このページは2009年の「プリあら会」日記です。2008年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
Date
Diary
12月26日(土)
佐藤美保(2009年度クリスマス・制作チーフ)
 2009年の12月26日に、恒例のCB Famlyのクリスマス・パーティが品川・ホテル・パシフィックの萬葉の間で催されました。スタッフと出演者によって、この日の楽しい日記がアップされています。こちらをクリックしてお読み下さい。
12月18日(金)
椎名 怜
 プリあら会に入会して9箇月、そしてマジック歴も9箇月、B会員の椎名怜と申します。この度、プリあら日記を書かせていただくことになりました。よろしくお願いします。
 12月18日の金曜日。今日は、待ちに待った、緒川集人さんのマジックを始めて生で見ることができる日です。僕は、何日も前から、残業も会議もこの日に入らないように画策してこの日を迎え、さらに、金曜日の夜ということで、部下の若い女の子達からの飲み会の誘いなどもありましたが、それらの誘惑もすべて振り切って、早々と梅ヶ丘駅に降り立ちました。
 時間があったので、いつも立ち寄る古本屋で本を何冊か購入し、安くておいしいので有名な美登利寿司でお腹を満たし、いつものように開場時間の19時よりも少し前に、会場に到着しました。
 会場の中では、スタッフの方々が忙しそうに準備をしておられ、会場前のホールにはすでにたくさんの会員の方が、開場するのを待っておられました。じわじわと伝わる熱気に、僕の期待も否が応でも膨らんできます。
 そして、19時を少し過ぎて開場。会費を支払って、席につきます。ステージ上では、まだ準備の最中でしたが、ふと見ると、なんとあの、画面でしか拝見したことのない<SHOOT OGAWA>氏が、スタッフの方と、にこやかにテーブルのセッティングをしていらっしゃるではないですか。有名な方なのに、気取ることがない気さくな笑顔と佇まいに、すでに僕のハートはクラッときてしまいました。
 さて、いつもの音楽に乗って、佐々木さんと隅谷さんの司会で、定刻通りに会は始まりました。ところが、いきなり会場から、「格好いい?!」の声がかかります。そう、今日は最初に<会長のコーナー>があるために、佐々木さんはタキシードに身を包んでおられたのです。
 荒木会長のコーナーでは、前回行われた「プリあら・マジック・アワーズ2009」の表彰式が行われました。
 受賞されたマジシャンは以下の通りです。
 グランプリ:小澤洋一さん
 準優勝(審査員特別賞):中宿雄典さん
 第3位(プリあら特別賞):わか葉さん
 番外特別賞(エンターテイメント賞):ピーロさん・福田徳彦さん
 それぞれ、荒木会長から、賞状並びに賞品を受け取って、嬉しそうでした。小澤さんはマジック歴5年とのことでしたが、5年でグランプリを受賞されるとは、とても素晴らしいと思いました。
 続いて、<魔人タジマーとビジターマジシャン>のコーナーです。最初に登場されたのが緒川さんの師匠でいらっしゃる柳田昌宏さん。ニンジャリングの実演が鮮やかでした。
 2番目が、ムーラさん&三増紋右衛門さん。片腕だけでムーラさんを持ち上げてみせた三増さんの技(怪力?)
に、会場はどよめきました。
 最後に登場されたのが、おなじみのキャラメルマシーンのお2人。いつもはギャグ担当のおだじさんが愉快な予言マジックを披露して会場を笑いの渦に引き込んだ後、マジック担当のSADAさんが黒板とカードを使った本格的な予言マジックを見せてくれました。
 いつもながらの素晴らしいチームワークです。まあでも、おだじさんがスゴイところから予言の紙を出したのにはビックリ(笑)。おだじさんのキャラでなければできない芸だと、ある意味、感心しました。
 ビジターマジシャンの紹介の後は、いつものように<魔人タジマー&わか葉>のマジックです。今日は、かわいいおサルさんが登場して、お客さんの選んだカードを見つけてくれました。いつものことながら、わか葉さんのかわいいボケと、それにツッコミを入れるタジマさんの絶妙のコンビが最高の味を出していました。
 20時を少し回った頃から、本日のメインゲストの緒川集人さんのshow&lectureが始まりました。柳田さんによる紹介の後、白いコスチュームに身を包んだ緒川さんが登場されると、もう、満員の会場は、割れんばかりの拍手の渦に包まれました。本当に<カッコイイ>です。
 最初は、マジックウォンドを使った華麗な演技。続いて、カードマジックとコインマジック、そして最後は指輪を使ったマジックと、たっぷりと<SHOOT's World>をフルコースで見せていただきました。
 いずれも素晴らしい演技であったのは言うまでもないですが、見ていて一番凄いなぁと感じたのは、やはりコインマジックでした。本当に魔法を使ってコインを大きくしたり小さくしたり消したり飛ばしたりしているとしか思えません。体も手も指もピクリとも動かしていないのに、広げたままの掌からいつのまにかコインが現れたときには、もう怖いくらいでした。
 それから、さすがにハリウッドで活躍されていらっしゃるSHOOTさんなので、お客さんに対する接し方がとてもスマートだと思いました。僕は前の方の席に座っていたのですが、あっというまに会場全体が一体化しているのが感じられ、それがとても心地良かったです。
 ショータイムの次はレクチャータイムです。最初は、ウォンドを使った出現&消失の基本的な技術のレクチャーです。非常に的確でわかりやすい指導で、なんだか本当に自分にもできそうな気がしてしまうから不思議です。実際にはそんなに簡単にできるはずはないのですが。
 次は、カードマジックのレクチャーです。クラブエンゼルデックとバイシクルデックを使ったマジックのレクチャーで、クラブエンゼルの秘密を教えていただきました。早速、クラブエンゼルを手に入れようと思いました。
 レクチャーの最後は、コインのレクチャーでした。お客さんの腕の上にコインを出現させる際のポイントはとても実践的で、いずれ自分がコインマジックに挑戦することがあったら、ぜひ気を付けたいと思いました。
 この時点で、すでに時計は21時を回っていたのですが、緒川さんは、スタッフの許可を得て、最後に素晴らしいショーを見せて下さいました。回想物語風に仕立てられた小石とコインとグラスを使ったマジックはとてもロマンチックで、最後に金魚が出現したときには、賞賛のため息と絶賛の拍手とに会場は包まれていました。
 今日のマジックを見て、緒川集人さんのステージには「色気」があるなぁと感じました。色気と言うと勘違いされる方もあるかもしれません。それは「華」と言い換えても良いと思います。素敵なマジックに酔いしれて、僕は大きな満足感とともに、帰途に着くことができました。
 僕が、職場の友人にクロースアップマジックを見せられてマジックに興味を持って、ネットであれこれ調べているうちにたまたま見つけたのが、プリンあらモードマジッククラブでした。
 すぐに入会させていただき、こうして毎回プロの華麗な演技を見るにつれ、マジックの世界の深さ広さにますます魅了されております。今年はプリあら会に出会えて最高の年になりました。来年は、自分も人前で演技できるように、頑張りたいと思います。
11月27日(金)
永世会員 リオ広沢
 今日は「プリあらアワーズ」の日なので、職場を17:00きっかりに退社し、梅ヶ丘に向かいました。18:00に梅ヶ丘に着き、まだ時間があるので、美登利寿司にて超特選にぎりと樽生ビールを2杯飲んでルンルン気分で会場入りしました。
 過去に何度か(プリあらチョップ杯の頃から)パフォーマーとして出場したことがありますが、仕事が忙しく出演できないので、今回はじっくり観戦したいと思います。コンテストに出演するからには、他の人と違う個性のある物を考えて演技するので、非常に緊張します。今回は若手たちが多いので、どんな演技を見せてくれるか、とても楽しみです。
 特別審査員としてシルキー渚さん、タジマジックさん、会員代表で山田秀樹さん、そして荒木会長が紹介されました。

<エントリーNo1:川口 崇さん>
 タジマジックさんからもらったという、いかにもマジシャンと思わせる衣装で華麗にカードを使ったスライハンド。マーカテンドーさんを思わせるような軽快な音楽で、カードを次々と出していきます。残念なのは練習不足だったのでしょう。スライハンドは上手でしたが、機敏さが少しなかったようで悔やまれます。シルキー渚さんの評価でも、技術力はよかったと高評価。川口さんの個性がもっとでる演技ができればさらによかったと思いました。

<エントリーNo2:久保田 賢二さん>
 久保田さんは、中国の伝統芸能「変面」での参加です。被る布製のマスクが、一瞬にして違う色に変わります。中国衣装に身を包み、最初の変化のとき、うまく、変化できませんでしたが、場数を踏んでおられるようで、それからは次々と息つく暇なく変化していきます。時折、花壇が現れるという奇抜なアイディアは流石です。10数枚マスクが変化したあと、地顔が現れました。評価では、地顔がでてきたとき、あまりにも真面目なお顔で現れたので、その部分の工夫をすればもっとよいパフォーマンスになると会長から講評されていました。
<エントリーNo3:スベラーヌさん>
 スベラーヌさんは、わざわざ九州からきたようです。ビー玉サイズの赤い光を右手から左手、左手から右手へとまるで蛍が飛んでいるかのように綺麗なマジックから始まりました。いろいろなところで演技しているようで、3本のリングマジックでは、通常の貫通だけでなく紐を使ったオリジナル性高い演技を見せてくれました。評価では、大き目のリングを使ったほうがもっとよかったと高評価です。
<エントリーNo4:中宿 雄典さん>
 中宿さんは、ランスバートン氏の得意なキャンドルの出現・消失から始まりました。白色のシルクから長いキャンドルが出現し、パッと消失。また、出現し3本のキャンドルを次々と手際よく取り出していきます。CDの色変わりをはさみ、4つ玉へのルーティンは流れが綺麗でした。中宿さんはTシャツを組合わせた服装でしたが、マジックと服装のマッチングが中宿さんの個性をよく引き出していたと思います。

<エントリーNo5:ピーロさん>
 会場が真っ暗になりました。パフォーマーでもあるピーロさんの大道芸が始まりました。ピーロさんは、ぺるライブで見た、光る骸骨の演技です。骸骨が滑稽に踊っているかと思えば、光る肋骨でのジャグリングやレインボーカラーに光る玉でのジャグリングは、鮮やかでした。照明がついてからも様々な大道芸を見せ、流石に実力ある演技は、チップを渡したくなるほどでした。

<エントリーNo6:福田 智大さん>
 クロースアップでカードマジックでした。構成は良いと思います。最後に手紙が出てきたものをマジックと関連づけて、工夫されるともっと良くなると会長からのアドバイスがありました。

<エントリーNo7:福田 徳彦さん>
 警備員の服装で登場。宝石店で指輪を警備する演出で、マジシャンと言うよりは役者的なイメージでした。また指輪が消えなくて困っているシーンも喋りでごまかしているので、どこまで演技なのか解らない位でした。最後は指輪が無くなりますが、「犯人は自分だった」とオチが非常に面白いですね。
<エントリーNo8:わか葉さん>
 ウサギハットの演技。ウサギがとっても可愛いですね。チェンジングバックでシルクの色変わり。スーパードリームバックの底からネタが見えたのが残念。しかしマジックを始めてからまだ10ヶ月とは思えない演技でした。
<エントリーNo9:小澤 洋一さん>
 チャレンジャーが皆若い中、年配代表で良く頑張ってくれました。「青江三奈の伊勢佐木町ブルース&マイケルジャクソンの曲」が交互にかかりました。曲が変わるごとに、その曲に合わせて演技するので、みんな大受けでした。最後は「増加するボトル」で演技が終わり、大変面白かったです。

 こんな盛りだくさんの中、魔神タジマーのコーナーもちゃんとありました。ビジターマジシャンとして、ウィザードインの柳田さんが短い時間の中、携帯電話ほどの大きさの探検器を使ったカード当てを見せてくれました。今回も奇抜なアイディアで楽しかったです。
 次は、ぺるさんです。ぺるさんはマジックはしませんでしたが、ぺるライブの裏話をしてました。初日のバラを使ったマジックでのエピソードです。
 最後は、ケン正木さんですが、プリあらオークションで意外なものが高額で、立派なものが安価で売買される現実身あるお話から、カード当てマジックの演技を見せてくれました。タネはシンプルですが、観客と一緒に最後までどうなっていくかがわからない進め方は流石ケン正木さんです。

 今日はこれだけではありません。ラストに、若手2人の演技が見れる「エキシビジョンコーナー」もあります。
 まず、入江田翔太さん。彼はSAMのコンテストでの優勝の演技を見せてくれました。クロースアップマジックです。予言マジックやカップ&ボールの演技を華麗に見せてくれました。技の実力だけでなく、見ている会場のお客様を意識し演技している姿は、とても若手とは思えません。
 最後の演技は、藤澤麻友子さんです。彼女は今年のFISM北京世界大会に出場された方です。不思議な国のアリスを題材としたパフォーマンスを何度かTVで見ていますが、見るたびに進化していきます。
 彼女のカードのスライハンドや4玉の技は、キレがよくスピード感あふれています。もちろん、高度な技術力だけでなく、演技、間の取り方や観客への視線なども高度で、私は見ているうちに、彼女の演じるアリスの世界に引き込まれてしまいました。
 若手のお二人が今後、どこまで洗練されていくのかが楽しみです。また、是非プリあらで演じていただきたいと思います。
 今回もさまざまな種類のマジックを見せていただきました。アワードの結果は次回の例会で発表です。さあ、果たして誰が栄冠を勝ち取るか、とても楽しみです。
11月7日(土)
村山 崇
 今日は、待ちに待った「プリあら」オークションの開催日!エコが叫ばれる時代、マジックグッズを末永く使い続けることは大切なこと。加えて、「プリあら」オークションではプロマジシャンの実践に裏打ちされた逸品と、市場では高価すぎて手が出ない良品が、驚くような安価で手に入る年に1回限りの「チャンスDay」!
 会場に入るや否や、まず目に飛び込んでくるのが、廊下に所狭しと置かれた本日の出品グッズの山、山、山! これだけあれば、優にマジックショップを開業できるほど!
 19時ジャスト。佐々木さんと隅谷さんの司会でオークションの幕は切って落とされた。
 まず、最初に登場したのが魔人タジマー&若葉さん。沢山のアイテムが次々と競りにかけられていく。「最初は500円から!」のかけ声に沢山の番号札が上がるが、嬉しいことにどれもこれも本当にリーズナブルな価格で落札されていく。特に、「メンタル10点セット」はお買い得だったと思います。何でこんなにいい品物を手放すのか?
 そんなメンタリスト・タジマーさんの胸中を推し量る暇もなく、オークションはどんどん続きます。
 次に登場したのが、竹たけをさん。クリスタルカー、ジニーチューブとクオリティの高い商品が次々と登場します。そしてタケさんの人柄が滲み出るゆっくりとした説明に会場全体が和みます。ただこのペースでは時間が…っと思った瞬間、絶妙のタイミングで荒木会長が登場!
 そして、タケさんに代わって、まるで人間国宝の香具師のような歯切れの良い口上が耳に心地よく響きます。まるで軽音楽を聞いているかのように体中から力が抜け、一挙にリラックスムードに。そしてそして、名オークショニアーの手にかかると、時に会場をコメディ劇場の趣を添えることも朝めし前! ヴェンダーとビダーと掛け合う軽妙なやりとりで会場を笑いの渦に巻き込みます。 
○会長「タケさん、何でそんなにいい商品売っちゃうの?」
○タケさん「いや?、1ヶ所難しいところがあったもんですから」(大爆笑)
 他にも、一人の会員の方が連続して落札する状況を見て取るや、
○ 会長「他にどなたかいませんか?また45番の方に『吸い込まれますよ!』」
(45番の札をもっていた会員さんはとても気合がはいっていて、他の誰にもゆずらないぞといった感じの気迫で一度上げた手をなかなか下げようとしないのです)
 この会長の発した『吸い込まれますよ!』のフレーズが、この日のキーワードとなり、コミカルな合いの手としてショーのアクセントの役割を果たしていきます。
 お次は、プロの役者さんでもある福田徳彦さんの登場。会場に来られない出品者に代わって、それらの商品を淀みなく紹介していきます。その豊富な商品知識には脱帽です。また、丁寧に説明するその姿には、自らの愛蔵品を前に、心をこめてお客様と対峙する「誠実な骨とう屋の若旦那」の面持ちがあり、信頼感が醸し出されます。かく言う私も、少しばかりですが出品させていただいた会員の一人なのですが、「名優、福田さん!」の熱演に助けられ、多くの方に手をあげていただきました。本当にありがとうございました。
 プロマジシャンの「シンゴ」さんからは、試作中のシルクリールをご提供いただきました。実際に会場の中を所狭しとシルクが飛び回る実演を、何と3回もやっていただき一同、大感激!セットの仕方もバッチリ分かり、これを買わない手はないとばかりに大激戦! 落札者には、あろうことか新システムの「ミラーグラス」までおまけにつけてくれるサービスぶり!シンゴさん、ありがとうございました。
 さて、ここで司会役の佐々木さんがマイクを受け取ります。ここからは「ペルライブ」の思い出の品々が出品。先月の「ペルライブ」で使用した1点ものが中心とあって、ファンには垂涎の的!No○○のマニア様、ゲットできて良かったですね!
 後半戦のトップを飾るのは、我らがミステラさん。毎年、サービス精神旺盛に、多彩なパフォーマンス付のオークションが展開します。今年も、段ボール箱一杯の沢山のグッズを懇切丁寧にさばいていきます。個人的には、ミステラさんの語り口は、本当に「弁舌爽やか」で「聞き心地」抜群で大好きです。
 ミステラさんの出品グッズの中で際立ったのが「お勉強系の本とDVD」がとても多く、しかもほとんど未使用!
「僕って、お勉強するのが嫌いみたいなんです」「二川先生のコインの本買ったんですけど、練習するやつはちょっと苦手で…」と笑いを誘う「ぼやき」のオンパレード。きっと、ミステラさんに代わって、勉強熱心な会員が、今頃この教材を使って腕をあげていることでしょう。
 お次は、ジン工房さん。ここでの目玉商品は何と言っても「お札名刺」!多くは語りませんが、「自画像入りの凝りに凝った名刺を作れる権利」がオークションの対象に!
 これぞ誰にも真似できない世界に一つしかない自分だけのレア中のレアを手に入れるチャンス! 否が応でもマニア心をくすぐられ、全員が色めき立ちます!壮絶な競り合いの末、最後は某プロマジシャンが落札されました。まさに営業で使えるの即戦力のアイテム!羨ましい?!
 そして、いよいよ大御所、ケン正木先生がさっそうと登場します。しかも一発目に取り出したのが何と「生きたハト」! これには会場が大きくどよめきます。調教のいらないプロお墨付きのハトなんて絶対に手に入りません。本当にプリあらは凄いです!
 お次が「和風カクテルロープ」。手に取ったグッズをしげしげと眺めながら、「あれ、何でこれ持ってきちゃったんだろー。売っちゃまずいよなー」とのつぶやきが…。会場はこの貴重なお宝を手に入れようと、番号札を握りしめる手に力が入ります!
 既に絶品になった「ワンタッチファンファン(藤原氏)」、「携帯用カード剣(海外もの)」「取り出し用傘各種」、「90?シルクが2枚も入るファイヤーボックス」など、手作りの貴重な一品ものが驚くほどの安さで落札されていきます。私はケン先生の余りの気前よさに「う?ん」と暫し呆然とたたずむばかりで、気がつけば番号札を上げるタイミングを失していました。
 最後は、お待ちかね。山田工房さん。山田さんならではのアイデアと心のこもった繊細な細工を施した品々に、会場は深いため息に包まれます。中でも秀逸だったのが、「プリあらグッズ」に独自のセンスで装飾を施し、見違えるようにゴージャスな最高級品に変身させてしまった「3点セット」もの。勿論、これらも「プリあらオークション」でしか手に入らない世界で唯一つのお宝です。そして、たたみ掛ける様な勢いで登場した、本日の大トリを飾る商品は、何と何と「黒いトップハット」が、一瞬で赤を基調とした千代紙模様の「和風ハット」に早変わりするというハンドメイドの逸品!この斬新さと色の艶やかさは、間違いなく「国際コンベンションレベル」です。目の保養をさせていただけでも十二分に満足できる、想像を絶する豪華な仕上がりです。山田さん、本当に参りました。来年もどうぞ宜しくお願いします!
 かくして夢のような3時間があっという間に過ぎ去りました。こうした会員同士、心から楽しめる時間と空間を共有できたのも、会長はじめ、プリあらスタッフの皆様のご尽力の賜物と、この場お借りして御礼申し上げます。特に、スタッフの篠原さんは、地方会員との連絡調整をはじめ、何百とある商品の仕分けや発送の手配など、見えないところでご苦労されていた姿には頭が下がります。また、この日のために大事なマジックグッズをご寄付いただいた会員の皆様、本当にありがとうごさいました。
 今年も、多くの善意と献身に支えられ、大盛況のうちにプリあらオークションの幕は閉じられたのでした。来年のオークションが今から楽しみで仕方ありません!
10月31日(土)
中宿雄典
10種類のリンゴ狩り
 朝、興奮で4時に起きてしまいました。なぜなら・・・・今日は荒木会長プロデュースiStudio大洋村バスツアーの日です。今日はバーベキューのあとのマジックショーで僕はマジックをやらせてもらうことになっているし、プロマジシャンのケン正木さん、なか。たつやさんもバスツアーに参加されると聞いていたので興奮していました。(以下、バスツアーの日記は、グルグルメのサイトをごらん下さい→)バスツアー日記
10月24日(土)
永世会員/むっしゅ佐久間
 楽しみにしていたケン正木さん、光晴君親子の「マジック寄席」でした。私事ではありますが、ケンさん親子様には昨年のゴールデンウィークに私の美容室でマジッショーをやっていただいたり、趣味のフォークソング喫茶を一緒に楽しんだりのお付き合いをさせていただいています。
 開演前にケンさんにご挨拶すると、いつになく緊張されている様子。。ステージパパの緊張感でしょうか。
 さてハルちゃん、佐々木さんの名コンビのMCで開演となりました。
 トップバッターはプリあら永世会員の広沢さんの和妻です。カッコイイ和服姿で、かわいいお嬢様との競演でした。真田紐を使ったロープ切り、羽織を使ったロープ抜けと見事に決まって、最後はかわいいお嬢様のパフォーマンスも決まって会場は大拍手でした。
 続いてはプリあら専属マジシャン、魔人タジマー&わか葉さんのメンタルマジックでした。絶対にありえないカード当てを、いとも簡単に決める魔人タジマー。流石超能力マジシャン!!
 舞台暗転で、そこにはケン正木さんのスパイダーで作られた高座が出現!!
 めくりまで付いた本格的な高座です。まずは、プロジェクターで光晴君のテレビ出演時の映像が流されました。そこには少年落語コンテストで優秀賞を勝ち取った時の様子や、地方公演に行った時の様子、練習風景などが映し出されます。なんと、去年、私の美容室でマジックをやった光晴君の映像もちゃんと写っていました(やったね!)。
 映像が終わると、いきなり光晴君登場!
 最初の演目はなんとなんと私の大好きな「開口一番」。昔は結構、落語が好きで渋谷文化会館に東横寄席があったころには、たまに見に行っていました。いやいや堂々とした話しっぷりに引き込まれる引き込まれる。とても子供の趣味とは思えない本格派だ!
 次の演目の「寿限無」の、あのめちゃくちゃ長い名前をすらすらと、登場人物の特徴を捉えながら抜群の話術で笑わせるところなんかは、もう笑っちゃいますね!!1行のマジックのセリフを覚えるのに四苦八苦している私には、まさに驚異の出来事でした。会場は大爆笑、大拍手!!
 これでかすんでしまうケン正木様、お父さんではありません。落語の合間の十八番カラオケマジック、続く超絶技のスライハンドマジック、最後に出たでた、なんと親子共演「インドの水!!」限りなく湧き出す水と、ケンさんの不思議な演技力に、プリあら会場は大興奮!大喝采!大爆笑!!

