今の小学一年生に学ぶ
マルチエンタティナー 大マジックブームがやってくる

トレビアーンがやってきた!
 そう、あの人 ムッシュピエールですよ。テレビで見た時よりも垢抜けていて表情豊かで、しかも、言葉に切れといいますか、はっきりしている。だから、ピエールのファンになりそうな自分が怖い・・・。
 午前中、ショップへ彼が来ました。私がディスプレーをしていたら、いきなり「トレビアーン」という声が・・うっそー!本物だぁ。これは!TVのマジックコンテストでグランプリをとるだけのインパクトはありましたね。話を聞かせて頂いたり、色々ありました。紹介しますね。
※ショップへ来た時はトレードマークの髭はありませんでしたネ(あたりまえだぁ)。
プリン:あの言葉とメーキャップは、意図的に考えられたんですか?
ピエール:名前を忘れても顔を覚えてもらえればと・・
プリン:いつもは大阪のお店でパフォーマンスをしているのですか?
ピエール:必ずです。お店を軸にして活動しています。
プリン:前よりも、仕事・営業活動は増えましたか?
ピエール:かなり・・・(^O^)
プリン:来年、「プリンあらモード会」に来てくれますか?
ピエール:来年、少し落ち着いたら。幸せです。ピエール待ってまーす!
プリン:ありがとうございます。
 楽しい!トリビアーン♪ ムッシュ・ピエールさんとの一時でした。

大マジックブームがやってくる
 今年の年末は大マジックブームの予感。それは、テレビをつければマジック・マジック。今まで知らない、見た事のないマジシャンが、さりげなく、マジックをしてくれる。
 カードを口から出したり、カードを束の中に入れそれを一番上に表したり・・と不思議というよりも面白い。それを回りのゲストがギャーギャーと驚いてくれる。ブームといえば15年位前にMRマリックが大ブームを起こしてくれました。マリックが言っていたように「やったもん勝ち」。そうです、人がやってないからいいんです。ところが、場合によっては、そのマジシャンのアイディアかとテレビを見てる人は勘違いもしてしまう。それは、あまり良い事とは思えませんが、世の中にカルチャーショックを与える事では、それも有り難い事と思わないわけには行きません。
 今回のブームは、先が長く続いて行く予感がします。私のショツプも、先日、日テレの【ズームイン朝】が取り上げたため、なんとその余波が現在でも続いています。「あっ テレビで見たよ。買いに来たよ」と、有難いことです。こういう事も、なんかのきっかけがあるんです。出演されるマジシャンの方にも、それを取り上げるテレビ局にも感謝します。
 テレビ局のディレクターの方が言っていました。プリンあらモード会の会長である荒木さんが、さまざまなコメント、情報をインターネットで流してくれるので、マジック番組の参考にさせて頂いている。マジックは、楽しい面白いだけじゃなく、いろんな事の役に立つ。と、私も会長から学ばせてもらっています。

「マルチエンタティナー」
 真似の出来ないマジックショー。それは、その芸人の芸としての濃さと実力が物をいうんです。観客はそのライブを見て心から感動し喜びの拍手を惜しまない。。。ケン正木さんのステージの魅力は、それそのもの。そして、観客へのニーズに応えている。新鮮で解りやすいから私は好きなんです。
 内容的にも・・そんな事がどうして? そこから、さらに進めて、ここまでやる=観客の期待を良い意味で裏切ってくれるんです。
 ある日、荒木会長が、ケンさんに暖かい言葉をかけてくれました。そして、その言葉に応えるべきケンさんは、それを形にして、10月12.13日の二日間、銀座博品館でマジックショーをします。一度に七変化を見られるマジックショーは他にはありません。ケン正木さんのショーは必見です。心から推薦します。

 チャーリーおじさん
 7月3日(土) 午後。チャーリーおじさんが私のショップに現れました。ストリートでパフォーマンスをしてきた帰りです。
 「久しぶりにプリンさんに会いに来ました」と、チャーリーさんは、私に挨拶するとすぐに「プリンさん、このネタしってる? 見る? 私は、あなたをメロメロにしてしまう」などと言いながらパフォーマンスし始めました。
 ショップの周りには、ギャラリーが5人・・・10人・・・そして、20人とだんだん集まって来て、そのうち黒山の人だかり。
 終わるかな・・・、と思うと、お客様から拍手をもらったチャーリーさんは、その気になって、これでもか!これでもか!と、オンステージさながらのマジックショーをぶちかまし続けます。
 ロープ・シルク・花・・・次から次へのアンコールショー。とにかく、上手です。のりのりでの約40分。ノーギャラでやってくれたチャーリーさん。
 やっと、終わったァ・・・と思ったら、黒だかりのギャラリーもいつのまにか消え、ショップにはチャーリーさんと私と二人だけ。
 そこで、チャーリーさんは私の顔を見てひとこと、「待ったね・・・(^O^)」

