このページは2013年の「プリあら会」日記です。2012年版、あるいは、それ以前の日記をお読みになりたい方はHOMEページを開いて年号をクリックしてください。
12月5日(木)
むっしゅ佐久間
 ニシキヘビが!オウムが!鳩が!美女が!驚愕のバードマンマジック!親友でマジック仲間のバードマンさんと竹たけをさんがメインゲストのプリあらマジックショー!!
 バードマンさんとは一緒に飲んだり一緒にマジックショーをやったりと、もう10年以上のお付き合いです。 顔に似合わず優しい心遣いの凄腕マジシャンです(笑)
 会場はワクワクしているお客様でいっぱい、いよいよスタートです。
 総合司会のミステラさんは袴姿で登場!! 20世紀シルクを鮮やかに決めてからご挨拶。すっかり司会者が板について貫禄の落ち着きぶりです。
 アシスタントは美人マジシャンの(ほまれ高き)ぺるさんでした。息の合った絶妙なコンビです。
 まずは、エキシビジョンコーナー。ヨーヨーパフォーマーの世界チャンピオン、ヒラクさんの演技はいつ見ても人間の限界をはるかに超えています。 観客を舞台にあげて、顔の真横を横切るヨーヨーにはハラハラドキドキ!スッゲーーーーーーーー!!! と思わず叫んでしまいました。
 ビジターマジシャンはケン正木さん&AZUSAさんです。 まずは、師匠のケン正木さん。先日のプリあらアワード(コンテスト)に出場した進夢さんのためにミリオンダラーの模範演技をしてくださいました。
 客席にいた進夢さんは「1個1個の現象が、とてもわかりやすくて勉強になりました」と感激していました。惜しげもなく若い人に技術指導していただけるケン正木さんは本当に素晴らしいマジック界の至宝です。
 その師匠が掌中の玉のように優しく厳しく指導しているAZUSAさんのマジックも素晴らしかった。 今の若い人らしくダンスのレベルがすごいです。 手袋の色が次々に変わる可愛らしいマジックは愛らしいAZUSAさんにぴったりでした。
 魔人タジマーさんのコーナー。袴姿で登場のタジマジックさん、考えられないメンタルマジックをこの日も見せてくれました。
 マジックが終わったとたんに飛び込んできた妙齢の振袖の美女は、なんとわか葉さんでした。宇野千代さんだって80歳過ぎて振袖をお召になっていたので、半分の年齢のわか葉さんは振袖だって全然OKです(笑)文句のある人は私に言ってください!! 新春号のプリあらマガジンの表紙撮影があるためだそうです。 お楽しみに(笑)
 さてメインゲストのバードマンさんが大拍手に迎えられて登場です。いきなり純白のオウムの出現で会場はヒートアップ!! 鳩が何羽も素晴らしい演出で出てきます。 鮮やか!!
 タブバンから体長2m直径30センチのニシキヘビが出現。会場からは悲鳴と歓声が湧き上がった。
 その巨大ニシキヘビを普通に鷲掴みして、舞台の袖に消えてゆく艶やかな振袖姿のわか葉さんに会場は騒然!!(爆)「私、蛇は平気ですから」と、後ほど涼しい顔で話されていました(笑) 。
 イリュージョンもやっていただきました。セクシー美女の出現と入れ替わり。ちょっと危ないロープからの脱出!!
 大喝采に送られて、竹たけをさんにスイッチ!! いきなりのトトロ出現でびっくり!! ダンディーな装いで軽快なミュージック。グラスのプロダクション、カードの予言マジック、マイザーズドリームと、舞台いっぱいに大パフォーマンスで会場を沸かします。
 人柄の良さがマジックに表現されていて、会場全体があったかいホンワカした雰囲気に包まれた素晴らしい舞台でした。
 竹たけをさんは、30年前に、荒木会長のマジックを見たことがキッカケでマジシャンになられたそうです。
 当時は、マジシャンになるなんて想像もできなかったようですが、いまや心温まる癒し系マジシャンとして誰からも愛されていることは周知の通りです。素敵なステージをありがとうございました。
 さて、会長コーナーはこの日も盛りだくさん。まずは、ミステラさんのレクチャーマジック。お札からのコインの出現でした。 即席でやれるインパクトの強いマジック。プロ的な出し方を会長が実演。その出し方は、会長の著書「ビル・マジック」に載っているそうです。みんなでやってみましょう。
 さらに、この日は、今年プリあらに貢献した人を表彰する功労賞の発表がありました。受賞者には、プリあらが誇る名クリエーター:山田さん手作りの素敵なマジックバッグがプレゼントされます。
 表彰者、お一人目は、青木大輔さん。毎回出席してるということで表彰されたのに、なんと今日に限って欠席(笑)でも、後日、プレゼントが送られるそうです。
 お二人目は、小澤洋一さん。マジックのルーツを探る「プリあら探検隊」のチーフを務めています。毎日のように、洋書を翻訳した貴重な資料が探検隊のみんなに送られてきます。
 三人目は、松野好孝さん。いろんなことで貢献していて、言うと数限りなくあるそうです。
 四人目は、一番お友達を誘った薄井崇宏さん。最後は、マジシャンでプリあらに最も貢献してくださった、ケン正木さんです。おめでとうございます。
 いよいよ、お待ちかね会長のマジック!! ESPカードを使った何とも摩訶不思議なマジック。当たるわけのない状況でカードを見事に当て、最初から置いてある封筒にとんでもない奇跡が!!ミステラさん、魔人タジマーさん含め、会場にいる全員がうなっていました。
 いやいや毎回斬新なマジックを、それもここだけ、この例会1回のためにやってくださる会長にただただ感動!! 何とももったいない気持ちでいっぱいです!!
 今年も、毎月2回、たっぷりと贅沢に楽しませてもらいました。あとは、12月26日(木)日本一のライブハウス:ステラボールで開催されるクリスマスパーティーを残すのみです。最後まで、一緒に盛り上がりましょう!!
11月24日(日)
Shiroh
 今日は、【第6回 プリあら・マジックAwards (アワーズ) 2013】です。これまでチャレンジマッチで戦い抜いてきた方を含む8名の方が、プリあら・アワードを獲得するために熱い戦いを繰り広げてくれます。今回のコンテスタントは、ちゃーりーさん、進夢(すすむ)さん、ナオミタイガーさん、中村ひでのりさん、マサヤさん、小梅さん、水嶋佑さん、大江毅さんです。
 今日は休日(勤労感謝の日)ということもあるのでしょうか、6時30分過ぎには若い女の子を中心に多くの人々が会場入り口前に集まっていました。やはり皆さん、マジックAwardsに強い関心を寄せているのでしょうね。
 会場に入って後ろを振り返ると、立ち見も出るんじゃないかと思われるほどの満席状態でした。観客数75名とのことでした。
 さて、始まる前には、11月30日開催の大洋村へのプリあらバスツアーの案内もありました。今回は、献上柿と温州みかんを採り、きりたんぽ鍋も食べちゃうという豪華グルメ旅。是非行きたいと思いました。いつものようにタイマロさんのプリあらグッズの紹介と続き、いよいよ開演となりました。
 今日の司会は、真っ白な衣装に身を包んだ、ミステラさんとアシスタントの今村美佳さんです。ダンディーなミステラさんと、スタイル抜群の素敵な今村さんのコンビは、結婚式の新郎新婦を彷彿とさせる様なお似合いのカップルでした。
 プリあら・マジックAwardsは、「マジックコンテストのアカデミー賞」ともいうべきものなので、お二人とも、正装で臨まれたそうです。
 今年からは、アワードに輝いた方には、トロフィーが授与されるという本格的なコンテストになってきました。審査方法は、5名の審査委員の得点(5〜10点)の合計と、会場のお客さんの1人1票の得点の合計を合わせた総合得点によって、1、2、3位が決まるということです。
 私たち観客の評価も順位に大きく影響するので、皆さん身が引き締まる思いでマジックに見入ることになります。審査員の方は、演者の表情・雰囲気・不思議さ・オリジナリティ・楽しさ・技術・カッコ良さ・印象・観客に対する配慮・おしゃべり・衣装など・・・多岐にわたる視点から採点されるということで、大変厳しいですね。
 今年の審査員の方々は、荒木一郎会長を審査委員長として、紅一点のぺるさん、ダーク広和さん、ケン正木さん、タジマジックさんです。この方々のコメントを聞くのも楽しみですね。
 トップバッターは、ちゃーりーさんです。パントマイムとマジックを融合させたマイムマジックを披露してくれました。金属のリングと球を用いての演技で、球が掌から浮き上がったりするマジックと、音楽に上手く合わせたパントマイムの両方を見ることができる楽しい演技でした。
 さて審査員のコメントは・・・。荒木会長からは「やろうとしていることは面白かったネ。でも、やったことは面白くなかった」との辛辣ではありますが、優しい講評でした。タジマジックさんは「やろうとしていることは面白いんだけどね、やったことは面白くなかった」という荒木会長のコメントそのままを発し、会場に爆笑の渦を巻き起こしました。ほんと、エンターテイナーですね。
 2番手は、チャレンジマッチの敗者復活戦で勝ち抜いた進夢さんです。ちょび髭を蓄えた顔で、手に持ったカードが急にお札になったり、コインが消えてまた出てくる等の素晴らしいマジックを音楽に乗ってテンポ良く演じていました。最後は空中からどんどんコインが出現し、それをバラバラとバケツの中に落としていくという楽しい妙技でした。
 さて審査員の方のコメントは・・・。ケン正木さんからは「マニュピレーションは落ち着いてやるべき。髭は邪魔、パームとかの基本もできていない」との厳しいコメント。なるほど、演技と身なりとのマッチングも大切なんですね。
 ダーク広和さんからは「コインがバケツに入る音と、バックミュージックのルパン3世のピストルの音が被ってしまって惜しかった、音源が劣化していたのが残念」とのコメント。私たち観客にも大変参考になるコメントでした。
 次はナオミタイガーさん。私は初めてお目にかかります。初代タイガーマスクから居合道を習い名前まで付けてもらったという、武道家でもあるようです。プロレスラーのマントを纏い、顔をプロレスマスクで覆い颯爽と登場。手の中から次々にトランプを出現させて、それを会場に見事に投げ放つというマニュピレーションに加え、被っているマスクが次から次へと一瞬に代わってしまうマスクチェンジに会場からも大喝采でした。一体何枚のマスクを被っているのだろうと不思議に思えるマジックでした。
 自らマスクを取り去ると、なんと綺麗な女性マジシャンでした。そういえば、胸が膨らんでいたような・・・。再び空中から次々とカードを取り出す鮮やかな演技を行い、最後はまた一瞬にしてマスクを被るという素晴らしい演技でした。
 ステージの裏に捌けた瞬間、裏からナオミタイガーさんの「(無事に終わって)よかったー!」という安堵の声が聞こえてきました。とっても緊張して演じていたんでしょうね。
 審査員の得点は、4人が9点の札を上げるという素晴らしい結果。ダーク広和さんも「流れていた曲も好き。変面もいいな。変面の途中にカードマニュピレーションを入れても良かったかもしれないが、素晴らしかった」と絶賛でした。
 次は皆さんお待ちかね(?)の中村ひでのりさんです。登場するだけで会場を大爆笑の渦に巻き込むのは天性の才能でしょうか。今回は和風マジックを演ずるということでしたが、衣装はそれっぽくなく、バックミュージックが演歌だから和風なのかなと思いました。それでもだんだんと扇子を出したり消したりと和風のグッズも出てきて、和風っぽく感じるようにはなりました。
 中村さんが舞台の上をとっても忙しく動き回る楽しいコントマジック(?)音楽とマッチした展開で会場の皆さんも大喜び。最高のエンターテイナーですね。途中で演技内容を失念したような表情は、演技だったのか本当だったのか(笑)次から次へと扇子が出てきて最後は大きな扇子が出てきて大爆笑。ほんと、なぜか大笑いするステージでした。
 審査員の方の採点は、結構な高得点。その中で荒木会長だけが5点という厳しい採点。荒木会長が言われるには「和装でやるって事でのエントリーだったから、それならもっと面白かっただろう。審査員が高い点を付けると予想して、わざと点を下げたんだ」と、荒木会長からもその面白さは評価されていたようです。ぺるさんからは「普通にやっていても面白い。天才的な才能。手品かどうかはさておき、面白かった」とのコメント。またタジマジックさんからも「生き別れた兄弟(?)のTAIHEI!さんから、頑張ってください、とのメッセージを預かっています」との爆笑コメントが。
 これでやっと半分の4人が終わりました。一人当たり5分の演技なのですが、それぞれの演技に対しての中身の濃いコメントもあるので、とっても充実した内容でした。それでは、次に進みましょう。
 5番目は、マサヤさんです。今回唯一のメンタルマジックです。お客さんの財布から1枚の千円札を借りて、お札の角をちぎってしまいます。そのお札を小さく折りたたんで手の中に入れ、フッと息を吹きかけると、お札が消えてしまいました。消えたお札がなんと、お客さんの財布の中に入っており、ちぎった部分もピッタリと合い、ちぎった箇所をセロテープで修復して擦ると、なんと切り口も綺麗に修復されてしまうという、びっくりするマジックでした。
 審査員の方のコメント。ぺるさんからは「節々に、手品的な技法を使った方が良い」、荒木会長からは「音楽が演技に合っていない。スイッチは、もっと良い技法が沢山あるので、もう少し研究したらどうか」とのアドバイスがいただけました。
 次は小梅さん。登場するまでは小梅太夫みたいな方かな、と想像していたのですが、とってもチャーミングな女性マジシャンでした。マジックの内容も、とっても女性らしく上品でした。ステッキの色が変化したり、それが花に代わったりと、雰囲気が良くて、お客さんもステージに見入ってしまう状態でした。ゾンビボールのマジックも、球が生きているように感じるような、とても見事なマジックでした。
 私から見ると、とっても上手に見えるマジックも、審査員の方は少し別の観点から見てらっしゃるようです。荒木会長からは「綺麗にマジックを演じてて、そつなくこなしてるんだけど、オリジナルな工夫が欲しい」、ケン正木さんからは「教わった通り、綺麗にやっているが、落ち着きのない動きに見える。もったいない、自分の動きをつくってやれば、今の手順でも十分いける」と、さらなる発展を期待するコメントが送られていました。
 次の登場は、水嶋佑さんです。小さい頃の夢は魔法使いになること、だったそうで、まさしく夢を実現させたんですね。マジックの内容は、紙にライターで火を点けると、突然シルクに変わり、そのシルクからカードが出て来るという事から始まり、鮮やかなカードマニュピレーションに続き、赤いシルクから白い鳩が出てくるという、コントラストの美しい演技もありました。
 タジマジックさんからは「凄くオーソドックスだけど、オリジナリティをもっと出して欲しい。演技の時に出来るだけお客さんに背中を見せないように」とのアドバイスをいただきました。またダーク広和さんからは「正面から映像を撮って練習しているのだろう、上手(かみて)とか、サイドからの見え方にも気を配らないと」という、プロならではのコメントもいただけました。
 いよいよ、本日最後の演者となりました。大江毅さんです。シルクハットを被り、黒いコートに身を包んだ、いかにもマジシャンという風貌での登場です。紙に火を点けると、それがマスクに変わり、シルクハットを顔の前にサッと持って来るとマスクが変わり、それがドンドン繰り返されるという、スピード感あふれるマジックでした。また、マスクに息を吹っ掛けるとそれが紙ふぶきに変わったり、手の中のシルクがどんどん増えていくなどの不思議な現象が繰り広げられていきました。
 そして審査員の方の得点は・・・。なんと、10点を付けた方が3人と、大変な高得点でした。ぺるさんも「とても世界観があり、曲も演技にも強弱があり、オリジナリティもあった」とべた褒めでした。またケン正木さんからは「自分でやっている事がわかっているが、同じ現象が多いと見ている方が疲れてしまう。お客さんを楽しませるのがあると、さらに良くなる」との温かいアドバイスもいただきました。
 さあこれで、すべてのコンテスタントの演技が終わりました。これから会場のお客さんからの投票も含めた審査結果が集計されます。だれが優勝するんでしょう。ドキドキですね。集計までの時間を利用して、エキシビションマジックが行われました。
 マジシャンは、神保賢孝さんです。紙に火を点けると白いシルクが出てきて、この中からステッキが出てきて、ステッキの数が増え、色が変わり、それがタバコに変わるという、ビックリする展開から始まりました。
 その後もロープを使ったマジック、カードマニュピレーション、と素晴らしい演技が続き、次から次へと出てくるカードの寸法がどんどん大きくなってくるという、不思議で面白いマジックを披露してくれました。
 さぁ、はたしてどなたの頭上にプリあら・アワードが輝くのでしょうか。本日の最も緊張する時間がやってまいりました。結果発表に先立って、荒木会長の登場です。
 さっそく、第3位からの発表。
 「第3位、プリあら特別賞は、、、小梅さん!!」と呼ばれた瞬間、小梅さんが飛び跳ねて全身で喜びを表していました。荒木会長からは「そつがなく綺麗だけど、オリジナルを入れてさらに発展していって欲しい」との励ましの言葉をいただきました。小梅さんは「生まれて初めてトロフィーをもらいました」と、本当に嬉しそうでした。
 「第2位、審査員特別賞、、、ナオミタイガーさん」
 荒木会長からはプロマジシャンになってからの成長についてお褒めの言葉がいただけました。ナオミタイガーさんは「マスクマジックを始めてから初めてもらった賞です。頑張って来てよかったです」と、とても喜んでいました。
 そして「第1位、最優秀グランプリ賞は、、、大江毅さん」
 荒木会長からは「素晴らしいマジックでした」との称賛の言葉が贈られました。大江さんは「こんな賞をいただけるとは思っていませんでした」と、謙虚に喜びの気持ちを表していました。
 なお、受賞者の皆さんには副賞として、12月26日(木)に行われる第26回『CB Family Xmas Show & Dinner Party』のチケットが贈られました。
 最後に荒木会長から「マジックは楽しいものであり、心が豊かになればよい。出場した方はそれぞれに個性を発揮されており、観客の皆さんも楽しんでいただけたのではないかと思う。また来年に向けて、素晴らしいアワードを作っていきたい」との総評がありました。常に人を喜ばせることを考えていらっしゃる荒木会長ならではのコメントですね。また来年が楽しみです。
 最後は司会のミステラさんの締めで例会はお開きとなりました。今日は多くのマジシャンの演技が見られて、また審査員の方々からの多くの批評が聞けて、大変楽しく勉強になりました。私もいつかはこのアワードに出られるようになれたらいいなという夢を持ちました。
 毎回楽しい例会を企画・運営していただいている、スタッフのみなさん、参加していただいているプロマジシャンの皆さん、そして例会に参加して会場を盛り上げていただいている観客の皆さん、皆さんが楽しさを求めて一体となっているからこそ、こんなに素敵な例会になるのだと思います。皆さんに深く感謝致します。本当にありがとうございます。
11月12日(火)
光春
 さて本日は、年に1回のプリあらオークションです。これが始まると今年ももう直ぐ終わりなのだなーと感じさせられる、そんな秋の風物行事となってます。
 今年はどんな目玉商品、お宝商品が出てくるか楽しみ楽しみ。しかもいつもの例会会場とは違い、豪華な荒木会長宅で行われプロマジシャンも多く集まるのでオークションに参加しなくても、いるだけでとても貴重な体験を味わえる所が凄い所。
 まずはミステラさんとタジマさんの軽快な司会でオークションの説明。このオークションは落札者は札を上げてるだけ。MCが値段を上げて行き、自分の予算オーバーなら札を下げる、と言う方式なので場違いな金額をいきなり言ったり、最後のほうで1円づつ上げるとか不毛なやり取りなく、サクサク進みます。
 説明の後、MCはタジマさん、出品者ミステラさんとなり、いよいよオークション開始。とてもテンポのよい滑りだし。
 ミステラさんは例年のごとく山のような数の出品。100品以上もってきたとかで次から次へと商品を紹介。中にはマジックと関係ないガチャガチャの景品のような物やおもちゃのボーリングのピンとかもあったが、なぜか結構な値段で落札されてしまう(笑)
 まだまだ商品はあるようだが制限時間になり、いったん終了して次の出品者に交代。プリあらオークションは出品者にとってすれば、制限時間内にどれだけ商品を紹介できるかが勝負なのです。
 次の出品者はタジマジック&タイマロ+わか葉チームで。このチーム出品は2,3回目となり定着してきた感じ。
 タジマさんは、なんとわざわざこのオークションの為に買ってきた新品のステージ衣装など出品。タイマロさんは伊藤一葉さんのマジックグッズ、朝風まりさん(現プリンセステンコー)のCDなどめちゃくちレアな商品。(いったいどっから入手しているのだろう?)わか葉さんはレクチャーDVDの数々、トランプ柄グッズなどを出品。
 これを個々に出すのではなく、3人の商品をセットで販売する所が面白い所。しかも全て500円からスタートする激安スタート。絶対バラバラで販売したほうが高くなるのにと思いつつ、落札するほうはセットでお得!となってます。タジマさんの面白コメントとかもありオークションが盛り上がります。
 次はタイマロさんだけが残り、会員の村山さん出品の商品を紹介。会場に来れなくても出品物を送れば商品紹介してくれる人はたくさんいるので大丈夫。これもプリあらならではのオークションです。
 村山さんの出品は、全て売りネタですが結構最近のものも多く、バブルゾンビなどルーティンが既に出来ている商品が多く実用的なものばかり。
 ここまでで既に数多くの商品が出てきましたが、まだまだ序盤にすぎません。ここでMCタジマジックさんから荒木会長に変わり、本編の始まりです。
 会長の商品に対するコメント、価格のやり取りがまた面白く、このやり取りだけ見に来るお客さんもいるぐらいです。
 まずはケン正木さん。ケンさんも毎年数多くの商品を出品されますが、ミステラさんと違うのは全てちゃんとしたマジックグッズであること(笑)しかも貴重な商品だったり高価な商品ばかり。まだ販売されてない今年のテンヨーグッズから始まり、ダンシングシルク、組み立てテーブルなどのステージ用マジック、そして目玉は高さ1M近くある木製のプロダクションボックス。四方の扉全て開け改めた後、箱からジャンボなくす玉やら花やらが次から次に現れます。しかも中身の取り出し用のネタまで全てセットでの出品。これは結構高値が付くと思いきや、2万円行かずに落札。中身の取り出しネタだけでも買えばそれぐらい行くのに。それでもケンさんまったく惜しげもない様子でした。
 次はオークション初参加の石井裕さん。作りが凄いがっちりとしたちっと珍しい風船カード、みかめのフレーム、海外マジック製品を出品。ちなみに風船カードは去年風船カードの演技に苦戦し続けていたぺるちゃんが落札しました(笑)
 次も初参加、サイクロンZさん、もっちーさん、トムヤンクンさんチーム。ここでは各個人が1品づつ出品。でもなぜか3人とも売るのを渋ってる様子。中でも面白かったのはトムヤンクンさん。20万以上で買い、そのせいで彼女と別れたそうな。その為高く売りたかったのだろうが価格は2万円ぐらいまでしか行かず、落札者に5万でと泣きつく事に。流石にそこまでは行かず3万円で交渉成立。いつも出品者を助けてくれる落札者の心さんに拍手です。
 次はおなじみクマリックさん。今回もオリジナル商品。なんちゃってヴィトン風??のヒンバーワレット5組を出品。お札のギミックもつけて即演技可能なセットとなっていた。
 ここまででやっと半分ぐらい。「この続きはWEBで」とはいかないので後半も頑張ってお伝えしまーす。後半最初はオークションでも、もうお馴染みぺるちゃん。ぺるちゃんもテンヨー商品、マジックグッズから始まり人気のコーナー、ぺるグッズコーナーへと。ぺるグッズコーナーとは、ぺるちゃんの趣味であるトランプ柄の商品を詰め合わせた物を販売するコーナー。(マジックグッズではないです)今回はちゃんと女性物、男性物と分けての出品。しかも律儀な事に自分がもらった物は、ちゃんともらった人に了解を得て、誰々さんからもらったものですと公表しています。その他、ぺるちゃんのマジシャンデビュー仕立ての写真入り、オリジナル?マジック道具とレアな物まで。例年通り、大人気で落札されていました。
 続いては、ジン工房今田さん。今田さんの出品は、オリジナルお札、カードの作成権利権とちょっと変わった出品。オリジナルお札は、法律すれすれのリアルに近いお札に自分の顔写真を入れられるもので、ぺる万円とかタジ万円とかがあり、特にプロマジシャンなら名刺代わりに作っておきたい製品です。版代とかあるので何枚刷っても最低2万ぐらいかかる所なので、けっこう白熱した競り合いに。落札したのはわか葉さん。マジシャンとして単独デビューをしたばかりなので一番有効な人が落札となりました。
 もう何番手かわからなくなってきましたが、会員の松崎さん。みかめ商品の「メンタル・イリュージョン・キー」を出品。限定で300しか作ってない製品ですので、この気を逃すと今後いつお目にかかれるかもわからないぐらい貴重な一品です。さすがプリあらオークション!!