 この興奮の後をどう始末をつけるのかという会長コーナー!そんな心配は微塵も感じさせないのが流石、荒木会長です。
 プリあらマガジン最新号(本日発売)に掲載されている、ダイスのマジックを初披露されて、会場を不思議のルツボに叩き込んでくれました。
 続く摩訶不思議なカード当ては、居並ぶマジックマニアを唖然とさせるのに十分でした!!これが全く練習しないでさらっと出来てしまうのは、天才荒木会長の真骨頂でした。
 毎回毎回、不思議と楽しさを提供してくれる「プリあら」、そしてスタッフの方々、荒木会長に大感謝です。
 マジックを通したコミュニケーションって本当に素晴らしいですね!!

10月13日(火)
藤吉成興
 空間に何かを感じることがあります。それはきんもくせいの香り、あるいは家族団らんの鍋の湯気であるかもしれません。この日のプリあらの例会では、スリリングな緊張感と舞台と観客席とが一体となった充実感が会場に満ちていました。
 会場に入って気づくのは、客席前列のところがさじき席になっていること。今回のメインゲスト、ムーラさんと三増紋右衛門さんの大道芸のパフォーマンスのためのものでした。プリあら例会の会場は、いつも舞台と客席との距離感が心地よいのですが、さらに期待が高まります。
 その会場に開設されたのが「プリあら法律相談所」。マジックの片手間に弁護士をなさっている(?)小野智彦さんによるマジックが始まりました。法律相談にはつきものの六法のケースから取り出した「ウソ発見器」を使いながら軽妙な会話で会場に笑いを呼び、最後はポーカーチップの予言でしっかり決めるという粋な演出でした。
 大洋村バスツアーと12月26日のクリスマスパーティーがそれに続きます。どちらのイベントも、一度参加してみると病みつきになってしまうほど楽しいもので、とても楽しみにしています。
 今回のビジターマジシャンはケン正木さん。 三人の野口英世さん(三枚の千円札)が一瞬にして一枚のお札の中に同居してしまうという不思議なマジック。10月24日の例会ではメインゲストとして、ご子息のみつの家金坊さんの落語とともに熟練されたマジックを披露されるということであり、例会が楽しみです。
 超魔人タジマーのコーナーでは、プリあら会員の山田秀樹さんがアイディアと匠の技をふんだんに盛り込んだ「お風呂グッズマジックテーブル」のお披露目がありました。
地球人とのふれあいという目的も兼ねて趣味で銭湯を経営されている超魔人タジマーさんにピッタリの、この世にたったひとつの素敵なテーブルです。
 途中でハラハラする局面もありましたが、そんな危機をものともせず冷静に対応され、
「ダイアナさん(ダイヤの3)」の落ちも決めた超魔人タジマーさん、サスガです。
 そして、今夜のメインゲスト、ムーラさんと三増紋右衛門さんのパフォーマンスが始まりました。まずはムーラさんがチェロのケースからいろいろ取り出しながら、パントマイム、ジャグリング、マジックの要素をうまく組み合わせたパフォーマンスを披露。
 風船で作ったプードルも可愛く出来上がりました。また、ものすごく高い一輪車に乗りながらのバトンのジャグリング。お客さんのサポートもショーの中にマッチしていました。
三増紋右衛門さんは、江戸曲独楽という伝統の息づくパフォーマンスです。

 
 今回は封印されたのでしょうが、マジックも得意とされているところで、口上のところどころにマジックのネタが出てきました。口上といえば、江戸時代から続く伝統的な口上の節も風雅に感じました。独楽が扇子の上を優雅に渡っていったり、竿の上で廻りながら風車の態を見せたり、曲げものをジャンプしてくぐったり、綱渡りをしたりと、数々の妙技をたんのうしました。最後はムーラさんの綱渡り。お客さんが綱を引っ張り、その上でムーラさんが綱渡りをしながらジャグリングをするというパフォーマンスです。そこにいた人みんながひとつのものを作り上げたという達成感が空間に満ちたときでもありました。
 この余韻の中、会長のコーナーで荒木会長が紹介されたのが、これも山田秀樹さんの作成されたギャンブルアタッシュです。プリあらのホームページ、マジックグッズのコーナー(http://www.w0o0w.com/prialamagic/magicgoods.html)に掲載されているのですが、何故か値段がついていないという幻のマジックグッズです。
 機能が一杯で、美しくて、しかも軽いこのアタッシュ。これにマジックグッズを詰めてあちこちでマジックができるとカッコイイですね。そのスタイリッシュさを客席とともに楽しみながら演じられました。
 今回の素晴らしいパフォーマンスの数々に接してふと思ったのですが、ライブも人生も一度きりなのですね。そのどちらにも様々なリスクがあるわけですが、超魔人タジマーさんのように、予測できるリスクには十分な備えをすること、その一方で、ムーラさんと三増紋右衛門さんのように、技を鍛えたとしてもどうしても残るリスクは潔く引き受けること。 そして、いずれにしてもしっかり前を向いて、自分自身を表現すること。 それはとても素敵なことです。 マジックのある人生は楽しい♪

9月16日(水)
川崎雅司
例会の会場がある「梅が丘駅」で下車し会場へ向かう途中、草むらからの虫の音とちょっと冷たい空気が秋の気配の訪れを実感できる季節になりました。

 今日のプリあら例会は、マジック会でありながら、大道芸がメインです。テーマは『ザッツ・エンタテーメント』(これこそがエンタテーメントだ!)ということで、大道芸で幅広く活躍されている「ファニーボーンズ」さんの登場です。
 私はいつものように19:00に会場につき、受付を済ませ、日記を書くのに適した場所を確保しようと会場をみると、なんと、いつものステージがなく、しかも、座席の前2列は、ビニールシートで床に座る会場になっていました。準備中かと思っていると、今日は、その状態だと聞きました。いつもと雰囲気が違う。

 トップバッターは、会員マジックのむっしゅ佐久間さんです。マジック暦も長く、マジックシアター六本木でも活躍中していました。本業はヘアーサロンの店長です。今回のマジックは、自作してきた『カップ&ボール』。通常の金属のコップではなく、紙コップ1個を使ってのカップ&ボールでした。
 1つのボールが消えたり現れたり、最後、ボールがみかんに変わり、しかも3個もでてくるという見事なルーティンでした。作り方と演技は次号の「プリあらMagic Magazine第7号」に掲載される予定ですので、是非ご覧ください。
 今日は若い会員マジックがもう一人。『ワールド・ティーンズ・コンテスト2009』で優勝し、7月にマジック・キャッスルに日本人史上最年少でゲスト出演した 原 大樹(はら ひろき)さん。日本での期待も大きく、大手テレビ局が取材に来ていました。
 披露したマジックは本人のホームページでご覧いただけるので割愛しますが、キャッスルで演じたマジックを贅沢にも間近で見せてもらい、「満足」という言葉しかでてきません。
 彼は、西洋文化のトランプと日本古来のマジックである手妻を融合させ、BGMも三味線を主旋律にポップ調の音楽で、ステージマジックを演じていきます。彼のマジックのルーティンに対する身体の動きがまるで歌舞伎のようで、指先まで気を配った演技は、実に綺麗です。
 今後、一流のプロマジシャンへと駆け上がっていく原 大樹さんを応援し、偉大なるマジシャンとなって行く過程をプリあらでまた見せていただきたいと思います。
 魔神タジマーさんのコーナでは、なにも描かれていないスケッチブックに傘が色付いて描かれ、最後に本物の傘がでてくるルーティンマジックでしたが、原大樹さんのマジックの延長線上のマジックとして表現され、楽ませていただきました。流石、専属マジシャンです。
 ビジターマジシャンのコーナでは、ウィザード・インの柳田昌宏さんのカードによるメンタルマジック、金森駿さんのコインマジック、石井裕さんのカード当てマジック、ケン正木さんのお札のマジック、それぞれ独特で、すばらしいマジックを見せていただきました。

 いよいよメインの「ファニーボーンズ」さんの登場です。
 いつもであれば、会場が真っ暗になり、スポットライトでメインゲストがパフォーマンスを演じますが、今回は大道芸とあって、会場全体を明るくしてから始まります。2人の男性が同じ赤色の使い古した旅行かばんを持ってでてきました。
 2人とも小柄で、日本人のけーぼー(K-Bow)は、漫画サザエさんのカツオ君を大人にしたような感じで、英国人のクリス(Chirs)は、映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックスのような青年です。
 私は、ファニーボーンズを初めてみるのですが、大道芸と聞いて、ジャグリング程度かと思っていました。ところが、持ってきた古びた旅行かばんからは、どこにでもありがちな、ボールなどが出てくるだけですが、難易度の高いジャグリングをボール、クラブ、帽子と多種に渡り行い、パントマイムやマジックも盛り込んだ多種多芸で、渋谷などの路上でみるもとのは桁違いのパフォーマンスでした。
 この2人のパフォーマンスは、K-Bowとクリスの技量が高いだけでなく、それぞれの長けている技を最大限に生かし、調和と協調により何倍にも面白く可笑しくしてくれます。たとえば、K-Bowさんが膨らませたマジックバルーンを呑み込むマジックの際、クリスの華麗なるボイスパーカッションによりBGMを演じ、マジックバルーンを呑み込むマジックだけでも不思議であるのに、BGMと効果音を呑み込むスピードにあわせ、より効果的にしかも面白い作品を作り上げていました。
 芸術品といっても過言ではないでしょう。演技中は、常に見ている観客の反応を肌で感じ観客の反応に応じて、演じるスピードや観客の見ているところを常に気を配り、最高に面白くしてくれました。

 普段路上で360度観客に囲まれて演技を行っている2人であるので、身体の前面、背面がどのようになっているのかもすべて分かっているかのように、背中を見せているときでも心の奥から笑わせてくれます。
 いろいろな芸を見せてくれましたが、一番のコンビネーション芸は、「ファニーボーンズ」十八番の巨大パペット『TOKYOゾンビーズ』に扮しての演技です。巨大といっても、1.5m~3mに自在に身長が変化します。
 顔は、ゴム製の白い面で、映画「千と千尋」で出てきたカオナシに似て、声は擬音笛を使ったアヒル声で行うものです。この発想にも驚ろかされました。なぜならば、大道芸人は、自分の顔の表現も一つのパフォーマンスの道具であるはずなのに、本人たちの顔は、観客には見えないわけですから、擬音笛と身長の変化とゴム製の面を引っ張るだけで、すべてを表現し、心底からの笑いを生み、観客の笑いが止まらない状況を作りだしたのでした。
 これが本当にエンタテーメントだと感じました。こんなすばらしい大道芸を是非また、プリあらに呼んでいただきたいと思います。
 最後は、会長のコーナです。なんと、プリあらグッズ担当の佐藤美保さんがディーラーとして登場し度肝をぬかれました。「名刺プリンター」というプリあらグッズの実演を皆さんの前で演じてくれました。会員から「名刺プリンター」の演じ方の質問があったためですが、荒木会長から突然「美保ちゃん、はい、実演して」という鶴の一声で、演じる羽目になったのでした。
 佐藤さんは、実に落ち着いて、手も震えず堂々と白紙の名刺が印刷されたときの笑顔は最高でした。マジックをするときには笑顔であることを学ばせていただきました。佐藤さんには、いずれ会員マジックとして出演を期待したいと思います。

 会長のマジックは、100均で売っているジャンボカードを使ったサンドイッチカードマジックです。観客が心に思ったカードがジョーカーに挟まれてでてくるマジックでしたが、マジックの不思議さと、100均ショップでよく見る商品で、手軽にしかも見易いカードによるマジックは、不思議さを増幅しているように感じました。
 私は毎月1回、荒木塾のシニアクラスに通っていますが、偉大な人というのは会長のような人のことなんだと、つくづく思います。私の47年の人生のなかで、初めて出会えた偉大で、聡明で、どう表現してもうまく言い表すことができない人物です。
 そのような人物からマジックを教えていただける場があるのが不思議なぐらい。大げさに言わせてもらえば生きていてよかったと思います。例会で会長のマジックを沢山見て、極意を学んで行きたいと改めて思いました。
 今回の大道芸を例会として扱ってくれたプリあらは、さまざまな分野で会員を楽しませてくれる素敵なマジッククラブ、これからも楽しみです。

