ここで重要なのは「コッコッコッコケッ〜」というおまじないのようです。これをお客さんが演じても卵が出てくるので、会場全員が驚いていました。さらに、この卵は七面鳥の卵だという事で、なんと、空の布袋からショットグラスにはいったウイスキーの「ワイルドターキー」が出て来て「コンプリート」。

 その後も、マジックはまだまだ続きます。額縁に入ったパンダのマジックや、サイコロの目を当てるマジックや、ルービックキューブのマジック等々、その驚きを綴ったらキリがないほどのエキサイティングなステージでした。
 実際にこれらのマジックを見続けて来た私たち、興奮と緊張で、マジックを十二分に堪能できました。
 そしてメインゲストのステージが終わり、プリあら会長のコーナーとなりました。今回は、時間の関係もあり、ミステラさんのマジックレクチャーコーナーは来週へ順延となり、すぐに荒木一郎会長のマジックコーナーとなりました。荒木会長は、プリあらグッズを用いたマジックを披露されましたが、なんと3つも!!
 最初は、おでんのように串刺しにしたスポンジの順番が、スカーフの下で一瞬にして変わるというものでした。現象は非常にシンプルなのですが、それ故、おっ、と驚くようなものでした。
 次は、茶色の手袋のマジック。この手袋は死人を生き返らせることが出来るというものでしたが、当日は死人が準備できていない(笑)ので、縫いぐるみを生き返らせるというものでした。後の展開はご想像にお任せします(笑)。
 最後のマジックは、予め予言が書いた紙をクリップで留めて、誰も触らないような状態にしておきます。そして5枚のカードを1人のお客さんに見せて、そのうちの1枚を心の中で思ってもらいます。お客さんに何のカードを選んだかを言ってもらい、最初に留めておいた予言のメモを見てみると、なんとその紙には、お客さんが選んだカードが予言されているではないですか!!
 会場からは驚きの声が上がりましたが、一番びっくりしたのは私でしょう。何を隠そう、私がそのカードを選んだお客さんだったからです。全くのやらせ無しで、私が心で思ったカードが本当に予言されているのを見て、鳥肌が立つ思いがしました。
 最後に今日のメインゲストであるDr.レオンさんが再びステージに登場しました。荒木会長から感想を求められた時のレオンさんのコメント「中身が濃かったです」が本日の例会を一言で表したものでしょう。
 9時15分、今日も盛りだくさんでした。いやぁ、マジック三昧でした。楽しかったです。マジックは、自分がお手伝いで参加することにより、一層不思議さが増します。
 久しぶりの参加でしたが、やはりプリあらの例会は楽しいですね。また次回を楽しみにしましょう。

3月27日(火)
長濱 充

 3月も中旬となり、暖かい日が続きだいぶ春めいた陽気になったかと思えば、春分の日には、なごり雪が降り都心もうっすら雪化粧。そのあとはまた暖かい日が、、、というよりはもう夏ではないか!と思うような暑い日も。ビックリするような、まるでマジックのようなここ数日間の気候。マジック??そうです、マジックと言えば今日はプリあらの月例会。気候と言えば今年初のプリあら日記を寄稿。遅くなりましたが『どうぞ今年もよろしくお願いします』
 今宵のタイトルは『オシャンティーな夜をご一緒に』なにやら意味深なタイトル。タイマロさんのマジックグッズの紹介と4月21日に行われるプリあら筍狩りバスツアーの告知も終わり、さあ開演です!
 まずは、総合MCであるマジシャンミステラさんによるオープニングマジック。スカーフが一瞬でステッキに変化するマジックを。ミステラさん曰く、今日はビジターマジシャンの方が大勢来ていらっしゃるとのこと。楽しみだな〜〜。MCアシスタントのわか葉さんも登場。
 さて、最初は、プリあらマガジン実演コーナー。今日発売のプリあらマガジンNo.25の中にある「わんわんカード当て」のマジック、考案したタイマロさんが、あるものを使い、今年の干支にちなんだ動物のおもちゃで可愛く披露。楽しいマジックでお客様を和ませていました。
 次はビジターマジャンのコーナーです。今宵はビジターマジシャンとパフォーマーの方で計6人。
 まずトップバッターは、ヨーヨーの達人、ヒラクさん。今宵も華麗で幻想的なパフォーマンスを披露して下さいました。毎回思うのだが、ライトアップするヨーヨーが暗い中でよく絡まないものだと敬服します。さすが世界チャンピオン!
 続いては、名古屋から来たテレビなどでもおなじみの丸山真一さんです。 お客様を2人ステージに上げ、カード当てをする予定でしたが、、、、思いがけない結果に。ただ、想定外のことがあっても、丸山さんらしいキャラクターで、面白く展開されました。
 3人目は超個性派マジャンの藤本明義さんの登場です。1枚のカードが、手から出現したかと思うと、完全に消失してしまうカードマニピュレーション。巧みな技は圧巻です。