マジックは人
 未完成が好きです。なぜなら、完成してしまったら、その上はないですから。
 最近テレビで頻繁にマジックショーが行われ、そして、色々なマジシャンが出演しています。それぞれの素晴らしい技、個性、演出などにより、どのマジシャンにも好感度があります。
 私の売り場に、初めてマジックグッズを買いに来た小学生がいます。テレビを見ていて、「あんなマジシャンになりたい」と思ったので、私に、そのための道具を教えて欲しいと言うのです。彼は、そのマジシャンに魅力を感じたのでしょう。憧れたのでしょう。
 私もマジックを始めたころに、あの人のようになりたい、あのように出来たらと思う目標のマジシャンがいました。その後、私は成長し、マジックのディーラーとなり、今も、また好きなマジシャンがいます。でも、昔と違う事は、カードのマジックならあの人とか、コインに関してならあの人、鳩だしのマジックなら・・、と、それぞれのジャンルで好きなマジシャンを言えることです。そして、どのジャンルにも、本当の本物、芸を高く評価されているマジシャンがいます。
 テレビ局の構成や演出も、だんだんと変わって来ました。タネを追求する時代から、変わった演出へ。そして、ここに来て、それを見せてくれるマジシャンの魅力こそ、重要である事が見えてきました。
 テレビのマジックも、演芸場のマジックイベントも、まだまだ、完全とは言えませんが、一般の人たちにとって興味深い分野である事は間違いありません。不思議なもの、未知のものへの憧れ、見たい・知りたいという興味は、いつの時代も変わりません。
 でも、マジックとして、本当に大事なことは、マジックを演じるその人の、人となり。それこそが一番大切なんだと、私は思います。

 今の小学一年生に学ぶ!!
 先日ホテルのレストランでお客様の誕生日パーティがありました。そのパーティーの席に呼ばれプリン・ワンマンステージを披露してきました。ギャラリーは小学一年生の女の子8人。そこで、気づいた事をひとつ。
 小学低学年はうるさいか静かかどっちか?と思っていた私。ところが、この8人、緊張しているのか・・・しつけがいいのか・・・とてもぎょうぎがいい・・・いやいやそうではなさそうです。
 マジックを見ている目がギラギラと輝いていて、何を見せてもウケがいいんです。シルクをなびかせるだけで「わぁー!!」と歓声をあげ、リングを繋いでみせると「スゴイ!スゴイ!」と大拍手。子供達のマジックに対するひとつひとつの表情が素晴らしい。ウケまくりのパーティでした。
 マジックを見せられた時、精一杯楽しむ、そしてはまる。そんな時は演じる側もやりがいを感じますし、双方が最高に幸せの状態。演じる側の私もこれでもか!!というほどのサービス精神いっぱいに、これからも頑張りたいという気持ちになりました。子供たちは皆、彼女達のような健やかな感性をもっているはずです。そして、そんな部分を引き出せるマジックは本当に素晴らしい。

 介護のマジシャン
 介護の仕事に情熱を燃やしている頼もしいマジシャンがいる。プリンあらモード会の会員であり、以前は伊勢丹の(私の)ショップで働いていたこともある柴田くんです。「人の役に立つ、人に喜んでもらえる仕事をしていたい」といつも口癖のように語る柴田くん。
 若いエネルギーとフレッシュな行動力が求められている昨今、高齢者の人達に生きる意欲と希望を与えているに違いない彼は、今の若者達には欠けている思いやりの心に溢れています。
 いつ会っても健康的な彼は、マジックもリフレッシュなアイディアをテーマに頑張っていて、お年寄りにはどういったマジックがよいのか???と常に探求もしているようです。そんな日々の成果が如実に現れ、今では、お年寄りからマジックをねだられる毎日。そんな、柴田くんを私は陰ながら応援してやみません。頑張れ・柴田くん!!