9月12日(土)
星 哲夫
3ヶ所の集合場所からの合流が済み、iStudio大洋村バスツアー発車オーライです。今回は梨狩りとぶどう狩りの両方が出来るという大変贅沢なものになりました。
 iStudioバスツアーの日記は、ここをクリックして「グルグルメ」のサイトでお読み下さい。
9月8日(火)
熊倉 一嘉
 早いもので「プリあら」に入会してあっという間に3年が過ぎました。(自称)パクリエイター、もほう使いの『ミスター・クマリック』です。
 私は幼い頃、『バッタ』と言うあだ名で呼ばれていた事がありました。それは、ただ、顔がバッタに似ていたと言うだけの事で、最近では、ネットで実演動画を発信しているため、クリックとマジックと本名の掛け合わせで、いつの頃からか、クマリックと呼ばれるようになりました。
 さて、今夜の例会は私の志向路線であるエキサイティングな笑タイムが炸裂した一夜と化しました。
 佐々木さん、今回は『キョンシー・すずき』こと鈴木 清さん。この名前は荒木会長に命名頂いてとても気に入っているとの事。もの静かな雰囲気で登場し、どこかひょうきんなイメージはまさにキョンシー!
 浮き輪のような風船銃を発砲した瞬間、飛び出した紙テープがステージの上にある配管に絡み、埃がふわーっと落ちてきた事に気を取られていると、着けていた銀色の短いネクタイが黒の水玉模様のネクタイに変化していた。
 まさに自然界の埃をもスモーク代わりに操るミス・ディレクション、さすがキョンシーマジック!
 さらに、お客様にサインしてもらった赤いシルクのハンカチが、いつの間にかラップに包まった食パンの中から登場!・・・彼をマジックの世界に誘い込んだ私としては、まさに度肝を抜かれた一瞬でした。
 プリあらオークション祭り、マジックアワーズ2009の特別例会のインフォメーションに続いて『魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナー』。
 ケン正木さん、ハマック柳田さん、ウィザードインの柳田昌広さん、緒川集人さん、小林恵子さん、ジェラミンペイさん、金森駿さんと今夜も豪華メンバーが勢ぞろい!
 ケン正木さんは、新作のお札マジックを披露。
 柳田昌広さんは、スプーンや10円玉の金属ねじれ現象を披露。
 ハマック柳田さんは、なんと1リットルのペットボトルのコーラを350ミリの缶コーラに変化させてしまった!
 シンガポールマジシャンのジェラミンさんはピンクと水色の綺麗なストライプのロープマジック、不思議さに唖然!?
 続いて、緒川集人さんの華麗なコインマジック、そのスピード感たるや、まさに「コイン矢の如し?」。
 最後は、マジックキャッスルのメンバーとなられた魔人タジマーさん、3色の綺麗な袋が被せられた3個のグラスの中から選ばれたカードを出現!
 盛り沢山の今夜の例会、メインゲスト『姫と野獣』のステージ開幕。
 まずは、キャラメルマシーンから。SADAさんが風船からワインを出現させるとおだじさんが素早く、口からカードを出現?
 ギミック式ならではの超スピードでの真っ直ぐなカード一列の取り出しは、さすが笑いのつぼを押さえているなぁと感銘!数々の演目にアイディアが盛り込まれ、日々クリエイティブに精進されているお二人のテンポは、抜群!!
 キャラメルマシーンに続き、「こんばん歯!」の元気の良い挨拶と共にいよいよ姫の登場!
 天然素材満載の姫のオープニングは『怪人にわとり女』・・・私は映像でしか拝見した事がなかったため、その膨らんだ手袋が実際にはこんなに大きいんだなぁと、変なところに感動!また、アタッシュケース一杯に予備の手袋を持ち歩いている心意気に感服!?
 その姫に牙を剥く野獣が再び登場。バラエティ豊かなスプーンマジックで応戦、やはりスプーンは曲げたり伸ばしたりするためではなく、プリンを食べる事で正しいスプーンの使い方を教えてくれているんだなぁと、また変なところで感動?
 巴姫はサービス精神豊富な?お色気マジック!シルクハンカチを胸元に収め、そして取り出したハンカチに結ばれたブラをそのまま客席に!
 おだじさんがお菓子の豆粒をぽいっと口に入れたかと思うと鼻の穴から出現!更にその豆はなんと!巴姫の鼻の穴へとテレポテーション!
 この後、オダジと巴姫の鼻の穴から散弾銃のように豆が客席を狙撃連射! 次に箱から溢れ出した沢山のキャラメルの出現!・・・なるほどこれがキャラメルマシーンか! そのキャラメルを客席に大サービス!
 ふと、足元を見ると3色のカラーボールが客席のイスの下には配備されていた。オダジと巴姫が頭の上に青と赤の籠を着けて登場!キャラメル組み対巴組みの大運動会に観客が加わり、玉入れを行うが、それぞれの籠に入ったボールの数をSADAさんが予言し、ピタリと的中!
 抱腹絶倒!てんやわんやにエキサイトした今夜のメインステージ!間の取り方も抜群で『姫と野獣』のコラボによるお笑いマジックパワーは、ユニット活動を推奨したくなるほど面白かった!
 このショーをみていて、「人を楽しませたい!という気持ちが強いほど優れたマジシャンに成長できる」と、荒木塾で会長が講義して下さった事が脳裏に浮かんだ。
 そしてラストは、会長マジックのコーナー。今日は、ポーカーによる『運命のカード』と言う、トリックカードを使わない味わい深い見事な『ラストカード』を演じられ た。
 荒木会長が以前お話しされた、演出力が大切である事、セルフワーキングによるカードマジックが、実は演出次第で凄いパワー を発揮するんだなと考えさせられた。
 私は荒木塾の生徒ですが、その荒木塾で『舞台に登場してから退場するまでの全てがそのマジシャンの演技でなければならない』『つまらないマジックなんてないよ!全てのマジックに魅力のかけらが入っている!』などマジックを演じるための大切なお話を講義頂いて来たが、どんな場合も『根底に、お客様を楽しませたい!』という心が息づいていなければならない、という事なのだろう。
 陰で支えて下さるスタッフの皆様、調理場(ステージ)の残骸?のお掃除を含め、大変にご苦労様です!とても楽しかったです。(深謝!)
Date
Diary
8月29日(土)
村岡正仁
 例会開始前、会場はいつもどおり、賑わうプリあらグッズコーナー。 そして向かいは別のスペースがあり、入っていく女性が美しい浴衣姿に変身して出てくるではありませんか! これはいったい・・・? そうです。 今日は年に一度の浴衣デー、さらに浴衣コンテストがあり、着付けの先生も駆けつけてくれました。これなら自分で着れない人も安心です。
 さて、例会最初の会員マジックは秋山直子さんと、りこちゃん親子によるダンス&マジックショー!! 素晴らしい衣装で、さっそうと登場し軽やかにダンシング、そしてマジック!! ラスベガスから出張してきたのかと思わせる本格パフォーマンスに拍手喝采!! ケン正木さんも大絶賛、いやあ、将来が楽しみです。
 続いて、浴衣コンテスト開催。老若男女多数の参加者がアピールしていきます。いやあ、みんな、綺麗だし、かわいいし。みんな、恥ずかしそうで、この、素人っぽさがいいんですよね!誰に投票するか頭が痛い。ドキドキの審査結果はどうなるでしょう。
超魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーでは、ケン正木さんが驚きのエンディングが用意されたシルクマジックを披露。10月のプリあら例会のケンさんの親子共演もますます期待が膨らみます。 続いては、進化し続ける我らの魔人タジマー登場。
 まずは弟子の、わか葉さんが、カード当てを披露。魔人ゆずりの、本当か演出かわからない、困ったリアクションにこちらもハラハラ。だがしかし、見事成功、名前はわか葉でも、マジックはわか葉マークではない!次に、浴衣コンテストにも出場した超魔人、勢いにのって、メンタルマジックを披露。どこまで進化するんだ、超魔人!!
 いよいよメインゲスト「ナポレオン、ボナウエキだあ!」まずはショーをみる前の注意事項を見せるボナさん。だが、しかし、この時点でショーは始まっていた!
 意外なオープニングに観客は抱腹絶倒。今後の展開にワクワクです。ユニークなトークをふんだんに織り交ぜたマジックで観客はドンドン、ボナワールドに引き込まれます。
 華麗に演じる人が多いリングも、ボナさんの手にかかれば、ゆかいなパフォーマンスに早変わり。まさに究極のエンターテイナーです!
 続いてはエンターテイメントなレクチャーショー。ステージでの、きれいな見せ方、動き方を、おもしろおかしく解説してくれました。お客さんが選んだペンの色を当てるマジックも、とてもユニークで不思議。これはすごいものを教えてもらいました。
 レクチャー途中のQ&Aコーナーで「どうして、笑いとマジックを選んだのですか?」という質問に「笑わせるとリラックスして、不思議がしっかり相手に伝えられるでしょ」とのこと。 うーん、なるほど。 しかし、相手をリラックスさせるためには、まず、自分がリラックスできる余裕がないといけないなあ。
 毎朝、カードテクニックの練習をするというボナさん。「できると余裕ができる」と、さらっとブーメランカードを見せてくれました。みんなを楽しませる、お笑いマジックも、実は、毎日のテクニックの練習で培われた心の余裕の成せる技ということか!
 ただのお笑いマジックじゃなかったんだ、なんて奥が深い方なんでしょう。とても勉強になるボナ植木さんのショーでした。
 会長コーナーでは、おまちかねの浴衣コンテスト審査発表!!
 特別賞は個性的なじんべいが似合っていた、超魔人タジマーさん。準優勝は、斉藤恵美さん。
 優勝は!会員マジックでも大活躍の秋山りこちゃん!!!でした。 みなさん、おめでとうございました。 自分が投票した人も受賞してました。よかった、よかった。
 ラストは、会長が『マジックディーラー』として、プリあらグッズを使ったマジックを披露。 コインボックスといい、「インドの除湿機」と名付けられた壺のマジックといい、ストーリーを作るのが本当にうまいなあと感心するばかり。
 おかげでグッズコーナーは例会が終わってからの方が混み合ってました!!
  いやあ、今回は普段見れない女性スタッフの美しい浴衣姿も見れたし、ボナ植木さんも最高におもしろかったし、素晴らしい夏の思い出ができました。ありがとうございました。
8月7日(金)
菊池俊幸
 「プリあら」に入会して一年半になるB会員の菊池俊幸です。どうぞよろしくお願いします。
 私は平日の夕方から夜にかけて家庭教師の仕事をしており、土日と平日の昼間は公民館、市民センター、老人ホーム、養護施設、レストラン、居酒屋などで手品をしています。手品は脳の活性化、指先の活性化に役立っています。
 さて、今日は半年ぶりぐらいで例会に参加できることになりました。5時に代々木で個別指導塾の仕事が終わり、6時には梅ヶ丘駅に到着していました。
 雨が降り出しそうな雲行きだったので早めに梅ヶ丘パークホールに入り「何かお手伝いすることはないですか?」とスタッフのかたに聞いてみました。そこでは、スタッフの人数が意外に少ないので驚きました。しかし舞台もイスもすでにセッティングがすんでいました。
 何か力仕事でも手伝えればなあと思っていたのですが、例会一時間前にはすでにステージが組みあがっているんですねー。毎回運営スタッフの方々には本当に頭が下がります。
 定刻となり、今日も佐々木さん、隅谷さんの息のあった司会で幕が開きます。初めて例会に参加した時は、このオープニングに度肝を抜かれたものでした。室内の電気がいったんすべて消され、二人の司会者の姿がスポットライトに浮かび上がり、、、華やかな音楽とともにマイクを使って語り始める。
 普通のマジックサークルの例会のイメージを根底から覆す、まるっきり「ショー」です。いつ見ても素晴らしいなあと思います。
 最初のコーナーは「会員マジック」のコーナーです。私も去年の12月にウォンドとヌンチャクを使ったブルースリーネタ「もしもブルースリーが手品師だったら、、、」で出たことがあります。今は「その2」を考え中です(笑)
 今日はスペイン風いでたちの桜井直彦さんのマジックです。
 「プリあら」日記なので例会に来られなかった方のためにもどういう進行だったのかを書かねばならないとは思うのですが、演技内容をあまり細かく書いてほしくない演者さんもいるとおもいますので(タネが推測されやすいので当然のことですが)、その点に配慮して感想を中心にして演技についてはごく大まかに書いていきます。とはいっても、マニアの「さが」でつい余計なことまで書いてしまうかもしれません。
 桜井さんは落ち着いた雰囲気で登場。サングラスには弗のマークが入っており余裕が感じられます。小道具一つで会場の雰囲気が和らぎますネ。
 ロープを持って登場し、ロープを振ると突如ピンクのシルクが現れる演技は、出現の仕方がとてもきれいでした。三本リングの演技、これは私にはまったくできないので、ただただ自然に上手にやれていたとしか言いようがないです。スペイン風の音楽に乗せて華麗に決めていました。
 次は、魔人タジマーさんのコーナーです。この日は珍しくビジターマジシャンが一人もいないということで、魔人タジマーさんの独壇場となりました。まずは「会員マジック」を演じた桜井さんの講評から。まとめると、日本語がたどたどしい桜井さんは、おしゃべりマジックをやるよりも黙ってやるステージの方がよいとのことでした(笑)
 講評が終わり、魔人タジマーさんとお弟子さんのわか葉さんのマジックです。今回はどちらかというとわか葉さんが多く演じていたように思いました。仕掛けのない国語辞典を使ったブックテストから、図形のイメージの予言、ウイザードインの柳田さんから伝授されたというメンタルカードマジック、紫のクマとピンクのクマを使った予言マジックなどなど、いずれも不思議でした。
 次は、本日のメインゲストの魔法招会さん。
 代表取締役のカッシーさんは3年前、テレビの「お前ら魔女かよスペシャル」で美人3姉妹の長女役で出ていました。あの番組の中の、幼稚園児が描いた金魚の水槽の絵が本物になるという場面に触発されて、しばらく私も金魚出し、熱帯魚出しに凝ったことがあります。
 でも水槽丸ごとの金魚(8匹いたはず)を全部消していったん絵の中に入れ、それをまた戻すのはどうやっているのかまったくわかりません。2年前、熱海で聞いてみましたが教えてくれませんでした(笑)。
 さて、そんなカッシーさん率いる「マジカルキッズ」が今回のメインゲストです。
 しおりんちゃんは2年ぐらい前まで、よくコンテスト会場で見かけました。円音(まどか)ちゃんは去年、熱海の宴会の時カードあての手品を見せてくれました。
 先ほども述べました通り、道具やネタに関する記述はできるだけ避けたいとは思うのですが、箱に剣をさしておまじないをかけるとハトが2羽出てくるネタは欲しいと思いました。チェアーサスペンションに似たイリュージョンも、とても不思議でした。
 子どもたちなのでスライハンド系のマジックはあまり望めないのは当たり前ですが、それでもリングの演技は上手でした。スケッチブックにマジックで目と口を書くと動くやつ。私も持ってはいるのですが、ポニョでやったのが子供らしいアイデアで素晴らしかったです。
 