 再びミステラさんの登場。あれだけ商品を出したのに、まだまだいっぱい商品が残っている為、2回目の登場です。後半はレクチャーDVDを出品。見てる暇あるのだろうかと思うぐらいの数のDVDの山。途中マーカさんのジャイアントフラグを出しましたが珍しく高い価格でスタートさせ、落札者がなく直ぐに引っ込めてしまいました。あれは売る気がなく、持ってるのを自慢したいだけだったのか(笑)
 そして、いよいよ最後、このオークション最大の見せ場。この為だけに来るお客さんも数多くいると言う伝説の山田さん山田工房オリジナルグッズのコーナーへ。
 今回は2品目2点ずつ計4点。と言う事は4人しか手に入れられないという事に。商品の説明をする前から札を上げる準備をして身構えてるお客さんもチラホラ(笑)
 1品目は、パケットトリック集。古いマジック雑誌や書物で紹介はされているが、実際に商品として出回ってはいないパケットトリック15種類を再現。説明書も付き、それだけでなくオリジナルのなんとも味わいのあるケースに入っていてそれだけでも持っておきたい製品です。
 なんと、落札したのは、ぺるちゃんと観客として参加されていた、プロマジシャンの菅原英基さんでした!! 他にも客席には、キャラメルマシーンの貞さんとおだじさんの姿もありました。
 2品目は、オリジナルドリームバック。空の紙袋からなんとシャンデリア型のトランプタワーが出現します。そのタワーが実に素晴らしい。ただ出しただけでも、いや、ただ出しといて置いてあるだけでも凄い魅力的。自分は入札は出来ませんでしたが、見ただけでマジック関係者なら幸せになってくるような商品でした。
 今年も時間通りオークション終了!毎年思うのですが、オークションそのものだけではなく、数々のプロマジシャンが集い商品を出品する、落札もする、見たことないマジックグッズ目白押し。それだけでも凄いのにそれを荒木会長の豪華なリビングで行うと言う他では絶対に出来ない体験が出来るプリあらオークション。
 1年に1回なのが残念ですが、また来年が楽しみでしょうがないです。オークションに興味なくても一度は是非参加して見て下さい。
10月30日(水)
樋口哲弥
 今日は2年ぶりに彼女と一緒にきました。少し早目についたのでロビーで開場を待っているとそこにナポレオンズのパルト小石さんが入ってきたのでビックリ!実は彼女、ナポレオンズが大好きなので偶然会えて喜んでました。
 僕は注文してあったバイシクルを受け取りにグッズコーナーへ。会場内はハロウィンの時期なのでスタッフのみんなは妖精、アラジン、動物、魔女といろんな仮装をしていて楽しい雰囲気です。
 開演を待つ間、バスツアーのインフォメーションとタイマロさんのグッズの紹介。勝手にバスガイド玲子ちゃんと美智代ちゃんからバスツアーのインフォメーションがあり、11月は天皇陛下に献上する柿狩りと、きりたんぽ鍋だそうです。
 あとマシュマロを焼いて食べるそうです。そのマシュマロ焼きを玲子ちゃんは絶賛してたけど、僕は食べたことがないので一度やってみようと思います。
 バスツアーは何度も行ったことがありますが、とても楽しいです。楽しすぎてバスの運転手さんがプリあらに入会してしまったくらいです。
 アラジン風の衣装のタイマロさんが紹介したプリあらグッズはダブパンでした。いくつにも分裂させた玉子をダブパンに入れると、ひよこになっちゃいました!
 いよいよ、開演。いつもの「When you wish upon a star」からハロウィンの曲に変わり、あやしげなドラキュラ風衣装&メイクのミステラさんと魔女の衣装のぺるちゃんが登場!そのままカードマジックをはじめました。
 お客さんに一枚ひかせ(スペードの6)それをデックにもどして紙で包んでから短剣で突き刺し火を点けると一枚だけ短剣に突き刺さったカードが、、、それがなんとスペードの6!!
 ミステラさんの顔の部分が赤くなっていて、その理由はミステラさんいわく、美女にかみついた時の返り血だそうです。
 チャレンジコーナーは会員の小澤洋一さんです。小澤さんのオリジナル3本リングで、金にこだわりがあるらしく、純金??のリングと純金??の帽子で演技をしてました(笑)鳩も出てきてビックリしましたが、リングに鳩をとまらせて、そのリングが鳩ごと落ちた時は違う意味でビックリ!
 エキシビジョンコーナーはヨーヨーのアジア大会で優勝経験のある、ヒラクさんのパフォーマンス。スピード感あるヨーヨーの動きと紐捌きは素晴らしかったです。あと、暗闇で赤いLEDが光るヨーヨーをつかい、その軌跡が綺麗でハートができたときは、ちょっとウットリしました。
 ビジターマジシャンコーナーは盛りだくさんです。
 トムヤンクンさんはブラック嶋田さん風のシガレットのマジックなのですが、激しいキャラクターで違った感じで見られました。とても楽しかったです。なんと、サイクロンZさんの親戚だとか?!
 菅原英基さんは、英字新聞を裂いて、それを復活させると中からCCレモンのペットボトルが出てきました。「これで、ビタミンCと水分をとって風邪ひかないでね」と、そのボトルをお客さんにさしあげてました。やさしい方です!
 キャラメルマシーンさんは動物のカードを使った予言マジック!久しぶりにマジック見られて良かったです。
 パルト小石さんは小噺のみで会場を沸かせてました。たった数分間で観客の笑いをとるなんて、流石です!!
 プリあら専属マジシャン、魔人タジマーさんのコーナーはメンタルマジック。お客さんに好きなカードを言ってもらい(スペードの8)、よく切ったカードを一枚ずつケースに置いていき、お客さん自身がスペードの8だと思ったところで止め、蓋を閉めて開けると一番上のカードがなんとスペードの8!!
 いよいよメインゲストMotti(もっちー)さんとサイクロンZさんの登場です。Mottiさんはピックポケット専門なのかと思ったら、ロープマジックからイリュージョン、ジャグリングまでなんでもこなすんですね。
 火を使ったジャグリングは、火のついたボトルでのフレアバーテンディング。マジックバーをやられているMottiさんならではのパフォーマンスでカッコよかったです。
 二人のお客さんをステージに上げてのピックポケットは、話術とテクニックでお客さんの携帯電話やスマホ、腕時計まで次々とスリ取って行きます。客席から見ていると、なんですられてるのに気が付かないんだろうと思うんだけどー。すられた後のお客さんの驚いてる表情も面白くMottiさんのピックポケットはやっぱり素晴らしかったです。
 イリュージョンでは、点灯している垂直に立てた蛍光灯の先に肘をかけているだけのアシスタントに催眠術をかけます。その足をMottiさんが持ち上げて行き、手を放すと、、、なんとそのままの状態でアシスタントは寝ています。ありえないです。
 サイクロンZさんはコメディマジシャンで、今日は、奇跡の「メンタリムズムズ」を披露してくれました。「メンタリムズムズ」とは、ずばり、終わった後に残尿感の残る居心地の悪い能力だそうです(笑)。次々とムズムズするような爆笑アクトを見せてくれます。
 後半は、マジックしてる最中に子供が邪魔してきたらマジシャンがどうなるかというのをやって、、、始めのうちは子供にやさしく対応しているマジシャンがどんどんキレていくという、サイクロンさんの演技に、会場は終始、大爆笑!!トークの間も絶妙でサイクロンZワールドに引き込まれてしまい、お腹が痛くなる程、笑いました。
 ラストは、会長のコーナー。お知らせは、12月に「プリあら功労賞」の発表があります。プリあらに貢献した方を表彰し、受賞された方には、会員の山田さんが作る、山田工房特製のマジックがプレゼントされるそうです!!誰が受賞するのか、楽しみーーー★
 ミステラさんのレクチャーはコインマジックの基本テクニック「フレンチドロップ」でしたが、会長が代わってフレンチドロップを見せると、とても自然な感じで、みなさん感嘆の声をあげてました。
 そして僕の大好きな会長のマジック!!カードマジックでタジマジックさんのと似てるのですが、カードの表側を開いて見せ良く切ってから、お客さんが一枚ずつカードをテーブルに置いていき、好きなところで止めます。
 そこから、3枚のカードを出し、3枚の表をみて、一枚えらびます。何を選んだかは、本人以外、誰も知りません。
 すると、会長は、札入れを取り出し、夢に出てきたカードをここに封印してあるって言うんです。ハサミで封印を切ってカードを取り出すと、なんとそれが、お客さんの選んだカードと同じカード!!驚きのマジック!
 マジックはただただ「えーっ!!」って驚くのがいいですね。あまりタネを追及しない。したくても会長のはまったくわからないから驚くだけですが。。。
 ミステラさんでさえ、「えーーーー、これ、強烈ですね、、、凄いですね、、凄なぁ今のは、、」と、ずーっと驚きをひきずっていました。
 今日もすっごく楽しい例会でした。帰りの車の中で彼女も楽しかったって喜んでくれて「今日の出演者が良かったから誘ってくれたの?」って言ってましたけど「そうじゃなくて毎回楽しいんだ。出席しないと損した気分になるんだ」ということで、出席できる日はほとんど出席してます。
 会長はじめ運営委員のみなさん、これからもよろしくお願いします。
10月8日(火) 
佐原有紀
 今回のプリあらは超スペシャル版です!我らがプリンあらモードMagicエンターテイメントクラブ会長・荒木一郎会長のレクチャー!
 荒木会長はプリあら例会の締めの「会長コーナー」で、マニアはもちろん、プロのマジシャンですら頭を抱える不思議なマジックを披露し続けてくださっています。しかも、それらのマジックは二度と演じられることはないという前提のもとに演じられますから、大変に貴重です。
 また、テクニカルなマジック講座シリーズをはじめ、数十冊ものマジック書籍を執筆し、オリジナル作品を世に送り出している荒木会長が、プリあら以外の場所にマジシャンとして出演することはまずありません。ましてや他でレクチャーを開くようなことは絶対にないので、こうしたレクチャーは、プリあら会員にとっても、会長マジック書籍の読者、マジックファンやマニアにとっても大変に嬉しいイベントなのです。
 会場は、いつもの例会とは違い、テーブルとイスが並べられ、レクチャーを受ける気満々な人々の熱気が伝わってきます。参加者各自が持参したカードとマットがテーブルに敷き詰められ、今か今かとその始まりを待っています。
 その中には、プロマジシャンのケン正木さん、ドリームかずよしさん、中辰哉さん、ぺるさん、もっちーさんのお顔が見受けられました。
 オープニングはいつものプリあらムードで、ミステラさんのマジック&MCで始まりました。タジマジックさんとのトークの後、荒木一郎会長の登場です。ここからは、120分間ぶっ続けのワンマンショーならぬ、ワンマンレクチャー!
 一般のレクチャーだと、どうしても中だるみな部分が出てきてしまうもので「でも、自分で勉強しようと思ってレクチャーに来たんだから!」と気合を入れ直さなくてはならない瞬間があるのですが、今回のレクチャーが終わった瞬間の僕の率直な感想は「早い!もう二時間経ってる!」でした。
 アシスタントにミステラさんを迎え、ひとつのテーマをじっくりと、スープを何日も煮込むかのように、まさに『追求』していくレクチャーでしたが、内容が物凄く凝縮されているのと、やはり会長のパフォーマーとしての腕で、飽きたなぁとか、ちょっと疲れたというようなシーンが一瞬としてありませんでした。
 さて、前置きが長くなりましたが、いよいよレクチャー開始です。この原理は、こんなにも奥の深い、可能性のあるものだったのでしょうか。会長のカードマジックのレクチャーなので、テクニック満載なレクチャーになるのかと思いきや、その思い込みは見事に裏切られました!
 「プロもびっくりするやさしいカードマジック講座」という、どこか矛盾を感じてしまうような、ちょっと不思議な表題。レクチャー開催が発表された8月ごろからそのテーマが話題となっていましたが、レクチャーが始まってその意味が分かりました。
 今回のレクチャーは一貫して「キーカード」という原理を用いたカードマジックが伝授されました。しかし、この「キーカード」というのは、トランプを一度も触ったことがないという初心者の人が、これからカードマジックを始めようという時に読む、入門書の第一章に書かれているような原理で、難しいテクニックを使わない誰でもできる簡単なカード当てなんかに用いられるものなのです。
 なので、ある程度カードマジックを知っている人やマジックを勉強して、あらゆるテクニックを知っていけばいくほど、キーカードの原理というものは使わなくなるし、その存在をも忘れている人も多いことでしょう。
 「キーカードなんて初心者向けのマジックに使うものでしょ!?」という固定概念を打ち破り「キーカード」の奥深さ、有能性を見せつけられてしまったのが、今回のレクチャーだったのです。
 「まさかキーカードでこんなことができてしまうのか!」「キーカード」によるマジックが段階的にレクチャーされていくなかで、それが段々と不思議になっていきます。この感覚は、マジックを知っていれば知っている方ほど強く感じたはずです。
 特に、会長著書「カードマジックおとぎ話」に掲載されている「運<ツキ>を引き出すラッキーカード」のレクチャーは、圧巻でした!!これもまた「キーカード」によるマジックですが、ポーカーをやるというシチュエーションを設定することにより、観客がマジックを理解しやすくなり、しかも流れの中で凄く自然に「キーカード」を成立させてしまうという、非常に合理的かつ効率的なマジックであることに驚嘆しました!
 マジシャン的に絶対不可能な状態がつくられていくことに驚き、しかもそれが全て「キーカード」によって成立しているマジックであることにまた驚く。
 これが、パスやパーム、ダブルリフトと言った指先のテクニックを使ったものであるならば、いわゆる「プロならわかる難しいカードマジック」になるのでしょうが、「キーカード」と言う指定の枚数目のカードを記憶する、というあまりにも単純かつ簡単な原理であるからこそ、ハンドリングもシンプルで、あの動きだけでなぜカードを当てることができるのだろうか、とかえって不思議さが倍増するのです。
 また、この日は「プリあらマジックマガジン」の第10号の刊行日でもありました。その最新刊の冒頭には「会長コラム」という荒木会長のコラムがつづられています。
 テーマは「既成概念」。人間は既成概念によって、ものごとを効率的にしている反面、既成概念によってクリエイティブな生き方を押さえつけたり、可能性を狭くしてしまう危険性がある。
 今回のレクチャーはまさにマジックを勉強していくうち、知らぬ間に「キーカードとはこういうものだ」という既成概念ができあがっていて、それを破壊することで物凄く不思議なマジックをつくることができるのだということが、マガジンを読んだ方には真近にリンクし実感できます。なるほどと膝を打ってしまいました。まだ未読の方は、ぜひ最新刊「プリあらMagicマガジン」を読んでいただけたらと思います。
 初心者の人にもできて、プロマジシャンやマジックファン、マニアの人々には目から鱗の思わず唸ってしまう荒木一郎会長のマジックレクチャー、僕にとっては特別な日となりました。
9月23日(月)
Shiroh
 今日は、休日(秋分の日)なので、少し早く会場に着くことができました。いつになく若い男性が多かったように感じました。いつもは、若い女の子がお友達と連れ立ってくることが多いのですが、今日はちょっと違った雰囲気の開場前のひと時。ロビーには30人ほどの方が集まり、プリあら例会の人気の高さを示していました。
 定刻の7時となり、いよいよ開場です。整理券の順番通りに入場しましたが、今日はプリあら日記を書くために、最前列に陣取りました。
 久し振りの例会への出席なので、プリあらオンラインショップで購入申し込みをしておいたプリあらグッズを山ほど受け取ることになりました。カップ&ボールとそのレクチャーDVD、リンキング・リング、あんなデックやこんなデック、それだけ購入しても5,000円でお釣りが来ました。
 ほんと、世界一安いマジックショップですね。(安くて、いろいろな商品が揃っているので、グッズをどんどん購入し続けてしまうのが困った事ですが(笑)、、、)
 例会開始前には、アラジンに扮したタイマロさんが、ファンタジーボックスというプリあらグッズの紹介をしてくれました。小さな箱から紙テープがどんどん出てくる華やかなグッズです。ちょっとした仕掛けがあるのでしょうが、見ていると本当に不思議に思えます。
 さて、7時30分、定刻通りの開演です。
 ステージに最初に登場したのは、スーツを着こなした総合司会のミステラさん。普通の紙片がいつの間にかお札に変わってしまうというマジックを披露してくれました。
 本日のMCアシスタントは、トランプ柄のワンピースに身を包んだ、可愛いぺるちゃんです。いつもより大人の女性ぽく見えたのは気のせい?
 今日はいつもより盛りだくさんなので、時間を延長して9時15分までの拡大バージョンということで、すぐに最初のコーナーへと進んでいきました。
 最初のコーナーは、チャレンジマッチの敗者復活戦。戦うのは、龍さん、進夢(すすむ)さん、メンタリスト・アキラさんでした。私達観客も、チャレンジマッチでは審査員となるので、目を凝らしてマジックを見つめます。
 龍さんは、カード当てのマジックですが、途中でルービック・キューブが登場。バラバラになったルービック・キューブを見事に元の姿に。でもこれはマジックではなく、単なる技で面を揃えたとか(笑)結果は、ビックリするようなマジックでした。チャレンジマッチに出場される方々も素晴らしいマジシャンですね。
 次の進夢さんは、銀の玉とスカーフを使ったステージマジックで、玉が自由自在に動き回る楽しいものでした。6つのリングを使っての演技では、リングを投げあげる技が、とてもダイナミックでした。
 最後はメンタリスト・アキラさん。観客の6人が適当な数字を次々に言って、6桁の数字を作ります。それが封筒の中の予言と、一致しているではないですか。ビックリ!私も数字を言った1人ですから、決してヤラセではありません。とても興味をひくマジックでした。
 続いてのエキシビションコーナーに登場したのは、なんと丸山真一さん。先日番組が終了した「半沢直樹」にハマっているということで、半沢になりきってのハイテンション(笑)
 デックの中から、4枚のエースを次々に抜き取る妙技の後の「やべえ、拍手が鳴り止まない!」の一言に客席は大笑い。さらに、カードを1枚当てるマジックを見事に外して、お客さん一同大笑い。でも、脇においてあったカードケースには何やら入っているような感じが。ケースを開けてみると1枚のカードが入っており、それが最初にお客さんが選んだカードだったので、皆ビックリ!