 山形が私を呼んでいる
 確かに山形は東北では2番目にマジックが盛んなところ。その山形でも私と長いお付き合いをして下さっている氏家一彦さんはスゴーイ人です。
 あんまり大きな声では言えませんが、テレビで見たマジシャンの演じたものを自分流にアレンジして作ってしまうという特技を持っています。また、それがいい作りで面白いものばかり。以前、私も作ってもらったことがあります。パケットカード。
 それは、カード3枚の裏面に私の絵がかかれています。それを一枚づつカードの束の中に差し込んでいきます。まず、一枚目をいれると足跡の絵に変わり2枚目を入れると消えてしまいます。それで3枚目を入れるとなんと相手の選んだカードの表面にプリンさんが出現するという実に楽しいパケットトリックでした。
 このパケットを数人の人に見せましたところ大好評・大ヒットでした。そんな氏家さんが東京にきて、クリエイターをしたら間違いなく大成功する事を確信いたします。感性が豊かで改良のセンスはピカ一と私は絶賛します。
 それと、N氏との事ですが、仕事を通じてマジックをして見せ活性化を計ることは、とてもグーですよ。そのようなワイドな考え方の人とお二人でサークルなど作って、ぜひ頑張って下さい。私は大賛成します。そして、応援します。

 コインアッセンブリー
 東京・銀座・西五番街通りフローレンスビル4F・バーたんぽぽのマスターが見せるコインアッセンブリーは必見!!お店のカウンターの上で見せるマスターのアッセンブリーは、来店したサラリーマンが必ずリクエストする逸品です。
 マスターの演技は、完璧に近く、どんな角度から見ても分かりません。しかも、マジシャンが演ずるタッチとはまるで別世界。それは、お客様に対する配慮と愛情が、演技の流れの中にさりげなく浸透している、極上のタッチにあります。そして、思いもよらぬ展開が次々と起る起る。とにかく新鮮です。マジックに興味があるあなたにソッと教えたい穴場。社交の場。銀座の名所「バーたんぽぽ」 03-3573-7599(予約をなさって行った方がいいかもしれません)プリンのお勧めです。

 熊本に行きたい!!!!
 今、熊本が燃えています。熊本にお住まいの古里さんは何にでも挑戦する、エキサイティングな方です。そして、御自身のビジネスにマジックをうまく取り入れています。私も古里さんの熱意に敬意を表し、できうる限りの情報、ニュース等を案内させていただいています。
 古里さんは、ご自身のホームグランドであるセブンフェイスはもちろん、場所をかえてのマジックイベントなどを催し、九州狭しと活躍されています。また、テーブルマジックからイリュージョンまで数百種類のコレクションの持ち主でもあります。
 九州では、マジシャンとして、すでにかなりの有名人の古里さんですが、熊本から鹿児島を毎日のように行ったり来たり。古里さんのショータイムは素晴らしいです。ホテルでは、一夜、プリンとジョイントしてショーをやりました。その時のことは忘れません。マジックを趣味の軸として、ブルーベリーの栽培・ワイン・菓子類・せっけん製作などさらに喫茶店を経営し、躍進されています。
 頑張って下さい。古里さん、応援しています。また、九州に行ってマジックを共に語り、演じ合いましょう・・・・

 傑作の条件
 コミュニケーションツールとしてのマジックの傑作条件は、実用的ということ。そして、普段でも携帯して持ち歩きけること。そして、初めてパフォーマンスする方が望む事は、種がばれない、友達に見せて受ける!これが条件・・・。
 そんなマジックのひとつがマスターキー・トリックなのです。考案者は深野敦氏、優秀なクリエィタ−です。とにかく発想がすばらしい。借りた500円の中にキーが入って行き、突き抜けてしまう。まさかの世界です。タバコがコインを通り抜けるマジックの、日本バージョンといっても良いでしょう。
 もちろん、キーを抜けばコインには切れ目も何もない。これをロシアンルーレットのように扱うと盛り上がります。
 つまり、5本位キーを用意します。車・自宅・金庫・ロッカー・自転車等です。それ等を一緒にして紙袋の中に入れ、中から1本のキーを取り出してもらい、500円の中心を突き抜けるかをやってみてもらいます。
 2人目3人目と同じ事をやりますが、キーがコインを突抜けるわけがありません。そこで、最後に残ったキーをマジシャンが取り上げ、「実はこの最後のキーが500円の中をとおり抜けるんです」と、突き刺します。しばらく、その状態にしてからキーを抜きますが、500円玉には切れ目も何もありません。このエキサイティングなマスターキー、一度試してみて下さい。「プリあら会」の運営スタッフの佐々木さんは、このトリックを10コも購入されています。