 さて、4人目は、最近マリックさんの次世代マジシャンを紹介する番組にも出られた、サイクロンZさん。いつもながらの爆笑マジック。限られた時間のなかで、リズミカルな曲に合わせ、色々なパフォーマンスで笑いを誘っていました。軽快なステップを踏み、冗談のようなマジックと不思議なマジックが組み合わさったハーモニー、超楽しかったです。

 続いては、天才スーパークリエーターの藤原邦恭さん。マジックを考えて作る仕事をされている方で、今回は今日発売のプリあらマガジンに掲載された『プロダクション オリガミパック』の実演を。牛乳パックを使い、とても不思議でファンタスティックな面白いマジックでした。しかも簡単に作成できるのも良いですね。応用次第では色々な事が出来るかと。是非お手元にマガジンを。
 そして、ビジターマジャンのおおとりはスーパーマジシャンにて大御所でもあるケン正木さん。
4日後の2018年3月31日に現れる「ブルームーン」、、、青い月とは、なんて神秘的。そのブルームーンとカレンダーを使い、幻想的かつ、超不思議なメンタルマジックを披露して下さいました〜。なんと、荒木会長著書『テクニカルなメンタルマジック講座』の中の作品を自分なりにアレンジしたものだそうです。
 次は、魔人タジマーのコーナー。プリあら専属マジシャンであるタジマジックさんと、わか葉さんが共にマジックを。スケッチブックを用いて、相手が引いたカードを相手が『いいえ』の答えだけで当てるといったもの。タジマさんらしく面白、可笑しい、メンタルマジックでした。
  もう、ここまでで充分お腹いっぱい楽しめましたが、ここからが、いよいよ今宵のメインコーナー。ゲストはプリあら初登場、オシャンティ斉田さんです。
 関西で一番オシャレでポップなマジシャン。 略歴としてJCMAチャレンジャーズライブ2016大阪で銀賞。観客の方が投票により選ぶピープルズチョイス賞では1位を獲得したそうです。
 ちなみにオシャンティーとは、おオシャレをスタイリッシュにした言葉で、意味自体はお洒落と同意、ゆとり語のひとつだそうです。
 勢いよく「よいしょ〜っ!」の掛け声と共に登場。マジックが決まった時は、お客様と一緒に拳を上げ「オシャンティ〜!」と発します。
 今回はトランプを使ったカードマジックがメインでしたが、ふと、他には、どんな感じのもので、お客様方を一体化させるのだろうかと興味が湧きました。


 そして、ラストはプリあら会長コーナー。まずは、プリあらマガジンの紹介です。今、日本のマジック業界において、雑誌はこの一冊しか出てないそうです。僕も知りませんでした。マジックの雑誌がないからこそ、せめてプリあらだけでもマガジンをだそうということで刊行されています。とても貴重ですよね。
 この1冊の中に、1つだけでも自分が面白いと感じるものがあれば、1000円の価値は大いにあるというのは納得です。僕も手前味噌になりますが、今回は多少ながらお手伝いが出来たマガジンなので、僕としても感慨ひとしおの号です。
 次は、ミステラさんによる簡単なお土産マジックレクチャーです。今回はコインが紙幣に変わるというマジックをレクチャーして下さいました。
 会長のアドバイスは、とても参考になりました。このマジックの1番のキーポイント。流れにそってハンドリングをする事によって、このマジックの不思議さが、より引き立つ。一番大事な部分が、そこだったんですね。
 最後は荒木会長による予言と占いが合わさったマジック、いや魔術を今回は演じると。会長いわく、人には運命の数字=幸運の数字が存在するそうです。ステージに上げたお客様の運命の数字を魔術を駆使し当てるという。ただ当てるだけでは占いなので、マジック要素として、前もってその運命の数字を予言していたという。え〜〜〜、ホント??
 なんと、その予言がズバリ当たっていた!超〜〜不思議で少しオカルト的なマジック、いや、魔術にかかり、観客一同、かなり騒然としていました。タジマさん、ミステラさんはもちろん、ケン正木さんも、とても驚いていらっしゃいました〜。
 会長コーナーの最後はオシャンティ斉田さんとのインタビューコーナー。会長から、ステージで演じるにあたっての素晴らしいアドバイスが聞けました。
 今宵も会場内は、外の桜のようにマジシャン方が全力全開で、みんなの笑顔が満開でした。素敵で楽しい時間をありがとうございました〜。