 最後は佐々木さんと魔人タジマーさんがナビゲートする「プリンあらモード・マジッククラブ会長コーナー」です。
 「プリあら」会員は全国に約500人いるそうで、この「会長コーナー」では、そんな地方の会員の方からのお便り、メールの紹介から始まります。実はこのコーナーも結構おもしろいので毎回楽しみにしています。
 今回は、数年前まで東京の大学に通っていて今は故郷に帰って小学校の先生をしているというB会員の森田さんからのメールでした。手品が人と人とをつなぐいいコミュニケーションの道具になっているとのことで、荒木会長が毎回言われているとおり、手品はやはり素晴らしいなあと、とても楽しませてもらいました。
 いよいよ会長のマジックです。今回は仕掛けのないカードを使った誰でもできる不思議なマジックだということです。
 5人のお客さんに5枚ずつカードを配っていきます。途中の手順は省きますが、ポーカーの要領で進行します。すると、ありえない状況の中、最後に残ったのがお客さんの選んだカードになっているというものでした。会長が以前書いた本『カードマジック/おとぎ話」に載っているとのことでしたが、今では絶版になってしまったそうです。
 誰にでも出来るマジック? とは思えないほど、会場からはどよめきが起きました。会長のマジックは、いつ見ても神がかっていると思います。マニアながら結果を見ても、まったく想像がつきません。素晴らしいなー。
 例会は9時に終了し、最後に30センチシルク4枚と新製品のバイシクルのファンカードと首剣セットを買って帰りました。やはり「プリあら」グッズはどこで買うよりも安く買えます。
 グッズ担当の佐藤美保さんから、また会員マジックをやってみませんか? と言われたので、近いうちまたやらせてもらうかもしれません。その時は何か新ネタにチャレンジしようと思います。これからも、どうぞよろしくお願いします
7月20日(月)
藤吉成興
 皆さん、こんにちは。プリあらに入会して約8ヶ月となります。 私は、日本催眠心理学会というところで催眠や心理学の研究をしているうちに「心を操る悪魔」「心の魔術師」などとも呼ばれるダレン・ブラウンというイギリスのメンタリストを知り、 マジックに興味を持ち始めました。
 彼は「私のパフォーマンスは、マジック、暗示、心理学、ミスディレクションとショーマンシップで成り立っている」と説明しており、それだったらマジックのことを勉強してみようと、 マジッククラブをインターネットで検索しているうちにプリあらと出会いました。 そして入会。
 会費も安く、何よりも一番楽しそうでしたから。 今回の例会はまさにその証明のひとつであり、また、『情熱』がキーワードでした。
 会員マジックは川口崇さんによるミリオンカード。練習を積まれ、また場慣れもされているのでしょう。 落ち着いてとても鮮やかな演技でした。川口さんのカードマニュピレーションにかける情熱が伝わってきました。シルキー渚さんの講評でもおほめの言葉をいただいていました。
 ビジターマジシャンのコーナーがまたスゴイ!
 はじめに、ぺるさんが登場。 10月2日(金)、3日(土)に開催されるぺるさんのライブ告知。
 このライブは荒木会長がプロデュースされるということ。会長が、マジシャンのソロライブをプロデュースするのは初めてだそうです。私も早速チケットを買いました。
 披露された マジックは紙切りによって2人の人が引いたカードを当てるというもの。 今からライブが楽しみです。ちょっと先ですが、首を長ーくして待っています。
 シルキー渚さんのトークの後、 「プリあら」でもすっかりおなじみとなったキャラメルマシーンのお二人。 会場を海に見立て、カードをエサにして観客を釣り上げるという趣向。 ステージに上がるお客さんの反応がとても面白く、一緒に行った知人ともども大笑いしてしまいました。
  キャラメルマシーンのお二人の作り上げる楽しい雰囲気に、 ステージに上がった4人のお客さんもついつい乗せられてしまう感じで、 それ自体ある意味でマジック(催眠かも?)ですね。 SADAさんのマジックは、4人が選んだカードをすべて当ててしまうというもので、何とも不思議。 楽しくニギヤカなステージでした。
 続いては、ケン正木さん。 地方のTV局でレギュラー番組が始まるとのこと。その番組が放映される地方の方がうらやましいですね。 知り合いがいれば録画してもらいたいくらいです。
 そのケン正木さんは、トークでマジシャンの年金制度という話をされていたのですが、 いつの間にか空の手の中から一万円札が! これは<マジシャンの念金> ? きれいなオチに納得するやらビックリするやら。
 そしてなんと大御所、日本奇術協会会長、渚晴彦さんのクシとハンカチを使ったマジック。 このマジックを最近やっていて、試して見るとおっしゃって始められました。 この若々しさの秘密は、何かを探究しようとする情熱なのでしょうね。
 さらに、会員の山田秀樹さんがマーカテンドー・グッズのひとつ、 シルクハットを使ったパフォーマンスを披露されました。
 これは前回のマーカさんの追悼例会で残ってしまったグッズを、これは素晴らしいものだからと改めて紹介したものだそうで、グッズを語るときの語り口や目の輝きも含め、心の熱さが体感されました。 例会後、ハットは完売したそうです 
 いよいよメインの三瓶米蔵さん。お話しを伺うのを楽しみにしていました。 <ミカメクラフト>の名は、マジックグッズを買い始めると誰でもすぐに目や耳にするのですが、 その製作者ということで、どんな人なのかな? もしかすると、ジェームズ・ボンドの秘密兵器を作っている博士みたいな人なのかな? あるいは昔ながらの職人気質のガンコおやじなのかな? などと、勝手ながらまったく失礼な想像をしていました。
 ステージに立たれた三瓶さんは、16歳のときに作成されたという蝶の形をした作品、コインチューブ、テーブルと 美しさと機能性を兼ね備えたミカメクラフト作品で実演されながら、丁寧に説明されました。 今回参加された人にとって、宝物となるようなお話しで、 また、細部の説明いたっては、その巧みさにおもわずため息がでるような感じです。
 そしてなんと全員にミカメグッズのプレゼント!しかも、とてもわかりやすいレクチャーつきです? これは使えます! 本当にありがとうございました。
 三瓶さんは、作品の細部にわたって、丁寧に朴とつに語られるのですが、 誰もが楽しくマジックを演じられるようにという心づかい、 考え抜かれた機能、さらにより良いものを創造するという情熱と木の肌あいにも似た三瓶さんのぬくもりが感じられ、とても素晴らしい体験でした。
 締めくくりは会長コーナー。 タジマジックさんがよんどころない事情でお休みということで、 キャラメルマシーンのSADAさんが初登板。フレッシュです。
  会長のトークでは、マジシャンの一人一人がライブを行うことにより自分も周りの人も成長し、 マジック界全体を良い方向に持って行けるというお話しをされました。 ビジネスにも通じるところのある深い話で、また、心の熱をかき立てるようでもありました。
 その荒木会長のマジックはファラオの宝を掘り当てるというもので、 私が持参したカードを使って行われました(ちなみに、プリあら入会以来、レギュラーデック1つはいつも持ち歩いています)。
 初めてプリあらのステージに上がったのですが、 荒木会長のマジックを間近に見られてとても幸運でした。 マジックに参加したのは、キャラメルマシーンのSADAさんと私を含めた2人の観客という3人でしたが、 その3人とともに、それを見ているお客さん全員を楽しませるというきめ細かな心配りが 肌で感じられました。
  また、マジックのプロットも、カードの数字が掘りすすむメートル数を示すという、 誰にとってもわかりやすいもので、結果もとても不思議なものでした。 単なるトリックではなく、マジックという作品を創るということなのですね。 作品に対する愛情や創造への情熱が仕上げの決め手なのかも知れません。
 プリあらの例会に参加するたびに、驚きや笑いとともに皆さんのマジックに対する愛情や情熱が ヒシヒシと伝わってきます。そして帰りにはすっかりくつろぐことが出来るという、精神安定剤のような作用も。
  参加される皆さんのひとりひとりの心を揺り動かし、熱をわきたたせる例会。 ステージを陰で支えているスタッフの皆さんにも心の底から感謝申し上げます。 ありがとうございます。
 これからも、何があってもあそこにいけば安心して楽しめるという心のオアシスでありますように。
7月12日(日)
関口伸光
  マーカさんは闘病中も、度々日記をネット上に公開されていました。 そして・・・最後の日記となる2009年5月15日の日記には、こう記されていました。
『もう一度ステージに立ちたい!』
 この一行にどれだけの思いが込められているか・・・。マーカさんは最後の最後まで、癌と闘っていました。 絶対に克服して、もう一度ステージに立つのだと・・・。
 今日は「マーカテンドーさんの追悼例会」、ブラボー中谷さんと奥様のはるちゃんが司会進行役でした。
 ブラボーさんと言えば「マーカテンドーさんがいなかったら、自分の存在はありえない」 とまで、おっしゃっているほど、マーカさんとの繋がりはとても深いものがあります。 ブラボーさんは「なんとかしてマーカさんに復活してもらい、もう一度ステージに立たせてあげたい・・・・」、そういう強い思いで『マーカテンドーを復活させる会』を立ち上げ、多くの方々に支援を呼びかけられていました。
 冒頭の挨拶でも「本来ならば悲しいし、しんみりと行きたいところですが、明るく楽しい事が大好きだったマーカさんのために、今日のこの日は思いっきり皆で楽しむ事にしましょう!」と・・・。 そうですね! マーカさんもきっと会場に来ていて、いっしょに楽しんでいってくれることでしょうからね・・
 いよいよディーラーショーの幕が開きました。 客席には、プロマジシャンの都々さん、あさおかるいさん、幸条さおりさん、小林恵子さんなど、たくさんのマジシャンのお顔がありました。ブラボーさんの軽快な秋田弁でのトーク とともに、ディーラーマジシャンの方々が紹介されます。
 藤本明義さん、さとるさん、山田秀樹さん、タジマジックさん&わか葉さん、渋谷慶太さん、そして、ケン正木さんによって、次から次へと、テンドープロダクツを使った楽しいショーが始まりました。マーカさんのショップの品物はどれも良いものばかりですが、それに加えて、ディーラーをやられるマジシャンの方々の見せ方がどれも素晴らしくて、品物の魅力がより一層引き立っていきます。
 ケン正木さんは、マーカさんとの思い出をこう語っていました。 「10年ほど前、筑波によく仕事があり、屋台村、健康ランド等に営業に行くと、マーカさんがよく奥さんと二人で見に来てくれた。それも1回だけじゃなく何度も・・・。自分でお金を払って、普通にお客さんとして見に来てくれていた。マーカさんが突然客席にいるので度々ビックリしたと同時にとても嬉しかった」と・・。
 ディーラー形式による、グッズ紹介の半ばで、奥様のアズサさんがご紹介されました。奥様は、昨日四十九日の法要を終えられたあとだったこともあり、お話の途中、何度も声を詰まらせる場面がありました。
 が、そんな時、息子のさとるくんが、無邪気に笑顔でアズサさんにまとわりついてきます。静寂があっという間に笑いにかわりました。もしかして、マーカさんがそうさせているかのかもしれませんね。マーカさんは残念ながら先立ってしまいましたが、何にもかえられない「さとるくん」という宝ものを残してくれたのですね。 さとるくんは、シガレットフラワーというマジックも披露してくれました。
 ブラボーさんは、アズサさんより、マーカさんが愛用していたマジック用の衣装を譲り受けたようです。言葉をつまらせながら『さとるくんが大きくなって、マーカテンドージュニアとなって、その雄姿を見せてくれる日まで大切にとっておきます。その日が来るのが楽しみで仕方ありません。』との言葉に涙が溢れてきました。
 最後に、荒木会長制作のマーカさんとの思い出をまとめた映像がプロジェクターのスクリーンに映し出されました。美しい映像と素晴らしいBGMにのせて、マーカさんの数々のシーンが流れていきます。例会でのショット、クリスマスパーティーでのショット、アフターでのショット等・・・。
 どのショットを見てもマーカさんは笑顔で素敵でした。そして、昨年11月のプリンさんのチャリティーイベントでの素晴らしい映像が流れると、会場から大きな拍手が起こりました!
 その瞬間、いまこの会場にマーカさんがいる錯覚に落ちいりました。そして、このプリンさんのチャリティーイベントでの演技がマーカさんにとっての最後の舞台になってしまったのですね。
 一昨年のCBファミリー・クリスマスパーティのメインゲストとしての映像も流れました。スラっと長身のマーカさんが颯爽と登場するだけで、会場はキリっとした雰囲気になります。
 12月のパーティー前の例会でおっしゃった言葉、はっきりと覚えています。『皆さんに楽しんで頂けるよう、精一杯がんばります!』 そうなんです。いつでもマーカさんは精一杯みんなを楽しませてくれていたのですよね?・・。  
 映像は荒木会長自らが、編集されたとの事で、映像・音楽ともにとても素晴らしい内容で、マーカさんの輝かしい活躍がよみがえってきました。とても感動しました。きっと天国のマーカさんが一番、喜んでいると思います。
 10分間の映像のあと、ブラボーさんがしばらく客席から立ち上がれず、みんなに助けられてようやくステージに上がったのですが、棒立ちになってしまって司会もできない状態になってしまいました。会長のフォローで客席へと戻るブラボーさんの顔は、涙でクシャクシャになっていました。
 とにかく素晴らしい映像と会長のスピーチでした。映像や荒木会長のお話を聞きながら、感動して涙が溢れてきました。
 荒木会長の言葉の中から本当にマーカさんとの深く暖かい友情を感じました。これだけマーカさんの魅力を最大限に引き出し、すべての人に感動を与えられるのは、荒木会長にしかできない事なのだと思いました。荒木会長、感動をありがとうございました。
 私が「プリあら」に入会したばかりの頃、おどおどと1人例会に行くと、まるで友人に声をかけるかのように、マーカテンドーさんが話しかけてきてくれました。『最近見ないけどどうしたの?』とか、『こないだはひどい風邪ひいちゃったみたいだけど大丈夫?』とか・・・・。
 一般人の私に、フレンドリーに優しく笑顔で声をかけてくれたとき、とても言葉では言い表せないほど嬉しかったのをはっきりと覚えています。

 マーカさんがこの世にいないなんて信じられません。今日もこの会場(梅が丘パークホール)に来ると、マーカさんが笑顔で颯爽と現れる光景が眼に浮かぶのです。 それほど、ここプリあらとマーカさんとは深く繋がっていたように思います。

  マーカテンドーという偉大で誰からも愛されるマジシャンがいた事は、多くのファンの記憶の中に、そして、マジックの歴史に深く刻まれ、永遠に残る事でしょう! マーカテンドーさん、今まで本当にありがとうございました。 そしてお疲れ様でした。 これからも天国からいつもの笑顔で私たちを見守っていて下さいね!
7月10日(金)
むっしゅ佐久間(補足:松崎 忠)
 プリンあらモード・マジッククラブのラウンドテーブルに行ってまいりました。 プロマジシャン、プリあら会員が荒木一郎会長の豪邸内にあるiStudioに集まり、ラウンドテーブルを囲んで、テーマにそってマジックを披露します。その演技、内容を検討し、スキルアップを図るという崇高な格調高いミーティングです!!
 ほとんど毎回参加していますが一流プロの意見が聞けて大変有意義であります。フィズム参加マジシャン古川さんが司会進行を勤められます。
 今回のテーマは「お札、ロープ、お菓子、プリあらグッズなど身近なものを使って演じるマジック」でした。篠原さんの挨拶で始まったラウンドテーブル。古川さんが和文タイプ用紙を使ったマジックをやって、貴重な紙を皆さんにプレゼントしてくれました。このマジックは私にとっても懐かしいマジックで、最初の頃、良くお札に変えて楽しんでいました。いまだに和文タイプの用紙が売っていたことに驚きを覚えました。紙を頂いたので久しぶりにやってみようと思います。古川さんは最後にもグリコのアーモンドキャラメルを使った数理マジックをやり、解説してくれました。こちらもとても不思議でした。
 2番バッターはむっしゅ!! ロープの結び目の瞬間移動、増加、消失、出現、滑り移動、 そしてリング&ロープ!! ここで長老の松野さんが「あ???!!」と一言。全く同じ手順の出し物を披露する予定だったらしい(爆)偶然!! (こっちが先でよかった!!)(笑)会長にロープの端が跳ね上がるのが気になるとのご指摘を受けました。改良の余地があることを痛感しました。
 川崎さんは荒木塾のシニアクラスに通っているそうです。サンドイッチカードを見事に決めてくれました。会長から適切なアドバイスをもらいすぐさま改案をやって見せたのは流石でした。また、会長は俺だったらこんな感じでと逆サンドイッチカードをさらりと演じられ、サンドイッチカードは今後、「新しいコンセプト」がほしいねとのご意見あり。 
 隣の辻さんは会長のマジックをリフルシャッフルを自分でやる手順にして見せてくれました。これはやはりお客様にやらせたほうがインパクトが強いと言う皆さんの意見がでました。こうして遠慮なく意見を言い合えるのがこの回の素敵なところです。
 小澤さんはユニークで楽しいマジックをされました。目の前に両手の人差し指の先端同士をつけて目に近付けていくと、ウインナーのような物体が見える現象を利用したもので、これは1987年アメリカのマジック雑誌「Genii」に掲載されていたそうです。指先を離すとウインナーが宙に浮いた感じになるので、この状態でウインナーを出したようにするともっと効果的になりますね。
 タジマジックさんはワンウェイカードを使ったメンタルマジック!!流石にメンタルはオーソリティーだと感心いたしました。
 わか葉さんは、前回、古川さんがおやりになったガムのマジックを女性らしいグッズにしてご紹介。もう一つ、カードマジックで皆さんをビックリさせてくれました。
 鈴木さんは「最後まで残ったカードがお客様の選んだカード」という素晴らしいカードマジックを見せてくれました。この日最大の拍手と賛辞を独り占めにしてしまいました。ここでサプライズ!! 鈴木さんのカミングアウト!!なんとこの日が80歳の誕生日だそうです。いつも高い目標を持っていて 次は米寿までマジックをやる目標を立てているそうです。私達も見習って頑張りたいものです。
 初参加の千明さんは今回は見学のみでした。次回に期待しましょう。
 松崎さんは、マーカテンドーさんの追悼例会に来られるブラボー中谷さんへのお土産用に作ったセルフワーキングの「マーカ不思議カード(ブラボーバージョン)」と1枚の白い紙がお札に変わってしまう手作り「夢の現金封筒」をやられました。お得意の手作りカードでアレンジメントのきいたマジックを見事に決めてくれました。
 最後は、鈴木さんの誕生日を知った、プリあらスタッフがすばやく用意されたバースディケーキでお祝いしました。30分で手作りケーキが出来てしまうプリあらスタッフは凄い!!
 会のあと シアターバージョンのコインアッセンブリーを荒木会長に見てもらい細かい手直しをしてもらいました!!
(長々とやりすぎてケーキ食べ損なったのがとても残念な夜でした)
 次回も素晴らしい会になるでしょう。初めての方も気楽に参加しましょう!!
6月20日(土)
藤吉成興
 5月の小玉すいか狩りですっかり味をしめた私は、連続して2回目のiStudio大洋村バスツアー参加となります。今回は≪メロン狩り≫! メロン食べ放題という企画が他にあろうはずもなく、たいへん多くの方がキャンセル待ちとなってしまったというツアーについて、 できる限りお伝えできたらと思い、筆をとります。
 (この日は,iStudioバスツアーの日です。
 ハマック柳田さんや、藤本明義さんも参加しての楽しいメロン狩り日記の続きは、下記をクリックしていただければ、「グルグルメ」のサイトに飛んで読むことが出来ます)