 ここまでで、もうお腹いっぱいになるほどのマジックを見てきましたが、これからやっとビジターマジシャンのコーナーです。今日は3組の方が出場。
 トップバッターは、もっちーさん。大きなマーブルチョコレートの筒の中から7色のチョコを取り出して、観客の小さな女の子と一緒にやるマジックでした。
 最初にもっちーさんが2色を選び、女の子にどちらか一方を食べてもらいます。「どちらか1粒取って食べて」と言われた女の子は、さっと手を出して1粒のマーブルチョコレートをパクリと食べてしまいました。その素直な仕草は、マジックの中での一場面と思えないような、ほんわかとした雰囲気を醸し出していました。予言があたり、その驚きとともに、和やかな雰囲気をもたらしてくれるマジックでしたので、私も是非、小さな子供相手に演じてみたいと思いました。
 次は、藤本明義さん。今日は濃いマジシャンの方が多いです(笑)藤本さんも半沢直樹が気にいっているようでした(笑)「疎開資料」が入っているという、1枚の透明シートに突然、花の絵が出てきて、そのシートをクルクルと丸めると、中から本物の花が出てくるという綺麗なマジックでした。
 最後は、ケン正木さん&アズちゃんです。ケン正木さんは、4つ玉の難しいルーティンを演じてくれました。丸い球が、いつの間にか卵型になってしまい、それを8つも使っての演技でしたが、指の間は8つしかないので、ほんとに難しそうでした。
 次にアズちゃんが登場しましたが、右手と左手の赤と白の手袋の色が瞬間的に変わるのにビックリ!その後は、シルクの中から花やステッキが出てくるという、アズちゃんらしい華麗なマジックでした。
 さて次は、魔人タジマーさんのコーナーです。今日も、先に演じられた方のセリフをパクるなどの抱腹絶倒の展開でのメンタルマジックでした。観客に自由に1枚のカードを選んでもらい、そのカードを当てるために、魔人タジマーさんがいろいろな質問をするのですが、「質問にはすべて『いいえ』で答えてください」と告げるのです。あまりカード当てと関係無いようなお笑い満載の質問をした後、見事ピシャリと選ばれたカードを当てて、皆ビックリ!魔人タジマーさんのステージはいつも「えっ、どうして?」と思わせるような、奇想天外なマジックですね。
 いよいよ、メインゲストのコーナーとなりました。今日のメインゲストは、名古屋で活躍中の若手マジシャンTAIHEY!さんで、プリあらには初登場。年齢はお若いですけれど、プロマジシャン歴15年という、ベテランのマジシャンです。
 ステージに置かれたミラーボールが回り始め、音楽と光が、梅ヶ丘パークホールをさらに本格的なシアターに変えていました。
 オープニングは、火をつけた羽から白い鳩が出現、白いロープが3色のシルクになり、その中からまた鳩が出現というように、次から次へと色々な所から鳩が出て来るとてもテンポの良いマジックでした。
 その後は一転、白と赤のシルクからカラフルなシルクが出てくる、目にも鮮やかなステージマジック。その次はちょっと怖いマジックとなりました。アシスタントの美女の頭に箱を被せて、よく切れるんだかどうだかわからない包丁を10本も突き刺していきます。
 最後に頭のてっぺんから大きな剣を突き刺し、思わず目を背けてしまいましたが、最後は無事で良かったという、ハラハラしたマジックでした。
 次はもっと怖いことが…。お客さんをステージにあげての大掛かりなギロチンマジック。腕を入れるようなギロチンはこれまでにも見たことがあるのですが、本当に首をギロチン台に入れるような本格的なものは初めて見ました。大迫力!!。
 そんな緊張するようなマジックなのに、お客さんがステージに上がると大爆笑。ステージに上がったのは何と会員の中村さん。風貌が、TAIHEY!さんに良く似ていて、予期せぬ展開に。(後で、「お二人は生き別れになっていた兄弟でした(笑)」という誤情報も流れるなど、まさしくエンターテインメントでした。)
 さて、中村さんの首がギロチン台に固定され、大きな金属製の刃が首元めがけて落ちてきました…。でも何故か刃は下まで貫通せず、首の所で止まったのですがその瞬間、中村さんの頭が落下(えっ?!)。。。。見ている全員が、一瞬何が起こったかわからないような状態に。しかしその直後に大爆笑!!! 落下したのは「TRICK」の矢部刑事が頭に身に付けているのと同じやつでした(後で聞いたのですが本人曰く禿げているわけではないので普段はかぶってませんとの事)。マジックは成功しなかったんですが、TAIHEY!さんと中村さんのやりとりがまるでドリフの爆笑コントみたいで数分間大爆笑が収まらず、プリあら史上初の「永く語り継がれる伝説のステージ」となりました。
 その後のラストイリュージョンでは、再び美女と剣のマジック。先程のマジックよりもさらに厳しく、箱の中の美女に、四角い筒やら太い剣を何本も突き刺していき、ほんとに美女は大丈夫かしらと思わせるほどの串刺し状態になるのですが、見事無事でした(笑)
 TAIHEY!さんのステージは、大変大掛かりで、緊張させられるようなマジックでしたが、今日はそれに加えて、途中のギロチンが、全く違う雰囲気を与えてくれ、この伝説のステージを見れて本当に良かった(笑)
 最後は、お待ちかね、荒木一郎会長コーナーです。今日のミステラさんのレクチャーはトランプマジックでした。1枚のカードを選んでもらい、それをケースの中に入れ、さらにそのケースを封筒の中に入れるのですが、選ばれたカードを透視によって当てるという、結構凄いマジックでした。
 ミステラさんによる解説の後、荒木会長からの「こういうやり方もある」というアドバイスがありましたが、観客の皆さんからも「オーーッ」という声が出るような、目から鱗が落ちるような発想でした。
 今日の会長マジックは、1970年代に発表された古い歴史のあるマジックでした。コインを使ったマジックです。テーブルの下からテーブルを突き抜けて、テーブルの上においたコップの中にコインが入るというものでした。テーブルの上のコインがテーブルを突き抜けてテーブルの下に落ちるというマジックが通常演じられているのですが、このように下から上に上がってくるのは珍しい。
 しかもテーブルの上に、さらに透明なテーブルをおいて、四方八方どこからもお見通しの状態で、コインの貫通が演じられます。
 現象が美しい上に、当たり前のことのようにコインが透明テーブルを貫通して、グラスに入っていきます。ミステラさんが「これ、凄いですね?」と驚き、客席の最前列に座って下から覗き込むように見ていた魔人タジマーさんが「ぜんぜんわからない!!」と目を丸くしていたのが印象的でした!! 
 荒木会長は、古い歴史のあるマジックから新作まで、いろいろなマジックをよくご存知で、またそれを華麗に演じてくださるので、この会長コーナーを参加者全員が楽しみにしているのがわかります。毎回、素晴らしいマジックを見せていただいていますが、実は会長マジックのレクチャーは受けたことがありません。しかしいよいよ次回は、プリあら特別企画「荒木会長のカードマジックレクチャー」です。ほんとうに楽しみです。
 なお、本日の最初に実施したチャレンジマッチ(今日はマジックが盛り沢山で、もう皆さん忘れてしまっていたかもしれませんが)の結果は、進夢さんが圧倒的な強さで、敗者復活戦を勝ち抜けました。
 最後は司会のミステラさんの締めで例会はお開きとなりました。時計の針は予定通り、9時15分。本当に今日は、多くのマジシャンに登場していただき、中身の濃い、「ビックリ!」の連続の例会でした。
 昨年の9月26日が初めてのプリあら例会への出席でしたが、今回で丸1年、毎回いろいろなメインゲストの方のマジックが見られるとともに、常連・専属マジシャンの方々にも、手を変え品を変えてのマジックを演じていただいて、本当に楽しい例会です。2年目突入ですが、これからも、大いに楽しませていただこうと思います。
 最後に、毎回楽しい例会を企画・運営していただいている、スタッフを始め、プリあらに関わるみなさんに深く感謝致します。本当にありがとうございます。
9月3日(火)
ピーロ
 さーーて、年に一度のスペシャル例会。タイトルは「Shoot Ogawa One Man Parade !」約90分にわたって、シュート緒川さんを中心としたショーが見られます。毎年思うのですが、今日ほどプリあらの会員であることを嬉しく誇りに思ったことはありません。
 それでは始まり始まりぃーーーー
<開場前>
 ロビーに待っている人はいつもは多くて15人ほどなのに、今日に限っては押し合いへしあい。階段にまで列ができています。自分も18時40分と比較的早く来たなぁと思ったら、すでに整理券の番号が32番!!どういうこと!!!みなさん早すぎっーーー
 今日に合わせて仕事を早く切り上げてきた人もいたでしょう。それぐらい始まる前から熱気ムンムンでした。
<開場後>
 椅子の列も最後尾までギッシリ!6列あり、カメラの横まで座れる所にはすべて椅子が並べてありました。明らかに会場のキャパシティを超えています。ま・ん・せ・き!!もしもっと大きい会場ならもっと人が来たはずに違いありません!
 客席には、ケン正木さん、ぺるちゃん、菅原英基さん、もっちーさん、キャラメルマシーンさん、ムーラさん、アリスさんなど、プロマジシャンの方々のお顔がありました。
 グッズ売り場もウィザードインとプリあらと二つで大盛況!あまり見たことがない光景ですねーほんっと会場が狭く感じました。前説のコーナーが終わっていよいよスタートです。
<スタート>
 まずは、総合司会のミステラさんのマジック。今日のメインゲスト:シュート緒川さんのポスターを使っての復活はタイムリーかつ不思議でした。そのミステラさんのアシスタントは、なんと魔人タジマーさん。これ以上ない豪華なスタートです。
 早速、ウィザードインの柳田さんにバトンが渡ります。貫録のあるチャーミングな笑顔と軽快なトークで会場の空気をワシ掴みにします。普段ロサンゼルス在住で、日本の暑さにはタジタジだと、自分は暑さに弱いシロクマのようだと会場の笑いを誘っていました。今回は、3部構成になってるということ。楽しみです。
 柳田さんの紹介で、いきなりシュート緒川さんの登場です。3つの絵。顔の前にリンゴがある絵、パイプが描かれている絵、そしてハサミとサイフのパースの絵。絵だったはずなのに、立体感のあるそれぞれの道具に変わり、パースからコインが出る、さらにハサミも出る。えっ、、、どこから???
 筆がシルクに変わり、また別の色のシルクから筆が出る、シルクをかぶせるとまた筆が出る。いきなり息をつかせぬ展開に考える暇すらありません。さらにハットからリンゴが出て、つい、みとれます。フレームというオリジナル手順だそうですが、もうこれで終わった感あります。いやいやこれから。
 続いてはカードマジック。展開が速いーーー、いつの間にか持っていたトランプのデックがサインしたカードに早変わりー。いきなり、きたー!!目が肥えたプリあらのお客さんもうなる。
 集人さんが去ると、メキシコからアイマル・ガルシアの登場!!いつもマイペースなメキシコ人。テンションや雰囲気で直前でも演じる内容を変えるらしく、今回も何をやるかわからない。
 オレンジ、ピンク、赤のボトルの中身をそれぞれバケツに入れてしまいます。混ざっているはずなのに、カップを入れると、各色づつ取り出すという豪快な荒業。それだけでなく、中身の液体をテーブルにぶちまける豪快さ。さすが!!これでも彼はメキシコの中で唯一、ジェントルマンといわれてる方だとか。
 さらには、カードマジック。お客さんが選んだカードをデックに戻してケースに入れ、指を固定するハンドカフをしてスカーフをかぶせた状態。さて、先ほどデックが入っていたケースを開けると、そこには両指をロックしていた錠が!!さらにスカーフを取り上げると、なんと先ほど選んだカードに両親指がささっている状態!!いつの間にかカードと錠が入れ替わっているーーー!!
 休憩なく、再びシュートさんが登場。なんという贅沢。小さなポーカーチップを使います。ポーカーチップが突然大きくなり、残りのチップも大きくなり、さらには銀貨に変わります。それをグラスに入れるのですが、そのグラスに入っていたのは何と中国の穴あき通貨。信じられません。もういっぱいいっぱいです。
 ロープマジックに続いては、おなじみ「ジュラシック・パーク」!!借りた指輪を使い、映画音楽と共に進行し、カードが予言されていたりして、最後に借りた指輪が予言されたカードの中に入っていてビックリ!
 この作品は18,19年前に代々木八幡のお風呂屋さんで作ったそうです。わお!
 集人さんが去ると、19歳の世界チャンピオンであるメキシコのマジシャン、エイドリアンの登場です。彼はこの年で二人の子持ちで未婚だとか。メキシコだと年上の女性がいろいろ面倒をみてくれる文化だそうで。ユニークですねーー。
 真っ白のカードの中にお客さんがサインした4枚のカードを入れます。サインカードが出たり消えたり素晴らしいテクニックです。そのカードが携帯に変化。書いてもらったサインカードの番号にかけるという斬新なアイデア。
 そして、次々と電話の番号のカードがデックの中から登場します。ちゃんと記号マークも。すっかり斜めの台が電話機に早変わり。受話器とメガネも出現しました。
 そして、ふたたびシュートさん。三回目。やばいなーーーもうおなかいっぱいです。
 演じるは、思い出のコインマジック。小さいころコインを買うお金がなく河原の小石でコインマジックの練習をしたとか。見せる相手もいなく川の魚に見せていたそうで。使うのは透明なグラスとコイン4枚。枚数が変化したり、コインの隠し方がすごい!!早業すぎて目がついていけない。
 最後にはシルクをかぶせたグラスに、昔マジックを見せていた河原の魚が登場。シュートさんのマジックには全てストーリーがあります。
 さらに、コインのレクチャーで盛り上がります。最前席でリアクションの大きかった女性と真っ向勝負。会場のお客さんにはコインの動きが見えるように、かつ鋭く速い動きでその女性には見えない角度で。まさにスタンディングオベーション。
 そして、ラストを飾るのも、やはりシュートさん。和の雰囲気で灯籠が宙に浮きます。続けて映画のパネルを使ったマジック。お客さんにシャボン玉をふかせて、シュートさんは大きなシャボン玉を作ります。それに布をかぶせるとシャボン玉は割れずに布を持ち上げて浮かびます。幻想的。会場内には色とりどりのシャボン玉が浮遊し、夢のあるファンタジーなエンディングでした。
 柳田さんいわく、集人さんの来日してのパフォーマンスでは「プリあら」に、一番気合が入っている。まさに有言実行で素晴らしいショーでした。
 最後は、荒木会長が登場し、柳田さん、エイドリアン、ガルシアを再び舞台に呼び出します。
 シュートさんは、会長に挨拶しマイクを持つと、観客に向かって
 「毎回、日本に帰ってくるたびに、本当にプリあらに出演することを楽しみにしています。いつもみなさんの顔を拝見して、マジックを一緒に楽しむこの時間が、僕の人生にとって貴重なものだと思っています。本当にありがとうございました」
 と。感動しました。
 過ぎた時間は戻りませんが、今日この時間はおそらく世界で一番贅沢でうらやましがられるひと時だったのではないでしょうか。来年がまた楽しみです!!
8月20日(火)
佐原有紀
 梅ヶ丘パークホール。プリあらは今回も超満員でした!開演前のお楽しみコーナー、伊勢丹でディーラーをしている藤原史岳さんと、プリあらグッズのディーラー:タイマロさんが、それぞれおもしろいマジックを紹介してくれました。
 さぁ開演です。MCは、ミステラさんとぺるちゃんのコンビです。南国をイメージした衣装で登場。ハワイアンなBGMにのせて、爽やかなお二人のコラボでオープニングマジックからスタート。
 エキシビションアクトは、美神翔さんが登場!アメリカに拠点を置き、シュート緒川さんのアシスタントをやりつつ、マジックキャッスルにも出演している国際派若手マジシャンですね!英語と日本語を交えて、未来を予測しているノートを使い、摩訶不思議な予言マジックを披露してくださいました。
 エキシビションアクトお二人目!女性マジシャンの眠都さんです。パワフルかつエネルギッシュな演技で、お客さんとのコミュニケーションをとりながら、笑いに包まれていました。
 次のコーナーは、ビジターマジシャンのコーナーです。今回も多くのマジシャンが登場してくれました。まずは、若手女性マジックコンビの「SACHIさん&小梅さん」のおふたり!上口龍生さんのマジックバー「サプライズ」に出演されているそうで、上口さんの和妻のディナーショーにも出られるそうです。新聞復活のマジックをお二人デュエットで演じてくださいました。こんなキュートな新聞復活は他にはありません(笑)
 2人目は、ウィザードインの金森駿さん、ジャンボカードを使った、コメディ風マジック。笑えるマジックをさらりと演じていて軽快感たっぷりです。
 3人目は、藤本明義さん登場!そのビジュアルは、一度見たら忘れる人はいない藤本さんですが、パフォーマンスもインパクト大です!ルーブックキューブとカードを組み合わせた演技は、不思議かつ、その個性がいつもツボにはまってしまいます!
 4組目は、ケン正木さんの紹介で、急成長のお弟子さんAZUSAちゃんとパッションローズiColor'sのリーダー的存在・リコちゃんが登場。ダンスとマジックを組み合わせたフレッシュなマジックを演じてくれました。
 まだコーナーふたつ目にも関わらず、この内容の濃さ!プリあらを訪れたマジシャンがみなさんパフォーマンスをしてくださることに感謝です。
 続いてのコーナーは、魔人タジマーことタジマジックさんのコーナーです。MCのおふたりがハワイアンな雰囲気なので、タジマさん&わか葉さんもハワイアンな衣装で登場。なんとタジマさんが、iColor'sと同じ(??)ダンスをして登場し場内大爆笑!!タジマさんはダンスだけではなく、お客さんとのコミュニケーションも面白い。プリあらの会場は最高潮になってきます。
 いよいよです!ここまででも盛りだくさん、十分にショーを堪能したという感じですが、ここからがメインゲストのコーナー。今夜のゲストは、幸条スガヤ&サオリさんです。幸条さんといえば、マジック世界大会FISMでジェネラルマジック部門に入賞を果たした「荒城の月」の演技で有名です。
 今回はタキシードに身を包み、シルクハットを手に登場しました。まさに『マジシャン』といういでたちです。オープニングアクトはステッキのプロダクション。手慣れたその演技は、観ていて心地よさを感じさせてくれます。
 鳩出しはマジックの定番ですが、この「鳩出し」の鮮やかさでそのマジシャンを見極めるマジックファンも多いでしょう。スガヤさんの鳩出しは鮮やかそのもの。その美しさに思わずため息が漏れるような感覚です。
 華やかなライブパフォーマンスの後、なんと今日は「レクチャー」をやってくださるとのこと。ガッツリとショーを楽しんだ上にマジックレクチャーまでやってしまうのはプリあらだからこそですよ!スポンジバナナを使った小ネタ、シャンペンの消失、さらには、幸条さんオリジナルのグッズを使ったロープの人体貫通マジックなど、サービス精神旺盛に秘技を教えていただきました。
 幸条スガヤ&サオリショー第二部!レクチャーのあともまだまだ続きます。サオリさんのジャンボ・スリーカードモンテのアクト。ラストは「荒城の月」を彷彿とさせる「般若の面のゾンビ」です。怪しげに光る般若の面が宙に浮き、まるで生きているかのように不気味に動きます。最後には、般若を浮かせていた布の中からサオリさんが出現し、会場は喝采に包まれました。幸条スガヤ&サオリさんのショー、最高でした!!
 プリあら最後を締めるのは「荒木会長のコーナー」です。会長はプリあらではほぼ毎回、世界中にない全く新しいオリジナルのマジックをやられており、プリあらの会員やマジックファンはそれを楽しみにしている方も多いです。映画界、音楽界等で活躍されてきた俳優、歌手あるいはそれらを超越したパフォーマー、エンターティナーである会長のステージをマジックというジャンルの中で、いま定期的に観ることができるということも、プリあらの一つの大きな価値なのだとぼくは考えています。
 10月には荒木会長のカードマジックレクチャー「プロもびっくりするやさしいカードマジック講座」が開催されることが決定しており、すでに満員御礼だとのこと!
 今回は、そのレクチャーの導入として、マジックを知っている人の固定概念を打ち壊して、マジシャンにとってはあり得ない状況でのカードマジックを披露されました。おそらく、一般の人が観たときには、ほかのカード当てとはそれほど変わりはない、不思議なマジックなのですが、マジックを知っていれば知っているほど、全くあり得ない、不可能なカード当て!
 「あそこであれをやっちゃったら分からなくなっちゃうじゃん」と思いながらもなぜか当たるのです!この超不思議なマジック、なんと、10月のレクチャーで教えてくれるとのこと!!レクチャー、ますます楽しみです。
 今年の夏もそろそろ終わり。残すところ4カ月ですが、プリあらのイベントはこの後も盛りだくさんです!シュート緒川ショー、会長レクチャーにクリスマス等・・・プリあらの2013年はまだまだ続きます!これからのお楽しみに乞うご期待ですね。
8月6日(火)
むっしゅ佐久間
 まだマジックを始めたばかりの頃、マジックのレクチャーというものを初めて受けたのがスピリット百瀬さんでした。 お弟子さんの能勢裕里江さんは小学4年生でしたが、お椀と玉のレクチャーを大人相手にやっていて、ビックリしたのを覚えています。そんなわけで百瀬さんは私にとってまさに神様みたいな人です!! 今日も舞台から声をかけていただいてとても嬉しかったです。
 さて時系列に従ってこの日のプリあら例会を紹介します。
 まずは、総合司会のミステラさんの登場。ミステラさんのオープニングマジックはいつもスリリングです(笑) 何が起こるかハラハラドキドキ!! この日はアシスタントMCの南海子さんと風船遊びからの爆破アピアリングケーンでした。これはいいですね。やってみよう!!
 エキシビジョンマジシャンは、アメリカ在住の山崎SHOさんです。夏休みで帰国されているとのことで、マジックキャッスル仕込みの素敵な演技を披露してくれました。
 いやいやカッコいいわー!イケメンで凄腕はちょっとずるい(笑) 見事なコイン、ケーン、ロープ、シンブル、シルク、ローズフレーム!!バラエティ溢れるマジックをこれでもかと盛り込んだ大サービスルーティンで観客は大満足。色の使い方が緻密に計算されていてとてもおしゃれなステージに仕上がっていました。SHO君とは、この夏焼肉を一緒にする予定になっています(笑)
 ビジターマジシャンのトップは、もっちーさん。もっちーさんとも、思えば古いお付き合いです。 数理マジックをレクチャーしてくれました。これは大変不思議に見えるのでぜひ自分でやってみることをお勧めします。
 このマジックが、プリあらマガジン第9号(新刊)に掲載されています。渋谷慶太さんの進化形が楽しめますので、ぜひ、買ってください!!