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3月6日(火)
むっしゅ佐久間

 岡井泰彦さんがプロ引退するというニュースには衝撃が走った。
 この日は彼の引退公演ということで、梅ヶ丘パークホールに駆けつけました!!ショーの始まる前に岡井さんとご挨拶できました。
 彼が高校生の時から応援してきたので、引退と聞いて涙が出そうになりながら固い握手を交わして、ささやかな記念の品をプレゼント。
 さてタイマロさんのフロントアクトのあと暗転してプリあらマジックショーの開演です!!
 MCのミステラさんと息の合ったぺるちゃんとのコンビでオープニングマジックは、ばね花のおっしゃれ〜なマジックでした。
 買ったばかりだという、ぺるちゃんの白いトランプ柄のドレスがとても似会っていて素敵でした。
 まずは、チャレンジコーナーの始まりです。本日は、2名が挑戦。最初の挑戦者は、15年間修業したという若きマジシャン吉影さんの登場です。とても不思議なカードマジックは圧巻でした。文句なく私は10点を付けさせてもらいました。
 対するチャレンジャーは、なんとモニカさんでした。この方は知り合いも知り合い、去年福岡のマジック友達を訪ねた時、一緒に北九州をドライブして楽しく過ごした面白いご婦人です!!出演されるとは思っていなかったので、すごく驚きました。

 度肝を抜く、デコレーションケーキのドレスで登場して満席の観客を驚かせました。どよめく大観客の中で可愛い取りだし箱の演技とキャンデーの出現という楽しい楽しいマジックでした。こちらも10点満点の文句なしの点数を付けさせていただきました。
 続いては、ビジターマジシャンのコーナー。トップバッターは、長野から来て下さったマジシャンSATOさん。プリあらマガジン最新号のご紹介をしてくださいました。今号から連載で「バルーンアート」のレクチャーをしてくださるそうです。第一回目は「薔薇」。未知の領域だけど、これはとてもイケてる〜是非、作ってみたいと思いました。
 ビジターマジシャン2人目は、ヨーヨー世界チャンピオンのヒラクさんです。全身を使ってヨーヨーを操る超絶のパフォーマンス。世界レベルの技を間近で見れるとは、なんて贅沢なんだろう。

 恒例の魔人タジマー&わか葉さんのメンタルマジックは、プリあらグッズを使った演技でした。
 三角のマークと丸いマークが2段に予言されているという摩訶不思議なメンタルマジックは会場を圧倒させるに十分な素晴らしいマジックでした!!
 毎回毎回10年以上、月2回の例会で全く違う種類のメンタルだけを成功させる魔人タジマーさん、その努力と研鑽には全く頭が下がります。
 さてさて、今日のメインゲスト、岡井泰彦さんの登場で〜〜〜す!!
 高身長、高学歴、イケメンと3拍子揃った、天才マニュピレーターの岡井泰彦さん。まだ彼が高校生のころ、三越劇場のショーで5枚のカードの出現と消失のスライハンドマジックを演じたのに驚愕して鳥肌が立ったのを覚えています、
 それほど衝撃的でした。
 それから幾たびか彼の演技を見る機会があって、そのたびに進化していく演技が楽しみでした!!若くしてマジックのオリンピックと言われるFISMにも出演されております。
 この日はプロとしての引退公演ということで、普段にもまして気合の入った舞台でした。
 1枚だけのカード、、、その出現と消失だけで、これだけ観客を惹きつけられる人がいるでしょうか!!
 美人アシスタントのミヨさんと絶妙な間合いで繰り広げられたイリュージョンマジックは、プリあら日記用のメモを取るのも忘れるくらいの素晴らしさでした。

 そしてなんといっても圧巻のカードマニュピレーション!!
 空中から夢のように出現する数限りないカードが、木の葉のように散って、また出現して消えてゆく、、、、、、
 私の中で今は亡きマーカ・テンドーさんの面影がダブって思わず目頭が熱くなりました。
 そして華麗なフィナーレ!超満員の観客席から惜しみない拍手と歓声がいつまでもいつまでも鳴りやみませんでした。岡井泰彦さんのプロとしての最後の舞台をしっかり瞼に焼き付けました。

 一昨年、フランス、バルビゾンにあるミレーの家を訪ねた時、ミレーの子孫であるミレー博物館の館長に言われました。ミレーの家にはあの「ビンセント・ヴァン・ゴッホ」が下宿していた時期があって、当時売れっ子画家であったミレーの絵を毎日模写していたそうです。
 欧米ではこの道50年とか言うより、一つの職業を極めたら次の職業にチャレンジするのが良しとされるそうです。
 ゴッホも最初は優秀な教員でした。教員という職業を極めてから牧師さんを目指し、そして画家を志したということでした。岡井さんもそのような道を目指しているんだと思います。
 これからの新しい生き方の一つだと思います。これから進まれる道に成功と栄光があることを信じて応援を続けて行きたいと思います。素晴らしいショーをありがとう!!
 興奮冷めやらぬショーのあとは荒木会長のカッコイ〜マジックタイムコーナーです。
 まずミステラさんのお土産マジックは「ハンカチの通り抜け」という、小ネタだけど実用的でとてもやってみたくなるマジックでした。
 続いては、会長マジック。毎回毎回、誰もやったことのないマジックを、それも1回だけ会員のためだけにやっていただけるという大変な企画です。
 今回の初公開マジックは、綺麗な買ったばかりのメッセージカードを使って、ありえないことを当ててしまうマジックでした。ステージに上がった、お客さんしか分からないことを当てちゃうんですよ〜〜!!超不思議!
 なんと、この日のマジックは、期せずして種明かしまでしていただけるという超ラッキーな展開に!!観客一同、大・大・大・ラッキーでした。
 あっという間の1時間半。興奮で会場を去り難く、岡井さんに握手していただいて、サインまでもらいました。大満足で家路に着きました。素敵な一夜をありがとう〜〜〜 。