 →大洋村バスツアー日記へ

6月18日(木) 
樋口哲弥
 3か月ぶりに参加することができた樋口です。今日の例会のテーマは「マジックにおけるプロットを学ぼう」ということで、プロットって何だろうという思いでワクワクして来ました。
 暗い会場に音楽が流れピンスポットの輪に司会の佐々木さんと隅谷さんが照らし出され、プリあら例会が始りました。
 会員マジックはプロ・マジシャン志望の中宿雄典さんです。明るい曲にのって白いシルクを鮮やかに振りその中から白いキャンドルが出現、CDのカラーチェンジ、4つ玉と堂々としたパフォーマンスでした。
 あと数年したらプリあら出身のマジシャンが続々とデビューするかもしれませんね。
 続いては、最近テレビ、ラジオ出演の多い魔人タジマーさんのコーナー。今日はビジター・マジシャンが一人も来なかったということで、たっぷり20分間のワンマン・ショーです。メンタル・マジックをタジマムさんの独特な雰囲気で進行。笑いと驚きの連続でした。
 いよいよ、長谷和幸さんの登場です。長谷さんはマジックをするにあたりプロットを大事にしているということで、みんなも知っている簡単なマジックを例に、プロットを加えるとどうなるかを解説を加えながら見せて頂きました。
 まずは、プロットの説明から。ヌード写真のスタイリストの仕事を例にあげ、?アクセサリーを変えたりヘアースタイルを変える方法と、?整形手術をしてしまう方法の二つの方法があると。マジックでは?のアクセサリーやヘアースタイルを変えるのに相当するのが、セリフをつけてみること。?の整形手術をするのに相当するのが、手順を変えてみることだと説明していただき、それぞれの方法でいくつかのマジックを実際にやっていただきました。
 三つ折りにした千円札にクリップを二つ付けたまま千円札の両端を引っ張るとクリップがつながってしまうというマジック。これにセリフを付けるとすごく深みのあるマジックに変身しました。目から鱗が落ちる思いでした。
 大きなカギにリングがはまってしまうというマジック。これを南京錠とその南京錠には絶対合わない大きなカギとハンカチを使って、南京錠にカギを通すというマジックに変えてやっていただきました。(これは、プリあらグッズで650円で販売してるそう!)
 ラストは二つの方法を加えたマジック。
 長谷さんが見た夢を書いた手帳から三人が一つずつ言葉を選んで覚えます。何を選んだかわからないはずの長谷さんが三人それぞれの選んだ言葉からイメージしたストーリーを語ります。なぜわかったかと言うと「それぞれの心の中に入って見てきた」と言い、長谷さんが靴を脱いで逆さにすると、その証拠に砂がザーと出てきたときは驚きました?!
「あのマジックがセリフを考えて付けると、こんな面白くなるの?!」っていう感じで、とてもタメになったし、たのしかったです。
 会長のコーナーは久しぶりのクロースアップマジック。4枚のエースがデックの中から一瞬で出てきました。いろんなバリエーションで4枚のエースを出して見せてくれた後、観客のサインしたカードが4枚のエースの中から出てきたと思ったら4枚ともサインしたカードになって次の瞬間絵札になってしまいました。もうビックリです。そしてそして、デックを手の中でひっくり返したと思ったら十文字にデックがテープで封印されてしまいました。「え?っ」て叫びそうでした。叫んでたかも。。。会長のマジックはいつ見ても新鮮で楽しいです!
 プリあら会に入会して9年になりますが、いつも新鮮で楽しく明るい雰囲気に満ちていて、参加できないとものすごく損した気分になります。
 帰る間際、会長から「テクニカルなメンタルマジック講座」にサインだけではなく、添え書きも書いてもらい、帰り道うれしい気持ちでいっぱいでした。また、久しぶりに仲間としゃべれて楽しかったです。
6月5日(金)
川崎雅司
 6月最初の例会の日、あいにくの雨となってしまいました。でも会場はいつも満員御礼。今日のメインゲストは、日本で代表するマジッククリエータである藤原邦恭さんです。どのような創作マジックを見せてくれるか、楽しみでした。
 例会は、まず、会員マジックから始まりました。今日は、中村ひでのりさんのサロンマジックです。
 私はこれまで中村さんのマジックを見る機会がなかったのですが、司会者の話や会場の雰囲気が、なにか予期せぬハプニングを期待している空気が漂っていました。ハプニングを期待するマジックは初めてでした。
 リズミカルなBGMに合わせ、マジシャン登場です。今日のテーマは、色とスティックのようで、黒い服がベースの真っ白なジャケット姿で、カラフルなシルクのハンカチのとハンカチと同色のスティックへの変化で、会場を魅了していました。ステージから落ちるという期待どおりのハプニングがありましたが、もちろん、計算された演技ではありません。それが会場の観客にエンタテーメントを与えてくれました。講評者のケン正木さんは、それが中村さんの味だと、高評価でした。
 ビジターマジシャンは、本日は4組来られていました。ケン正木さん、藤本明義さん、キャラメルマシーンさん、SACHIさん。
 ケン正木さんは、「今日練習を兼ねてプリあらで披露します」と、新しいマジックを見せてくれました。いつものように懐メロの曲に合わせ歌いながらのカラオケマジックですが、今回は語呂合わせだけでなく、カードマニピュレーションもありの高等レベルのマジックで、楽しかったです。
 藤本明義さんは、ロープマジックを見せてくれました。1本のロープをナイフで切ったり繋がったりの定番のマジックですが、やはり藤本流でこなしBGM と演技のシンクロがとても素晴しく、社交ダンスのように綺麗でした。
 キャラメルマシーンさんの登場で、会場の雰囲気が一気に変わります。今日も元気100倍な小田島さん。
 SADAさんがおもちゃの鳩をどんどん出現させ、ステージに上がった観客を鳥だらけにさせてしまい、会場は笑いの渦に取り囲まれました。
 最後は、タジマジックさんのマジックです。今日は、度胸の据わっているお弟子さんのわか葉さんのマジックです。メンタルマジックにはまっているようで、予言のカードマジックです。タジマジックさんは、わか葉さんのマジックの手順をサポートしているのか邪魔しているのかが分からない状態。キャラメルマシーンの座を狙っているのかも知れません。
 バッハのチェンバロ曲が流れ、メインゲストの藤原邦恭さんの登場です。曲のイメージどおりの紳士で、穏やかな語り口調でマジックが始まりました。私は藤原さんのマジックははじめてです。どのようなマジックが飛び出してくるのかと期待していました。
 千円札が増えたり、万札に変わったり、ナイフがフォークに、フォークがスプーンにと鮮やかに繰り広げられています。もちろん、すべて藤原さんのオリジナル創作マジックです。
 藤原さんは、身近にある普通の素材を使って、マジックを創作することを常に意識しているようです。見せていただいたマジックの殆どは、封筒や画用紙があれば作れそうなものばかりでした。
 例えば、1枚の紙の表と裏にグーの手とパーの手の部分のみが描かれたイラストを「むすんでひらいて」の童謡に合わせて見せ、最後の「その手を上に」の部分で、紙を広げると、腕を伸ばした絵が描かれています。
 非常にシンプルで不思議なマジックですが、描かれたイラストの手は、幼い子供の手の大きさで、非常に可愛く、なぜかホッとしてしまいます。このようなシンプルなマジックを原点に、想像をはるかに超えるマジックを創作されていく
のだと思いました。
 また、マジックの創作は、タネを考えるだけでなく、道具の大きさ、色使い、扱い易さなどをさまざまな面から考え、マジシャンの立場も十二分に理解されている藤原さんだからこそ、独自の工夫がそこにあるような気がしました。
 マジシャンとしての藤原さんは、見ている観客との間の取り方、道具の見せ方、タイミングなど完璧で、私はしばしば、日記を書く使命を忘れ没頭していました。良いマジックを沢山みせていただき、ありがとうございます。また、是非プリあらで新作マジックを披露していただきたいです。
 会長のマジックコーナーでは、予言のマジックです。
 会長のコーナーは、会長とタジマーさんとの漫談コーナーとも言えます。2人の息の合った会話もマジックなのです。
 マジックは、予言を入れているという封筒がテーブルに置かれています。ステージに上がった観客とタジマーさんに、52枚がすべて違ったカードであることを確認してからシャッフルし、表向きにカードを置いていき自由に止めさせます。
 予言の封筒をタジマーさんが開けると、中には52枚のカードの絵が描かれた封筒サイズのプラスチック版が入っています。観客が選んだカードにシールが貼っていたようなのですが、ハプニング発生。タジマーさんのプラスチック版の扱いが悪かったらしく、シールが剥がれたようです。これでは、マジックになりません。タジマーさんもタジタジ。ところが、プラスチック版の裏に、選んだカードと同じカードがちゃんと挟まっていました。さすが、会長マジック!!
 今回のメインゲストの藤原さんと会長を見て私が注目したのは、マジックを演じるときの話術でした。
 見ている会場の観客全員が同じ事を期待するように無意識にさせられる巧妙な話術。この話術によって、マジックのクライマックスで、全員が同じ感動にひたってしまいます。シニア荒木塾の中で、会長の言われる「お客の立場で見た演技」の真髄の一つなのかもしれないと感じさせられました。自分もこのような演技ができるように勉強していこうと、密かに決意しました。
 今日の例会は、いろいろと勉強になりましたが、さまざまなスタイルでのマジックを沢山見られたので、大洋村のメロンを丸ごと2、3個、大きなスプーンで平らげた贅沢な気分でした。次回もよろしくお願いいたします。
5月22日(金)
永世会員 むっしゅ佐久間
 ありがとう!プリあら!上質のエンターテイメント!!
 夢のようなと言う表現でも足りない素敵なショーを見せていただきました。プリンあらモードマジッククラブに入会して7、8年になりますが、どの回も素晴らしく楽しいショーの連続です。
 あえて言ってしまいます! この日の感動は抑えがたく私にとって最高の夜になりました!! 最近、プリあらの会員です、と言うと「おお!!メジャーですね!!」とあちこちで言われる様になりました。 ありがたいことです。
 この日のメインゲストは神雅喜&SWING-Oさんでした。神さんは、私がまだマジックをかじり始めた頃に出遭った非常に素晴らしいマジシャンそして世界コンテストで優勝したことのあるパントマイマーなのです。 世界中のマジシャンの中で私が好きなマジシャンの筆頭とも言ってよいほど心酔しております! 今夜も上質のエンターテイメント!!演って頂きました。
 それはフェルメールの絵のように、アポリネールの一遍のポエムのように 非常におしゃれでセンス良くシックでモダン。なんともいえない心が洗われるような素敵なひと時でした!!
 感動の余韻でベッドに入っても眠りに付くことができずに、とっておきのコニャックなど取り出して思い出しながら日記を書いています。
 会場に入ると同時にショーが始まりました。 会員マジックのクマリックさんの演技。これは楽しかったです!! マリック風サングラス姿から武田鉄也に変身しての物まねマジックが超面白い。そっくりさんの物まねコンテストに出たら優勝すると思うほどの芸達者。
 茨城出身だと言うのに博多弁が上手いこと! 隣にいた博多出身の観客が「あの人は博多の人ですか?」と聞いておりました。 マジック道具もすべて自作!会員マジックのお手本みたいな素晴らしい出来で、ケン正木さんに絶賛されていました。
 ケンさん以外にもビジターマジシャン多数! 亜羅仁&有加の有加さんは神雅喜さんに習っているというパントマイムを披露してくれました。 シルキー渚さんもご挨拶。
 キャラメルマシーンの爆笑マジックでは見たこと無いようなでっかい風船のパフォーマンス!!
  そしていつものタジマジックさんのメンタルが炸裂!
 今夜のプリあらは盛りだくさん、てんこ盛りだ!!
 さらにこの日は、ラスベガスのコンテスト『ワールド・マジック・セミナー/ティーンズ・コンテスト2009』
のグランプリを受賞した若き天才マジシャン、原大樹君の凱旋特別コーナーがありました。  なんとプリあらには小学校の時から出演しているのです。般若の姿から衣装チェンジとテンポの良いスピード感あふれる演技は流石にグランプリ受賞者!!
 この日は、原君のドキュメンタリーを撮る取材班が、アメリカから来日して撮影をしていました。日本からも東海放送の人がきていた。すごい!!
 そしてそしてお待ちかねの神雅喜さんの舞台がはじまりました。 今夜はジャズピアニストSWING-Oさんとのコラボレーション。 素敵なジャズピアノの演奏から始まり神雅喜さん登場です。全くリハーサル無しと言うことでしたが、演技とピアノが信じられないほどシンクロしていて驚愕するばかり。
 プロピアニストとプロマジシャン!!お互いの最高の技量を確信し、信じあってこそ成り立つ絶妙の舞台を作り上げていました。
 パントマイムを織り交ぜた素敵なショーはとても私の表現力では伝えきれない素晴らしいものでした。たった1個の普通の風船が命を持って、時には気球になり、時にはとてつもなく重い鉛の玉になり、そしてやさしい春風に乗るタンポポの綿毛であるかのよう
にふわふわと漂ってゆく!!まるで夢、、、童話絵本のような、そんな不思議空間に、観客完全に酔っていました。
 パリの裏町、そう リュクサンブールの小劇場にいるような小粋なフランス映画の短編を見たような、そんな不思議な感動あふれる舞台でした! 神雅喜さんSWING-Oさん、ありがとう!!
 SWING-Oサンにお聞きしてみました。「もしリハーサルをやったらどうなるんでしょうか?」
答え「考えられないとんでもないものが出来るでしょう!」
ワッ!!皆さん見てみたいとは思いませんか!!
 この日の感動はこれで終わりではありませんでした。ご存知、荒木一郎会長のマジックコーナー!!この舞台でとても信じられないことがおきてしまった!!会長曰く「これはマジックではありません、実験です」と!マジック暦40年のむっしゅが本当におったまげたげた瞬間でした。
 観客のお二人のうちキョンシー鈴木さんが一万円札の番号をメモに書き付けてお尻の下に、もう一人の美女はスプレッドされたデックから、好きなトランプを選び(フリーチョイス!フォースではない)メモに書き付けて、握りしめる。この二つが会長の書いた画用紙の中から現れた時の観客の驚愕はなんと表現したら良いのでしょうか!!!! 静寂!!そして!!悲鳴!!絶叫!!大拍手!!
  絶対ありえないことなので、私自身も呆然としてちょっとしたパニック状態になりました! 美女のハートの3をまったく見ることなく鮮やかに透視したタジマジックさんも物凄かった!!
 イヤイヤイヤ!!絶頂感動大パニックな夜でありました。
 ショーの後、会長、ケン正木さんと3人で凄いメンタルマジックについて語り合って幸せでした!! 感動をありがとう!!感謝感謝です!!
5月16日(土)
武井直美
この日のバスツアー日記は、産地直送「グルグルメ」のサイトで見られます。
ここをクリックして下さい。
5月13日(水)
ちゃーりー
ハーイ、ちゃーりーです。
 プリあら例会では毎回素晴らしいマジシャンの方の演技が見られ感動してますが、今回のゲストマジシャンは横田菊枝さんという方。僕は初めてなのでとても楽しみにしてました。
 まずは会員マジックのコーナー。今回は以前にも出演されたコミカルパフォーマーのピーロさん。
 と、ステージが暗転し、あやしく浮かび上がったのは骸骨。でもちっとも怖くなくて、ボールのジャグリングをやる器用なやつ。そのうちに踊りだすと、あばら骨は外れるは、しゃれこーべは横にずれてしまうは、とても愉快な骸骨です。
 照明が点灯するとそこにはカラフルなアフロヘアに赤い縞々ベストのピーロさんが立っていた。
 まずはティッシュボックスを使ったブロック・ジャグリング、これなら落としても割れないから僕でもできるかなあ。続いて男性のお客さんに登場してもらい、一緒に皿回し! お客さんに才能があるのか、ピーロさんが合わせるのがうまいのか、男性の皿もくるくる回って楽しそう! そしてスティックのジャグリング。両手に持った棒の間を赤い棒が行ったり来たり、くるくる回ったり! これってすごく難しいよなあ、マジックだったら糸で吊っちゃうんだけどなあ。
 超魔人タジマーのコーナー。お題は「過去の予言!」エッ?過去を予言するってその日本語おかしくない?! 客席の前列に座っている人に次々と思い出を聞いていき、それを一続きの話にまとめると、何とそれらがすべて写っている写真が客席の隅に置いてあるで
はないか!こんな予言マジックは見たことない。
 さあ、そしていよいよ横田菊枝さんの登場。今回はジャズ&ダンスの女性3人のグループ「Shangri-La」とのコラボ。まずは燕尾服を素敵に着こなした菊枝さんが登場。次々と白いハトを出すマジックを披露。白い羽根が鳩に変化したり、破いた新聞が元通りに復活したその中からまたまた白いハトが出現したり、それはそれは華麗なマジックでした。
 そして「Shangri-La」のパフォーマンス。シンガー冴理さんのハスキーな歌声に合わせたダンサー2人の手話のパフォーマンスはとても綺麗でした。
 舞台が暗転。スポットを浴びて登場したのは黒革のコートに身を包んだ先ほどのダンサー、めめさん。続いて菊枝さんが登場。先ほどとは打って変わった赤い革のジャンプスーツ。すごくセクスィー! 
 そしてめめさんに手錠をかけ、あろうことか、太い鎖を体中に巻きつ
けて鎖に鍵をかけてしまった。さっきの雰囲気とはまるで違い、会場も緊張して固唾を飲んで見つめている。大きな段ボール箱が持ち出され、その中に鎖で縛られたままのめめさんが入って箱が閉じられた。そこに長さ2メートルはある赤い槍が10本、それを菊枝さんが段ボールに次々とくし刺しにしていく。
 全部刺し終えて「中の女性は大丈夫かな?」と不安に思っていると、そこにまた10本の赤い槍が持ち出されてきた。「エエーッ!まさかぁ?!」 何と菊枝さんはその10本も段ボールに突き刺しだした。「うわぁー!これじゃヤリ過ぎだぁー!」ナント、段ボール箱には20本もの槍が突き刺されてしまった。会場の客席からは不安の声まで聞こえる。一瞬の静寂の後、段ボール箱が開けられると、めめさんが現れた!しかもアフロヘアに白いドレス姿に大変身! 
 会場からは「ウワァーッ!」という歓声と割れんばかりの拍手! すごい、すごい!華麗なマジックとワイルドで過激なマジックができる横田菊枝さんはほんとにすごいマジシャンです。
 さあ、そして最後は荒木会長のコーナー。毎回語られる会長のエピソードですが、荒木会長はその昔、『絵本』というLPを制作されたことがあったそうです。今ではプレミアムが付くほどのレア物ですが、九州のある小学校では今でも音楽の授業に教材として使われているほど素晴らしい作品だそうです。ナント、「Shangri-La」のシンガー冴理さんはその絵本LPを小さいころに聴いていて(それが自分が歌が好きになった理由の一つだそうですが)、その荒木一郎氏とプリあらの荒木会長は同姓同名の人だと思っていたら、その夜初めて会って同一人物だとわかりほんとに驚いたり、懐かしさに感激されたそうです。不思議な縁ですよねぇ。これも荒木マジックかな?
 ということで例会のトリは荒木会長のマジック。その昔、ギャンブラーを描いたスティーブ・マックィーン主演の「シンシナティ・キッド」で使ったホイールのカードにまつわるエピソードから始まった。
 マジックが始まる前のパフォーマンスのなかに、次ぎから次へとジョークやシャレが盛り込まれ、おもしろい話の連続に会場中が抱腹絶倒。どんどん話に引き込まれていく。