 サイキックペン
 今、大ブレークしております。伊勢丹のショップでは「でっかくなる耳」より、これがNO1!それは、サイキックペンです。
 インパクトはピカイチ、やる側においてはストレス解消、最高のパフォーマンス。マリックさん始め、沢山のマジシャンの方が演じていますが、下記3つのアクトがお勧めです。
1.お礼をかりてそのお札の上にメモ用紙をあてがいメモ紙にペンで○とか×とか印を書いてその印を触ってもらいその場所をペンで突き刺します。お札とメモ紙一緒に刺された状態でメモ用紙のみペンを押さえ破いて抜きます。そして、その後ペンを抜くと穴がない・・・(ショック)信頼度80%
2.お札をかり、いきなりお札にペンを刺します。更にメモ用紙を刺します(すなわち2枚)そこでお札のみを側面からぬきます。その後メモ紙を自分の方へと引くようにして取ります(ショック)信頼度70%
3. これはスゴイ。サイキックペンのみで出来る技です。今は演技終了時に相手から触らせてと要求されて困った時の為に封筒を一枚用意しておきます。(プリンオリジナル)サイキックペンを封筒に入れ中に入っている事を確認させたのち両サイドに手をおき、勢いよく潰しにかかります。
 キャップを必ずはめてやって下さい。消えたように見えます。出来れば、ゴミ箱らしきものを用意しておき、その中にペンと封筒(くしゃくしゃになる)をすてます。(ショック)信頼度100%※もちろん、終了後ゴミ箱からつぶした封筒をお忘れないよう。
 そのサイキックペンでのノウハウを生活にうまく活用して下さったお客様がおられます。「こんなにウケてこんなにモテて仕事もバッチリ、最高だった〜マジックの効力はスゴイ・・・と痛感しています」と言ってくれたのは、海外でよく仕事をされているお客様で二橋様のことです。日本に帰ってくるたび、必ず伊勢丹のマジックショップに足を運んでくださり、その度に「おすすめのグッズ、インパクトの強いマジックを紹介してくれ!!」と、そこで今ブレークしているサイキックペンの登場です。これを見せましたところ大変気に入っていただき、ノーマルに刺す方法からメモ用紙を一緒に刺す方法、そしてプリンオリジナルペンのペンの消失方法と3段階のノウハウを伝授。。。二橋さんはさっそくそのペンをポケットに入れ海外へでかけました。
 もう、ウケたのなんのって国際電話で喜びのコールが入ったんです。「毎晩、アンコールの連続でうれしい、有難う」と、そして、日本に帰ってくるとすぐにペンをもう2つアンコール。
 マジックは使い方ひとつで、役に立つもの、手放せない大切なものへと生まれ変わるんです。サイキックペンはどこの国のお札でも可能です。いい物をお勧めして良かったと思っています。

 予感
 凄いことが起こる予感。そうです、ハマック柳田さんの事です。
 なんでもやるマジシャン。ステージでは、「ハマちゃんデース」と登場する、あのユーモア−あふれるパフォーマンスは忘れられませんね。
 ハマちゃんの発想・・・浦島太郎編の話しには大笑い。浦島太郎スタイルで釣り竿をもつて登場し、釣り竿を客席の方へとたらし。と思いきや「とてつもない大きな魚(クジラ)が非常口のドアから出て来たら面白かんべ〜」それを聞いて、坪ちゃん(ハマックさんの弟子の坪八くん)が、腹をかかえて笑っていました。
 そして、もうひとつがスパイダ−マン編。ステージに登場したらハマちゃんは空を見上げ空中を指差したとたん手から無数の蜘蛛糸が出現。そして、そこから空中浮遊に転じる・・・坪くんが、それは無理ですよっ!なんて大笑いしてましたが、夢と可能性を持つ事は自由なんです。そのロマンに向かって常に挑戦して行くハマちゃん。ハマックファンの1人として応援しています。
 近日、そのスパイダ−マンの映画を会長宅の、どでかいスクリーンと音響設備、これはすばらしいの一言 見せてもらいに行きます。私は「スパイダーマン」、今回で3回目になりますが、大劇場で見るのも、会長宅の大画面からすれば問題になりません。

 花見
 春らんまん・・・今、春休みそして、花見のピーク。野外に出かける機会も多い今日この頃です。
 私もおととい新宿の都庁前の西口公園に出掛けました。実は、そこで思い掛けない光景に出会ったんです。といいますのは、私達のグループには余興に何かをとお決まりのマジックをする用意はしていました。ところが、はじめようという時、・・すこし離れた場所のグループでヤンヤの喝采、賑やかな声が聞こえてくるんです。
 そこでは、サラリーマン風の男性がうけまくってるではありませんか。よーく見ますとマジックをやっていて、また良く見てみると本日の昼時のお客様です。「パーティマジックをやりたい!」と、すぐ出来るものを何点が買って行った方でした。向こうも私の事を覚えていてくれて、その方が私の事を「先生です」なんて紹介するものですから、つい私もその気になって伊勢丹スタッフを忘れる程マジックをやってしまいました。
 ステッキからフラワーの変身から始まり、ダプパンからブーケ、チャイナリング。いつのまにか他のグループも集まって大変な人気です。おまけに、4月入社式があり、お祝いのパーティがあるから来てくれないかと依頼までされました。
 なんでもそうですが、相手のことを考え、お金ではなく気持ちで受け入れて行く。そして、人のつながりを大事にすること。これは、プリあら会で学びました。勉強になった、いい花見でした・・・・・・・・・・・!?