 続く、藤本明義さんのマジックは、ロープマジックがカードマジックになり、またロープに変わるという大変おもしろいマジックでした。
 ぺるさんは、ぺるマジック教室の生徒さんとのコラボで、楽しいダンスマジックを披露してくれました。生徒さんは、 なんと、プロのダンサーをやっている方だそうです(笑)お名前はミーさん。2人のコンビ名は「ペルミー」とのこと。 とてもキュートな美人2人組でした。
 魔人タジマー&わか葉さんはダーツの予言という新作でした。マジックの結果は微妙でしたが、タジマーさんの爆笑トークは結果なんて吹き飛ばすパワーがあります。 いつも、楽しみにしています!!
 さて、いよいよメインゲストのスピリット百瀬さん登場です!! まさに「神の手」と言われる鮮やかすぎるシルクトリックです。 「プリあらが大好き!」と言い切るスピリット百瀬さん渾身のステージ。
 『アルハンブラの思い出』の切ないギター曲にのせて、オープニングのシルクマジックのあまりの華麗さに、会場は全員が陶然の境地です。ミクロの単位まで計算しつくされた、シルクの振り、巻き、展示、改め、それはそれは見事!!
 まさに常人にはとても到達できない、まさに神の境地といっていいでしょう。
 ロープの溶け結びもとてもお見事。持ち方、振り方を懇切丁寧にレクチャーしていただきました。
 ラストは、絶対見逃しちゃいけない『驚異のキュウリ切り!!』 見事に飛燕のカードによって、キュウリが切れると満員の客席から拍手喝采がおこりました。 大歓声と大拍手に送られて百瀬さん退場。
 あまりのカッコよさに「プリあらアワード(コンテスト)」でグランプリをとった女性の会員さんが楽屋に行って、弟子入りを志願していました。
 最後は、会員全員が楽しみにしている荒木会長コーナーです!!
 まず、ミステラさんのレクチャーで、4枚のA(エース)を使ったカード当て。すぐさま会長によって、より素晴らしい手順に修正されました。荒木会長はさすがでございます!! このブラッシュ・アップが毎回、楽しみなんですよねーー。
 続く、会長マジック、いつも謎です。今回は会長のおもちゃ箱から見つけ出したという、古いお財布を使ったマジック。はるか昔に、何で買ったのか、どうやって使うのかもわからなかったという歴史があるお財布だそうです。
  3人が選んだカード、その中の1枚はサインしてありますが、3枚ともがバラバラにデックに埋もれます。 あれよあれよという間に、2枚のカードが夢のように出現します。
 そして、そして、最後のサイン入りのカードは想像もしなかった場所から忽然と出現します!! プリあら会員はもう呆然とするしかなかった!!!
 この素晴らしいマジックをたった1回しか演じないというのが、もったいないけれどすごいことです!!
 百瀬さんが、最後に呼ばれて舞台に上がられた途端に、「不思議だねぇ」と、思わず言われてましたが 会長の卓抜な発想とそれをこなす高度なテクニックはなんと表現していいのか言葉が見つかりません。。。とにかく、 マジックに関わる人は、絶対に見た方がいいですよ!
 毎月2回、素晴らしいエンターテイメントを見せてくださる、プリあらに感謝でいっぱいです!!
7月24日(水)
樋口哲弥
 2か月ぶりでプリあらに来ました。開演前に、前回参加したときに出演されていたMotti(もっちー)さんに、「こんど関内のマジック・バーに行ってみたい」と話したところ名刺をいただきました。うれしかったです。それからマジックグッズを見たり、みなさんとおしゃべり。そういう時間もプリあらに来る楽しみの一つです。
 そうこうしているうちにタイマロさんのプリあらグッズの紹介コーナーが始まりました。今日は「心を読むボード」、黒板の左右に3枚ずつ計6枚のトランプが裏向きに付いていてお客さんの選んだカードが予言と一致しているという驚きのマジック!なんとそれが900円!「買えば出来る」そうです。
 プリあらグッズはほんとに安いですね。単に安いだけじゃなくて優れているものを厳選しているのでマジックをやる会員にとってはありがたいです。
 つづいて、ピーロさんの「カードの復活」というマジックとボールのジャグリング。お客さんの引いたカードを4つに破いてそのカードがピーロさんの手の中で元通りにつながって、復活するのですがちょっと怪しげでしたね(笑)ジャグリングはいつもながら鮮やかで見ていて気持ちがいいです。
 さあ会場が暗転して「When you wish upon a star」の曲がかかり開演です。
 ステージのスポットライトの前に甚平姿の司会のミステラさんが登場。いきなり縁日で売ってるような、笛が付いてる風船を膨らませたと思ったらハサミでブーブー鳴ってる笛をブツブツ短く切っていきます。当然音程が変わっていき、最後に風船までハサミで割っちゃって、どうするの?と思ったら甚平のポケットから花のクスダマ出しました。面白すぎます。
 ミステラさんの紹介で今日のアシスタント、艶やかな浴衣姿の南海子さんが登場です。
 最初のコーナーはチャレンジ・マッチ。今日は準決勝で「進夢さんVS水嶋佑さん」です。進夢さんはシガレットをどこからともなく次々出現させるマジックと四つ玉。水嶋祐さんはケーンとスライハンド、ミリオンカード。
 進夢さんのシガレットのマジックはとても不思議で全部で8本くらい出てきました。水嶋さんのミリオンカードも鮮やかで箱の中からカードが噴水のように吹き出すクライマックスも綺麗でした。
 ビジターマジシャンのコーナーは、Mottiさんとぺるちゃん&ミステラさんの二組です。Mottiさんはポムポムステッキをコミカルに演じられて楽しかったです。
 ぺるちゃん&ミステラさんはサイレントの演劇で縁日の金魚すくいのマジック。金魚すくい屋のおじさん役であるミステラさんは、金魚を上手にすくえるのですが、お客さん役のぺるちゃんは全然すくえません(涙)
 そこで、ぺるちゃんが千円札をミステラさんに渡すとミステラさんが丸めた千円札から本物の生きた金魚を出現させました。びっくりです!お金から出てきたから「金魚」なんですね。
 魔人タジマーさんのコーナー。衣装はタジマーさんが甚平、わか葉さんが浴衣なので、ぺるちゃん&ミステラさんコンビと被ってます。やることも金魚ネタで被ってるので、タジマーさんが勝手に「タジマー&わか葉VSぺるちゃん&ミステラ」のチャレンジ・マッチという戦いに変えてしまいます(笑)採点用のボードを用意して、お客さん一人を審査員としてステージに上げてしまいました。
 わか葉さんがスケッチブックを開くと空の金魚鉢が描いてあります。それを閉じて水をスケッチブックの中に注いでから開くと空の金魚鉢が、水の入った絵に変わり、その絵の上にハートを貼りつけ、また閉じてから開くと金魚が入った絵に変わります。
 タジマーさんがステージに上げたお客さんの気をそらせてるすきに本物の水の入った金魚鉢がテーブルに乗っていて、わか葉さんがスケッチブックを傾けると水と一緒に生きた金魚が出てきました。
 魔人タジマーさんのコーナーはマジックも楽しいのですが、お客さんとのやりとりが面白くいつも笑っちゃいます。
 いよいよメインゲストの登場です。ステージに高座ができて、めくりもあって寄席仕立てのケン正木親子会です。
 ケンさんと息子さんのきく坊さんという本当の親子と師匠であるケンさんと弟子のAZUSAさんの師弟としての親子という二つの意味の親子会ですね。
 開口一番はケン正木さん。赤いシルクに火を点けるとケーンが出現!次々にケーンが出てきます。そしてシルクマジック!最前列で見てたので迫力満点で凄かったです!
 僕が好きなケンさんのカラオケ・マジック。さざんかの宿の替え歌を歌いながらタネも仕掛けもない僕の煙草に火をつけ、お客さんから借りた千円札に煙草の火で穴をあけてしまいます。その穴を指で揉むと元通りに!穴が消えた!!これぞマジックっていう感じで、思わず、えーーーー!って声あげちゃいました。
 2曲目は、森進一さんが歌詞を変えたことで問題になったことを例に挙げ、歌詞を変えない「おふくろさん」でコミカルなマジックです。「おふくろさん」だからAZUSAさんのお母さんをステージにあげて「おふくろさんよぉーー」と呼びかけ、3つ繋がった紙袋を取り出したりして楽しかったです。
 AZUSAさんはシンブル、綺麗なミラーボールの四つ玉、ダンスとリングを組み合わせた演技。特にダンスをしながらのリングはかわいらしくて、とても良かったです。
 ダンスと言えば余談ですが、AZUSAさんも出演していた荒木会長プロデュースの「ダンス・ダンス・アラウンド・ザ・ワールド」を見ましたが、ダンスとマジックでお芝居のストーリーが展開されていき、いつの間にか舞台に引き込まれ感動して涙が出ていました。
 話は戻り、林家きく坊さんの演目は泥棒ネタの「出来心」。僕は落語も大好きで毎月1回は寄席に行っているので、今回楽しみにしていたのがきく坊さんの落語です。
 もう30年以上、寄席やホール落語で落語を聞いてますが、人情話を大熱演してやる噺家さんより「出来心」みたいな軽い噺をサクッとやる噺家さんが好きです。きく坊さんは初めて聞きましたが、声も大きいし、落ち着きもあって将来がとても楽しみですね。次は本寸法で聞いてみたいです。
 ラストはケンさんの和妻で箱と玉、和傘のプロダクション。袴姿のケンさんすごくカッコいいし素敵でしたね。和傘が次から次へと出てきて、ラストは置いた和傘の後ろからAZUSAさんときく坊さんが出てきてビックリ!素晴らしいショータイムでした。
 最後は、会長のコーナー。ミステラさんのレクチャーはティッシュボックスを使ったマジック。
ティッシュボックスから一枚一枚ティッシュを取って行って全部丸めると中から、紙テープが出てくるというマジックをレクチャーしてもらいました。
 種明かしを聞いて、なるほどと感心しました。会長からはダメ出しもなく良かったです。でも、ダメだしがないと何か物足りない気がします(笑)
 さて、チャレンジ・マッチの結果は、29対34で水嶋さんが勝ちました。すごい接戦でしたね。水嶋さんおめでとうございます!
 いよいよ会長のマジック!!まずは、プリあらグッズの紹介。バイシクルの青と赤のカードケースが完全に十字に交差していて赤いケースからは、赤いデック、青いケースからは青いデックがでてきます。????四次元の世界!!
 さらに、青いケースから出した青いカードの中から一枚のカードを覚えます。それを青いケースに戻し、次に赤いカードケースから赤いカードを出して裏向きに広げていくと、一枚だけ青いカードが混ざっています。それを表返すと、覚えたカードと一致しています。なんで???不思議だー。
 ラストの会長マジックは、3枚のブランクカードを使った予言のマジックです。ブランクカードの裏に会長がマジックで1,2,3とそれぞれ番号をふって、ミステラさんがティッシュを後ろ向きに投げてそれを取ったお客さんに、タジマジックさんが適当な質問をします。
 一人目は好きな寿司ネタ、その答えを聞く前に会長が一番のカードに予言を書いてそれをワイングラスの中に入れておきます。書いてからお客さんが答えます。
 二人目は好きな花は、という質問で、三人目はタジマジックさんが一枚一枚カードを表向きに置いていくのですが好きなところでストップをかけ、さらに観客から無差別に選ばれた人が、もう一度ストップをかけて選ばれたカード。
 ワイングラスの中に入っている会長の予言のカードを見ていくとすべて的中していました。会長は初めてやるマジックだって言ってましたが、凄すぎます。カードにその場で番号を書いて、質問の答えを先にそのカードに書いてることはっきりと見ました。本当にびっくりです!!
 いつも思うのですが、毎回プリあらの例会は新鮮な気分で楽しめます。今日は寄席に行った気分になっちゃいました。
 会長とスタッフのみなさん毎回楽しい例会ありがとうございます。
7月8日(月)
正木 亮
 7月に入り、七夕祭り。「天の川、織姫と彦星」実にロマンチックでいい響きですね。7/7、晴天の真夏日、念願のデートが出来てうらやましいなぁー、なんて思ったのも束の間。梅雨明けした東京は又、夕立やら雷雨やら、先が読めないうっとうしい天候になりました。
 そんなジメジメ感を吹き飛ばすイベントがプリあら会です。しかも今回は恒例の『浴衣祭り』となれば観に行かなきゃ損!!
 七夕らしく待合室には大きな笹が展示してあり短冊には願い事がいっぱい。その周りを浴衣姿のお客さん達が取り囲みマジック談話に花を咲かせてます。
 扉が開き、さぁ開場。まずは受付に目を移すと浴衣姿のキレイな受付嬢に目を奪われます。なんだかいつもより華やかに映りますねー。徐々にお客さんが混みはじめて来ました。席を探したり、浴衣を自慢し合ったり、写メを撮ったり、プリあらグッズを見に行ったりしてます。
 開演前、タイマロさんによる「プリあらグッズ」を使ったマジックの紹介があります。今夜はカードとハンカチを使ったマジックでした。
 いよいよ開演。MCは甚平姿のミステラさんと浴衣姿のぺるちゃんです。軽快なギャグのオンパレードが続き、まるで夫婦漫才かと思う程息ぴったりな進行です。
 エキシビションコーナーは広島から来たイケメンマジシャンのチェリーさんです。アメリカの会員制マジッククラブ『マジックキャッスル』で、5月に開催されたジャパンウィークに出演した若手実力派のマジシャンです。ロープマジックやテーブルを浮かす演技などを披露しました。
 次は、夏の特別企画『浴衣コンテスト』がスタート。総勢34人がステージに登場して1人、1人順番に浴衣を披露していきます。ポーズを決めたり、ステッキを出現させたり、花の色が変わったり、バラバラな紅白の紙が一瞬で復活したりとマジックを取り入れる演出者も数人いました。
 中には仮面ライダーの変身ベルトを帯に見立てた人もいてノリノリ。色々個性的な演出を各自アピールしてます。自慢の浴衣を披露する姿はカラフルな花と重なったイメージに映ります。その浴衣が動くたびに一瞬お花畑に舞い込んだかと思えるほど心はウキウキした雰囲気をかもし出しています。
 コンテスタントの紹介が終わった後、観客が各々投票券に気に入ったエントリー番号を書き込み、投票箱に入れます。その結果発表は最後の会長コーナーで!!
 続いては、ビジターマジシャンのコーナーです。毎回色々なプロマジシャンが会場に遊びに来ますが今夜は5人登場します。
 まずは、もっちーさん。バラバラなルービックキューブを一瞬で揃えてしまいます。巧みにあやつる指先の早業に、まばたきすら出来ませんでした。
 続いては、ヒラクさん。ヨーヨーの世界チャンピオンです。1個、2個とヨーヨーを増やし、両手で左右違う演技をしながら、身体全体で操る華麗なテクニックは圧巻。世界一の演技を見れるなんて、プリあらは、すごい!!
 続くサイクロンZさん。『ヨーヨーが凄すぎて、その後から演技するのはやりにくいなぁー』と笑いを取りつつ、、、お札が次から次に出現して行くマニピュレーションで会場をわかしてました。
 藤本明義さん。昔はプリあら会の会員でした。荒木会長や色々なゲストのマジックに魅了されプロマジシャンとしての道を歩んでいます。今夜は予言のカードマジックでした。
 ケン正木さん。伝統のハンカチが玉子に変化するマジックです。話術たくみに面白ろおかしく演出していました。
 客席には、マジシャンの菅原英基さんのお姿もありました。
 次はプリあら専属マジシャン、魔人タジマーさんのコーナーです。助手、わか葉さんと登場して観客の1人をステージに上げカードマジックをします。
 お客さんに『このマジックが無事に上手く行ったら僕のDVDを3500円で買って下さい』のジョークが冴えます。
 さあメインゲスト『トリット』さんの登場です。丸見をおびた顔立ちや体型が、なんとも親しみやすいキャラになっています。
 プリあら初登場、というより、東京でショーをやるのは今回が初めてという四国からはるばるプリあらのためだけに来てくれました。10年程前から色々なコンテストに出場しています。さらに会社を設立し、マジックバーを6店舗の采配を振るうやり手の経営者でもあります。
 3人のお客さんをステージに上げてからスタートです。『今夜はマジックバーで披露している演技をお見せします』と言いながら、ぬいぐるみ『熊ごろう』を使って腹話術っぼくマジックを始めます。
 熊ごろうの口を大きく開けると目が隠れ、その顔が面白く『これで熊ごろうは何も見えません』などと言いながら、口の中に入れた色のカードを当てていきます。熊ごろうの表情や身振り手振りの光景に、お腹を抱えて爆笑に次ぐ爆笑!
 次にトリットさんが3色の安全ピンの色を的中させる演技やティッシュペーパーや靴などが飛び交うコミカルな演出に入ります。
 続いて、先ほど、エキシビジョンマジックで登場した、マジックバー「手品家」広島店店長のチェリーさんが再登場します。炎がステッキに変化、鳩を次々に出現させたり消失させたり、見ていてスピーディーな演技に客席からは、凄い!凄い!の声が聞こえます。
 最後にトリットさんがジャニーズ系の雰囲気でステージから降り、お客さんとからみ始めます。『マジシャンってカッコ良く見えるでしょう』『ステージに立ってBGMが流れスポットライトを浴ると誰でもカッコよく見えるもんなんです』などと笑いを取りながら最後のマジックへ進みます。
 赤いシルクと鏡を使った演技、ラストは1万円札から金魚を出すマジックで幕。『お金から生まれたので金魚と言うんです』と説明しながら子供に飴をプレゼントしてショーが終了しました。
 今夜最後の出し物『荒木会長のコーナー』が始まりました。浴衣コンテストの結果発表でーす。まずは、3位から。
 第3位は、AZUSAちゃん!ケン正木氏を師匠に持つ、16歳の女子高生マジシャンです。ダンスチーム、iColor's 所属のダンサーでもあります。先日、荒木会長プロデュースのダンスライブも見事に大成功を納めました。
 今回、3位と惜しくも1票差の人が2名いる、とのことで、特別に次点を発表します。お一人目は、ぺるちゃーーーん。トランプ柄が大好きで、いつも何処かにトランプの絵が付いてる服を好んで着ています。今回は浴衣にトランプが描かれてました。
 もう一人は、A会員の秋山紀夫さん。白い浴衣姿で、おでこに三角形を貼り付け、お化けの格好で登場しました。本物の幽霊のイメージにピッタリでした。
 続いての発表!なんと、1位は同数で2名います。浦村ゆかりさんと秋山莉瑚ちゃん!!
 ゆかりさんは、頭にハチマキをしたワンちゃんを抱きながら登場。実はこのワンちゃんは虐待を受けていた所を引き取って可愛いがってます。今、梅ヶ丘でトリマーを経営してるオーナーです。心の優しさがもたらした1位なのかもねー。
 莉瑚ちゃんは、幼稚園の時からお母さんとプリあら会やバスツアーに参加してるんです。今は中学三年生になり、かなり大人の色気を感じさせてます。ダンス留学の経験を持つiColor's のリーダーダンサーです。
 AZUSAちゃんと莉瑚ちゃん、この2人を含むiColor's はプリあら初のアイドル誕生と言ってもいいでしょう。今回、日記担当の正木も大ファンです。応援してます!!この先ますます楽しみだなぁーー。
 さて、荒木会長のマジック、、、と思いきや、会長からのコメント『今夜もいつもみたいに何かマジックをしようと思ってイリュージョンを用意したんだけど(笑)、僕はゲストの演技を見ながら考えて・・・、今夜のトリットさんは会場をわかして物凄かったですね。たっぷり45分間素晴らしかったし僕は何もやらなくていいかなぁーって判断しました』とトリットさんを誉めたたえられました。
 トリットさんからは『今日お見せしたのは、店で普段やってる、やり慣れたショーなんですが、店だと全然、緊張しないんですが、今日はすごい緊張してですね、汗ダラダラかいてしまいました。でも、みなさんの笑いと拍手に包まれて気持ちよく演技ができました』と、ご挨拶がありました。
 今回、僕は日記担当の為、会場の雰囲気をいつもより注意深く見ていました。会場を後にするお客さんの姿はどの人も大満足、すばらしい例会でした!!次回が待ち遠しいな!!
6月24日(月)
松崎 忠
 今宵は、渋谷慶太さんのショー&レクチャーということで会場は溢れんばかり。開演前、今迄、他のマジックイベントなど色々な所でお会いしていたタイマロさんが今では、プリあらグッズを一生懸命にPRされている。プリあら会の魅力に引き込まれてしまいましたね。そんなタイマロさんのグッズ紹介が始まりました。
 いよいよ開演です。オープニングマジックはチャイナ服のミステラさん。とても不思議な感じで三本リングを見事に演じて頂きました。でも、たまにはミステラさんらしい?爆発するような過激なパフォーマンスも見てみたいと思います。ミステラさんよろしく(笑)
 アシスタントの南海子さんもチャイナドレスでご登場。チャイナファッションのお二人の司会進行でスタートです。
 エキシビションパフォーマンスはマニュピレーション技術で抜きん出た才能をもっている麻友子さん。着物姿で、お得意の四つ玉、カードマニュピレーションを披露。会場からは大きな拍手と声援が。今迄は、可愛らしいメルヘンチックなストーリーマジックの印象が強かった麻友子さんですが、日本人として世界に向けたグローバルな意気込みを感じました。本場SAMのゲスト出演ガンバッテください!