 使ったデックはマークドデック。しかもこのマークドデック、マジシャンがコッソリわかるような小さなマークではなく、堂々と黒色で大きくカードの裏にマークと数字が書かれているので、誰がみても裏から表が分かるデックだった。会長が「通常、マークドデック・デックが裏から見ていかに見にくいか」をタジマーさん相手に話したり、おまけに「老眼の人用に最近では、天眼鏡付きのマークドデックも売り出されている」などと、面白く話しながら紹介する。
 現象じたいは、予め予言している2枚のカードが、2人の観客の選んだカードと一致しているというものだが、ものすごいエネルギーでひっぱられるので、観客のテンションが上がりっ放し。それ故に、最後にカードが当たったときは、全員が一丸となって、、、超不思議なんですよねー!。
 こんなに長い時間を使っておもしろさを持続させるなんて、なかなか出来ることではないなー。落語の世界で「トリ」というのは一番最後にお客を笑いで満足させて帰す名人の役目だそうですが、荒木会長のマジックはまさにプリあら例会の「トリ」にふさわしいものでした。
 今夜の例会もまた、盛りだくさんで大満足。いつも素晴らしいショーを見せてもらえて、荒木会長やたくさんのスタッフの皆さん、本当に感謝してます。これからも素晴らしいショーを期待してます。
 東京近郊以外の会員の方も機会があれば、是非プリあら例会に参加して下さい。本当に素晴らしいマジックを楽しめますよ。
4月29日(水)
佐原有紀
 19:05会場に到着。今日もたくさんの会員の方が参加しているようです!いつも思うことですが、プリあらの例会は、時間が経つのが早いです。「あと、20分くらいあるなぁ。」とか思っていても、プリあらグッズを眺めていたり、隣の席の方と話していたりするといつの間にか・・・19:30過ぎ、例会が始まりました。
 まずは、「会員マジック」のコーナー。今回は、脇坂智子さん(マジシャン名:ナオミリンさん)「これって、コント?マジック?ダンス?」という、超大爆笑!なマジック(?)でした。後から良く考えてみると、今までここまで面白い「新聞裂き」を見たことがなかったかもしれませ
ん。会長プロデュースのダンスチーム、パッションローズのインストラクターをされているという、Anzさんのダンスも最高でした。
 「魔人タジマーとビジターマジシャン」のコーナー。
 「今日はホントすごいんですよ!今日のビジターマジシャンだけでコンベンションが開けます」とタジマーさん。まずは、藤本明義さんの登場!会員マジックについてのコメント、そしてプリあらグッズである、「パーフェクトリング」の演技を見せてくださいました。続いては、以前プリあらにメインゲストとして登場した、吉良蓮甫さんも来場していました。さらに、沙門零さん!最近、趣味でやっているという空中浮揚をやられました。これ、趣味!?
 そして、今日は腹話術師のキャサリンさんがパフォーマンスしてくださいました。実際に生で腹話術を見たのは初めてだったので、とても新鮮でした。一人の人間と二つの人形・・・僕には三人いるようにしか思えませんでした。
 最後はメキシコ帰りの(?)パルト小石さんが登場!「メキシコから帰ってきました。せきが止まりません」と小石さん。えぇッ嘘でしょ!?
 そして、このコーナーの締めは、プリあら専属マジシャン、魔人タジマーのメンタルマジックです。今日は、「テクニカルな」ならぬ『一か八かのメンタルマジック講座』(笑)の第4章のマジックをやられました。観客のカードが別のデックから!?本日のメンタルもドキドキでした!
 もうここまでで日記が終わってしまっても何ら問題がないと思いますが、ここからがメインコーナー、「メインゲストのコーナー」です。
 今回のメインゲストは、なか。たつやさんです。なかさんは、数年前まで新宿高島屋のマジックコーナーでマジックディーラーをしておられて、テレビなどでもたびたび取り上げられていました。そして今回の例会は、そんなディーラーをやっているなかさんがとても輝いていた、という会長の考えの下、プリあらのステージにディーラーブースをつくり、当時のなかさんのディーラー風景を再現させてみよう、という企画で行われました。
 会場には、デパートの「お客様のお呼び出しを申し上げます」とか、子供が叫んでいる声なんかが流れ出し、プリあらの会場はデパートに変身?
 ステージには、マジックコーナーが登場しました。すると、何人かのお客さんがマジックコーナーを眺めています。
 そこに、なか。たつやさんが登場!「すいません、お待たせしました。休憩中でした!」とディーラーブースに入って来ます。そして、「マジックやられるんですか?簡単なのがいいですか?お見せしますね。」などと丁寧に接客をしながら、次々にマジックグッズの実演をしていきます。
 マジックを始めたてのころ、一度は目にし、買ったことがあるような、「ダイナミックコイン」、「スポンジボール」や「ゴーストハンカチ」など・・・デパートのマジックの実演販売を見て、マジック愛好家になったという方もたくさんいらっしゃると思います。
 観客役のプリあら会員の方も、これらのマジックを知っている方なので最初はそこそこのリアクションでしたが、マジックをやっていくうちに、なかさんオリジナルのやり方などが入ってきて、リアクションが本気の驚きになってくるのも、面白かったです。
 実際、僕自身も「このグッズでこんなことも出来るんだ!」と感心してしまいましたし、きっと会場にいた誰もが、そう思われたのではないでしょうか。さすがは、「カリスマディーラー」です。初心者でも簡単に出来るグッズを最大限に使っている、と思いました。
 さて、実演販売したマジックグッズをすべて売り切り、お客さんたちも、みんな満足して帰っていきました。「今日もよく売れたなぁ!」と言ってなかさん退場。
 例会最後のコーナー、「会長のコーナー」です。
 今日は、現在は絶版となってしまった、プリあらオリジナルのカードを使ったマジックを演じられました。原案は、プリあらのテーブルなどの備品を作っておられる山田秀樹さんのアイディアだそうで、それを会長流に仕上げたものだそうです。題して「ジェマコ王子の脱出」。
 脱出の天才、ジェマコ王子ことハートのJが王子と名乗っていることで、牢屋に入れられ、そこから脱出し、観客が選んだ指名手配のカードと入れ替わってしまうというストーリー。
 会長のマジックでいつも感動させられるのは、このようなストーリーに沿って演じられるマジックです。それはマジシャンとしての視点とかそういうものではなく、純粋に感動してしまいます。ストーリー付のマジックはたくさんありますし、そういうものをやる方も大勢いますが、ほとんどはストーリーの部分がかったるくなってしまって、「ストーリー話さなくていいよ」と思ってしまうことがあるのですが、会長のマジックはストーリーとマジックが調和しています。
 ストーリーが面白く、そのストーリーを聞いているだけでもエンターテイメントになってしまっているところが素晴らしいです。ここは本当に会長だけだと思います。その世界に入ってしまうという感じです。
 映画を見終わった瞬間って、その映画の世界から出てきた、今までは映画の世界にいたんだ。という感じが感覚的に残りますが、会長のマジックを見終わった瞬間もその感覚にすごくよく似ているな、と思うことがあります。
 さて、そろそろ例会もお開きの時間です。今日のメインゲストは、なか。たつやさんでしたが、今回は何かいつもとは違った懐かしさを感じてしまいました。
 僕は、小学生の低学年の頃からマジックを始めましたが、その頃はプリあらも、他の様々なサークルやマジックイベントも全く知らなかったので、?マジック?というものを生で見ることができたのは、新宿高島屋のなかさんのショップだけで、当時新宿のお店に行くと、2時間くらいずっーとショーケースの前でなかさんの実演風景、ディーラー風景を見ていました。
 お客さんの波が落ち着くとなかさんは僕に話しかけてくれて、カードマジックを見せてくれたり、コインアクロスをやってくれたのを今でも覚えています。
 以前タジマジックさんに「子供の頃に1つや2つマジックって覚えるもんなんだけど、大体それで終わっちゃって・・・有紀君はどうしてここまで続けられたの?」と聞かれたことがあって、自分でも何とも答えようがなくて、そのとき僕は多分、「何でですかねぇ?分かんないです」なんて答えたと思うのですが、今考えてみると、もしかすると高島屋のマジックショップのなかさんの存在があったから今、こうして僕はマジックをやっているのではないかと、例会が終わって、ふと思いました。
 今まで気が付かなかったけれど、なか。たつやさんは、僕が今まで"MAGIC LOVE"を持ち続けた上で、とても大切な存在だったのですね。そういう幸運に感謝、感謝です。
 なか。たつやさん、そしてディーラーブースを再現しよう、という企画を生み出し、実現させた会長、ありがとうございました。本当に、マジックを始めたころの自分を思い出し、今もマジックをやっているという幸福感とこれからもマジックやっていきたい、頑張ろうと、あらためて感じることが出来た例会でした。
4月25日(土)
名田慎一郎
 この日、恒例のiStudioバスツアーが催されました。ツアーの日記は、今回から新鮮な野菜を毎月定期便でお届けする企画「グルグルメ」のページに掲載されることになりましたので、ぜひ、そちらでごらん下さい。
 ここをクリックすると、「グルグルメ」内のバスツアー日記にリンクします。
4月21日(火)
川崎雅司
 春になり、桜はすっかり葉がでて、みどりの日に向けて自然はみどりに包まれていく。東京の空は最近青空を見せ続けていたが、例会のこの日、朝から曇りで風が強く、例会が始まる頃には、土砂降りの状態になっていた。雨を晴れにするマジックでも誰か考えてくれないかと思ったほどである。(晴れを雨にする人は居たようだが・・・)
 例会は通常月2回、でも今月は3回目がある。それが今日、4月21日、シュート緒川さんのマジックショーである。
 2009年3月8日に、2008年度の『マジシャン・オブ・ザ・イヤー』で見事『パーラー・マジシャン・オブ・ザ・イヤー』の賞に輝いたシュートさんのマジックが、今日この例会で見られるのだ。
 間近でシュートさんの技を見たいという欲と、このプリあら日記を書くということもあり、整理券1番をゲットし、最前列の真ん中に陣を構えた、完璧なポジションだ。80席ある客席は、あっという間に埋め尽くされ、立ち見も出る状況だ。
 梅丘パークホールは、100名を収容できるキャパシティなので、8メートル幅、2メートル奥行、40cm高さ程のステージと80席を設置すると会場に余裕がなくなっている。あまったわずかな空間は、プリあらグッズコーナとそのコーナの反対側には、シュートさんのグッズコーナが開設され、さらに、4月21日は、荒木会長著「テクニカルなメンタルマジック講座」も発売とあってグッズ担当者はてんやわんや状態。
 もちろん、「テクニカルなメンタルマジック講座」は、荒木会長にその場でサインをもらえるという特典。なにが主役であるかも分からなくなるような反響ぶりである。
 19:30開演。いつものように佐々木さんと隅谷さんの息のあった司会でショーが始まった。例会では、いつも楽しい魔人タジマーさんのコーナーもなく、今日は、紹介のみ。次回に大いに期待しよう!
 ここからは、シュートさんのショーのために、師匠である柳田昌宏さんへとバトンタッチ。なぜならば、今回の例会のために、シュートさんが受賞した映像をわざわざ持ってきてくださり、その解説をしていただくからだ。受賞会場は一般メディアが入室できないため貴重なシーンだ。
 映画のアカデミー賞のように、レッドカーペットが敷かれ、白色の背広姿のシュートさんが歩いていく。途中メディアからのインタビューに応え、加えてマジックを披露していた。常にエンターテナーとしての心意気が感じられる。
 10分ほどの映像の後、お待ちかねのマジックショーの始まりである。
 盛大な拍手で、シュートさんが舞台へと現れた。いつもの甘いルックス、ジャケットとネクタイは真っ白、シャツとズボンは真っ黒という、一世代前のギャングを思わせるようなファッションであるが、しっくり似合っている(余談だが、荒木会長も白いジャケットとクロ系のシャツとズボンだった。きっとシュートさんを意識したコーディネートだろう)。
 最初のマジックが始まる。シュートさん得意のコインマジックである。がま口だけの財布を開け、手を入れるとコインが現れる。TVでよく見られる十八番といえる分類だ。コインが現れたり消えたり、特に両手を完全に広げて、完全に手から消えている場面では、見ている全員がどよめく。カードとコインを使った「コインアッセンブリ」、しかも8枚のコインを披露した。ここまでも凄いが、まだまだ、ウォーミングアップだ。
 2003年にクロースアップ・トーナメントで優勝した マジックショーが始まった。観客から女性を一人、ステージに上がる。マジックの概要は、女性からシルバーの指輪を借り、その指輪が消え、後に、小さな木製の家の形をした箱の中に1枚カードがあり、そのカードを破ると、破ったカードの中から女性から借りた指輪が現れてくるというマジックだ。
 マジックを演じている間、ステージに上がった女性との会話、マジックをするときの間の取り方は、どこにも無理が感じられず、シュートさんのマジックの世界へと無意識に引きずり込まれていく。そして、いつの間にかマジックが終わっている。
 レクチャーの時間となった。レクチャーはカードとコインであった。演技と解説はシュートさん著のカード付きの本にあると思われるため、内容は割愛する。本では読めない、演技の「間」や「見せ方」を学んで欲しいとシュートさん自ら強調していた。次の動作の準備のために、カードの開き方に工夫をしているなど、動作自身はとても小さく簡単なことであるが、その小さなことがマジック全体の効果を最大限に広げていることなどをレクチャーしてくれた。
 休憩の後、いよいよ、2008年 パーラー・マジシャン・オブ・ザ・イヤーに輝いたショーが始まる。
 司会の柳田さんが、準備の状況を聞くが、なかなかシュートさんはステージに上がってこない。ショーを始めるにあたり、集中力を高める必要があるからだ。常に最高のパフォーマンスを提供するために、手を抜くようなことはできない。これが世界が認めているプロマジシャンの姿なのだろう。
 やがてステージに現れた。ここからはシュートさんは英語で話している。軽快な音楽とともに、ウォンドマジックから始まった。1本のウォンドが自分の意思で動いているかのように、現れたり消たりする。英語で、ジョークを交えながら次々とマジックが進展していく。シュートさんの英語は、実に分かりやすい。時に、英語で会場に質問を投げかけるが、実にタイミングよく、また、明瞭な質問で、英語が不得意な観客でも答えられる内容で、会場の観客を1つの輪と化していく。
 誰もがシュートさんの世界にどっぷりと浸っているところで、メインとなるマジックが始まった。観客から1人の女性が選ばれた。女性のお手伝いをお願いする際にも、シュート風ウィットに飛んだ話題を提供し、100人の観客から笑いを取ることは忘れていない。そして、女性がステージに上がり、自然の中にいるようなBGMが流れてきた。
 「私がマジックをはじめた幼いころ、コインはとても高額で手が出ませんでした。そこで、近くにある川辺にいき、石をコインに見立てて練習しました。(実話)」
 と、話しながら色鮮やかな小さな石が現れた。この石を使い、シュートさんの幻想の世界が始まる。色鮮やかな石が次々と出てきた。それらの石がハーフダラーコインへと換わる。ステージ上にいる女性の目の前で、空のワイングラスに入れたコインがハンカチで覆い被せると、ふたたび、石に戻る。
 そしてクライマックス、再びハンカチで覆ったままのワイングラスを女性に持たせ、石の数を尋ね、ハンカチを取ると、なんと、ワイングラスに水とともに金魚が4匹泳いでいるではないか。会場にいた観客は、誰もが綺麗な川を想像し、幼い日のマジックを練習しているシュートさんの姿を見たに違いない。
 幻想的で綺麗なマジックショーは割れんばかりの拍手とともに終了した。あっという間の2時間だった。
 マジックショー終了後、シュートさんはすぐに、会場に現れ、観客に交じり写真や話などフランクに接してくれ、見てくれた観客への感謝を忘れない姿勢は、人間的にも魅力的であった。
 私はその後、会長宅のiStudio に伺いシュートさん、柳田さん、小林恵子さん、会長らとの会話に短時間だったが、加わった。シュートさんらがiStudio に到着して最初に笑顔で言われた言葉が、
「プリあらでのショーは一番楽しい」だった。
 1週間という日本滞在の貴重な1日をプリあらで演技していただけることは会長をはじめ、スタッフの努力の賜物といえる。
 シュートさんのマジックショーやレクチャーを見て全体的に感じたことは、会場で見ている観客とシュートさんとの間の距離が短く感じた。これはシュートさんが、常に、100人の観客に対して一人一人を意識し、また、100人を1つの意識に融合させ、誰もが楽しい時を過ごせるようなパフォーマンスを行っているからだと思った。
 シュートさんが英語で演技を行っているなかで、自分がどの言語で理解しているのか分からなくなった。これは、シュートさんの演技が言語を越え、私の心でマジックを見ていたに他ならないと思う。私も人にマジックを披露する際には、自分がシュートさんから受けた気持と同じような感覚を、見てくださる人に持ってもらえるように努力していきたいと思った。
4月4日(土)
中村ひでのり
 今年に入ってから新潟長期出張等で中々参加出来ず土曜日の例会ということで楽しみに参加した。今日は土曜日だからか2列目まで予約席で埋まっていた。初参加の方も大勢来ていた。そして最前列には今日の出演を楽しみにしている高岡若葉さんのご両親と娘さん3人の姿もあった。高岡若葉さんは、私の好きなマジシャンであるタジマジックさんの愛弟子。
 いよいよ例会がスタート。そう、今日は最初のプログラムである会員マジックに、若葉さんが出演されるのである。
 若くてとても子持ちに見えない…。ラビットインハット、ドリームバッグなど幼稚園や小学校などで演じたら子供達が喜び拍手の取れる演技内容。しかも楽しそうに表情豊かに演じられていてとても好感が持てる。
 これだけでも十分楽しめるがクライマックスはファウンテンシルクドール、衣装チェンジと本格的だ。さすがタジマジックさんの愛弟子だけのことはある。タジマジックさんが盛り上げようと一生懸命に声援を送っていたのが印象的でした。
 この後、シルキー渚さんや上口龍生さんから講評があったが上口龍生さんからは女子高生みたいで可愛らしかった。十分お金の取れる演技。とベタ褒めだった。今後も活躍を期待しています。
 次のコーナーは魔神タジマーとビジターマジシャンのコーナー。普段の嫌な事も、このコーナーを見れば吹っ飛ぶくらいタジマジックさんの爆笑トークが連発します。
 本日はタジマジックさんが最近出演されたスーパーJチャンネルという番組のVTRを見せてくれました。
 このVTRは昭和浴場でタジマジックさんがお客さん相手にマジックを見せている様子が映っていた。タジマジックさんはこの銭湯の番台3代目。マジシャンと2足のわらじである。映像では、タジマジックさんが、なぜマジシャンになって行ったかの感動的なストーリーが紹介されていた。
 ビジターマジシャンでは、シルキー渚さんより、6月27日に行われるイッツ・マジックの告知があり、上口龍生さんからはマジックシアター六本木のお知らせと、しっとりしたスローテンポのリンキングリングを見せて頂いた。