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2月25日(日)
青狐レオ

 春は名のみで風は冷たくピョンチャンオリンピックの閉会式が開催されたこの日、馥郁たる梅の香が梅ヶ丘に漂いました。
 例会が始まる前は、キャラマンタイマロさんによるプリあらグッズの紹介コーナーです。今日は仮面ライダーのコスチュームで登場。4本の金属の棒に刻まれた4桁の数字をお客さんに自由に並び替えてもらい、電卓を使うよりもずっと早く4つの数字の合計をはじきだすというマジックです。ポケットに入れておけば場所を選ばずにできるマジックが手頃な値段で手に入るプリあらはスゴイですね。
 司会のミステラさんとぺるちゃんによるオープニングで例会が始まります。ぺるちゃんは、いつものトランプ柄ではなく、モーモー牛さん柄の衣装。大きな牛乳瓶を何本も何本も魔法で出したり、牛乳を新聞紙の中に消してしまったり、またまた新聞紙からコップに注ぎ替えたりと楽しい雰囲気のマジックでした。
 続くチャレンジコーナーには中村秀典さんが登場。音楽をテーマにして、曲と関連のあるマジックがマシンガンのように繰り出されます。昭和世代には懐かしい「ハートのエース」その他の歌謡曲に乗せ、昭和のマジック漫談のようなオチをつけて会場に笑いの花を咲かせました。
 魔神タジマー&わか葉さんのコーナーでは、「アッと驚くタメゴロー」じゃなかった、アッと驚くカード当てのマジックが披露されました。お客さんとの会話が楽しく、思わぬところでの笑い声もライブならではです。

 そして、いよいよメインゲスト、笑太夢マジックのお二人によるステージです。今回は「食品ロス問題」をテーマにしたエコマジック。
 キラリンさんは、おばあちゃんの格好で登場。お掃除をして賞味期限切れの様々な食品を廃棄しようとしますが、そこに現れたのは天眼鏡を手にしてインバネスを身にまとったシャーロック・ホームズならぬ「食品ロス・ホームズ」。
 ポテトチップスを、これでもかこれでもかと魔法で出してから、賞味期限切れと消費期限とは違うから賞味期限切れでも食品を無駄にしないように食べるようにと解説。はい、わが家もそうしています。
 その後、おばあちゃんがリフレッシュして16種類の野菜をイメージしたドレスのお姫様になり、マイフェイバリット・シングスを歌いながらシルクを美しく舞い踊らせるシーンなども演じられました。 野菜は大地の女神デメテルによる春の豊饒。こころの豊かさまで感じられた素敵なパフォーマンスでした。


 その余韻の中、会長コーナーはミステラさんによるレクチャーから始まります。今日は、マジックペンと500円玉の消失マジック。ミステラさんが笑いを取りながら可笑しく解説します。会長からは、とても良いマジックであり、タネ明かしに関する奥深い内容もお話しくださいました。楽しいレクチャーでした。
 さあ、荒木会長のカードマジックは、1940〜50年代に出来た約70年前くらいのマジックということでした。裏側が赤と青の2つのデックが使われます。赤と青といっても、バイシクルのデックではなくステージでも完全に色がハッキリとわかるデックです。それと封筒を使います。
 お客さんが自由に52枚から1枚、カードを思い浮かべます。ハートのAでした。さらに、赤と青のデック、どちらかを指定します。赤デックを指定しました。輪ゴムのかかった赤デックを開いてみると、、なんと、、、ハートのAだけ、裏側の色が青色だったんです。それだけでなく、赤いカードのハートのAは、予言として封筒に入っていたんです!とても、とても不思議なマジックでした〜。
 古くても芳醇な香りを放つワインのようなマジックがあるものですね。そうしたマジックの宝探しをするのも楽しみのひとつではないかと感じました。
 今や日本唯一となった定期刊行のマジック雑誌である「プリあらマガジン」。ここにも「オールドワイン」と題して荒木会長のブラッシュアップが加味された作品が、いくつか紹介されています。そこから入ってみるという手もありますね〜。
 素敵なパフォーマンスの数々を振り返りつつ帰路に着きました。風はまだ冷たかったのですが、こころの中には豊饒の春の香りが漂っているようでした。