 素晴らしい仲間
 素晴らしい仲間が生まれました。きっかけが大事だから・・・荒木会長が常におっしゃっているように。マジックは人と人との知り合う、すてきなコミュニケーションツールなんだ・・・
 それはおっしゃるとおりなんです。職業別、男女性別、年齢などは、関係なくひとつのきっかけがある。そうです、マジックを知ると友人が生まれます。知らない分野の知らなかった人と交友が生まれ、仲間になれる。
 最初はテレビや本などで興味を持ち、どこかで試してみる・・・それを横で見た人が魅了され近づいて来る。いろいろなマジックへのきっかけがあるなかに 一番良いきっかけづくりはマジックショップ、そして、サークル。「プリあら会」は、もちろん最良の場です。一度はお越しください。
 この度、私のショップでぐんぐん功績を上げているマトリックスの藤原くん。彼も最初は伊勢丹の大事なお客様でした。で、ある日「プリあら会」に入会し、更にハニー河村さんのフォローで私のところのアシストになり(毎週水曜日)現在活躍中です。ショップでは一日に何十人、何百人と相手をし、時にはある人物とひとつのマジックで大いに盛り上がり、仲間へとつながって行く場合があるんです。
 藤原くんはマジシャンとしての表現力がいい。将来が楽しみですね。その彼と「なんでんかんでん」の元シェフの平さん、さらに郵便局員の坪塚さんの三人がいつのまにか仲間になってしまった。今では、お互いの情報交換から、アイディアを出し合うところまで進んで来ました。かなりいい仲同志。先日の例会では3人がプリンコーナーで対決してくれましたし、技術はともかく好感度は満点でした。私も影ながら応援させていただきます。

プリあらオークション
 マジックは楽しい。マジシャンは優しい人ばかり。
 先日の「プリンあらモード会」オークションの事です。ゲストは、幸条スガヤさん、荒井晋一さん、ヒロ・サカイさん・松旭斉ちどりさん、ジョーカーさん・フジテレビの牧原俊幸さん・シルキー渚さん・渋谷慶太さん・まおさん・からくりド−ルさんと沢山来られました。共通します事は、マジシャン全員がオークションの価格などどうでもいい、マジックを大事に使ってくれたら・・・と、とにかくいい雰囲気なんです。賑やかで皆が和気あいあい。最後はアイビデオの白沢社長が出て、盛りだくさんのグッズの分別を、私も手伝ったりして楽しい楽しいオークションになりました。二時間半、会長の手によって進行されたからこそ、こんなに楽しかったんです。いつも、有難うございます。

テレビに出るにあたって
 先日、日本TVで伊勢丹のショップを紹介していただき、さらに私とマリックのマジック対決、そうです これが評判をよんで22日はもちろん、23.24日この3日間、人、人、人・・・。
 15年ぶりに再会出来たマリックの印象は、マジックもさる事ながら、器がでっかいとでもいいましょうか。私たちの気分を良くしてくれるオーラが伝わってきますね。友人としても敬意を表します。
 その時、マリックはカード(動く、手を触れずに)を演じました。余計なことを考えずに、じっとそのマジックを見たくなってしまう、そんなやり方が素敵なんです。そして、私はスポンジのマジックを演じました。実は、このスポンジのマジックですが、テレビの収録の前日まで、オリジナルのマジックか、その辺にある小物を使うマジックにするか、何をやれば良いのか、かなり悩んでいたんです。
 今だからいえますが、前日の夜、会長に助言を求めました。そしたら、「プリンさんが、いつもショップで販売している物、そして、自信を持って見てもらえる物がいい」
 実に簡単明りょうな答え・・・。まさしく、その通り!
 結果としてテレビを見た方が、翌日から三日間、売り場に殺到して、「あのスポンジはどれ あっこれだ! 」「それ買いたい!」と評判になりました。そして、売れました。3日間での総計が、150セット。会長は、ス・ゴ・イ!