 次はビジターマジシャンのコーナーです。まずはマジックキャスルメンバーになられたという、motti(もっちー)さんのストリートマジック。風船で可愛らしいミッキーさんを作ってお客さんへプレゼントした後、会場の手拍子で風船飲みマジック。口の中から紙テープを続々出すと、会場は拍手喝采、大いに沸かせてくれました。舞台に立っているだけでも楽しい雰囲気がいっぱいの方でした。
 二番手はサイクロンZ(ゼット)さんのコメディマジック。新聞紙を取り出してビリビリに破ってしまい、オッ!新聞紙の復活かと思わせるが、俺には出来ないよと言った顔で床へポイッ。次に、たばこのマニュピレーションマジックを鮮やかに演じられた後、床の新聞を拾って、パッ!と新聞の復活を演じられました。もっと色々なマジックを見てみたいですね。
 三番手は元プリあら会員のプロマジシャン藤本明義さん。「ほめて育てるマジックのレクチャーをしましょう」と言って、会場からお一人を舞台へ。8枚のカードを使って、奇数、偶数に分け、次に赤黒、そして絵札とそれ以外に分けます。カードをひっくり返すとそこには、秘密の文字が!!現在、日本奇術協会の理事をされ、日々多忙ですが、マジックに貪欲でバイタリティ溢れる藤本さんは素晴らしい!応援していますよ。
 四番手は、ぺるちゃんです。舞台に上がっただけで会場を明るくする天性をお持ちですね。ダンスを披露しながら会場の皆さんを巻き込み、傘でカード当てをする楽しいマジックを披露して頂きました。
 五番手はケン正木さん。プリあらグッズの注射器を使った即興マジック?をストーリー仕立てで、とても面白く演じられました。献血の話から始まり、最後は、赤い血液に見立てた大きなスポンジボールを出現させて「あなたの血液型は大型(O型)です」と。血のー(知能)マジック。発想がいつも素晴らしいですね。
 ビジターマジシャン最後となる六番手にはケン正木さんのお弟子さん、AZUSAちゃんによるクリスタル四つ玉。アクティブなミュージックをバックに、いつものニコニコの笑顔がいいですねー。これからが楽しみな女性マジシャンです。
 魔人タジマーさんのコーナーは福島の男の子からもらったという積木を使ったマジックを披露されました。今宵はビジターマジシャンの方が多いため、限られた少ない時間の中でしたが、わずかな時間の中でも、観客を大満足させてくださいました。さすがプロ!!
 いよいよ、メインゲスト、渋谷慶太さん。インパクトのあるオリジナルファッション&ヘアースタイルでご登場!
 オープニングマジックはワイングラスが描かれたボードからのワインボトル出しと消失を。次に、紙コップと新聞を使ったワインの消失と出現。この後はシルクマジック(20世紀シルク)。お札やコインを使った連続マジックがテンポよく演じられ、最後は飲物を使った不思議なメンタルマジックを見せて頂きました。
 レクチャーではこの全てを解説して頂けるという。サービス精神が素晴らしいですね。日記では、この解説は省かせて頂きますが、ワイン出しのちょっとしたテクニック、シルクマジックの色使い、ジャンボコイン保持の仕方、メンタルマジックの作り方など大変勉強になりました。
 オープニングマジックのワイン出しグッズ、ジャンボ500円玉コインなど商品化され、マジックファンタジアで販売されているそうです。
 脱線しますが、過去数回、マジックファンタジアの店で開催されている「マジパラ=マジックパラダイス」へ参加したことがありますが、ゲストマジシャンのマジック、充実した企画内容、オリジナルお土産マジックプレゼント付きで、なおかつ、低料金。マジック大好きな渋谷慶太さんのサービス精神旺盛な心意気には心から敬服しています。マジックファンタジアのスタジオがリニューアルされ広くなってからは都合がつかず行けずじまいでしたが、近々行ってみたいと思っています。
 渋谷慶太さん、レクチャーの後。人体切断のイリュージョンマジックはインパクトがあって素晴らしかったですね。アシスタントの遠藤知夏さんの表情も中々グーでした。渡邉裕介さんもこの日ガンバッテおられました。
 最後は、プリあら会長のコーナー。今日も荒木会長のトークが最高でした。「イリュージョンをやるつもりだったが、今日は軽くいこう!」と(笑)わか葉さんのアメリカ帰りのお土産トランプを使ったマジック。ものを消す実験をやってみましょう、とのこと。お手伝いに、ぺるちゃんが舞台へ。
 ぺるちゃんに新しいカードを開封してもらい、存分に切ってもらいます。1枚、カードを選んでもらい、デックに戻してカードシャッフル。荒木会長がエィッ!と掛け声。選んだカードは消えました(驚) その消えた透明のカードを取り出し、ぺるちゃんに好きな数字を言ってもらいます。「9」9枚目に透明カードを戻し、軽くおまじないとかけると、、、、消えたカードが戻りましたよ!!ぺるちゃんが9枚目をひっくり返すと、選んだカードが実在!!! きつねにつままれたような?話術と魔術が合体した不思議なカードマジックでした!
 会長のトークにはいつも楽しませてもらっています。本には書けない?即興トークなど。トークの神様ですね。また、カードマジックではいつも信じられない現象にビックリしています。
 最後に、渋谷慶太さんに舞台へ上がって頂き、会長のコメント。プリあら15年間で安心して見られるベストマジシャンです。話し方もいいよね!何といってもマジックが好きなことが素晴らしい!と絶賛されていました。
 今回15周年記念のプリあらマジックマガジンへも、渋谷慶太さんオリジナルメンタルマジックの紹介と解説が載っています。まだ読まれていない方は是非ご覧ください。
 いつもながらですが、楽しく充実した例会でした。会長、運営委員、スタッフの皆さんありがとうございました。
6月6日(水)
村山 崇
 今日も開演前のひと時を、タイマロさんによる「プリあらグッズ」の紹介と、ピーロさんによるパフォーマンスが会場の空気を温めます。
 まずはタイマロさん。毎回、会場の一角に設けられたプリあらグッズのコーナーで、開演直前まで実演販売を行っています。今日もグッズコーナーから舞台に移動し、口調も滑らかにディーラーショーを演じます。
 続いて登場したのはピーロさん。「明るく元気が出るパフォーマンスを!」をモットーに、ジャグリング、パントマイム、バルーンアート、マジックなど多彩な技を自由自在にあやつるオールラウンドプレーヤー。
 持ち時間一杯に、客席との軽妙なやり取りを交えたマジックで会場を沸かせます。
 こうして開演に向けた準備も万端整ったところで、いよいよ例会本編のはじまりです。会場の照明が落ち、「星に願いを」のBGMが流れます。
 まずは司会のミステラさんによるオープニングマジックからスタートします。燃え盛るトーチを持ったミステラさんの登場です。火炎がステッキに変化し、会場からは大きな拍手が沸きあがります!
 さて、いつもはここでMCのアシスタントが登場しますが、今日は当のアシスタント自身が、この後マジックを披露してくれるとのことで舞台袖にスタンバイ中。一体誰が登場するのでしょうか?
 司会のミステラさんが紹介したその人の名は「麻友子」さん! FISMの日本代表にも選ばれる実力の持ち主であるにも拘らず、その言動は常に清楚にして控えめ。可愛らしい仕草と独特のイントネーションの口調も魅力の一つで、アイドル的要素も存分に兼ね備えた「才色兼備マジシャン」なのでした。
 その麻友子さんにビッグニュース! 何と「世界三大マジックコンベンション」の一つ「SAM」に来月(7月)、ゲスト出演することが決まったそうです。おめでとうございます!
 今日はその「SAM」で演じる予定のパフォーマンスを、ここ梅ヶ丘で世界に先立ち披露してくれるとのこと!プロマジシャンからの信望が厚いプリあらだからこそのご厚意です。襟を正して、これから始まる麻友子さんのエキシビジョンに集中します。
 会場には琴の音が響き、舞台が「和」の色調に彩られる中、紫が映える着物姿にキツネの面、そして赤い和傘を携えた麻友子さんがおごそかに登場します。
 まるで、こけし人形が抜け出してきたようなあどけない表情から繰り出されるハイレベルなスライハンドの数々!「美少女アニメの魔法使い」さながらに、幻想と現実が錯綜する麻友子ワールドに、どんどん引き込まれていきます。「和」「洋」「和洋折衷」それぞれの魅力と、それら全てが融合した独自の世界観の中で織りなす妙技に、惜しみない拍手が送られます。
 次はビジターマジシャンのコーナーです。最初に登場したのはプリあらのマスコット的存在「ぺるちゃん」です。今日は何と「ペルリアンと海賊たち」で演じてくれたボトルとグラスのマジックを、海賊衣装も凛々しく、超ノリノリで表情豊かに演じてくれました。不思議な現象を軽快な音楽のテンポに合わせてピタリピタリとキメていく小気味良さに、観客の笑顔もはじけます。
 海賊になりきり、ボトルを操るその姿は、マジシャンというより、不思議を演じる「女優」その人に見えたのは私だけでしょうか。改めて惚れ直した会員も多かったことと思います。これからも、いろいろな魅力を見せて下さいね!
 2番手は、ケン正木さんとアズちゃんの登場です。まずは、師匠のケンさんから。ペーパーナプキンを燃やした灰をお札に変えるマジックをサラリと演じて一言。 「これが『灰テクニック』なマジックです」いつもながらお見事です。座布団一枚!
 続いて紹介されたアズちゃんは、あの名門マジックキャッスルで一日3回のステージショーをこなし、先週帰国したばかりだそうです。この若さにして、世界のマジシャン憧れの聖地でデビューしたとの報に、会場からは賞賛と驚きの声があがります。無限の可能性を秘めた彼女の成長を、プリあらの仲間達はこれからも温かく見守り、応援し続けます。ガンバレ、アズちゃん!
 会場の興奮をよそに、アズちゃんが演じてくれたのはシルクマジック。当のシルク達も、どこか誇らしげに生き生きと、アズちゃんの未来を祝福するかのように躍動します。
 さて次は、プリあら専属マジシャン「魔人タジマーのコーナー」です。今日は、久しぶりに弟子のわか葉さんを伴っての登場です。わか葉さんも、アズちゃん同様、先週マジックキャッスルにて、マジックを演じてきたそうです。オーディションにも合格し、晴れて師匠共々、マジックキャッスルの会員に!おめでとうございます。現地では、憧れの緒川集人さんからも直接手ほどきを受け、演技に臨んだそうです。いつかプリあらでもその妙技を披露して下さる日を楽しみにしています。
 今日、タジマーさんとわか葉さんが演じてくれるのは、ドロボウをテーマにしたメンタルマジック。「今(居間)でしょ!」の「落ち」に、会場は大爆笑! ひょっとして、これを言いたいがためにわざわざ逆算して練り上げたのではと妄想を膨らませると、このメンタルマジックの作成に取り組むタジマーさんの真剣な姿が目に浮かび、思わず抱きしめたくなりました。プリあら例会のためならどんな労も厭わないタジマーさん。大好きでーす!
 いよいよここから本日のメインマジシャンのコーナーです。今日のゲストは、プリあらの例会だけのために、わざわざ京都から駆け付けてくれた、本田八夏(ホンダヤツカ)さんです。普段は、京都祇園のマジックバー猪虎亭(ちょこてい)のマスターで、超至近距離で見せる圧倒的カードマジックと小物を使ったマジックを得意とするプロマジシャン!他に例を見ない独特のおしゃべりが醸し出す笑いを交えたステージは、漫談とマジックが融合した新世界。一度見たらクセになる、それはそれはディープな世界なのでした。
 京都出身といっても、はんなりした京言葉とは無縁の存在。関西人カラーが炸裂するミサイルトークが信条です。恐らく、八夏さんの芸は、ラジオにおいてさえ通用することでしょう! 
 私は「Target」という八夏さんのDVDでしかその実力と芸風は知らず、ライブは今日が初めて。しかし、目の前で放出される氏のパワーと畳みかけるような圧倒感はDVDのそれからはとても想像できませんでした。機関銃のように発する言葉をベースに、笑いを叩きだすドラムが呼応し、メインボーカルのマジックが見事な旋律を奏でるビッグバンド。そんな重奏感が、一度聴いたらクセになる「賑やかで迫力ある旋律」となって、私たちの耳目を刺激します。日記を書いているこの瞬間も「おかん、みねこ!」のフレーズが頭の中でグルグル旋回し続けます。
 演技の方は、謎のハーモニカ演奏から始まり、色変わり袋、ウイスキー、ヘビ(おもちゃ)、ハムスター、十円など、身近な小物をがポンポン飛び出し、観客とのやり取りが最高におかしいハイテンポなマジックの進行に時間が経つのも忘れます。
 八夏さんに指名され、舞台にあがった中村ひでのりさん(会員)。瞬時に中村さんのキャラクターを嗅ぎ分けた八夏さんの眼力もさることながら、その場の空気に溶け込み、阿吽の呼吸で舞台の人になり切る中村さんの姿に、私はそこはかとない「プリあら愛」「マジック愛」を感じたのでした。
 中村さんの存在で、ウイスキーのマジックは見事にツボにはまり、私たちを大いに楽しませてくれました。 
 八夏さんの最後のマジックは、今日はじめて演じるカードマジック。お客様とのやり取りも当意即妙に、実践に裏打ちされた技が冴えわたります。
 さて、これにて演技終了かと思ったところで、突如、「あしたのジョー」の熱唱が始まりました。その間、胸ポケットからマウスコイルが続々と、、、、一体、何が何だか分からない「???」、と皆が思い始めた頃合いを見計らい、八夏さんはとっておきの「落ち」を披露します。これには、会場もビックリ!拍手の嵐が鳴りやまぬ中、京都「猪虎亭」での一夜の余韻を残して八夏さんが舞台を後にします。
 ここで進行役の麻友子ちゃんが一言。「私もあんなふうにしゃべれるようになりたい!」ほんまかいな??!
 さて、ここからはお待ちかね。「プリンあらモードMagicエンターテイメントクラブ会長のコーナー」です。ミステラさんと魔人タジマーさんの息のあった紹介コールに誘(いざな)われ、BGMとともに荒木一郎会長が登場します。
 風邪気味であるという何の変哲もない話題すら、荒木会長にかかると興味津々の「すべらない話」になってしまうのですから不思議です。「医者には風邪が治りかけた頃に行くのが最善だ」という体験談を、面白おかしく、それでいて妙に説得力ある語り口で笑わせ、会場との距離をあっという間に縮めます。会長ご自身の人間的な魅力と上質なトークが磁石となって、見る者、聞く者の心を惹きつけます。
 会場の空気が充分に温まったところで、まずは「ミステラさんによるマジック・レクチャー」が始まります。これは単なるマジックの種明かしではありません。ミステラさんの演じ方を、荒木会長がその場で見て、直ちにブラッシュアップし、より良いマジックに仕立て直していく、その過程を、この公開の場でみんなで目撃・体感するという愛好家垂涎のコーナーなのです。マジックに対する荒木会長の愛情と慧眼の一端を目(ま)の当たりにできるまたとない機会です!
 プリあらグッズを例にとるまでもなく、荒木会長は、どんなに簡単なマジックであっても、また値段の多寡などは全く眼中に置くことなく、すべてのマジックを等しく大切にし、そこはかとない愛情を注ぎます。だからこそ、他のマジシャンが軽んじて見向きもしないようなマジックであっても、それを手に取り、真剣に向き合い、ちょっとしたアイデアを施すことで、埋もれかけていたマジックに新たな息吹を吹き込みます。
 「どんなマジックでも、つまらないものなど一つもない。問題があるとすればそれは演じる側で、道具の問題ではない」との会長の言葉を、私はとても大切にしています。それは、マジックに限らず、人間という存在自体にも通じるような普遍性を感じるからなのですが。
 さて、今日、ミステラさんが見せてくれたのは、封筒を使った「紙の切断と復活」のマジックです。ある会員さんからの「子供向けに簡単に見せられるマジックを教えてほしい」というリクエストに応え、用意してきてくれたものです。
 早速、ミステラさんが実演します。切断する紙は「お札」でもOKなのですが、今日は子供に見せるというシチュエーションを前提に、普通の白紙に可愛いお魚の絵を描いてきてくれました。ミステラさんの誠実な性格が絵によく表れています。実演が終わり、タネの解説へと進みます。
 このマジックのネタとなる原理は、一般的によく知られたものなのですが、実際にこの手品を演じている方は余りいないようです。
 その理由の一つは、恐らく、演技の中でポイントとなる「ある動作」をスムーズに行うのが案外難しいことと、切断後の封筒の裏側を改められないことがネックとなり、敬遠されてきたのではないかと思います。
 今回、ミステラさんは、この課題のうちの後者、すなわち「切断直後の封筒の裏側の改め」という点について、見事な解決策を提示してくれました。この点についは、荒木会長も大絶賛で、これにより「封筒の裏側が怪しい!」という観客に対し、明確な回答を示せるようになり、このマジックの不思議さは格段にアップしました。
 これだけでも凄いことなのですが、会長からは更に前者の課題、すなわち「秘密の動作のスムーズな扱い」に係る実用的な改善策を二点、ご教示いただきました。「魚が描かれた紙の封筒へのスムーズな挿入」と「封筒へのハサミの入れ方」の二点です。ちょっとした気づきなのですが、問題の所在を的確に把握し、即興で改善策を提示する造詣の深さに、いつものことながら敬服いたします。
 新たな生命が吹き込まれたこのマジックを、早速、持ちネタにする会員も多いと思います。勿論、私もレパートリーに取り入れさせていただきます。 ありがとうございました。
 最後はお待ちかねの「会長マジックのコーナー」です。今日は風邪気味であることも考慮し、軽めのカードマジックをサラッとやってみますとの控えめなコメント。しかし、いざ演じてくれたマジックは驚愕の一言!
 光り輝く高級なワイングラスの登場で、ここ梅が丘はおしゃれなワイン・バーに変身します。演じていただいたのは、4枚のクイーンを主役としたアセンブリー現象。普通はクロースアップで演じるプロットですが、会場のどこからでも満遍なく現象を楽しめるよう、演出をアレンジします。ムードを引き立たせるワイングラスの中で次々と起こるクイーンの不思議な移動現象。絶品のワインを堪能しているような心地よさに酔いしれます。
 例会の最後に、荒木会長からは『他人のマジックをそのまま演じる、人と同じ生き方をそっくりなぞる、そうした人生はつまらない。オリジナルな人生、自分らしい人生をやりましょう』との温かいエールをいただきました。
 会長マジックの後、本田八夏さんをステージにお迎えして、ご挨拶、、と思いきや、会長との質疑応答の対話がいつの間にか漫談となり、爆笑のエンディングとなりました。
 最後に、今回、本田さんをプリあらに紹介してくださったマジシャンが客席にいるとのこと、、、竹たけをさんです。即席で催眠術の一発芸を披露してくださいました。
 マジックから人生まで、今日も贅沢極まりない時間があっという間に過ぎていきました。出演者、スタッフ、そして素敵な仲間たちに乾杯です!皆さん、今宵も本当に有難うございました。
5月27日(月)
タイマロ
 去年最後の例会は私で終わり、今年は私で始まったプリあら日記。そこから久々の日記担当のタイマロです。プリあらでは、プリあら日記隊を発足!!日記を書きたい人大募集してます。
日記が書きやすいよう、ベストなポジションで例会が見れる特権あり。日記隊専用のシートを用意してますので是非是非。
 最近は開演前にインフォメーションやらパフォーマンス等行っておりますが、そこは私も出ている所なので深く触れずに(笑)まだ慣れずバタバタやってますが、開演前の暇つぶしとして楽しんでくれればと。
 さていよいよ開演。MCのミステラさんの華麗なるロープマジックからスタート。
今回のアシスタントはこないだ開催された「ダンス、ダンス、アラウンド・ザ・ワールド」でも大活躍だったユナちゃん。流石にアシスタントはダンスのようには行かず、ミステラさんの振りについていけない所もあったが、結構長いインフォメーションをカンペも見ずに全てしゃべりきった。やはり若いと記憶力が違うなぁ。
 最初はエキシビションマジック。今回は去年のプリあら・マジックAwardsで審査員特別賞を受賞した井上堂司さん。去年のノリノリのマジックとは一変ロマンチックに蝶々をモチーフにしたカードマニュピレーション。蝶々が羽ばたくかの様に次々にカードが出現して行く。このままロマンチックなまま行くのかと思いきや、ノリノリの曲調に変わり今度はお酒のボトルが次々に出現すると言う派手な演技に。メリハリがあり最後まで飽きさせないマジックでした。
 次はビジターマジシャンのコーナー。今回は「ダンス、ダンス、アラウンド・ザ・ワールド」や「ぺるライブ」などでダンスの振り付けを行い、表には出ないがなくてはならない存在の、あさおか るいさんがMOMに出演するとの告知。なんとるいさん、最近はダンス系ばかりでマジックを行うのは3,4年ぶりだとか。7/13の公演となりますので皆様も是非。
 ぺるちゃんは今回オリジナルの新ネタ!ウィリアムテルの曲に乗って競馬をモチーフにしたマジック。大きな馬券がどんどん小さくなって行き、ほとんど見えなくなってしまう。しかし最後には大きなぺる万円札の束に!競馬でどんどん負けてすっからかんになったと思いきや、最後に大穴当て大逆転と言う物語が浮かんできます。しかも選曲は荒木会長が行ったそうな。まさにベストマッチな曲でした。
 次は魔人タジマーのコーナー。弟子のわか葉さんが今マジックキャッスルに出演中で、今回は一人で出演の為心持寂しそうだが今回も凄いメンタルマジックを。3人のお客様をステージに上げ、それぞれ自由にめくったカードを覚えてもらいそのカードが全て同じカードであると言うもの。
 しかし、カードが何色か聞くと3人バラバラ。失敗したかと思いきや覚えたカードを全て言い当ててしまった。一体どうやっているのか?