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2月6日(火)
樋口哲弥

 今年になって初めての参加です。開演前にバスツアーのインフォメーションがありました。今回はイチゴ狩りとあんこう鍋だそうです。あんこうの吊るし切りもあるので楽しそうです。僕も行きたいのですが、土日は残念ながら仕事があって行かれません。あんこう食べた〜〜イ!!
 続いては、タイマロさんのプリあらグッズ紹介。ロープに結んだ黒いスカーフをずらしていくと、結び目が付いたままロープから外れてしまいます。その後、そのスカーフを振り回すと黒いスカーフがレインボーカラーに変わってしまいました。紹介してくれたグッズは、カラーチェンジングスカーフです。おもしろ〜〜い!
 さて、いよいよ開演です。総合司会のミステラさんとアシスタントのぺるちゃん。キラキラのフラワーマジックで華麗なるオープニング。キラキラの塔が、迫力満点!
 続く、チャレンジコーナーは中国から来たGOさんの登場。
 日本語も上手で、おしゃべりも楽しいと紹介されたGOさんですが、無言で千円札が一万円札に変わるマジックとロープマジックでした。
 ビジターマジシャンのコーナー、最初は、松本奏太郎さん。未開封の赤と青のカードを使ってのカードマジック。シャッフルの音やカードを落とす音、ポケットに戻す音などを効果音で流していたのですが、奏太郎さんの動作とその音がピッタリと合っていて、それに驚きました。実際にはカードマジックも不思議でした。
 続いては、魔耶一星さん。カードマジックで、お客さんを1人、ステージにあげますが、自らステージに上がりたいと挙手したのは、先ほどのチャレンジコーナーに出演したGOさんでした。
 GOさんの選んだカードをそのまま当てるのではなく、GOさんに頭の中で選んだカードを変えてもらいます。そのカードが、前日の同じ時刻に一星さんがスマホで写したカードと一致していたんです!マジックも楽しかったですが、GOさんと魔耶さんの掛け合いが、まるで漫才を見てるようでメチャメチャ面白かった。GOさん、チャレンジコーナーも、しゃべったほうが楽しかったんじゃないのかなと思ったのは僕だけでしょうか(笑)。

 いよいよメインゲストのコーナーです。今日のメインゲストはTanBAさん。最近テレビで、TanBAさんがイギリスのオーディション番組に出演したときの映像を見たばかりだったので楽しみにしていました。
 TanBAさんのマジックは2部構成で、間にタジマジックさんのコーナーが入ります。
 TanBAさんが登場し会場は一気に盛り上がりました。シンブルでスタート。使うシンブルは白のみで、TanBAさんの高度なテクニックと演出に魅了されました。会長も今まで見た中でNo.1だと絶賛していましたが、僕もそう思いました。
 次は、ロープマジック、フラフープ大のリングと続きますが、どれもTanBAさんのコミカルな演技と演出がおしゃれで楽しく、感激しました。
 塗り絵のマジックは、お客さんにイラストの人物の鉢巻、Tシャツ、ズボン、靴下を好きな色のマジックで塗ってもらいます。その間、TanBAさんが目隠しをするのですが「ミュージック、スタート!」と。え?なに?と思ったら、ブロワーで大きな黄色い風船を膨らましはじめました。その風船の直径が3mくらいになったところで、風船の口に頭を入れて、なんと目隠しに〜。その状態で、お客さんに色を塗ってもらいます。ズバリ、予言と一致するだけでなく、TanBAさんは風船の中に全身入ってしまい首だけだして風船から抜け出すと、なんとTanBAさんが塗り絵と同じ色の鉢巻とTシャツとズボンと靴下で出てきました〜!笑いと拍手に包まれて1部が終わりました。

 タジマジックさんとわか葉さんの登場です。今日のメンタルマジックは、全員参加型のスケッチブックを使ったマジック。この不思議なマジックでタジマジックさんのコーナーが終わるはずが、TanBAさんの準備が整わないため、もう一つ、マジックを披露してくれました。これも、客席の皆んなが参加できるもので不思議でした。
 さて、TanBAさんの2部はイギリスのオーデション番組でやったマジックです。ペンシルバルーンを膨らました状態で飲み込んでしまいました。
 続いてカミソリの刃を飲み込んでいきますが、その枚数が数十枚。そして赤いひもを口に入れてから出していくと、そのひもに飲み込んだはずのカミソリの刃が次々と出てきます。ステージのハジからハジまでありました〜。こんなにたくさんの刃を見たのは初めてでビックリしました。
 その後、口からペンシルバルーンが膨らんだ状態で出てきました。これにはさらに驚きました。TanBAさんのショーを生で初めて見ましたが、どのマジックも演出が素晴らしく感動しました。

 ラストは、僕の大好きな会長コーナー。まずは、ミステラさんのレクチャーから。今日はダイヤのエースが消えてトランスポートするマジック。
 ハートのエースを2枚のカードに挟んでダイヤに見せるのですが、そのはさみ方が怪しいし難しいということで、会長が手がふるえても挟める方法を伝授してくれました。うん、それなら僕でも緊張せずにできるぞ〜〜。
 いよいよ会長のマジック、今日は2つ!両方とも、3月発売のプリあらマガジンに関係するもので、一つ目は、マガジンを定期購読している人にプレゼントで贈られる会長特別レクチャーDVDの作品。これは、超不思議〜〜〜シンプルだけど、あり得ない状況で、いとも簡単に二人のカードを当ててしまうんです。これが誰でも出来るなんて!早くやってみた〜い。
 もう一つは、次号のプリあらマガジンに掲載されているマジック。五つの紙コップに一枚ずつ色の違うシルクが入れてあります。その中の一枚には印がしてあるということで、お客さんがそのシルクを当てるとワイングラスに入れてある一万円がもらえるという、ギャンブルマジック!