ミスター・マリック
 ニュースをひとつ。「マジカルペット」というマジックグッズをご存知ですか。私がショップで販売しているぬいぐるみのマジックです。フレットとレッサーパンダの2種類があり、手の上に乗せて押さえると、キョロキョロしたり餌を食べたり、腹筋したり、飛び上がったりと、それは、それは、生きているように見えて小さな子供には大受けのマジックです。
 それを、なんと東京大学医学部付属病院 リハビリ科 阿部勇仁先生が見つけられ、大絶賛。誰もがなぜたくなる、触りたくなる!! そうしてるうちに、遊びながら手の運動にもなり自然にリハビリに効くというんです。
 効能は、その他にも若返り、脳の活性化、ボケ防止、やる気、ストレス解消、子供は集中力が強化される、と良いことずくめだそうです。みなさんも、ひとつどうですか。お申し込みは「プリあら会」までどうぞ(^o^)
 ところで、ミスターマリックに会いました。15年ぶりの再会です。本当に久しぶりに会えたんです。お互い、全然変わってないなぁと、ディラ−時代の思い出や、一緒に暮らしていた事など話が弾みました。
 この模様は来る11月22日(土)日本テレビ系でAM10:00〜「素顔が一番」で放映されます。マリックは、懐かしいダイナミック・コインを演じました。そのシンプルで分りやすい説明は久しぶりとは言うものの、やはり味がありますね。勉強になるなぁぁ・・・。
 私は、お礼として割り箸が消えるオリジナルをマリックに見せたんです。内容はテレビを見てのお楽しみ。誰もが瞬間にびっくりする世界に入れます。これを見たマリックも「これは使える!」と、ビックリしていました。
 収録を終え、マリックと別れましたが、久しぶりの再会のきっかけを作ってくれた日本テレビのスタッフの皆さん、そして、マリック!会えて嬉しかった!楽しかった!ありがとう!また逢いましょう!!

10月10日(金)
 今、ショップでは初心者の方にマジックを演じるためのインフォメーションを配布中です。どれを、どれから、そしてどんな時に使えば効果的なのかを・・・。
 パフォーマンスも、それに合わせて実演しています。見に来て下さいネ。
 私ごとですが、先日、新宿の伊勢丹本店の店長より、接客姿勢とお客様へのニーズにしっかり応えているとのことで表彰を受けたんです。長年(30年)の間、伊勢丹でマジックショップをやらせて頂き、さまざまな企画・趣向をトライしてまいりました。
 テレビで見たマジックの話、ショーの話、身近な話などを、ショップでのトークの中に取り入れて来ましたが、私の中には夢があります。マジックは、一般的には不思議を演じるものです。でも、私にとっては日常のものです。誰もが知っていておかしくない物であり、日常、さりげなくマジックの話やマジックその物を見たり見せ合ったり・・・そんな光景が街角であたり前のように見られたら楽しいだろうなぁと思いながら、マジックの販売を続けて来ました。
 マジックを販売することも、そのショップを任されていることも、私にとっては誇り以外、何ものでもありません。そう思えるのも、株式会社テンヨーがあるお陰、それとともに、伊勢丹のお客様があってのものです。こうして、30年、表彰を受けたことをとても嬉しく感じます。みなさん、ありがとう。伊勢丹のマジックショップを今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。 

思えば5年
 プリンあらモード会の荒木会長に、感謝と心からのお礼をしたいと思います。司会の佐々木さんと治ちゃんがいつも言ってますように、会が始まって5年がたちます。思えばあっと言う間だったような気がします。会長から、副会長に起用していただいたことにより、「インターネットで見ました」とか「インターネットで知って地方から来ました」と伊勢丹に来られる方々、なんと嬉しい事でしょう。でも会を支えているのは、会長が柱となった周りのスタッフです。
 とにかく、会長が言うように、人生は、人の輪がいかに大切か、コミュニケーションがいかに大事か、自分一人では何も出来ないことを知ること。そして、「会を楽しく保つのも、会に来て幸せな気分になって帰れるのも、自分自身の心の持ち方なんだ・・・」と、会長のこの言葉は、本当に名言です。
 楽しくして最高の気分が味わえのも、それを他の人へ自慢出来るのも、そして誰かに言いたくなる触れ合いを持てるのも、「プリあら会」。そんな素敵な時間が毎月二回あるんです。なんとぜいたくな事でしょう。
 私は、「プリあら」での人との出会いに感謝し、自分が感じる良い物良い事を伝えられる場に感謝し、そして何よりも会に喜んで参加して下さるプロマジシャンの方々には、常に、大々、大の感謝! これぞ「プリあら」コミュニケーションの凄さと痛感いたします。
 「プリンあらモード・マジッククラブ」篠原さん、隅谷さん、山田さん、佐藤さんを始めスタッフの皆さん、そして荒木会長、今までの5年間以上に努力をする次第でおりますので、今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。