 いよいよメインゲストはFEEL(フィール)のお二人、TAKUYAさんとSAKURAさんの登場!!
 お二人が舞台に登場してからごく僅かな時間で会場の空気が二人の作り出す空気へと変化していくのが感じられる。…と同時に、どこか懐かしさの感じるしかも遠い場所に瞬間移動したかのような何とも言えない不思議な感覚におそわれる。他のマジシャンとは何かが一味違っている。
 持っているステッキもマジック用ではなく本物だ。演技はシルクよりグラスが出現したり鳩が出現したりというマジシャン特有の現象なのが、TAKUYAさんの場合、何かが一味違って見えさらにシルクさえも命が吹き込まれた生命体のようにも思えた。
 どんどん引き込まれて我を忘れて没頭!!後でTAKUYAさんに聞いた所「150年位前のマジシャンになったつもりで演じました」との事。これが何かが違って見えていた一つの要素だったのかも知れない。
 続いてSAKURAさんの見事なタップダンス。でも単なるタップダンスではない。超不思議な感覚におそわれる素晴らしい演出が施された素晴らしいタップダンスであった。
 最後はTAKUYAさんが手錠をかけられ、そしてロープを体中ぐるぐる巻きにされた状態で箱に入る。有名な人体交換なのだがFEELの場合、クライマックスが一味違って「もの凄くカッコイイー」と感動した。客席からも「おー!!」という声が上がっていた。
 本当に価値あるショーが見られた満足感が残った。
 続いてはもう一つのメインコーナーでもある会長のコーナー。会長のマジックも楽しいが私の場合、会長の漫談のような喋り方がとても好きである。このコーナーでは会長のエピソードの紹介、地方にお住まいで例会に来られないB会員の方からのお便りの紹介、会長のマジック、となっている。
 今日のエピソードはファッションデザイナー荒木一郎氏の紹介。会長はかつてシャツなどのデザインを手掛けた事があるが、最近「ブティックi-Studio」が復活するという話が持ち上がっている。そして会長のデザインを忠実にパターン化するパタンナーが何とプリあらスタッフの中に存在していた。佐藤理恵さんだ。スタッフの中にもこんな多才な人がいるんだなー。続いては、北海道から九州・沖縄まで全国500名の会員の中からのお便りを紹介。山形県酒田市のB会員の方からの「酒田を愛する会」でのご活躍の様子が書かれた楽しいお便り。読み終わった後、会場から笑いが起きました。
 いよいよ会長のマジックです。観客から若葉さんの娘さんが1人が選ばれた。「人にはその日によって付いている物というのが有る。その日の感じを1枚覚えてください。」と言ってファン状に広げた中から1枚心の中で思ってもらう。これを当てるというメンタルマジックだ。
 ちなみに1枚ずつカードを相手の目の前で見せていって当てるメンタルマジックは実際有るのだが、ファン状に広げた中の1枚を心で思ってもらい口頭で当てるというマジックなど不可能だ。やるとすれば事前にある程度の情報が必要である。例えば相手の女性が選びやすいカード、マークなどがある。
 しかし今回そのような情報は皆無だった。何と女性にしては珍しい黒のカードを選んだ。最後はクラブの4とスペードの2まで絞られたのだが珍しくちょっとしたハプニングがありました。これは4月中頃に発売される予定の「テクニカルなメンタルマジック講座」を見れば解るという。(えっ、このマジックが解説されているの?!)本当にタジマジックさんとの掛け合いが楽しい会長コーナーでした。
 最後はFEELのアンコール「新聞復活」で本日の例会は幕を閉じました。
 帰りに熊本から上京してきたB会員の阪田さんと3年ぶりに会った。3年前は研修で東京に来ていてプリあらで何度か会った事があるのだがとても懐かしかった。
 阪田さん曰く、「やっぱりプリあらを生で見るのはいいですねー。単身赴任で東京に出てきたけどこれが唯一の楽しみです」と言っていた。いつもプリあらが見られるA会員は幸せである。遠くの地方の会員は見たくても中々見ることが出来ない。私も新潟出張で近くに住んでいて見ることが出来る有り難さを実感した。
 健康もそうだが病気や怪我をして普段の有り難さに気付く。両親とか友達などもそう。当たり前の気持ちではなくその事を一度良く考えて見る必要があるのではないだろうか。そしてその事が実感できた時、感謝と共に新鮮な気持ちでプリあらを見ることが出来るのだ。
3月23日(月)
今村美佳
 桜の開花宣言が出たというのに真冬並みの冷え込みに襲われた今宵。外の凍てつく寒さを全く感じさせない空間がここ梅丘パークホールにあります。そうです。今夜は新潟を拠点に活動をされているマジシャン、マイク太田さんがメインゲストの「プリあら」例会の日です。
 2年ぶりのご出演となるマイクさんは前回と同様に、今回も開演の2時間以上前、スタッフとほぼ同時に会場入りです!ただ、前回お越し頂いた時は、ここ梅丘パークホールではなく、成城学園前の砧区民会館で、その会館が改築工事に入る直前に行われた最後の例会でした。そこは50名位で満杯になる小さな会場だったので、100名近く収容できるこの梅丘パークホールの会場の広さやスパイダーカーテン&ステージに驚かれたのではないでしょうか。
 オープニングの会員マジックは永世会員のリオ広沢さん。「今夜のタイトルは『薔薇薔薇』だよ。美佳さんの好きな薔薇が沢山出てくるから楽しみにしていてね!」と、本番直前に広沢さんが私に話しかけてきました。それを聞いて「バラバラにならない様に、失敗しないように頑張ってね!」と、つい言ってしまいました。
 本番が始まって…、やはり!色んなタネがチラっと見えたり、丸ごと見えたり…。それなのに、なぜか楽しめて観ていると温かい気持ちになれるのが広沢さんのマジックなんです。広沢さんのマジツクには不思議な魅力があります。
 続いては、魔人タジマーのコーナーです。タジマーさんがレギュラーで出演される様になって、1年ちょっと位に思っていましたが、なんと今夜で3年目、今夜披露するマジックで60回目だそうです!改めて時の経つ早さを感じました。 ビジターマジシャンには、シルキー渚さん。シルクのミニレクチャーをして下さいました。
 続いて、タジマーさんご自身が、「前回の会長のマジックを超えます!」とブックテストのメンタルマジックに挑戦です。会長を超えられたかどうかは?ですが、タジマーさんの遊心が満載で、とても楽しめました。
 いよいよ、メインゲストのコーナーです。タキシードを身にまとい、アシスタントのさくらさんとひろみさんとご一緒に登場し、ショッキングピンクの花々を次々出現させるマイクさん。黒いスパイダーカーテンを背景に花がヴィヴィッドに映えてとても艶やかなオープニングです。
 ミリオンフラワーに鳩出し、マイクさんの十八番の『さくらさくら』と次々にご披露。マイクさんは、立ち居振る舞いの一つ一つが美しく、思わずため息が出ます。ダンスを少しかじっている私は感心しきりです。
 何かを出現させる時だけでなく、出現させたものを片付ける姿までもが美麗なんです☆また、紙吹雪が舞台に散ったのを、片付ける側が大変だろうと気遣われたり…。「紳士」とはこういう方の事を言うのだなと思いました。
 締めくくりには剣刺しのイリュージョンマジック!これはマイクさんが本日の会場をご覧になって、本番前に急遽加えて下さったものだそうです。本当にありがとうございます。夢の様な時間でした。
 続く『会長のコーナー』では、荒木会長にまつわるエピソードがMCの佐々木さんによって紹介されます。私は会長と出逢って6年目ですが、まだまだ初めて聞く逸話が沢山で、このコーナーを毎回楽しみにしています。今夜は、荒木会長がカメラの腕前もプロ級というお話を伺いました。一時は暗室なども持っていて現像もご自分でされていたそうです。
 今例会では初おろしの新カメラを使用、手にするのは荒木会長。カメラ担当の佐藤理恵さんが「バージョンアップしたカメラを初めて使うのが自分では…」と恐縮して、会長の手に。今夜は久しぶりに会長が撮影をしている姿を拝見しましたが…、本当に格好良いですね!カメラマンである会長が絵になっていました。
 また、今夜はグラフィックデザイナーでありカメラマンでもある会長のお友達・佐治輝幸さんも写真撮影を手伝って下さっていたのです。それに理恵さんと会員の関口伸光さん、総勢4名ものカメラマンがこの例会のベストショットを狙ってと、これだけでも凄くありませんか?!この日記にどんな写真が掲載されるのかこれを書きながらワクワクしています。
 と、話は脱線しましたが、会長まマジツクが始まります。「先に言っておきますが、バカバカしいマジックです」と荒木会長。会場から選ばれた男性を相手にカードマジックを始めました。会長がデックをパラパラと弾いていき、その男性の好きなところで名刺を挟んでもらい、そこのカードを当てるというもの。それを2度程繰り返され、三回目はなんとその男性が自分で勝手にパラバラとカードをはじき、勝手に名刺を挟んで、そのデックを会長は触りもせずにカードの名を当てたんです。会場は大きなどよめきに包まれます。そして、会長は笑いながら「これはウォーミングアップですから」と。そして4度目は、魔人タジマーさんを使って当てるというのです。
 タジマーさんに、これというカードの時に念を送ってほしいというのですが、果たしてうまく行くのでしょうか???事前の打ち合わせは何も無かったそうで、タジマーさんはその責任の重圧で目を白黒させています。途中、あまりの緊張からか喉が乾いてしまった様で水分補給をしたり…。こちらにもその緊張がひしひしと伝わってきます。2枚程のカードが読み上げられていったその時、「プゥ?ゥ?ッ」っと思いもよらない音が!
 まさか、おなら・・?! その音がした時のカードは、ずばり男性の選んだカードです。見事、マジックは成功です!おならの音で会長に合図を送るなんて…!「バカバカしいマジック」という意味が初めてそこで分かりましたが、全然バカバカしく無く不思議でした。
 爆笑とどよめきに会場が包まれる中、実は、あのおならの音はプリあらグッズで新しく取り扱う事になったいたずらグッズを使ったものなんだと会長から音の種明かしが♪
 15、6種類のおならの音が鳴らせるそうで、それぞれがものすごくリアルな音で、観ているこちらもお腹を壊したかの様な錯覚を覚える程でした。今夜のマジックでも荒木会長のアイディアや演出力の素晴らしさを魅せて頂きました。会が終わってから、このグッズ、皆さん飛びついて購入されていました。
 アンコールではマイク太田さんが華麗でストーリー性のあるロープマジックを演じて下さいました。これは、例会のタイトル『クラシカル・モーメント』に応えての演目だったそうです。「アンコールを控えて緊張していましたが、おならのマジックで緊張がほぐれました」とマイクさん。遠路はるばるお越し頂き、また素敵な演技の数々を観せて下さいまして本当にありがとうございました。
3月15日(日)
村岡正仁
 「生まれてきてよかった!!」
 それが、司会のハルちゃんに例会後に感想を聞かれた僕の返事でしたー。
 さあ、例会の最初は会員マジックのコーナーです。この日はなんと、プリあらスタッフで、いつも明るく受付係をしている宮崎悦子さんです。スタッフの僕自身、今日やることを知らなかったので「えっ?何、マジックできるの?」とドキドキして見ていたら、いやカンペキ。シルクのカラーチェンジを『洗剤でハンカチを洗う』というおもしろい演出と「きれいなーれ!」というかわいいおまじない。とても素晴らしく不思議で、このマジックを『自分のもの』にしていたので、驚きました。
 続いて、超魔人タジマーとビジターマジシャンのコーナーでは、遊びに来てくれた藤本明義さんが、得意のサングラス出し!これは、毎回みたい大好きなマジックです。さらに、洒落た演出でロープマジックを披露。藤本さんは、ほんとに奥が深くてすごい人です。
 そして、我らが超魔人タジマーの出番だ!! お客さんの指した時計の時間を正確に予言しているという。最初から置いてあった袋の中には、1個の時計、その時計の時間は、お客さんの指した時間と見事に一致。きた、きた、きたぁ、これが、超魔人タジマーだ!!
 弟子の若葉さんもステージに上がる機会が増え、楽しさ倍増で、今後も楽しみです。
 そして、ついに「チャーミングな小悪魔に逢える日」が来ました!
 ヒロミさんとココアさん、めっちゃかわいい2人組、プチレディーの登場です。僕は去年、プチレディのマジックショーを観て以来、2人に魅了され、それからずっと、プリあらに出て欲しいと思っていたので、出演決定を知った時は、飛び跳ねて大喜びしました。この日のステージの組立て、いつにも増して気合いが入りました。
 元気いっぱいにステージに飛び出したヒロミさんとココアさん、軽快なBGMにのり、リングやシルクのマジックをテンポよく演じます。
 2人お揃いの女子高生風の衣装が、とても似合っていて、表情もすごくイキイキしてて、とってもまぶしいです。2人で協力するマジックも楽しいけど、僕はやはり、2人の掛け合いの演技が大好きです。今回は、お札を2人で奪い取りあうミリオンダラーや、ジャンボカードのスリーカードモンテを見せてくれましたが、やはり最高!!
 次は、トランプのカード当てなどお客さんにも出てもらって楽しんでもらうマジック。借りた靴を使ってのマジックは、とても凝っててよかったです。ヒロミxココア=ー無限大のおもしろさです。
 サングラスをかけて、キメポーズ!「どうだ、これがプチレディだ!!」とプチレディさんの知らないところで、勝手に一人でガッツポーズの僕、会員の人達にプチレディ観てほしかったんで、ほんとにやった!って感じです。
 ショーのシメは、2人のイリュージョン!!この日のために考えてくれたことがわかる、とても楽しくて飽きない構成。最高にビューティフルでプリティなプチレディのマジックショーでした。