 さっきのカードマジックの時と違って、本気モードに入ったお客さんがシルクの色を指定していきますが、最後まで印のついたシルクは出てきませんでした。一枚残ったシルクを取り出すとそれだけ結び目がありました。このマジックがプリあらマガジンに載るなんて〜。楽しみですね〜!

 最後は、TanBAさんとのご挨拶タイム。20年前ぐらいからプリあらに出演していて今回が4回目ということで、僕もプリあら長いけど知りませんでした。TanBAさんの目を見張る成長に会長は大絶賛して会場も大拍手でした。
 今日プリあらに参加できて本当に良かったです。今年もよろしくお願いします。

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1月23日(火)
タイマロ

 明けましておめでとうございます。2018年最初のプリあら例会です。前日は稀に見る大雪となり1日ずれていれば開催出来ないような状況でしたが、さすがプリあら、大雪を吹き飛ばし無事開催です。
 オープニングは今年も総合司会のミステラさんマジックから。今年の干支は犬ということで風船で作った犬の復活で、年はじめのマジックに最適な滑り出し。
 今回のアシスタントは、わか葉さん。アワードやCBファミリークリスマスの山田劇場など結構司会をこなしてきているので、プリあら例会のアシスタントも板についています。
 さて最初のコーナーはビジターマジシャンのコーナー。今年(2018年)最初の日記なのでコーナーの説明をしますと、プリあらには例会を見にプロマジシャンの方が沢山、来場されます。そのマジシャンの皆さんに「ちょっと一ネタ披露してもらお〜う」というプリあらならではのコーナーです。

 1人目は松本奏太郎さん。超若手マジシャンで、今回はルービックキューブのマジックを。バラバラのルービックキューブが一瞬でそろってしまいます。それだけでなく音と魔法のエンターティナーということで、マジシャンが何か動作をすると、それに合わせ色々な効果音がなります。これは今回のメインゲスト:たかお晃市さん考案のサウンドスーツというもので、いつでも演者の自由なタイミングで鳴らせられるという優れもの。たかおさんの出演に合わせてサウンドスーツをフルに利用した演出は流石です。
 2人目は、わざわざ長野からきたマジシャンSATOさん。華麗な曲に合わせバラを片手に登場。風船の色変わりを行った後、風船を薔薇にしました。これは3/6販売予定のプリあらマガジンに掲載するバルーンアートだそうで、実際の作り方はマガジンに掲載されると言うので今から楽しみです。
 最後に絵に書いた顔が動き出すというマジックでフィニッシュ!ですが、ここでサプライズ。本日SATOさんの誕生日ということでプリあら特製手作りケーキでお祝いを。ご本人、とても喜んでいらっしゃいました。
 3人目は、ほぼほぼ毎回出演のケン正木さん。布をかぶせた金属質のボールを空中に自在に浮揚させると言うマジックでは定番のゾンビボール、これをケンさんオリジナルの仕組み、手順で披露。しかもボールは電飾が埋め込まれ色々な色に発光し、とても幻想的に浮遊〜会場はうっとり。

 さて次のコーナーは魔人タジマーのコーナー。プリあら専属マジシャンのタジマジックさんのコーナーです。いつもは弟子のわか葉さんと一緒にやるのですが、今回わか葉さんがMCアシスタントの為、ちょっと寂しそう(笑)にタジマーさん一人で登場。
 しかし始まってしまえば、いつものように有り得ないメンタルマジックがさく裂。52枚のトランプの裏にお寿司のネタが書いてあり、当然ネタの種類も52枚全てバラバラ。その状態で好きなトランプのマークと数字を言ってもらい、そのカードの裏の寿司ネタが既に予言されています。
 しかもカードは二枚選んでもらい、2つとも予言が一致してしまい会場は驚きで騒然となりました。
 ここでメインゲストのコーナーとなるのだが、その前に壁に貼ってあるQRコードを携帯に読み込んでメールを出すようにという指示が。いったい何が起こるのかと期待に胸を弾ませていると更にここでスペシャルゲスト〜、前回のメインゲストの魔耶一星さんが登場。
 たかおさんを紹介すると言って、トランプの側面を見せます。何も書いていないのだが一瞬で「たかお晃市」という文字が現れたかと思ったら一瞬で引っ込んでしまった。マジックも登場も電光石火という感じ。
 いよいよメインゲスト「たかお晃市さん」の登場です。”ミライノトモダチから届いたメールから”というコンセプトで50年後からタイムテレポートしてきたと言う設定。50年後の未来の話を色々としますが、時にはお客様に、何の未来について聞きたいかなどリクエストを受け、それを即興で話してしまいます。
 俳優の仕事もなさっているだけあって、会場は未来からの来訪というパラレルワールドに包まれてしまいます。最初のマジックはお客様に想像で一冊の本を思い浮かべてもらい、その好きなページの好きな言葉を思ってもらいそれが既に予言されているというもの。
 マジシャンが用意した本とかでやるものはあっても完全にお客様の頭の中だけの言葉を当ててしまうとは本当に未来から来たとしか思えない事が。