マジシャンへの転職
 「プリンあらモード会」と私に関連します記事がミュートス(就職情報)という冊子に掲載されました。テーマは転職ですが、私のディーラー生活30年のエピソード、そして、マジックの一般的な見方、捕らえ方などが主な記事になっています。ページ数の関係で紹介できなかったことなどを、この欄をかりて書き足しておきたいと思います。
 最初に、マジックへの転職ですが、これは簡単なことで興味とやる気があれば誰にでも出来ます。キャラクター、センスなどは、その人の考え方や努力次第と言えるでしょう。特に大事なことは、人を楽しませたい、自分も楽しく生きて行きたい、とプラス思考に考えることです。
 マジックは手に職を持つ仕事としても、また、世の中や他人に良いことを伝える手段のひとつとしても最高です。マジックを見せたときに相手が感動する姿というのは、実にステキなもので、一度味わえば忘れることが出来ません。ご自身が人に喜ばれ、受けまくる姿を想像してみて下さい。人生、こんなに楽しい職業はありません。手先の器用、不器用は関係ありません。嘘だと思うなら、私のショップや「プリンあらモード会」に行らしてみて下さい。
 次に、ディーラーをやっていての経験談ですが、今から20年前、1981年のことでした。伊勢丹のマジックショップに、あのマジックの巨匠・ダイ・ヴァーノン氏がやって来たんです。テンヨーのスタッフ総出でお迎えし、私は、スクイズプレーとオリジナルの超能力カードをお見せしました。ヴアーノン氏は「グレート、グレート」と褒めて下さり、とくにサイコロ3ケと塩の瓶を丸ごと消してしまうスクイズプレーには、「なんでそうなるんだ!」と驚きの言葉を発せられていました。もう嬉しいやら恥ずかしいやら、今では良き想い出となっています。
 ミスターマリック氏とも色々なエピソードがありますが、ひとつだけご紹介しましょう。彼はとても研究熱心な方なんです。毎日のように売り場に来られて、ひとつひとつのマジック用品について、どのような口上でアピールしたら良いか、どこを強調するのかを熱心に聞いていくんです。最近のテレビで彼がマジックの種明かしをしたことで、賛否両論になっていますが、私は、彼のショーがマジック界の発展に役立つ構成になっていたと評価しています。マジックの種は、一日立つと消失して(忘れて)しまうもんなんです。

偶然の出来事
 テンヨーの有名な商品に、”500円玉をケースに入れて中央の鍵穴にキーを差し込み、500円玉の真ん中を突き抜けさせてしまう”、というマジックがあります。この斬新なアイディアを考案したのは深野敦氏です。彼はディーラーをしていて、それから開発に入ったので私とのつき合いは20年くらい。その後、ある事情で退職され、マジックの世界からは遠のいてしまいました。
 それから15年の月日が流れて、そんなある日、「プリンあらモード会」の運営スタッフである篠原康子さんから、「プリンさん、深野さんっ御存知ですか?」と、電話が掛かってきたんです。なにしろ15年の歳月がありましたから、最初は誰のことを言っているのか解らなかったんですが、篠原さんの現在お勤めの会社に、あの深野氏がいるっていうんです。元気でやっているという。久しぶりに会えそうなので楽しみになりました。嬉しいです。今でも、テンヨーのデモテープを流しているショップでは、深野氏が見られるので、演じている姿、面影を見ていてとても懐かしい。
 日程を決めて会う約束はしましたが、その日は残念ながら流れてしまいました。でも、これを機会に深野氏を「プリあら会」に是非、招待したいと思っています。深野氏のミニチャイナリングは絶品です。見せてくれないかなあ・・・。それにしても、篠原さんの会社に務めていたなんて、本当に世の中は狭いですね。再会のきっかけを作ってくれた「プリあら会」に感謝します。

こんな一日
 先日、私のショップへそれはそれは粋なお父さん〔お客様)が来店。ショップへ到着するや否や「俺をうならせるものは、あるか。いっそ、俺をメロメロにしてくれ!?」って言うんです。私は久しぶりに元気のいい、そして爽やかなマドロス姿のお父さんに好感を持ち、うならせる物をと、インパクトの強いアメリカのコイントリックから宴会グッズまで、これでもかこれでもかと見せ続けました。反応がいいんです。「今、見せてくれたもの、オーケー、全部買う。買って、俺もスターになるぞーっ!」ますます、お父さんが好きになってしまいます。そこで、「もうひとつ、究極の品があります」と、言いましたら「うーっ、それは!」と頭の方から声を出すんです。「ゾンビボールといって、金属の玉が中に浮くんです」と、普段はやらないゾンビを、このときとばかりにやってしまいました。そして、「どうです、これ?」と訊ねましたら、「おめえ、俺のハートを見破ったな。気に入った、それも俺のものだ」と、なんやかんやで17種、10万円に近いお買い上げを戴きました。「今度は、テレビで逢おう!」と嬉しそうに手を振って帰って行ったお父さん。今思えば、あれは何だったんでしょう。人生を楽しむために生まれて来たような、大きな心の人と出会った気がしました。