 いよいよメインゲストのコーナー。今回は「ダンス、ダンス、アラウンド・ザ・ワールド」でも大活躍だったムーラさん。私もダンスダンスを観て来たが、ムーラさんが現れると舞台が変わった様な感じがしていた。ダンスとは違うジャンルに秀でている為か、他の人たちとはまったく別なオーラが出ていると言うか。
 何度かプリあらに出演しているが、今回は初のピンでの出演と言う事もあり、楽しみ楽しみ。
パントマイムからのマジックで始まり、ハットのパフォーマンスや次々に口からボール出したり、天井に頭が付きそうな一輪車を乗りこなしながらのジャグリングやテーブルクロス引きなど盛りだくさんで日記には書ききれない内容。
 ナイフとリンゴでのジャグリングでは、リンゴをかじるたびに、客席からはキャーキャーと歓声が鳴り止みませんでした。
 それだけでなく、一発芸やお客様を絡めてのお笑い演出やら、赤い糸での繋がりなどお洒落な演出までも組み込み、今までの大道芸のムーラさんとマジシャンのムーラさんの完全融合。
 
最後はムーディにチャイナリングで絞め、ムーラさんの魅了を十二分に見せつけられたと言う感じでした。
 さて最後は会長コーナ。前回の日記を読んだ人は分かると思いますが、前回はミステラさんの「マジックとはマジックをやらないことである」と言う10分近いレクチャーを会長がわずか20秒でまとめてしまいましたが、まとめたにもかかわらず、再度前回の復習をまた10分近く始めだすミステラさん。
前回聞いている人はある程度理解できるが、今回初めての人は何を言ってるかも分からずポカンとしている。これを会長がどうまとめるかが見所。
 会長に代わり、まずは息抜き(笑)に山田さんが作ったカクテルビーズのパケットトリックを披露。山田さんが3時間もかけて作った手順だったらしいが、会長はそれを数分でもっと良い手順に直してしまったと言う。さらに、このオリジナルのパケットトリックを150円で販売してくれるとのこと!プリあらだけの大特権です!
 そんな凄い事を聞かされて、ますます会長がミステラさんのレクチャーをどうまとめるかが楽しみになってくる。
 会長の回答は「デビッド・ウィリアムソンのマジックをやることはデビッド・ウィリアムソンのマジックをやらないと言う事である」だった。
 やはりこれも理解不能だったが、会長の演技と説明を聞いて納得。会長は デビッド・ウィリアムソンの「トーン&リストアード・トランスポジション」の演技を始める。
 日本では某有名マジシャンがTVで行って有名になっているマジックだが、プロットは同じでもカードの当て方や再生の仕方など、要所要所の演出が違っている。
 ここで会長の解説だが、現象はウィリアムソンのマジックと変わらないが、手順を全く変えるだけではなく、使っている技法は、全て新しいものに変えて演じていたそうだ。
 現在このマジックを行っているマジシャンは、自分のマジックかの様に行っているのにウィリアムソンのやり方をそっくりそのまま真似ているし、デビット・ウィリアムソンのマジックと知らないでやってるマジシャンがほとんどだと言う事。
 自分の工夫なり、個性なりを組み込んで行ってこそウィリアムソンのマジックをやった事になるのだ。
 つまり「デビッド・ウィリアムソンのマジックをやることはデビッド・ウィリアムソンのマジックをやらない」となる。ちょっと知恵熱が出てきそうな解説ではあるが、なるほど納得!!
 ほぼ即興で、ミステラさんのまとめを行うだけでなく、マジシャンがどうあるべきかまで諭してしまうとは、会長の凄さに言葉も出ません。
 いつも盛りだくさんで楽しませてくれるだけでなく、今回は頭もフルに使い賢くもなる例会となりました。
 次回はなんと京都から本田八夏さんが出演です。東京ではめったに見ることが出来ないので、お見逃しなく。
5月14日(火)
樋口哲弥
 会場に着くと佐藤理恵さんが僕に手招きしていて、行ってみるとプリあらの15周年記念号となる「プリあらMagic Magazine」第9号の販売ブースがありました。そこでマガジンを手に取って、みなさんと写真を撮ってもらいました。当然僕も2冊予約してあったので購入したことは言うまでもありません。
 プリあらが創立して15年。僕も入会して13年になります。入会した当時は荒木会長邸で例会を開催したこともあり、初めて行ったときのドキドキ感は今もいい思い出になっています。あのときから進化し続けているプリあらに驚きと、その会員でいることの幸せを感じます。
 席に案内され着席すると開演時間前ですが、パッションローズダンサーズとiColorユsが出演する「ダンス、ダンス、アラウンド・ザ・ワールド」公演と「プリあらMagic Magazine」第9号発売のお知らせがありました。
 ピーロさんの水晶玉のジャグリングとタイマロさんのプリあらグッズの紹介もあり開演前から楽しませてくれます。
 さて、総合司会のミステラさんの登場でいよいよ開演です。今日のアシスタントはセクシーな黒いチャイナドレスの南海子さん。ミステラさんは普段着、、、、、えっ、、、??? 
 実はミステラさん、南海子さんに合わせて中国で買ったチャイナ服でチャイナリングをやりながら登場する予定でしたが、衣装とマジック道具の入ったバッグを電車の網棚に忘れて来てしまったということで、会場は一時騒然となりました!!が、荷物は無事に見つかって新百合ヶ丘駅に届いてるということでしたのでホッとしました。
 まず、Motti(もっちー)さんのエキシビジョンマジック。グリーンの風船を膨らませ、パーンと割ると中からワインボトルが!!観客の一人(岡崎さん)をステージに上げ、コインマジックを見せてるスキに岡崎さんの持ち物をどんどんスリ取っていくピックポケット。岡崎さんのコインマジックを見て驚く表情と、すり取られた物を見せられたときのリアクションが見ていて楽しかったです。終わったときの岡崎さんの姿は追剥にあった後という感じでした。こういうマジック、昔はよくやっていた人いましたけど久しぶりに見ました。ピックポケットっていうジャンルなのですね。
 Mottiさんは横浜の関内でマジックバーをやっているということで、関内は勤務先でもありよく遊びに行く場所なので今度いってみたいです。
 ビジターマジシャンのコーナー、トップバッターは、シックな和服姿で登場した麻友子さん。「プリあらMagic Magazine」に紹介されているシルクマジック「ワンハンドノットぷらす」を演じてくださいました。
 続いてのぺるちゃんは、馬のカードマジック。馬の一頭一頭に名前がついていて、お客さんの選んだカードがぺるちゃんの予言通り「ポッキー」という名前だったのでビックリ!
 ジャグラーの謳歌さんは、今回初披露の腹話術のようなマイクパーカッション。ホーミーのような感じで、普通の声も出しながらのパーカッションに驚きました。
 ラストは、ロサンゼルスのマジックキャッスルに出演するというケン正木さん&AZUSAさん。ケンさんの英語による紙切りマジックは、寄席で見る林家正楽さんのようにお客さんの注文でパンダを切り、その見事さに驚きました。AZUSAさんはシンブル。マジックを始めて間もないということですが、完璧にこなしていました。
 ここで、特別コーナー。わか葉さんもマジックキャッスルに出演するということで、約7分間にわたる英語でのダブパンとメンタルマジック。お客さんとのやりとりが面白かったです。とても豪華なビジターマジシャンのコーナーでした。
 魔人タジマーのコーナーは3列目に座ってたお客さんの選んだカードを予言するのですが、その予言がわか葉さんに宛てた、わか葉さんのお母さんからの手紙で、普通に読むとマジックキャッスルに出演するわかばさんを激励している内容なのですが、左から3列目を縦に読むとズバリお客さんの選んだカードという驚きのマジックでした。
 いよいよメインコーナー。メインゲスト・マジシャンは7年ぶりにプリあらに出演するという岡井泰彦さん。
 まずは、師匠の北見マキ氏譲りのサムタイ。師のマニピュレーションの真髄を見せる「サムタイ」を十二分に引き継ぎ、タネを知っている人さえも驚かせてしまう手さばきでした。
 続いては、全員参加型のマジック。あらかじめ客席に配られていた岡井さんのオリジナルカードを使って奇跡を起こす、とのこと。思う存分きってから、一枚のカードを記憶し、それを岡井さんの言うとおりにカードを配っていきます。すると、最後に手にしたカードが自分の記憶したカードになりました。びっくりすると同時にホッとしました。
 最後は、小さいころからマジシャンになることが夢だった岡井さんが、最初に興味をもったカードマニピュレーション。7年前にアジアの大会で2位をとった手順を披露してくださいました。BGMにあわせて岡井さんの指先から次々に出てくるカード。ときどきキラっと光るジャンボコインも出てきて、とても綺麗でした。最後は独特のきめのポーズ。
 7年前に見たときは高校生で、たしか師匠の北見マキさんとご一緒だったと思うんですけど、すっかりイメージが変わっていてびっくりしました。
 現在の勤務先の明治大学からOKが出たので今回のプリあらの出演がマジシャン復帰初のステージということです。楽しいショータイムでした。
 そして僕が楽しみにしている会長のコーナー!!ミステラさんのレクチャーは「マジックとはマジックをやらないことである」というのをロープマジックと、スケッチブックに書いた図をつかって力説してました。「主婦とは主婦をやらないことである」というのも出てきて笑っちゃいました。ミステラさんが8分以上かかってしゃべったことを会長はたったの20秒でまとめてしまい可笑しかったです。
 ミステラさんが言いたかったのは「お客様と遊ぶためにロープを使ったりしてマジックをするんだけど、仲良く遊べればマジックをやる必要はないんだ」みたいなことなのでしょうか?
 会長が「マジックは最高のコミュニケーションツールだ」っておっしゃってますが、マジックを使わずに人とうまくコミュニケーションをとれればマジックを無理にすることもないということなのでしょう。
 会長曰く「人生を楽しむには、やらなくてもいいことをいっぱいやること」だそうです。わかる気がしますね。ミステラさんの話をはじめは笑って聞いてましたが、かなり深いことを言っていたんですね。
 会長のマジックは、ミステラさんのお話の流れで「エースの無いエースのマジック」エースの入ってない16枚のカードを4つに配ってそれをタジマジックさんが1番、2番、3番、4番と順番をつけます。1番の山の1枚目、2番の山の2枚目、3番の山の3枚目、4番の山の4枚目から無いはずのエースが出てきてびっくりしました。
 もう一つ、プリあらグッズの「PENETRA BILL」を会長流にやって見せて頂きました。何の変哲もない紙の枠に千円札を差し込みそれを縦半分に折って、棒を枠の中央に貫通させますが千円札には穴があいてないという現象が起こせるグッズです。横で見ているミステラさんが、結果がでる前から「すごい、すごい、すごいですねっ!!」を連発していました。会長がやって見せてくれるとなんか欲しくなっちゃって、買ってしまいました。
 今回も楽しい時間を過ごさせて頂きました。毎回素敵な例会を運営している会長はじめ、プリあらスタッフのみなさんにはいつも感謝してます。これからもよろしくお願いします。
4月29日(月)
Shiroh
 今回初めてプリあら日記を担当させていただくShirohです。昨年9月にプリあらに入会したばかりなのですが、毎回例会を楽しませていただいています。今回は日記を書くということで、たいへん緊張しています。
 私は毎回6時45分くらいに会場に到着するのですが、今回も開場時間前というのに10人くらいの会員の方がロビーで待っていました。今日は休日(昭和の日)なので、待っている人の面々もいつもとは少し違う感じがします。男性がほとんどなので静かな待ち時間です。
 開場の7時が近づいてくると若い女の子たちがどんどん集まってきて、ロビーも賑やかな雰囲気になってきました。やっぱり若い人がいると明るく活気づきますね。
 定刻の7時に開場です。整理番号の若い順にスムーズに入場していき、皆さん席を確保します。でも、最前列の真ん中の席から埋まるというわけではなく、2列目の端の方とか、皆さんそれぞれ自分のお好みの席があるようですね。
 さて、開演までまだ時間があるので、プリあらオンラインショップで購入申し込みをしておいたプリあらグッズを受領するためにグッズ販売コーナーに行きました。今日は4品の受領です。プリあらのグッズ販売は、オンラインショップのリストにはないグッズを取り寄せていただいたり、一昨日申し込んだのにもうこの場で手に入れることができるグッズもあるなど大変ありがたい存在です。
 価格も本当に安いです。国内で販売されている同じグッズとは比較にならない程に安いのはもちろんのこと、外国のマジックショップから買う場合でも、送料込みで比較すると、プリあらの方がずっと安いですね。
 席に戻って会場をぐるっと見回してみました。いろいろなスタッフの方がいらっしゃいます。グッズ販売の他にも、受付、照明、ビデオ記録、音声、ステージのセッティング等、すべてをプリあらの会員の方がボランティアでやっていただいているんですね。例会に出席して楽しくマジックを楽しませていただいているだけの私としては、感謝感謝の一言に尽きます。
 開演の少し前に、5月18日・19日に開催される「ダンス、ダンス、アラウンド・ザ・ワールド」の告知がありました。この公演に出演される方自身による紹介でしたので、本当に楽しいダンスショーであるということが十分に伝わってくる雰囲気でした。
 また、グッズ担当のタイマロさんからプリあらグッズの紹介がありました。時間がないということで手順を超省略されていましたが、それでもビックリするようなマジックでした。そしてこのグッズのお値段も超安値!
 そうこうしているうちに、7時ちょっと過ぎに開演です。ショーの最初に登場したのは、真っ白で素敵な感じの衣装を纏い赤いロープを手に持った、総合司会のミステラさん。赤いロープがミステラさんの白い胴体を貫通するマジックは、視覚的にも鮮やかでした。
 「プリあらの司会初登場」と紹介されて登場したアシスタントは、マジシャンの麻友子さんでした。落ち着いた感じの着物を着こなした今日の麻友子さんは、昭和の匂いを少し感じさせる日本的な美少女という感じでした。
 最初のコーナーはエキシビションコーナーで、登場したのはバードマンさん。名前のとおり、きっとトリが出てくるのだろうと見ていました(笑)。確かに色々な場所から色々なトリが不意に出てきて、驚きの連続でした。また途中からは一転、火のついたタバコを食べるマジックに変わっていきました。
 とても口の中には入りきれないだろうと思える程の本数の火のついたタバコを口に入れて食べて飲み込んでしまうものですが、これはマジックなのだろうか、びっくり人間なのかと驚くばかりでした。
 次は、ビジターマジシャンのコーナーで、今日は2組の方が遊びに来てくれていました。1人目は、ドリームかずよしさん。スプーンを使った面白マジック。短い時間でしたが、声を出して笑ってしまいました。
 2組目は、ケン正木さんとAZUSAちゃん。ケン正木さんは「さんまプロダクション(笑)」のマジックで笑いとびっくりの両方を提供してくださいました。AZUSAちゃんは、ケン正木さんと一緒にアメリカへ行って披露するマジックを見せてくれました。カラフルな大きなシルクを使った優雅なマジックは、AZUSAちゃんの雰囲気とマッチしていて、見ている人の心を和ましてくれます。
 「次はメインゲストのコーナーです」とのミステラさんの紹介のあと、「オレオレ」の声が。声の主はタジマジックさん。実は司会のミステラさんが、タジマジックさんの出番を忘れちゃっていました。(ネタではなく本当に(笑))。
 タジマジックさんは気を取り直して「ちょっとやらせてもらいますね」と言って、お得意のメンタルマジック。例によっての強引なフォース(笑)で笑いを誘った後に行ったカード当てマジックは、結果を見て「ええっ?」と声を出してしまうほどで、超短時間のマジックでしたが余韻を残すほどのびっくり現象でした。
 ここまででも十分に楽しめたマジックショーでしたが、いよいよメインゲストのコーナーがやってきました。
 今日のメインゲストは藤本明義さん。日本一忙しいマジシャンとの紹介でした。空のグラスの中に突然白い玉が出てきたのを皮切りに、藤本さんの手指の間を玉が踊るたびに、不思議な現象が起きてきます。
 風船の中の赤い玉が風船を振るとどんどん増えていくというマジックは本当に不思議でしたが、このマジックは、間もなく発売される「Pri-Ala Magic Magazine」第9号でレクチャーされているということで発売が待ち遠しいです。また「大人の態度」という講話(笑)の後に繰り広げられたフローティングテーブルのマジックは大爆笑の渦を巻き起こしました。
 その後のサインペンを使ったマジックは、おふざけ系のメンタルマジックかなと思ったら超本格的なメンタルマジックで、あまりの驚きに、口がぽかんと開いたままになってしまいました。
 演技後に司会のミステラさんが「Mr.ショーパブ」と賛辞を送っていましたが、ほんとに観客を飽きさせることがないように、いろいろなパターンのマジックを盛り込んだ素晴らしいマジックでした。
 そんな楽しいマジックの後に、荒木一郎会長コーナーがやってきました。それまでの賑やかで動的なマジックコーナーとは雰囲気ががらっと変わった、理知的で静的なレクチャーコーナーです。
 今日もミステラさんのマジックレクチャーに続いての荒木会長からの「こうすれば尚良くなる」というアドバイスは、観客の皆さんにとっても大変参考になるお話だったことでしょう。
 その後はゲラ刷りを見せていただきながらの「Pri-Ala Magic Magazine」第9号の紹介でした。フルカラー50ページの、内容的にも見た目的にも大変素晴らしいものが出来上がったということでしたので、発売がほんとに楽しみです。
 その紹介の中で会長が仰っていた「やりたいと思ったことは全部やっちゃう」というモットーは、いろいろなことを悩んでいる人には、大変力強いアドバイスにもなると思います。
 さらに会長マジックを2つ紹介していただきました。1つ目は、プリあらグッズとしてこれから発売するというグッズでした。異なる数字が両面に書いてあるプレート5枚の裏表が適当に選ばれた後、その片方の面の数字の合計を瞬時に当てるというものでした。あまりの早業に、どうなっているんだろうという驚きで、「うっ」という言葉だけが口をついて出てきました。
 2つ目のマジックは、仲の良い2人の観客にそれぞれ適当にカードを引いてもらい、それをデックの中の適当な場所に戻してもらったあとに、それを当てるというマジックです。それだけだと特に珍しいマジックではないのですが、その当てられた2枚のカードを使ってさらにマジックを進め、最後に驚きの現象が起こりました。
 会長のマジックには、マジックをストーリーの中の一要素として組み入れることによって、そのマジックの感動をより大きくするというものがありますが、これはまさしくその類のマジックでした。会長はいつも「同じマジックは2度としない」と仰っているのですが、会長がこのマジックをプリあら例会で演じるのは2度目だそうです。
 ただし今回のマジックは、仲の良いカップルの愛の力とマジックの力とで最後に大きな感動を呼び起こすような演出にするために、いろいろとバージョンアップされたとのことでした。このように毎回毎回、新たな驚きを与えてくれる会長マジックのコーナーは、私が楽しみにしている大好きなコーナーです!
 最後にメインゲストの藤本明義さんが再度ステージ上に登場しました。荒木会長からの「昔から藤本さんのことを良く知っているが、昔は『絶対にプロマジシャンにならない』と言っていたのにプロになった理由は?」との質問に、「9.11テロに接し、人間はいつ死ぬかわからないと思い『明日死んでも後悔しない』ためにプロマジシャンになった」と答えていましたが、その藤本さんの生き方にも感銘を受けました。
 時計を見ると9時15分。今日は少し長めの例会でしたが、息をつく暇もないほどの中身の濃い素晴らしい時間を過ごすことができました。
 プリあら日記隊としてメモを取りながらのマジック鑑賞でしたが、遠慮しないで見られた(笑)からでしょうか、いつも以上にマジックも例会全体も楽しめました。
 このような楽しい時を持つことができたのも、マジシャン、スタッフを始め、プリあらに関わるみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。
4月16日(火)
中村秀典
 本日の例会は、私がMOM(Magic of Magic)で初めて拝見して大ファンになった『キタノ大地』さんがメインゲストです。再び、あの時の素晴らしいステージマジックを見たいと、いつも心に思っていた所「タジマジックさんの推薦するマジシャン」としての意見が採用され、大阪という遠方にも関わらず、プリあらのためにお越し頂く事となりました。なんとラッキーな事か!!
 さらに平日なのに場内満員!!入れない人もいるんじゃないかと心配してしまうくらいの大盛況です。開演までの前座としてピーロさんとタイマロさんが、プリあらグッズや得意の一発芸的ネタを面白おかしく見せてくれて、早くも会場は盛り上がっていきました。
 オープニングのテーマ曲が鳴り、ノリの良いビートのリズムとともにミステラさんが登場。すると、なんと後ろからぺるちゃんが登場!!本日の司会はミステラさん&ぺるちゃんなのでした。ぺるちゃんより「今日はいつもより化粧を濃くしてきました」のいきなりの発言に、ミステラさんは「お人形みたいですね」と無難に答えます。
 オープニングに披露して頂いたマジックは、なななんと腕ギロチン!!まさかと思いましたが、やはり、ぺるちゃんの腕が台の上に置かれたとき、思わず「やめろー」と言いそうになりました。でも刃が下ろされたときにキュウリは切れてもぺるちゃんの腕は無事で笑顔でした。良かったー。
 次は、チャレンジマッチのコーナー。龍さんと水嶋佑さんの対戦です。
 龍さんが演じるのはクロースアップマジック。お客さま1人に舞台に上がってもらい、順番通りに並んで揃っているデックを良く切って混ぜてもらいます。その中から1枚選んで貰いデックに戻した後に当てるという良くありそうなマジックなのですが、突然ルービックキューブを取り出し、こちらもお客さまにごちゃごちゃに回転させて良く混ぜて貰います。その後、無造作に崩されたルービックキューブがなんと短時間で元通りに。「これはマジックでは無く技術です」の一言に笑いが。先ほどのデックはというと「ルービックキューブが戻った時間に合わせてカードも自動的に元の順番通りに揃った」との事で、本当に順番に揃っていて、その中からサインされたカードが出てきました。トークが非常に楽しく、遊び心満載で観客を飽きさせない工夫が感じられました。
 2番手の水嶋さんはステージマジック。フラッシュシルク、シルクtoバルーン、バルーンからボトル出現、そしてカードマニュピレーションの手順へとスムースに進行していきます。なかなか慣れているなーという印象を受けました。実は水嶋さんとは千葉の里見公園でのボランティアマジックで、ご一緒させていただきました。一言で言うと爽やか青年。クールミントが似合いそうなイメージでした。
 両者どちらが勝つのか「結果発表は最後のお楽しみ」という事でビジターコーナーに移ります。
 本日のビジターマジシャンは凄いです!!高尾晃市さん、ナポレオンズのパルト小石さんという豪華顔ぶれ。高尾晃市さんは、俳優でもありご本人プロデュースのステージショーの企画・演出にも定評があります(拝見したこと有り)。今日はマジックのご披露は無く、7月13日(土)に行われる「高尾晃市マジックシアター」の告知だけでしたが、次はメインゲストとしても来ていただきたいです。
 続いてナポレオンズのパルト小石さん。さすがトークで笑いを取りまくります。何やら持ってきたペットボトルにペットが入っていて何と動きます!!ボトルにペットが入っているからペットボトルなのだそう。これは面白い!!笑えました。パルト小石さんは「喋るほう」とか「背の低いほう」と認識されているようですが実際は165cmくらいで、そんなに低く感じませんでした。
 続いてはタジマジックさんのコーナー。「丸めた紙」を観客に向かって後ろ向きの状態で2つ投げます。偶然拾ったお客様2名が舞台に上がるとタジマジックさんから、好きな色を質問され、答えた後に丸めた紙を広げて見るとお客さまの言った色と一致。なんじゃこりゃー??さらに、予言は続き、どんでん返しの結末に「おー」という歓声が上がりました。かなり笑えました。
 いよいよメインゲスト、キタノ大地さんです。壮大なオーケストラのバックミュージックとともに颯爽と登場!!白い手袋を脱いで投げた瞬間に鳩に変化。マフラーを丸めて投げた瞬間にこれまた鳩に変化。瞬きをしないで見ても全く解らず。鳩が出現する際にそこから湧き出てきたという現象にしか見えない。使っている音楽もまたカッコ良く広い荒野にいるかのよう。独特の世界に酔いしれます。
 この後、ファイヤーピラミッド、シルクカスケード、またまた鳩出現、と続きます。さらに全ての鳩がお客様の上を旋回してマジシャンの手元にちゃんと戻ってくるのです。この鮮やかさはとても言葉では言い表せません。息をするのも忘れるくらいの感動です。
 シルクを使ったコメディーチックな演技の後にまた鳩が2羽出現!!この後カードマニュピレーションへと移り、大きな紙を使ったシチュエーションからまた鳩の出現で前半が終了。この後、お客さんを交えた楽しいお喋りマジック(玉子ハンカチーフやサムタイ)、最後は前半に出現した鳩が入った鳥籠の消失でフィナーレ。
 マジック愛好家歴20年の私が大興奮してしまうのだから、初めて見た人は一体どんな気持ちなのだろうと思ってしまいました。本当にステージマジックの神髄を見た思いです。感謝です!!