 そして思った時間を予言していたりバラバラにきった新聞紙から好きに選んだ言葉が最初にQRコードで読み込んだメールアドレスから届いたりと、次々にありない現象が起こります。最後には最初から天井につってあった箱から今まで起きた現象がすべて書いてある手紙が出現します。
 たかおさんは、あまりマジック会関連のイベントには出演しないので、なかなか演技を見る事は出来ませんが、このように独特の世界観を作ってのショーをプリあらで見れて、とても良かったです。

 さて最後は荒木一郎会長のコーナー。会長コーナーは、大きく分けて3つあります。最初にミステラさんのマジックレクチャーと、そのレクチャーを荒木会長がブラッシュアップ。次に、ここでしか行わない、しかも1回こっきりの会長マジック。最後に、メインゲストとのご挨拶、とで構成されてます。
 まずは、ミステラさんのマジックレクチャーですが、タバコを咥えて登場。火をつけてもらおうとしますがフィルターの方が出てるので指摘されて直すと、またフィルターが、、、というマジック的にはわかりにくいものですが意外とやり方はテクニカル。
 そこを会長がタバコだとやる場所とかを選ぶのでスプーンでやればと。見せ方もより簡単不思議に見える方法など、今見たばかりの現象に対して瞬時に改良やアイディアを追加してしまいます。なるほど〜〜会長の手直しを聞いて、初めてお客様もレクチャーに納得すると言うのがいつもの流れです。
 そして会長マジック。一回こっきりで2度とやらないのですが、今回はあえて以前にやったマジック。このマジックの道具を治ちゃんが苦労して作ったので勿体無いという事でもう一度やるとの事。
 ボードには、日本にいるスパイの名前16名が書いてあり名前をよく見るとどっかにいそうなマジシャンの名前にそっくり(笑)。このボード以外に、スパイ達の連絡先の番号が書いた機密ノートがあります。スパイなので、隠れ家がいくつもあり、連絡先が1人につき1ページにびっしりと何種類もの電話番号が書いてあリます。当然、同じ電話番号はなく、更には一人一人トレードマークのようにトランプの絵柄が書かれている。
 お客様が勝手にスパイを選び、そのスパイのページを開け、いくつも書いてある電話番号を一つ選んでもらいます。その電話番号をみて、更に適当に選んだタロットカード8枚を使って、そのスパイのトレードマークのトランプの絵柄、最終的にはそのスパイの名前を当ててしまうんです!!あんなにいっぱい書かれた電話番号を覚えられるはずはないし、1回だけでなく2回も行ってそれも当てたので会場は驚きで唖然となりました。全く未知の世界、、、こんなマジックやってるマジシャン見たことないです!一体どうなっているんだろう〜〜
 まだ雪が残って足元の悪い中ではありましたが、無事今年最初の例会も終了。たかお晃市ワールドに包まれ、良い一年の幕開けとなりました。今年も、どうぞ、よろしくお願いします。

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1月8日(月)
酒井玲子(マギー酒井)

 1月8日は私にとって特別な日、この日、荒木会長と出会って人生が素敵に変化した、沢山の方達が感謝の気持と誕生日をお祝いしたい気持で集まりました。
 どうしたら、こんなに色々な分野の個性豊かな人達に好かれて、強い繋がりが作れるんだろう!本当に羨ましいと思います。
 私とプロマジシャンのわか葉さんが司会です。
 映画プロデューサーでありプロダクションの社長でもある新田博邦さんの乾杯の言葉でパーティーが始まります。
 バースデーパーティーの恒例であり皆さんが楽しみにしている時間があります。持って来たプレゼントを会長に渡しながらお祝いを述べ、その度に、会長がその方とのエピソードやコメントをお話しする贅沢な時間です。
 本当に色々なプレゼントがあるので、見ている人達も楽しく、人生を楽しく生きるヒントを習える大切な時間でもあります。
 これは荒木会長でなければ絶対に出来ないこと。私は20年以上お誕生日に参加していますので、毎回、感動し、凄く勉強になる貴重な時間です。
 プリあらの名司会者である、ミステラさんは、おしゃれな砂時計のプレゼント「人生で一番大切なのは時間だと思うので時間の大切さを日々感じるために、砂時計をプレゼントに選びました」と、誰よりも時間の使い方が上手な会長は、ミステラさんは独特の哲学が頭の中に詰まっていて本当に面白いと楽しく話され、去年のクリスマスパーティーでのミステラさんの名司会の素晴らしさを褒められました。
 プリあらでは、いつも可愛く楽しく華やかなぺるさんは、トランプ柄が大好きで有名ですが、おしゃれなトランプ柄のアンダーウェアを選ばれました。ぺるライブを荒木会長に創って頂いたり、本当に感謝していますと話され、紙が本物のお札に変わるマジックを演じられました。