教育の場に手品を
 
手品が、本当の意味で教育の場に重要なのではないかと、最近、ある出来事を通じて痛感しました。とくに子供の生活(家庭、学校など)において、他人を認める心と、社会に順応して行ける人間関係を養うために、手品という分野が大きな役割を果すということを知ったんです。そのある出来事ですが、実は、先日、NHKの教育テレビよりドラマの中で手品を使いたい場面があるので、指導をして欲しいとの依頼がありました。
 ドラマの内容は、一人の小学生が、学校に手品の道具を持って来てるのを、他の生徒に見つかってしまうんです。「それはいけない」「ルール違反だ!」など生徒の間で激論が闘わされますが、そこへ担任の先生が入ってきます。先生は、「いけないと決めつける前に、手品の道具を、なぜ学校に持って来てるか聞くことも大切だ」と説きます。色々と話しが進むうちに、浩市くんは留守家庭学級といって、家に帰っても親が働いているので一人になってしまう低学年の子供たちに手品を披露し、面倒をみていたんだということが分かります。
 その話を聞いた生徒たちは、浩市くんが良いことをしていたんだということを知ると同時に、その事件を通じて、自分と異なる意見や立場を大切にすることを学ぶんです。そして、そのあと、生徒全員が浩市くんの手品が見てみたいと要求します。ドラマのラストに、浩市くんは元気よく手品を披露し、生徒達の大きな拍手をもらいます。
 以上が内容ですが、このドラマに手品を使いたいと私に依頼してくれた佐野先生へ感謝するとともに、手品を通じて、子供たちに人との触れ合いがとても大切なんだと教える情熱、それをしみじみと教えていただいた事にお礼を申し上げます。
 全国の先生方が、マジックを取り入れた教育をなされたら素晴らしいと思うのですが。

教訓
 
今日は、マジックを知っていて良かったというお話。これは、私が、毎週金曜日の夜に、テーブルホッパーをやっているホテルで実際にあった事です。その日は、お客様が少なく、1テーブルの5名だけで貸し切り状態でした。もちろん、入りがどうであろうと私はいつも全力投球ですから、コインにスポンジ、リングと色々お見せしました。
 そこで、テーブルの真ん中に社長風に座っているお客様が、こう言うんです。「君、いま何点か見せてくれたマジックね、私はほとんど知ってるよ。何か別のものがないのか」私は、ちょっと図々しいかなとは思ったのですが、「それでは、お客様の方で何かマジックになる条件を出して下さい。そして、うまく成功したら私にご褒美をいただけますか?」と言いました。
 社長はどうやら乗り乗りの人らしく、「よーし、まず私の財布がここにある」とテーブルの上に財布を出されました。そして「この中に、お金がいくら入ってるか当ててみろ」とおっしゃるんです。これはもう感で当てるしかありません。私は、「もし当たったらどうしますか?」と訊ねました。すると「10分の1を君にあげるよ」とおっしゃるんです。
 これは、10万だなと私は思いました。なぜなら、当たったらどうします?と訊ねたことで、心理的に渡すチップを計算して、1万円くらいならと考える。これは誰でもそうとは限りませんが、まあ、ラッキーだったのか正解になりました。
 「それじゃ」と、社長さんは次に「この一万円札を使って部下の4人が見抜けないマジックが出来たら、残りの9万円の半分をあげよう」とおっしゃる。私は、待ってましたと、お札にボールペンを突き刺すマジックを見せました。
 すると、「そのペンのトリックは、タイプが違うが持ってるよ」と1人の方が言うんです。「分かりました。では、あなたのペンで同じことをやれたらどうでしょう?」お客様は、「それは無理だ」と言いいました。私は、借りたボールペンを使っていきなりお札に穴を開け、それが元に戻るあのマジックをやったんです。「プリンあらモード会」で紹介した方法です。
 すると、みんなは口アングリの凍り状態! それからというもの、夜中の12時を回るまで、ゴキヤン割り箸からスプーン曲げの消失まで、約20種はやり続け、チップは10万円全額となり、そっくり頂いて帰ることになりました。「マジックを知る人は、何があっても逃げてはいけない」これが、この日の教訓でした。