 最後を締めくくるのは会長コーナーで、今日は凄いメンタルだそうです。その前にミステラさんによるミニレクチャーとチャレンジマッチの結果発表です。
 ミニレクチャーはお札を使った言葉のマジックによる瞬間移動現象。初心者でも簡単にどこでも出来るので試してみたいですね。ただ千円札10枚必要です。会長からのワンポイントアドバイスとして、さらに効果的に見せるために、会長の著書「ビルマジック」の中に掲載されている『野口くんの遊覧飛行』も見せていただきました。こちらはお札2枚で演じられますし両方セットで見せるとインパクトが有り面白いですね。
 チャレンジマッチの結果発表は、両者甲乙付けがたかったのですが、今回は水嶋さんの勝利。龍さんが規定の5分をだいぶオーバーしてしまいましたが、水嶋さんはきちんと5分以内に収めていたのも勝因だと思います。でも龍さんの楽しい喋りは自分的にはとても好きでした。
 最後は会長のマジック。今日は凄いメンタルが見られるとの事でワクワク。我を忘れて真剣に見てしまいました。沢山のデックが机の上に置かれ(数えたら11個)、様々な種類のトランプが有る事を説明します。これから行うのはギャンブル的なマジックであり「Bee」のカードを使ってマジックを行うと説明します。このカードはギャンブラーズカードと呼ばれ、縁の無いカードでカジノなどで良く使用されています。
 沢山デックを持ってきたのは色々なホテルのマークが印刷されているので面白くて集めるのだそう。「集めているから見せびらかすために沢山持ってきた」の発言に場内爆笑!!
 ここから演技に入ります。「今日はこれを使おう」と沢山有るデックの中からBeeのデック1つを選びシャッフルしてから、お客さんにデックを2つにカットしてもらい、約半分ずつを2人のお客さんに渡して良く切って貰います。さらにその半分ずつを残りの2人に渡します(つまり4等分)。なんと自由にランダムに配られたカードなのに誰が何のマーク、数字を持っているかを正確に言い当てると言う。
 私は以下をチェックしました。1. 両サイドからは2人のお客さんに囲まれている。2. 会長は袖まくりしていてすり替えなどは不可能。3. カードは良くシャッフル(お客様が)してから4等分している。やっぱり正確に言い当てるなど不可能である。
 まず一人目が当たり次々に当てて行き、ついには最後の52枚目のマークと数字を言い当ててしまった!!
 一体どうなっているのか?かなり目を凝らして見たが、お客さんが持っていたカードには規則性は無く怪しいところは全くなかった。マジックと雖もかなり複雑なシステムである。テンヨーディーラの正木さんに聞いても「不思議だーー」と唸っていました。
 その晩はキタノ大地さんを見られた興奮と会長マジックの不思議さで、なかなか寝付けませんでした。実は、4人のうち誰が何のマークと数字を持っていたのかを急いでメモし、後で規則性を見つけようとしましたが、残念ながら規則性は発見出来ませんでした。
 今日は盛りだくさんで、しかも初めてマジックを見たときの感動にも似た体験をしました。そしてもう一つ、これだけ盛り沢山の内容で有りながらピッタリ9時に終了しました。凄い!!
3月19日(火)
相原敏江
 みなさん、こんにちは。プリあら日記を初めて担当させて頂く相原です。司会の山田さんのアシスタントをさせて頂いた、パッションローズiColor's 相原奈央の母です。
 今回、総合司会のミステラさんがお休みのため、会員の山田さんが司会を代行することとなり、そのパートナーとして、奈央を選んでいただきました。ありがとうございます。
 私はマジックは見て楽しむ方で知識はありませんが、ド素人としての感想を書かせて頂きます。
 幕開けは「THE KIDS SHOW」の時のオープニング曲バーレスクに合わせて奈央が登場し、マジックをするというびっくりな展開でした。
 持っているバラの花がパラパラとシルクになり、茎だけになったはずのバラにシルクを振るとバラの花がまた元通りに!もう一度シルクを振ると一輪挿しが立ち、そこにバラをさすというマジック。赤のキラキラ文字で「NAO」と書いてある道具が可愛くて照明が当たりキレイ。なんと山田さんが奈央のために、作ってくださいました。
 奈央のマジックの間、母としては、始終ドキドキです。ステッキが取れてよかった。スカーフがうまくいってよかった。ちゃんとお花が出てよかった。何とかできてよかったです。
 次はチャレンジマッチのコーナー。お客様の投票で、勝敗が決まります。
 1人目はメンタルマジックのアキラさん。5枚のカードの数とマークを当ててしまいました。しかも予言カードと最後に残ったカードが同じ。何で?? 知的な感じのアキラさん、何でも読まれてしまいそうな雰囲気。やっぱり読まれてました(笑)
 2人目は、進夢さん。出て来た時はちょっと怖そうに見えたけど、ステキな笑顔の進夢さん。軽快な音楽でテンポ良くマジックをされ、次々と手にあるカードを捨てたのにどんどんが出てくるのはナゼ?? 魔法にしか見えません(笑)この勝負は、わずか2票差で進夢さんに軍配があがりました!!
 次はビジターマジシャンのコーナー。
 1人目は北見翼さんです。着物と袴。三味線の音楽に合わせてリングのマジック。なるほど、和にリング合います(笑)リングがつながっているはずなのに離れてくっついて、不思議です。
 2人目は我らがぺるちゃん。ピーターパンとウェンディが入れ替わるマジック。最後はティンカーぺるが出てきてびっくり? 前回のリベンジが成功です。かわいいマジックでした。
 次は魔人タジマーのコーナー。メンタルマジックです。いつも、ゆるーいトークがおもしろくてつい笑ってしまいます。途中までは無理矢理なのかと思いきや、最後はカードを当ててしまうんです。
 今回は当てたいカードが壁に貼ってあってびっくりです。私はタジさんと呼ばせて頂いています。やっぱりすごいです、タジさん。
 さて、いよいよメインコーナー。メインマジシャンはハッピィ吉沢さんです。
 テーマは「ハッピィ吉沢屋の歌舞伎マジック」。歌舞伎の世界とマジックの不思議な融合。ハッピィさんの新しいパートナー茉李南(まりな)さんとのコンビネーションで素敵なショーが繰り広げられました。
 歌舞伎の音に合わせて不思議なことがポンポンとおきます。肉まんがハンバーガーになったり、スカーフが鳩になったり、鳩が焼き鳥になったり。道具も豪華だし、衣装の着物もデザインがステキ。
 舞台を見ているだけで、エンターテイメントの空間に包まれます。何と言っても茉李南さんとの掛け合いでテンポよく進行していく構成が素晴らしく、また歌舞伎の立ち振る舞いが、とてもかっこよかったです。途中「よしざわや!!」と客席から、みんなで声をかけるのが楽しく、歌舞伎マジックワールドにすっかり引き込まれました。
 アフターでは、プリあらの仲間達から「茉李南さんの成長に感動した」と称賛の声があがっていました。それを聞いていた師匠の吉沢さんは、とってもうれしそうな顔をしていました。
 最後は荒木会長のコーナーです。山田さんが作った立派なお城が出てきて、これがどんなマジックなんだろうとワクワク。ところが、このお城には、タネも仕掛けもありません。
 スイッチをいれると一輪の花が光りますが、実は、この光る綺麗なお花の方がプリあらグッズで、300円。安ー!!
 お城には何のしかけもないことを証明してから、伝説のマジック「ジェマコ王子の脱出」がはじまりました。王子の国に潜んでいるスパイが逃げてしまったところからスタート。
 ジェマコ王子と三銃士のパトス、ポトス、タコスのカードが紹介されました。お城にいたはずの王子が三銃士と次々と入れ替わり、最後はありえない状況で考えもしなかったことがおきます!
 王子が入れ替わったかとおもいきや、最初に観客のリコが選んだスパイがお城に幽閉されてしまったんです!!全編、物語を読んでいるようにマジックが進んでいきます。この会長の物語があるからこそ、お城が活き、お城があるからこのマジックがステキに見えるんですね、すごいです!!
 今回、奈央がマジックに初挑戦させて頂きました。山田さんからマジックをやってみようと言われ、2週間で出来るかなと思いました。カラオケボックスでマジックを教えて頂きました。
 山田さんが作ってくれたマジック道具を見せて頂いた時、可愛くてキャーと歓声が上がりました。そして「バーレスクの曲でマジックをするんだよ」と言われ、またキャーと歓声が上がりました。
 山田さんのレクチャーコーナーで、道具はワクワク感が大事とのお話がありましたが、本当にその通り、しっかり女子中学生の心を掴みました。奈央がこのマジックを最後まで出来たのも愛情込もった道具と山田さんの熱心なご指導があったからです。感謝です。
 お世話になったスタッフのみなさん、このような勉強の機会を与えて頂いた荒木先生、本当にありがとうございました。
3月5日(火)
佐原有紀

 実はプリあらのステージでは始まる前からイベントが始まっちゃっています。今日は、おすすめプリあらグッズのディーラーショーが行われました。開場とともにやって来てもグッズコーナーを眺めたり、早くもパフォーマンスに歓声を上げたりと、プリあらに暇な時間はありません!!

 開演一番、ミステラさんの登場マジックを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。今日は、ファイアーなマジックで始まり、観客のボルテージも上がって行きます。
 本日のミステラさんのアシスタント役は、パッションローズ iColor'sの琴浩ちゃん。中学生には見えないアシスタントぶりを発揮します。
 そして、エキシビジョンマジックです。
 今回は、北見翼さんが登場。僕とほとんど同世代、20歳前半だそうですが、日本古来のマジック「和妻」から「胡蝶の舞」と「日本蒸籠」という演目を披露していただきました。和の綺麗さと、大変落ち着いた演技で、「お見事」という感じでした。こういった雰囲気は、西洋のマジックには無い、日本古来のものだからこそ出せる空気感ですね。新鮮です!
 さて、続いては「魔人タジマーとわか葉さん」の登場です。タジマジックさんのメンタルマジック、今日は3つの飲み物の中からお客さんに好きなジュース一つを選んでもらって、なんとそれが予言されているという驚愕メンタルです。そして、これが見事に当たります。
 会場からは「オォ〜」という声……そして、何と今日は、このマジックをレクチャーしてしまうというのです。そのレクチャーが最高!
 客が予言の飲み物を選ぶように何重にも仕掛けられたトリック。「お願いだからお茶を選んでください」と書かれたメッセージ……大爆笑レクチャーなのでありました。
 そして、いよいよ今宵のメインゲストのコーナーです。
 “マジックが命・沙門零”という今夜のテーマの通り、マジックをこよなく愛するマジシャン、沙門零さんがゲストです。オープニングはトークなしのBGMの合わせたステージマジック。手際良く、音楽にピッタリと合わせられたパフォーマンスは、「流石」という感じです。
 今夜のショーのテーマは「動物」(?)とにかく終始いろいろな動物たちが登場していました。キリンにウサギにヘビに……ウサギの瞬間移動マジックは最高に面白かったです。バネ仕掛けでウサギのボードが、右から左に左から右にと不自然に動いている様と、沙門さんのトークがマッチしていて、思わず吹き出してしまいそうな絶妙な間です。
 佳境に入って行くにつれて、パフォーマンスもエネルギッシュになって行きます。
 ライスボールのマジックは、数少ないサイレントのマジックでしたが、たびたび繰り返される片手でお米をシェイクする動きと、表情がつぼにはまってしまいました。あの動きは一度見てしまったら、忘れられません!!最後には、完全に会場もヒートアップしていきました!

 そして、プリあらの最後を飾るのは、やはり「会長のコーナー」です。
 プリあらは、色彩豊かなパフォーマーたちによって彩られてゆき、この「会長コーナー」でいよいよエンディングへと向かっていきます。
 今回はまず、5月に開催予定のLIVE『ダンスダンス,アラウンド・ザ・ワールド』の告知です!『ダンスダンス,アラウンド・ザ・ワールド』は、ダンスライブ集団“梅乃屋本舗”が製作するショーで、マジックにジャグリングなどありとあらゆるパフォーマンスが織り交ぜられながら、全編ダンスのみでストーリーが綴られていくという、これまた今までにはありえなかったライブ!
 ぺるライブ3にも出演されたダンサー・Ken-Jさん、そして、荒木一郎会長との共同プロデュースで開催されます!
 今宵の会長コーナーはまず、「絶対に失敗しないマジック」をテーマに、ミステラさんからいくつかのアイディアが出されます。指に釘が刺さってしまう面白グッズや、ひっくり返すたびに色の変化するマジックグッズ等をレクチャー。そして、会長からもグッズを使ったコインの移動マジックを披露されました。マジックファンの人には参考になったのでは。
 そしていよいよ、会長マジック!「今日はちゃんとやりますよ」と、さりげなく一言。
 取り出されたのは、各界のスターのプロマイドです。なかにはプリあらでもお馴染の人気マジシャンも。
 男性客をステージに招き、これらの中から好きな人のプロマイドを一つ選んでもらいます。数ある中から選ばれたのは、ソフィーマルソー。その他のプロマイドは会長に見えないように隠します。
 さて、ここからお客の心を読み取るために幾つかの質問がなされます。「人に贈り物をするのは、好きですか。では、その人にも何か贈りたいと思いますか。その人に下着を買ってあげたいですか。その人に靴を買ってあげたいですか?」・・会場は爆笑の渦に。これで本当に心を読み取れるとは到底思えません。
 が、しかし、「貴方の選んだ人は、ソフィーマルソー」完璧に的中です!
 不思議さもさることながら、海外スターの綺麗なプロマイドを使うという何かお洒落を感じさせるマジックでした。
 例会の最後は、本日出演のエキシビジョンアクトの北見翼さん、そしてメインゲスト・沙門零さんがふたたび登場。今宵も盛りだくさんのプログラムで駆け抜けていったプリあらもこれにて閉幕。次回のプリあらも乞うご期待です!

2月19日(火)
中村秀典

 みなさんこんにちは。今回の日記を担当させていただく中村です。
 私は平日のほとんどが仕事が終わるのが遅いので、何とか駆け足で駆けつけて10分遅れで会場に到着。今日は、ピーロさんの開演前の案内パーフォーマンスから始まり、司会のミステラさんのオープニングマジックは、塗り絵マジックからフライパン曲げまでの驚異のルーティンだったそうですが、残念ながら見れずで、ちょうどミステラさんのマジックが終わったところでした。
 マジックは見られませんでしたがミステラさんの何だか面白い格好が印象的でした(笑)。ミステラさんの隣にいる司会アシスタントの女の子(中学生)はキッズダンサーでパッションローズ・iColor'sの中尾由凪(ユナ)ちゃんです。
 最近のプリあら司会はミステラさんと共にキッズの女の子が交代で舞台に立たれています。この子達を私は勝手に「天才キッズ」と呼んでおります。ある有名な教育者曰く、「教育とはある物事を押しつける事では無い。その子の良い部分を引き出して伸ばしてやることである」と。
 会長プロデュースの「キッズショー」を見たとき才能あふれるキッズ達に感動しそれを垣間見る思いでした。今後が楽しみなキッズ達を私は応援しています。
 さて次のコーナーはエキシビジョンコーナー。本日の出演者は10年来の友人である神保賢孝君。神保君とは10年前に大和ステージマジックフェスティバルに一緒に出演した仲。
 それからメキメキと腕を上げ、数々のコンテストでも上位にランクしておりエンターテーメントグランプリでは3年連続グランプリを獲得している実力者です。
 今日はプリあらのために今までに受賞したコンテストの手順をピックアップして構成した特別なルーティンを披露してくれました。前半は神保君が十年近く研究しているノーギミック4つ玉ですが、シェルがあると思われることもしばしばだそうです。
 後半のマニュピレーションカードですが、マニアックと言われる神保君がなんとマニアックさを抑え気味に、最小限のセットで最大限の視覚効果が発揮できるようにプログラムされた見応えが有るルーティンでした。
 私との決定的な違いは、私がセットに1時間近くも掛かる沢山のグッズを使用しているのに対し彼はシンプルなのに大がかりに見えてしまうという不思議な構成になっている事です。
 手順の中には真田豊実氏のサークルファンや故マーカ・テンドーさんのカードロールダウンも盛り込まれていました。続いてビジターマジシャンのコーナーはぺるちゃんです。
 楽しい瞬間移動のマジックに続いて第88回MOM(マジック・オブ・マジック)の告知がありました。
 続いては魔人タジマーのコーナー。登場するだけで会場が和みます。今回は洗濯ネットに入った種類の違う靴下をそれぞれの観客に選んで貰い、それが一致するか?という実験のマジック。

 結果は一致せず。でも意外な結末で観客を盛り上げます。毎回違うネタを用意するのも大変だな−といつも感心します。今回のネタはキッズも大喜びでした。
 さていよいよメインゲストの田中大貴さん。昨年の5月20日に登場して頂いてから9ヶ月ぶりの登場です!見たいマジシャンリクエストでも上位にランクインされる人気のマジシャンです。
 わざわざ名古屋という遠方から大きなイリュージョン道具を運んできてくださるだけでも尊敬してしまいます。
 オープンニングは重圧なバックミュージックと共に大貴さんが登場し、何も無い箱からいきなり美女が現れる!そしてその美女が今度は縦長の箱に入りボディが横にシフトしてしまう…。一体どうなっているのか?
 でも最後は美女は無事でした。会場のテンションが高くなったところで、会場のお客さんを交えてのほんわかするメンタルマジックです。
 選ばれたのは中学生くらいの女の子でした。好きなマジシャンは?という質問で会場を沸かせた後、好きな動物は?の質問で心に思ってもらった動物を当てるという演技。こちらもどちらかというとお笑い要素が入っていて会場から笑いが起こります。
 結果的に動物を当てるだけでなく意外な結末に場内大歓声でした。続いて「ナイルの砂」の演技でしたが物語を聞かせるように綺麗なバックミュージックと共にしんみりと演じられたのでとても印象深く心に残りました。
 いよいよショーも大詰めを迎え、再び会場からキッズの男の子が呼ばれテーマ曲もキッズに人気のある「マル・マル・モリ・モリ!」だったので選曲に感心。で、演技はというと、サッカーボール、ボーリングのピン、ぬいぐるみなど不安定な物の上に板を置き、そこに男の子に寝て貰い片方の支えを外すというもの。

 落ちるに決まっているのに浮いた時は拍手喝采!手に汗握る演出でした。
 似たものは見たことがありましたがこれは初めて見ました。おまけで子供達向けに「目標に向かって努力し続ければ夢は叶う」というメッセージビデオの紹介もありました。
 全体的に今日は子供向けにルーティンを組まれていたのかな?と感じました。イケメンで格好良く優しい人柄の大貴さんのファンになりました。
 最後の会長コーナーは前回に引き続き今回もお休み。
 理由はいくつか有りますが、司会も含めキッズ達が多く参加するようになり早めに家に帰してあげたいという配慮もあるのでしょうか。プリあらの時間帯が7時半開始〜9時終了は最も適切な時間だと思います。早くてもサラリーマンが間に合わず遅くてもキッズ達の帰りが遅くなってしまう(児童福祉法などにより中学生以下の舞台出演等は夜九時までに定められている)。
 このため時間が押してしまうとトリを飾る会長コーナーが見られなくなる事も考えられます。でも会員達からの要望も多い人気のコーナーであるため次回はまた会長コーナーは復活します。お休みしていたその分、みんなの渇望も高まりますね。さらに新鮮な気持ちで見させていただけることをとても楽しみにしています。
 プリあらでしか見る事の出来ない会長のコーナー。つねにタイムテーブルも吟味され、より良い会へと進化し続けます。次回の例会も楽しみです。

2月11日(月) 
むっしゅ佐久間
 2月の例会メインゲストは亜羅仁&Liliannさんの素晴らしいイリュージョンマジックショーでした。
 大人気マジシャンだけあって会場には入りきれないくらいのお客様で超満員でした!早く着いたので旧知のお友達とご挨拶!そしてお買い物タイム! この時間がまたプリあらの楽しさです。
 今回はプリあらグッズの「ファンタスティック・フレーム」というすばらしいグッズを買ってしまいました(嬉) これが素晴らしいのなんの。ちょっと興奮ものです。3枚のカードが思いもよらない方法で予言されます。 お値段何と700円! これは使えるわ。クロースアップからサロンマジックステージまで超不思議、そのアイデアには長年マジックやっている私も興奮です。 早速、営業で使ってみます。
 さてさて、ショーの始まりはミステラさんMCの登場から始まりです! 派手なテーマソングに乗って鮮やかな風船のマジックで登場。相変わらずかっこいいですね。
 この日の司会のアシスタントは可愛らしい飯田美玖ちゃんでした。中学生、長身で美少女!!彼女は、荒木会長がプロデュースする「パッションローズ・iColor's(アイカラーズ)のダンサーです!美玖ちゃんの初々しさに会場から拍手喝采でした。
 本日は、2013年第一回目のチャレンジマッチ。対戦するは、ハマック柳田さんのお弟子さんであるKO-1(コーイチ)さん。お金がじゃんじゃん出てくる「大儲けマジック」でした。通りのいい素晴らしい声でテンポよくたたみ掛けるような素敵なマジックでした。
 もうひとりは、プリあら会員の人気者ちゃーりーさんのゾンビボールでした。いつもと雰囲気を変えたシリアスな舞台でしたが、真面目にやればやるほど会場から暖かな笑い声が起こるという、まさに、ちゃーりーさんの暖かな人柄がにじみ出るおしゃれな演技でした(笑)
 この日の勝利者はちゃーりーさんでした!KO-1さんには、また、敗者復活戦にて、リベンジマジックで登場していただきたいです。
 ビジターマジックは、ケン正木師匠とアズさんの師弟コンビマジックでした。ケンさんの軽妙なトークでロープきりのマジックはとても不思議で鮮やかでした。アズさんは5本リングの技の冴えが凄かったです。若さにあふれる演技は数々の賞を総なめにしている、観客をうならせる舞台でした。
 魔人タジマーのコーナーでは、タジマジックさん&わか葉さんは観客を舞台に上げての軽妙な好きな食べ物あてで、まさかのお値段の一致という、素晴らしいオチがついたメンタルマジックでした。会場は大拍手のうずでしたね。
 いよいよこの日のメインゲスト「亜羅仁さんとLiliannさん」のイリュージョンマジックショーが始まりました!