 大御所のケン正木さんは、カラのはずの箱からメロンが出て来る楽しいマジックを披露してくださり、「僕の人生も会長に出会って、身体も元気になり明るくなりました」と会長との20年近い繋がりの温かさを感じるスピーチをされました。
 タジマジックさんは「1年前から考えていて、凄い物にしました」と芸術作品をプレゼントされ、会長を喜ばせたい気持が伝わってきました。

 竹たけをさんも、初めて会長のカードマジックを見た事がプロマジシャンとして生きていくきっかけになった事を嬉しそうに話され不思議なカードマジックを演じられました。
 ブラック嶋田さんも毎年必ずいらっしゃいます。荒木会長のことが本当にお好きなんだというのが、とても感じられます。
 オリジナルのカードマジックをされる古川さんはマジックの大会に出る時の音楽を会長に作って頂いたので、「音楽が悪いから今一という言い訳はもう出来ません!荒木会長、本当にありがとうございました」とニコニコ嬉しそうでした。

 ダンサーでありプロマジシャンの明るく楽しく美しい五十嵐ひとみさんは、シルクのマジックを華やかに見せてくださいました。
 わか葉さんはマジシャン派遣会社フレッシュ・リーフ・カンパニーを立ち上げられた事や自分の生き方を会長に教えてもらっている事への感謝の想いを伝えました。
 さらに、ムーラさん、音楽方面では、荒木バンドのバンマスの松本俊行さんやSWING-Oさん、それに歌手の山本さと子さんなど、他にも何人もの方がお祝いに駆けつけていました。中には、ヒロサカイさんやドリームかずよしさん等、風邪をひいて来られず残念がっていらっしゃる方もいました。

 バースデーパーティーは毎年素敵な空間であるiStudioで開催しますから、100名近い方が集い、その光景は、まるでアメリカの映画に出て来るホワイトハウスのボールルームのようです。
 毎年、お祝いに来たい皆さんを招いて、手作りの心のこもった美味しいお料理でおもてなしをしてくださいます。
 私はホテル風クリームチーズディップを作りました。皆それぞれ得意なメニューを考えて、何日も前から準備します。1部をご紹介すると、ローストチキン、サラダバーアラカルト、牛スジ肉煮込みパスタ、スイートポテトスープ、チリビーンズ、若鶏のコンフィなどなど。どれも美味しいメニューは大人気で、100名近い方が満足されるように沢山の種類のお料理を作らせてもらいます。

 そしてケーキの登場!バースデーソングをキーボードで荒木バンドのバンドマスターの松本俊行さんが弾くと奥から卵140個を使ったカラフルで巨大な愛情のこもった、理恵さんのお手製バースデーケーキが現れて会場は歓声があがります!「ハーピーバスデーto you-!」でケーキの大きさ分の沢山のロウソクを吹き消しますが、荒木会長を中心に4人の美女もお手伝い、皆さん一斉にカメラのシャッターを押し、まるで記者会見のようでした。
 荒木会長の繋がり関係別に記念撮影Timeです。プリあら関係、アーティスト関係、級友、などプロのカメラマンの方が写真撮影をします。会長を囲んで皆さんの嬉しそうな顔に感動します。大家族みたいです。
 この日、来たくても来られなかった人はそれこそ何万人といますが、お祝いをしたくて沢山の方からお花やお酒、お菓子などが届きました。
 楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。最後に皆さんがお待ちかねの荒木会長のスピーチTimeです。 
 自分には家族がいないから人が居てくれる事を当たり前とは思わない。人生には限りがあるから、人が来てくれたらその時間を大事にするし、何か少しでも役に立てないかと思う。友達は家族だから、何か問題をかかえていたら、それを解決したいと思うし、その事が楽しいと思う。
 どんなものより価値があるのが友達で、人間はいくらでも変化して良くなっていけるから、友達が良くなって行くことイコール自分の財産が増える事なんだと教えてもらいました。
 パーティーが終わって杉田敏さんから連絡係の私にメールが届きました。杉田さんとは、会長の高校の同級生であり親友で、英語の世界では日本一のカリスマとして何冊も本を出版されている方です。杉田さんが会長とお逢いしたのは15年ぶりくらいだそうです。「本日は本当にお世話になりました、素晴らしいパーティーで、荒木一郎ほど多くの人に慕われている同級生はいませんね。とても良かった、ありがとう」と。素敵なメッセージで終わりに致します。

このページは2003年からの「プリあら会」日記です。2017年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
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