 題して『今宵もおもいっきり華やかに』イリュージョンショー!!!!!軽快な音楽に乗って見事なステップのダンスに乗せてブレンドシルクからアピアリングケーン!シルクの消失!ミルクを入れたコップが鮮やかに流れ落ちる紙コップのマジックは目を見張る素晴らしさでした。
 『ファンタジックな風船のマジック』『コミカルな口パクのスケッチマジック』は面白い演出でした。 『バナナトリック』も久しぶりに見た素敵なマジックです。
 そして、そしてお得意のイリュージョンマジックは、皆が見たこともない「初出イリュージョン」鉄板を使った不可能な小さな穴からLiliannさんが通り抜けて巨大なトランクに入ってしまうという初めて見るイリュージョンでした。
 もうひとつも、日本では、持っているマジシャンがいない!という新作イリュージョン!全く仕掛けを想像しようのない、摩訶不思議な最新作マジックで観客の拍手と歓声が鳴り止まない、大興奮マジックでした!!
 いつもいつも新作のイリュージョンで舞台を盛り上げてくれる亜羅仁さん。イリュージョンは経済的にもまた練習量も半端ではないのでその努力に敬服です!
 華やかな舞台のあとは、それをいつも凌駕するような会長コーナーが待っているはずでしたが、なぜかこの夜はありませんでした。私のようにいつも会長コーナーのマジックを心待ちしている会員にはとても残念で心残り・・・・。
 荒木会長の斬新なアイデアのマジック!思いもよらないテクニック!!膨大なマジックの知識と解釈!そしてそして何よりも人を惹きつけてやまない軽妙洒脱な話術!(私もどれだけ参考にさせていただいたかわかりません)
 どれをとっても当代の超一流マジシャンのお手本となる第一級の荒木会長のマジックを見られないのは非常に寂しかったです。 
 プリあらクラブは常に進化していますね。会長はじめスタッフの並々ならぬ情熱と、マジックエンタテイメントを心から愛する素晴らしい仲間に支えられて、ますますのプリあら隆盛です!
 今宵も素敵な夜をありがとう!!
2012年12月26日(水) 
クリスマススタッフ
 昨年、盛大に催された2012『CB Family Xmas Show & Dinner Party』(CBファミリークリスマスショー&ディナーパーティー)のスタッフ日記がアップされています。
 今回で25回目をむかえた、この催し物の作られて行く過程など、クリスマスのメイキングに興味のある方は、ここをクリックして開いて見て下さい。
1月26日(土) 
川崎雅司
 今年2回目の例会は、冷たい北風が吹き荒れるなか、始まりました。毎回かわるMCであるミステラさんの本日のアシスタントは、ぺるさん。豪華な組合せです。
 恒例のミステラMCによるオープニングマジックは、2人の息のあったコンビネーションマジックから始まりました。ぺるさんのシルクがステッキに変化するマジックとミステラさんの風船に入っている赤いシルクを風船を割らずに取り出すマジックを見事にコラボレーション。お二人の息の合った流れに感動さえ覚えます。素晴らしいオープニングパフォーマンスでした。
 最初のコーナーはエキシビジョンマジックです。アメリカ在住の若手マジシャンAkiさんの登場です。Akiさんは、マジックキャッスルのマジシャンでもあり、若くしてさまざまな賞を総なめにしている若手実力派のマジシャンです。
 観客を1人ステージに上げ、フルーツインカードマジックを披露してくれました。Akiさんのフルーツインカードマジックは、単純にフルーツから出現させず、スライハンドの技やチェンジングバックなどを使いながら、シルクやレモンなどの物を出現させ、出現するものすべてに別のカード名が描かれています。
 最後は、もとろんグレープフルーツから引いたカードを見事出現させました。が、場馴れしているはずのAkiさん、今回はとても緊張されたそうです。いつもは英語なので、日本語で演じるのもむずかしいともおっしゃってました。例会後、会長から演技についてのアドバイスをうれしそうに受けているAKIさんの姿が印象的でした。
 ビジターマジシャンは、今日は、藤本明義さんが来られていました。藤本さんは、指輪を使ったメンタルマジックです。
 指輪を手に握らせて、どの手にあるのかを当てるというシンプルなマジックです。でも藤本さんは、6人:12本の手の中から当てることができました。マジックの粋を超えて超能力にみえました。
 根強いファンも多い魔人タジマーのコーナーは、タジマジックさんとわか葉さんの恒例のマジックですが、藤本さんに負けていません。
 スリーカードモンテで、藤本さんに対抗(?)です。通常のスリーカードモンテでは、3枚のカードから1枚の当たりのカードを選ばせ、何度やっても当てることができないマジックですが、タジマジックさんは違いました。カードを3枚から2枚、2枚から1枚と減らして行き、最後の1枚では、みんなの予想を裏切る展開で会場を沸かしました。久しぶりにタジマジックさんの本気マジックを見た気がしました。
 いよいよメインゲストマジシャンの登場です。今日は、名古屋からわざわざプリあら例会のために来て頂いた、丸山真一さんです。
 丸山さんといえば、カードテクニックでは、世界の丸山!と呼ばれている高度なテクニックをもたれたマジシャンです。今夜は、どのような技が繰り広げられるかとワクワクしてみていました。すると、会場から2人の観客をステージに上げ、テーブルの横に座らせるかと思いきや、なんとその2人を、丸山さんの直ぐ隣に座らせたのでした。
 3人並んだ絵面がなんともユーモラスなのですが、それと裏腹に絶対に見破れないという丸山さんの自信と、2人の観客の見破る力を試されているようでした。
 この日も勿論、カードマジックです。オーバーハンドシャッフル、リフルシャッフルなどの手捌きとカードがおりなす音が会場にこだまします。丸山さんといえば、マイクの要らないハリのある大きな声とユーモラスたっぷりな話しぶりで、独特の丸山ワールドで会場を埋め尽くしていきます。
 マジックはまず、2枚のJokerを取り出すマジックから始まりました。キレのあるカード捌きから1枚、また1枚と華麗に現れてきます。
 そして、覚えてもらったカードが一度も触れていないカードケースから出現したり、財布の中から出現したりと、神出鬼没。ステージに上がった2人の観客は、丸山さんがカードを切るたびに、驚きの顔が増して行きました。
 パワーあふれる丸山マジックは、現象よりも、パフォーマンスの派手さのほうが上回っているかもしれません。私は、丸山さんのマジックを今回始めて目の前で見ました。
 丸山さんは、カードの性格を一番良く知っていて、カードテクニックが凄いだけでなく、美しさもかねていると感じます。それは、本当にカードマジックが好きだからこそ、より高度な技、より美しく演じる技に拘っているからではないかと思いました。
 例会もいよいよ佳境です。例会の要、会長の登場の前に、ミステラさんのマジックレクチャーのコーナーです。
 今回は、いつもと違って、簡単なタネでインパクトの大きい、メイトカードをマッチさせるカードマジックでしたが、観客が皆驚き、演じたミステラさん自信もその反応に驚いていました。
 ミステラさんがのレクチャーの後、会長がそのマジックのオリジナルを説明しました。そして、さらに自然に演じられよりインパクトのあるやり方を見せてくれました。
 同じタネなのに、ちょっとした工夫を入れるだけで、がらりと印象が変わってしまうことを目の当たりにしました。目から鱗とはこのことですね。
 例会のトリは、もちろん「会長マジックのコーナー」です。
 本日の会長には、ドキっとしました。なぜなら、会長があの丸山真一さんのモノマネでマジックをされたのです。「昔、伝説のカードマジシャンといわれていた男がいてね、今日は、その伝説のマジシャン風にマジックをするよ」と会長・・。
 そして、丸山さんがしたことと同じように、ミステラさんとタジマさんを両脇にすわらせて、丸山さんと全く同じ表情でマジックを演じられる会長。丸山さんのセリフそのままで観客をいじってみたり、丸山さんの口癖を身振り手振りそっくりに真似てみたり、丸山さんも大口を開けて大爆笑されていました。
 会長のマジックは、2月のグッズメルマガで紹介する「Window Display Prediction」というマジックの紹介です。演出が面白いだけでなく、グッズの魅力も最大限に引出し、強いインパクトを今回も生み出していました。
 このグッズは、本来1組のデックがあれば十分に演じることができるのですが、色違いで2組使い、しかも同じマジックを連続して演じ るご法度を逆手にとり、1回目の予言を凌ぐ2回目の奇跡の予 言を可能にしました。
 例会後、グッズはもちろん完売しましたが、藤本さんやぺるさんもいち早く購入されていました。グッズは、なんと破格の500円ですが、価値は何千円と言っていいでしょう。夢の世界での出来事を目の前でみせてくれる会長にあらためて脱帽した例会でした。
1月15日(火)
タイマロ
 明けましておめでとうございます。さて新年1回目のプリあら例会は「ハマちゃん・ハリウッドから愛を込めて」とうことでハマック柳田さん!!
 いつものハマちゃんワールドに、マジックキャッスルへの進出からハリウッドの風もプラスされ、新年初笑いの爆笑魔術の世界が繰り広げられるでしょう。
 さて今年もMCはミステラさん。空の福袋からボーリングのボールを出し「これが本当のお年玉」と新春らしい!?滑り出し。
 今回アシスタントは、キッズショーやらクリスマスパーティでも大活躍だったリコちゃん。得意のダンスではなく初のアシスタントと言うことで、ちょっとカンペを読みまくりだったけど、ほとんどかむこともなく、堂々としたアシスタントでした。まあ内心は緊張しまくりだったようですが(笑)
 最初のコーナーは、エキシビジョンで金森駿君。金森君もキャッスルメンバーと言う事でハマックさんと同様ハリウッドの風が。
 しかも前日のエンタメグランプリでメンタル部門準優勝だった演技を披露。究極のメンタルマジックと言われるエニーカード・アット・エニーナンバーを更に発展させたマジックで観客の度肝を抜いた。
 次はビジターマジシャンのコーナー。今回はぺるちゃん一人だがいつもと違う、なんと!海賊姿で登場。1年前のぺるライブ3の記憶を蘇らせる、海賊の演出とケーンの演技。去年の演技に手を加え更にぺるちゃんらしく出来上がっている。実は3日後のMOMで行う練習?(笑)だったらしいのだが、おかげでMOMでは大成功だったようだ。
 魔人タジマーのコーナーでは、エンタメのメンタル優勝はタジマさんだったらしく、金森君の準優勝の演技に続き優勝での演技を披露。好きに選ばせた4枚のカード。一枚は予言していたカードと一致。これだけだと普通なのだが予言カードを見せた上で4枚のカードのどれが良いか選ばせてからの一致は凄い。更に残ったカード3枚は、今日の日付をあらわしていた。
 いよいよメインゲスト、ハマちゃんのコーナーに!!「ハリウッドから愛を込めて」ということで、金森君が英語でMC。しかし、途中で苦しくなり日本語に変わっていた(笑)
 電飾のメガネと炎を吹き上げての派手派手な登場に最初っからお客さんのテンションを盛り上げる。まずは、軽くポテトチップとコーラの変化。ハマちゃんコーラ好きで有名なので、この日はスタッフも大量のコーラを用意していたし。
 次もまたコーラ系でコーラのボトル消し。お客さん一人舞台にあげたのだが、あがってきたのは五十嵐ひとみさん。ひとみさん、超ノリノリでアシスタントのミカさんと踊りまくってしまい、会場が盛り上がる。
 次にメンタルマジック。普通メンタルだと暗くなりがちなのだがハマちゃんが行うと、全て笑いの渦に飲み込まれてしまう。これぞハマちゃんワールドと言った感じだ。
 続いてはロープの胴体貫通だが、またここでひとみさん登場。更にテンションがあがって踊りまくる。残念なのはみんなひとみさんばっかり見て、ハマちゃんをあまり見てないのだが、会場は超盛り上がりなのでこれはこれで良いのかな。
 しかし再びひとみさんを選んでステージに上げる所は、ハマちゃんの器量の深さを感じる事ができた。最後はKo-1(コーイチ)さんをアシスタントにむかえての、ダンボールイリュージョン!!盛大なエンディングで幕を閉じました。
 ハマちゃんワールドの興奮がさめぬまま、会長コーナ?へ。
 いつもはミステラレクチャーなのだが、急遽会長へのマジック質問コーナーにしようとミステラさんが発案。しかし急に言われてもお客さん質問出てこないので、これは次回からと言うことで結局レクチャーとなる(笑)
 今回はグライドと言う技法を使ったレクチャーでちょっと本格的に。ネタばれするので詳しく書けないが、会長は即効でこれをまったく違った現象に見えるまでに改良してしまう。
 うーん、時間があれば多少考えられるが、今見たものを直ぐにここまで良く出来るものだと関心してしまう。
 最後の締めくくりは、会長のマジックコーナーだが今回は2点。ひとつはカクテルマツノさんから押し付けられた!?グッズの紹介。
 よく小学生用手品入門とかにのっている、お盆にコップがくっつくと言うマジックだが(これもネタばれするので書けないが)このネタを知ってる人が逆に驚くと言うちょっとマニア向けに仕上がっている。
 もうひとつはプリあらグッズを使った物なのだが、サインしたコインが消え、観客に渡してあった子袋から現れると言う物。しかもコインはキーホルダーにしっかりくっついて出てきてしまう!!
 会長のマジックは会長オリジナルで改良されていて、グッズ担当の私でもどうやっているかまったく分からないのだが、今回は凄すぎて、どのグッズを使ってやってるかさえもわからない所まで来てしまっている。
 グッズ担当としては失格なのだろうが、それだけ凄いと言う事で勘弁して欲しいところです(笑)
 新年にふさわしい例会のスタート。
 今年もどんどん新しく発展していくプリあら例会が彷彿されました。
 次回1/26は「DOHADE・クロースアップ」と言うことでわざわざ名古屋から丸山真一さんがゲストできます。見ないと損ですよーーー!!
1月8日(火)
古川 令
 2013年最初のプリあら恒例のイベントは,1月8日の荒木会長のバースディパーティです。なんと総勢80名余りがiStudioに集まりました。プロマジシャンだけでもケン正木さん、パルト小石さん、ブラック嶋田さん、タジマジックさん&わか葉さん、ぺるさん、ミステラさん、麻友子さん、中さん、そしてドルフィン・マジック・カンパニーのあさおか るいさん、五十嵐ひとみさんと、このメンバーだけで凄いショーができそうです(笑)
 7時30分過ぎにパルト小石さんの司会で開会かと思いきや、実は小石さんは司会のタジマジックさんが間に合わなかったため、急遽の代役でスタート。突然のハプニングにも関係なく、笑いが取れる小石さんの司会はさすがです。駐車場が満車でちょっと遅れたタジマジックさんがすぐに到着され、荒木会長とは旧知の仲の田川一郎さんのご発声で乾杯!無事開宴となりました。
 荒木会長が「お客さんが何人来ても、ちゃんと人数分の料理が用意されることが凄い」とおっしゃっていましたが、今年もプリあらスタッフの女性陣の美味しい手料理が並びました。特に今年の力作は、丸ごとチキンのローストや牛肉の赤ワイン煮などとの事。まずは美味しい料理に舌鼓を打ちながらしばし歓談。
 と、突然照明が暗くなり、最初のクライマックスは,プリあら名物の大きなバースデーケーキの登場です。銀座プランタンでパティシエもしていた佐藤理恵さんの手作りで、甘過ぎず本当に美味しいケーキです。会長によってロウソクが吹き消されてからは、恒例の写真タイム★和やかな時間が過ぎていきました。
 9時からは、荒木会長がパーティの参加者一人ひとりを紹介され、紹介された参加者が会長へのお祝いの言葉と共に、持参したプレゼントの紹介をするという、プレゼントオープンのコーナーです。
 初めての参加者も、荒木会長から自分との関係を他の参加者に紹介してもらえるだけでなく、このパーティにどのような方々が参加されているかも知る事ができます。マジシャン以外にも、プロのミュージシャン、演出家、彫刻家など、荒木会長の交遊関係の広さを知ると共に、そのような席に参加している事がちょっぴり嬉しくなる時間でもあります。
 欲しいものは何でもお持ちであろう荒木会長に喜んでもらうプレゼントを考えるのは、参加者の楽しみであり、ちょっぴり悩みでもあるかも知れません。会長へのプレゼントに込めた気持ちなどを、皆さん楽しそうに紹介されたのが印象的でした。
 プレゼントには有名ブランドの食器や衣服もありましたが、プリあら会員の小野さんはオカリナの演奏、同じく山田さんは、手作りのパケットマジックのセット(マジシャンから歓声も・・)など、お金では買えないプレゼントがいくつもありました。
 ちなみに、私は去年に続いて日本では見かけないアイテムを用意してみましたが、まだまだ未熟さを痛感しています(笑)
 このプレゼント・タイムでは荒木会長からのツッコミも面白くて、会長の人を楽しませる妙技に感心しきりでした。参加者も多いので今年は試しに時間を測ってみたら、なんと1時間45分余り。しかし荒木会長ならではの楽しい演出で時間を全く感じさせません。
 続いて会長からのメッセージの時間となりました。荒木会長は、例年最後に大勢の参加者からのプレゼントへのお礼の後に、ちょっとご自分の人生を振り返られたようなメッセージを贈られます。ここで、敢えて「大勢の」と書いたのは、誕生日をこれだけ多くの方に祝ってもらえる人は極めて稀と思うからです。
 今年は「人を感動させる事」についてのお話でした。荒木会長によると、小学校時代は近所に同級生もなく、家でも一人の事が多く、友達を作る事に苦労されたとの事でした。友達を作るには力ずくでも賄賂(漫画本など)をあげてもダメで、試行錯誤の結果、家に遊びに来てくれた相手が心から楽しんでさえくれたら友達になれるという事を学んだとのお話でした。人を楽しませるだけでなく、さらに人を感動させる事の大事さを話されました。
 荒木会長の目指すポイントは、単にご自分が直接相手を感動させる事ではなく、誰かをサポートして、その人が観客に感動を与えられるようにする事であり、その結果、会長がサポートした本人だけでなく、そのご両親も喜ぶ、さらにその人のその後の人生までも大きく変えられる可能性があるという視点でした。
 キッズのメンバーだったAZUちゃんが、マジックを始めてわずか1年でテンヨーのジュニアマジッシャンコンテストのグランプリを得る事は誰も想像できませんでしたが、そのAZUちゃんがケン正木さんの弟子入りに至るエピソードも紹介され、荒木会長の目指すものが、単に荒木一郎プロデュースのショーで観客に感動を与える事に留まらず、その感動を与えた出演者の人生が変わっていく(人を育てて行く)事かと、改めて気づかされた次第です。
 荒木会長に勧められて会社を起業し、成功された方もパーティに参加されていました。
 2月にプリあらの協力で予定されていた公演「ダンス・ダンス・アラウンド・ザ・ワールド」が延期になった事をパーティの場で知りましたが、会長のお話は、パーティに参加していた出演予定者に対しての「中途半端な演技で感動を与えられない公演ではダメで、観客に感動を与える事にこそ意味があるのだ」というメッセージでもありました。
 後から考えると、プレゼント・タイムの時からこのメッセージの布石もあり、荒木会長の周到な演出にも感心させられた次第です。
 延期になった公演は、荒木一郎プロデュースとして、必ずや完成された内容になると思いますし、今年は新たに、ぺるちゃん主演の映画撮影も予定されているとの事でしたので、今年もプリあらのイベントには目が離せないのではないかと思います。
 最後になりましたが、今年もこのような素晴らしいパーティにお声をかけて頂いた荒木会長、そして「これだけの人数分の食器があるだけでも驚き」という声が聞かれたほどの大人数のパーティの準備、進行、片付けまでスムーズに行って頂いたプリあらスタッフの皆様に感謝して、私の拙いレポートを終わりたいと思います。どうもありがとうございました。今年も皆様にとって良い年でありますように。

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