 例会の最後は、この人なくして、プリあらはあり得ない会長コーナーです。このコーナーでは、地方に住む会員のかたのお便りが紹介されます。
 会長マジックでは、お客さんに1冊の本を選んでもらい、さらに、その本の中の好きな文字を覚えてもらい、それを当ててしまうという信じられないマジックを披露した会長。これは、もうマジシャンじゃない!!エスパーですよ、エスパー!!でも、マジックも凄いけど、おしゃべりがおもしろいんだ、会長は。
 「本の文字が見えないようにメガネを外そう」と外したり、ステージにあがってきた中村さんや福田さんに「いつも変なこと言うから仕返しをしにきたのかと思った」とか、よくあんなおもしろいことを思いつくなど、感心するばかり。
 さて、例会最後の最後、プチレディのアンコールマジック。なんとナイフを使って、お客さんのサイン入りトランプを当てるという、これぞ、まさしくデンジェラスビューティー!! 
 もし、僕がナイフでケガしたら責任とって、婿にもらってくれるのかな?と一人妄想している間に、見事成功!!とってもプリティでキュートで楽しいマジックショーを観せてくれたヒロミさんとココアさん、また絶対、プリあらに来てほしいです。
 そして、冒頭の感想、「生まれてきてよかった!!」。この日は、本当に人生最良の一日になりました!!
3月7日(土)
森田悠一
 私は愛知に引っ越して以来、なかなかプリあらの例会などに参加できなくなってしまいました。今回のラウンドテーブルは、ほぼ一年ぶりの参加になります。
 ラウンドテーブルのお題は、即興マジックとお札のチェンジです。本当は「チェンジ」ではなく、ひそかにすり替える「スイッチ」の予定だったようですが、お陰でチェンジとスイッチの定義の違いも勉強になりました。
 まずは司会の古川令さんが、ケースの中のガムをお札に変えるマジックを披露されました。古川さんは、お菓子メーカーからの依頼でお菓子を使ったマジックをいろいろ考案されています。今回のガムのケースは、マジック用の財布のように中身を消したり出したりすり替えたりできるのですが、本物のお菓子のケースで作られているため、仕掛けがあるように見えないところが優れています。いろいろなルーティンに応用できそうな可能性を感じました。
 次にむっしゅ佐久間さんが、指の両側に爪が現れる即興ネタと、シルクのハンカチの中からお札が何枚も出てくるマジックを披露。お札が丸まっているのが少し残念でしたが、見たことのない現象で興味深かったです。実は、私が一年ぶりにラウンドテーブルに参加できたのは、むっしゅさんがお宅に泊めてくださったおかげなのです。快く受け入れてくださった、むっしゅさんの御厚意に感謝です。
 続いて村山さんが、千円札が三千円に変化するマジックを演じられました。ただの三千円ではなく、ジン工房特製の、顔が三つある千円札です。てっきりサムチップだと思っていたのできれいに引っかかってしまいました。その後演じられたペンで鉛筆を動かすマジックも、息かと思いきや○○○。予想外によく動くのでびっくりです。いつでもできるように手帳に仕込んでおくセットにも感心しました。
 そして、私が尊敬するマジシャン長谷和幸さんは、観客のお札のナンバーを透視するというマジックをレクチャーされました。シルクを利用したきれいなスイッチは、マーチン・ガードナーの本で読まれたそうです。すでに発表されている本の中にも、まだまだ知らない面白い方法があるのだなあと思いました。
 その次に宮本さんが、財布を使ったお札のチェンジと、大きくなるお札のマジックを披露されました。そのお札のマジックを作ったのが、隣に座っていたジン工房こと今田さんだと知って、びっくりされたそうです。
 その今田さんが演じられたのは、宝くじが一瞬で巨大な三億円札になるマジック。お札と言えばこの人!というくらい、今田さんのお札のマジックは人気があります。楽しくてインパクト抜群なので、どこでやってもうけるネタだなあと改めて思いました。
 続いて辻さんが、千円が一万円になるマジックを演じられました。細かく折りたたまずに、一瞬で変化する優れた方法です。お札の変化だけでもいろいろあるものです。
 その後にケン正木さんが演じられたのが、さすがプロ!と思わせる、鮮やかで実用的なお札のチェンジです。観客に借りた千円札をたたんで振ると一瞬で一万円に変化。サムチップを使うことなく両面を改められて、そのまま手渡せる。しかもいつでもすぐに演じることができます。お札を使った即席マジックの中では、おそらくこれがベストでしょう。ケンさんのDVDで解説されているそうです。
 続いて秋山さんが、破ったお札が復活するマジックを披露。すぐにケンさんから、破る場所などの演技のコツについてアドバイスがありました。ケンさんは破ったふりをするのもうまいので、知っているトリックでも感心してしまいます。
 そうこうしているうちに、私(森田)の番が回ってきました。まずは、今日のために考えた、お札のチェンジを披露。紙幣印刷機のように、手を通り過ぎたところから徐々にお札が変化するという現象です。見やすいように、階段をステージにしたのがうけました。それから、コインと財布とハンカチを使ったルーティン。これは、以前ミスディレクションがお題のときにやろうと思っていたものです。さらに、先ほどの秋山さんのマジックが、最近覚えたカードの復活に似ていたのでそれも披露。プリあらのオークションで落札したビデオで覚えたものです。滅多に来られないので、ついついやりすぎてしまいました。
 続いて高木さんが、千円を五千円に、さらに一万円にして手渡せるという連続変化を披露。これは、古くからある原理を応用した、比較的新しい方法だと思います。プリあらグッズのお札チェンジのDVDにも入っていたでしょうか? 高木さんの教えてくれた、貼ってはがせる両面テープは、お札などに仕掛けをするときに強い味方になりそうです。
 鈴木さんは、500円玉をズボンのひだで隠して消し、どちらの手にあるか予想させて、10円に変わったのを見せるという、凝ったマジックを披露されました。御本人は失敗と言っていましたが、観客に予想させてその裏をかこうというねらいが面白いと思いました。
 そして、プリあらおなじみのタジマジックさんの番になりました。カード当てのマジックですが、お札が一瞬で観客のカードに変化し、残りのトランプを広げると真ん中あたりに千円札!私好みの面白い現象だったので、いつかやってみたいです。
 桜井さんは、御自分のキャラクターに合わせた「アルゼンチンのお札の数え方」という面白い演出で、裏表交互にしたお札の向きがそろうマジックを披露されました。知識として知ってはいましたが、実際に見ると面白いマジックですね。秋山さんが、後で鈴木さんにやり方を習っていました。
 続いて村岡さんが、カードのフラリッシュを披露。飲み会などで、自分が演じるステージマジックの予告編としてフラリッシュをやると、それだけで拍手喝采だそうです。村岡さんとはミクシィでお友達になっていたのですが、プリあら日記でおなじみのイケメンマジシャン・マサトさんと同一人物だとは、帰るまで気が付きませんでした。
 松野さんは、セルフワーキングのカード当てをやろうとして、なぜか失敗。「普段は百発百中なのに」と残念そうでした。荒木会長が、「方法にこだわり過ぎて不思議さが消えてるよ」と、もっとシンプルな方法をアドバイスされました。
 荒木会長は、「即興でできるマジックはいくらでもある」と話され、指輪を使ってコインロールのようなフラリッシュや、一瞬ではめるテクニック、薬指を貫通して小指に移動するなどの技を披露。小ネタのはずなのに、どれもそれだけで拍手喝采になりそうなインパクトがあります。こういうのをバーなどでさりげなく演じられたら粋ですよね。
 そして二順目となり、司会の古川さんから、「何かやり残したものがあったら」という声があったので、今日のために考えたブックテストを披露しました。荒木会長や長谷さんからお褒めの言葉をいただき、みなさんからのアドバイスももらえて、嬉しかったです。荒木会長は日本の文庫本ならではのアイディアという点を気に入ってくださり、例会でも使ってくださるそうで楽しみです。
 最後に古川さんが、ポッキーの絵のカードを使ったパケットトリックを披露されました。現象もオチも楽しく、演技後は観客に手渡せるという素晴らしい構成です。商品化されてもおかしくないレベルの作品なのに、なんと次回のプリあらmagicマガジンで解説されるそうです。
 ラウンドテーブル終了後は、マガジンに掲載するための長谷さんへのインタビューをおそばで聞かせていただきました。映画とマジック、プロットなどについての深いお話で、私が「こういう話を聞きたい」と常々思っていたような内容だったのでラッキーでした。   
 その後、荒木会長から、観客からどう見えるかということや、隠さないで隠すといったすごく深いお話をしていただき、貴重な勉強をさせていただきました。どこまで体現できるか分かりませんが、しっかりと今後に生かしていきたいと思います。
 プリあらの皆さんは、いつ来ても暖かく迎えてくれます。プリあらはいつも、わくわくするような楽しい時間を過ごさせてくれる場所です。以前のように頻繁には来られませんが、僕にとって、幸せな人生を送る上で、絶対に必要なものです。またいつか、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
2月25日(水)
キャラメルマシーン SADA
 今回レポートさせていただくことになりました。キャラメルマシーンSADAです!なにぶん初めてのことなんでどうなることやら。とりあえずレポートさせていただきますね。
 とにかく今回の大ニュースはな、な、なんと!!このプリンあらモード会のもう一人の立役者、プリンさんが元気な姿で会場にいらしてました!しばらく体調を崩していて出れなかったのに突然の来場!元気なお姿を拝見できてよかったー。初めてのプリンさんは、漫画からそのまま抜け出してきたキャラクターといった印象。前のほうの席でとっても元気にマジックを楽しんでらっしゃいました。
 まずは会員マジックの正木亮さん。プリマベーラのおっかけといえばこの人!という紹介を受け、堂々の登場!
 2名のお客様に黄色、青、赤のどれかの封筒を選ばせます。残った封筒に入った紙を読み上げると『男性が黄色の封筒を選び、女性が赤の封筒を選び、青の封筒が残っている』と、すべて事前に予言されていたというマジック!! ところが正木さんが青の封筒に入った紙を読み上げると、「男性が赤の封筒を選び、女性が黄色、、、あ、まちがえちゃいましたね」・・まさかの大どんでんがえし!!場内大爆笑!!誰も予期してなかった驚愕のオチに場は一気になごみます。
 僕らの前にこんなに笑いを取ってくれて僕らもやりやすくなりました。ありがとう!正木さん!!この完璧なつかみのあと、たたみこむように正木さんの一言。「次でいよいよ最後のマジックとなりました」これでさらに場内大爆笑!!そのまま怒涛のごとくレコードからシルクカラーチェンジ、シンブルと流れるような演技を見せてくれました。さすが正木さん。伊達にプリマベーラのおっかけをしてないなと、感心しました。
 次は魔人タジマーのコーナー。
 まず最初は僕らキャラメルマシーンの出番。お客さんにカードにサインしてもらい、カードの束を空中に投げ、サインされたカードだけを掃除機の先でキャッチするという荒業。順調にお客さんにサインしてもらい、カードを空中にかっこよく投げる俺。アシスタントのおだじが掃除機をカードに向けるが、突いた先は、、、、僕の股間!!、、、、何やってんだよおだじ。
 大失敗と思いきや、ズボンのチャックをあけると、、、股間から一枚のカードが、、、それがお客さんがサインしたカード!!、、、、だったはずが、どこでどう間違えたか、チャックから出てきたのはまったくわけのわからないカード(泣)そのまま「失敗しましたー!」と謝り倒して終了ーーー。
 マジシャンではなく、股間からカードを出した謎の男になって終わりました。二人連続の失敗に「今日この会場には魔物が住んでいる」という迷言だけ残させていただきました。成功したらすごい面白かったのになー。がっかり。
 お次はウイザードイン代表でもある柳田昌宏さん。慣れた話術と手つきで前の席の5名にどんどんカードをひかせていきます。その5名を舞台に上げ、一斉に言い当て、お客さんを一気に席に帰すと豪語!
 緊張感の中、5枚のカードを読み上げる柳田さん。一斉に当たるかと思いきや、、、失敗。会場に先ほどの「魔物が住んでいる。」という迷言が頭をよぎる。続いて5枚読み上げ不正解。さらに5枚、不正解。手元のカードをどんどん読み上げる柳田さん。あたりのカードは1枚もありません。あれれれ???
 なんと柳田さんの後ろポケットにカードが一枚。その1枚のカードが5名の方々が引いたカードでした。さすが柳田さん。また失敗かと思わせておいて、さすがびしっと決めてくれます。
 お次はケン正木さん。なんと今度『ナイナイプラス』に出るとのことで、その練習を兼ねてうちの相方おだじに羽織をかぶせ、後ろからケンさんが手だけを出しマジックをするという二人羽織。おだじがケンさのマジックに反応して、かっこつけたり驚いたり。その様子がとてもおかしく、会場は爆笑に次ぐ爆笑。
 途中ファイヤーアピケンで、おだじの腕にオイルが付き、腕が思いっきり燃え、火事になりかけるという大ハプニングがありましたが、それを観てお客さんはさらに大盛り上がり!!
 腕についた火を必死に消すケンさんとタジマさんを観て会長も大爆笑してました。このおかげで、僕らもケンさんと同じ日に『ナイナイプラス』に出演することになったのですが、ナイナイの岡村さんを使った二人羽織マジックは見事、腕を燃やすことなく大成功してましたよ!
 ちなみに、この日のプリあらのおだじの腕が燃えてる映像は、テレビ局のスタッフに大うけだったみたいで、局でおだじがスタッフに会うたび「君、燃えてたねー」と声をかけられていました。
 そして最後はやはりこの人、魔人タジマーさん。3名お客さんをあげてどなたかにバッチを握ってもらい、それをアシスタントの高岡さんが当てるというマジック。何かタジマさんがトークでサインを送ってるようで、送ってないような。大丈夫かなぁと思わせておいて、いつのまにか僕らを煙にまいてる。そんなタジマさんはいつもすごいなぁーと感心します。毎回新しいマジックで玄人も素人も楽しませる今回も脱帽でした。勉強になりました。
 ここまでで十分楽しいのに、こっからが本編。やっぱプリあらはすごいなー。
 本編スピリット百瀬さんのマジック。楽しい魔人タジマーのコーナーと空気がまったくがらっと変わり、百瀬さんは舞台に立つだけでキュッとしまった空気になります。とても落ち着いた空気で、お客さんもリラックスしているいい緊張感。
 マジックは決して派手ではなく、ロープを使うのみ。それでも百瀬さんにかかると、結び目が取れたり一瞬でできたり、お客さんから自然と拍手が起こります。音楽も派手ではないし、ほんとこんな白いロープ1本でこれだけ長い時間ずっと見ていられるのは、さすが百瀬さんだなと思いました。佇まいや身のこなしが一流だなと、ド素人の僕でもはっきりわかります。
 続いてロープと輪っかのマジック。すごい技術も使っているんだろうけど、それを全然感じさせず、お客さん全員、自分でもできるんじゃねーか?と思わせてしまうほど簡単にみえます。無駄な動きがないからそのように見えるのだと思いました。
 よく考えてみると百瀬さんここまでまったく言葉を発していません。僕らだったらこんな時間しゃべらないなんてありえないことで、さすが相方の奇妙な動きでごまかすことなく、マジックだけで勝負してる百瀬さんのパワーみたいなものを感じました。これが本当の純粋マジックの楽しみ方なんだな。と勉強になりました。
 そのあと百瀬さんじきじきにマジックのレクチャー。百瀬さんは独自の理論があり、細かいことまで気を配り、繊細に計算されつくしてるんだなぁーと感心することしきりでした。動きの美しさの、優雅さ、自然さの追求をされてるんだなぁとただただ脱帽。
 解説ではお弟子さんの能勢裕里江さんもマジックを披露。音なしでも十分楽しめる緊張感のある素敵なシルクのマジックでした。それでも百瀬さんは「まだまだあと10年はかかる」と・・全員が百瀬さん一門に入らなくて本当によかったと思った瞬間でした。僕なんか入ってたらマジックを習得した辺りで相方が死んでる可能性大です。(まず一門に入れないだろうけど)本当のマジックを堪能させてくれた百瀬さん本当に良質な時間でした。
 まだまだ続く会長コーナー。
 今回は、カードを使ったマジック。しかしさすがは会長。ただのカード当てではなく、4枚のキングを国際警察官に見立て、お客さんが引いたカードを探し当てます。会長の手にかかるとただのカード当てもストーリー仕立ての映画みたいに見えてきます。
 逃げる犯人のお客さん。それを追う4名の国際警察。カードの束を国連のビルに見立てたり、トランプの箱を会議室に見立てたり、と最後まで息をつかせぬ展開。
 最後に犯人が無事捕まった時は会場大拍手。ほんとにすごい!!会長さんはいつも魔法使いみたいな方だなって思います。荒木塾や、会長コーナー、会長の本を見て思うのはほんとに単純なマジックも会長にかかれば、楽しいエンターテイメントに早変わりしちゃうってこと。ほんとたった一組のカードが、占い師になったり、いろんな国の首相になったり、お城になったり、ダンサーになったりと、会長の魔法でお客さんもそしてカードも大満足!会長の魔法はいつも楽しくて、みんなを幸せにしてくれます。
 会が終わると、出口でプリンさんがお客さん一人一人にマジックを封筒に入れてプレゼントしていました。中を見ると、手作りで加工しているお札と、プリンさん手書きの丁寧な解説書が入っていました。こんなに楽しんでしかもおみやげまでもらえて大満足の一日でした。
 アフターは会長宅です。おいしいケーキとコーヒーにつられ、マジック好きな皆さんが集まります。今回は僕らキャラメルマシーンがマジック失敗したこともあり、アフターでも落ち込んでいました。マジックに失敗したことを会長にあやまると、「失敗したために、いつもにはないSADA君の新しい面が見えてよかった」とのお言葉をいただきました。さすが魔法使い!!その魔法の一言で救われました。こんなことでも魔法を使うとは!憎いぜ会長!!
 そんなこんなで今日もプリあらで充実した一日を過ごすことができました。プリあらありがとう!!!そしてこれからもよろしくお願いします。マジックは失敗するけど見捨てないでください!!
2月21日(土)
久住辰雄
 今年最初のバスツアーは、大人気の苺狩りとアンコウの吊るし切りです。当日は天気も良くなって絶好のツアー日和となりました。バスの中では”勝手にバスガイド"の酒井玲子さんが楽しいおしゃべりで皆を楽しませてくれていますが、どことなく緊張している様子。なんと今回のツアーには玲子さんのお父さんが初参加しているのです。
 自分の娘がどうしてバスガイドをやっているのか不思議だったのではないでしょうか?
 車内では今回の組長・組長名が発表され、組員をくじ引きで決めていきます。組長は参加者の中から6名、このバスツアーのプロデュースをされている荒木会長によって選ばれ、とってもユニークな組長名を付きます。
 毎回、組名にはテーマがあって、今回は「警察の内部犯罪捜査のための各課の名称」です。組名が発表されるだけで車内は大爆笑。う〜ん面白過ぎます。毎回毎回、こんな面白い組長名を考えだされる荒木会長の頭脳はスーパーコンピューターのようです。
 そして、集合時間に遅れたメンバー
を指導する鬼軍曹役には佐々木さんが任命されました。手榴弾と迷彩帽子が似合い過ぎです(笑)。
 組み分けも終了してバスは深作農園へ向かっていますが、深作さんのイチゴはすべてEM農法によって作られていて、実がなるまでには大変な苦労と努力がなされています。イチゴ一粒一粒に込められた思いや愛情を知りたい、それを知った上で大事にイチゴ狩りをさせてもらいたいと思って、事前に深作さんにお話をお聞きし、今回はスペシャル紙芝居「深作農園物語」を作って上演しました。
 そうこうするうちに、バスは深作農園へ到着です。ここの農園はバスツアー等の団体でのイチゴ狩りは断っていますが、iStudio大洋村バスツアーだけは特別に受け入れていただいています。
 しかも、クィーンベリーとラブソングの2品種のビニールハウス4つを解放していただきました。
 こんなに美味しいイチゴに出会えるバスツアーに感謝の気持ちでいっぱいです。イチゴ狩りのあとはなんと無料で人参堀りもさせていただきました。 もちろんこの人参もEM農法で作られた
栄養たっぷりの逸品です。形こそ揃っていませんが、めちゃ甘くておいしいので5本も掘ってしまいました。
 最後に深作さんに、お礼のマジックを披露させてもらいました。プリあら会員の武田さんからは、10円が1円に変わったり消えたりする鮮やかなマジック。それからマジシャンのケン正木さんも楽しいマジックを披露して下さいました。深作さんの優しくて細い目が、笑顔でさらに細くなりました。
 深作さんとお別れして、iStudio大洋村へ向かいます。車中ではこれからの楽しいバーベキューの役割分担が決まります。このバスツアーにはお客さんはいません。全員で参加して全員で楽しんで作り上げる特別なツアーなんだなあと思います。
 iStudio大洋村に到着すると、すでに薪で大鍋にお湯がたっぷり湧いているではありませんか。それに昨年より立派な、アンコウのつるし切り用のやぐらも用意されています。これはiStudio大洋村のご近所さんである地元の箕輪さんが準備してくださったのです。箕輪さんは炭の火おこしの達人。僕たちに火おこしを伝授してくださり、あっという間に赤々と炭が色づきました。さすがです。
 庭では、アンコウ鍋用の12キロの大きなアンコウがつるされ、東京吉兆の料理長の伊藤勇次さんと、アシスタントをつとめる鈴木章浩くんにより、次々と解体されていきます。なかなかアンコウのつるし切りなんて見られるものではありません。みんなびっくりしたり感激したりです。あっという間にアンコウは鋭い歯だけになってしまいました。
 アンコウ鍋の美味しさは言う間でもなく、みんなで作るサイドメニューまで美味しい料理に舌鼓をうち楽しみました。ここまででも最高の贅沢をしているバスツアーですが、最後にまだお楽しみが!マジックショーです。
 今回は、ケン正木さんの息子さん、光晴くん(小学5年生)が落語を披露してくれました。演目は”初天神 ”です。なんでも、ケンさんが寝る時に聴いていた落語を自然に覚えてしまったそうです。今では「みつの家金坊(みつのやきんぼう)」という芸名もあって、寄席でちびっ子落語家として人気上昇中!口ぶりや表情が堂に入っているのもうなずけます。
 たっぷり笑わせていただきました。最後はなんと、ケン正木さんの2人羽織マジックです。玲子さんのお父さんが選ばれて羽織を着せてもらい、ケン正木さんが郷ひろみの曲に合わせてシンブルを演じると、まるでお父さんがプロマジシャンにみえます(笑)。
 さらに目の前で炎が燃えても驚かずに演じているお父さん、凄いです。そして次から次へと色んなものを出しまくります。エンディングも最高の演出で、大拍手!ケンさん、ありがとうございました。
 楽しい時間はあっという間に終わり、名残惜しさを感じながらバスは帰路につくのでした。それにしても、プロマジシャンのケン正木さんも、超有名料亭の料理長伊藤勇次さんも、僕たちと同じように参加費を払って参加して、なおかつマジックを披露して下さったり、料理の腕をふるって下さったりしています。また、来るたびに、このバスツアーによって成長して行く子供たちや、子供の変化に驚いている親御さんたちの姿も見られます。
 それもこれも、このバスツアーが人の優しさや思いやりにあふれていて、人が人に喜んでもらいたいという純粋な気持ちをひき出す何かがあるからなんだなあとあらためて感じました。
 こんなに楽しいバスツアーに参加させてもらって本当に良かったです。そして、こんなに楽しいバスツアーを作ってくださる荒木会長、本当にありがとうございました。
2月6日(金)
和田敏郎
 プリあら日記2回目投稿のちゃーりーです。今回は、2月6日プリあら例会の模様をレポートします。
 まず、会員マジックは常連のむっしゅ佐久間さんが登場。黒のジャケットに黒のシャツ、それにトランプ柄のネクタイというおしゃれな服装。
 最初は赤いロープと鮮やかな色のシルクを使ったマジック。くるりと1回転するとロープに結えた赤いシルクが青に変わったり、赤青、2枚のシルクを結んで首にかけた瞬間、真ん中に別の黄色いシルクが結ばれていたり! お見事!丸めた画用紙に赤と緑とシルクをつめて下から火をつけると、画用紙がパン!と破裂して、シルクが飛び出し花吹雪と一緒に舞い散ったのにはみんなびっくり!やんやの拍手喝采でした。
 続いて、「超魔人タジマーとビジター・マジシャン」のコーナー。今夜のビジター・マジシャンはケン正木さん、マジックはシンブルの妙技。蛍光ペンのキャップを使ってもできるというシンブルもケン正木さんの手にかかるとまるで魔法。音楽に合わせて指にはめたシンブルが、出たり消えたり、指を移動したり次々と色が変わったり・・・。
 圧巻は両手を交互に開く度に最初1個だったシンブルが次々に増えて最後は指全部にシンブルがはまっているという、まるでディズニーのファンタジック・アニメを見てるような楽しく可愛いマジック。正木さんはこのマジックができるようになるのに20年練習されたそうですが、ケン正木さんのレクチャーDVDを見て練習すれば3週間でできるようになるそうです。買っちゃおうかなぁ。
 続いてはレギュラーの超魔人タジマーさん。用意してある5冊の洋書の中から観客に1冊を選んでもらい、別の観客に適当にページを開いてもらってそのページで一番長い単語を書き出してもらう。
 前もって用意している封筒の中に入っている紙に書かれていた単語はまさにその一番長い単語という超メンタル・マジック。洋書を使うマジックなんて、タジマーさん、いよいよ海外進出か?!
 そしていよいよゲストの登場。今夜のゲストはマジシャンではなく、パントマイマーのサンキュー手塚さん!
 僕は手塚さんをはじめて拝見しますが、『大道芸ワールドカップin静岡』でグランプリを受賞された超実力派とのこと。登場した手塚さんはこれがイケメン!大道芸やる人では珍しいくらいのイケメン。女性ファンが多いっていうのは実力よりこのイケメンぶりだろうと思って見ていたら、『恐怖シリーズ』!恐怖のUFOキャッチャーに恐怖の回転ドア、恐怖の超高速回転寿司!などなど・・・。
 唖然! 抱腹絶倒! ナニ、この人?!絶対おかしいよ!!
 ラーメンの中に入り込んでしまった自分がレンゲで遊んだり、スープの中を泳ぐパフォーマンスも面白かったなぁ。「ラーメンの中にゴキブリはいってるんですけどぉー!」という声には、会場は「いやぁーん!」というか細い声と「うわぁーー!」という野太い声が入り混じり、不思議な不協和音を醸していました。
 「大きな古時計」のパフォーマンスは人が生まれて成長して、働いて結婚して子供が生まれ、その子供も成長して自分は老いていくという一生を古時計の12時間にたとえたもので、コミカルだけどちょっと感動!という素敵な演技でした。
 アンコールもドアほどの大きさのフレームを使って、カップルがレストランで食事をしたりドライブしたり、やがて結婚して結ばれていくというロマンチックなストーリーを描いたとても素敵なパフォーマンスでした。
 手塚さん、またぜひプリあらで素敵なパントマイムを見せてください。
 さて、いよいよ荒木会長のコーナー! まず、会長が執筆された「テクニカルなメンタル・マジック」の出版が表紙デザインの遅れで、2月中か3月上旬になるとのお知らせ。本当にすばらしいマジックの本を出版するため表紙のデザインも吟味しているとのことで、出版にますます期待が持てますね。
 そして会長のカード・マジック!
 選ばれてステージに上がってこられた女性があまりにも綺麗で、私は、その綺麗さに目を奪われ、危うく会長のマジックを見逃すほど。その美人が、自分の手で拡げたカードから、会長にはわからないように1枚だけ覚える。ところが、会長にカードが戻ると、すべてのデックがなんと、いつの間にか全部真っ白なカードになってしまっていたのです。ここで、会場は1回目のどよめきが・・・!
 そして会長はその中の1枚を取り上げ、「これがあなたが選んだカードです」と言われて、選んだカードを言い当ててしまったのです。会場は2回目のどよめき!!
 さすがに美人の顔もびっくりマークになってました。
 プリあら例会では毎回素晴らしいステージを見せていただき、本当に楽しみです。
それもステージを組み立ててもらっているスタッフや、例会の間中、音響や照明を担当してもらっているスタッフの皆さんのおかげです。スタッフの皆さんのご苦労にいつも感謝しています。
1月20日(火)
A会員 関口伸光
 2009年2回目の例会の日がやってきました。 今日20日は、一年で最も寒い時期という「大寒」にあたりますが、ひとたび会場に入ってしまえば、そんな寒さなんか関係ありません!真冬から常夏に来たような会場内の熱気に包まれます。
 会場に入ってすぐに変化に気が付きました。『いつもよりステージが広い!』何が起こるか自然と期待が膨らみます。華麗なBGM♪が流れ、隅谷さんと佐々木さんが颯爽と登場し、楽しい例会の始まりで?す!
 まずは会員マジック。今日は外岡潤さんです。
 外岡さんはなんと現役の弁護士さんです。鮮やかな青い着物で和妻を演じられました。和の音楽に合わせて、ゆっくりと落ち着いた動きに見とれていたら、次の瞬間、スパッ!と傘が飛び出してビックリ!と同時に紙吹雪。
 しかも量がハンパじゃない!次から次と出るは出るは・・・でスゴイ迫力です!
 その後も、刀が出たかと思ったら火がでたり、瞬きする間もないほどの展開です。クライマックスに大傘が登場すると割れんばかりの拍手。さすがです!
 私は今まで洋のマジックばかりに目が向いてましたが、外岡さんの演技を見ると、和のマジックに対する見方も変わりそうです。ド派手な迫力ある演出をたっぷり楽しませて頂きました。
 続いては大洋村バスツアーのアナウンス♪ 今回は「日本一の苺狩り&茨城名産アンコウなべ」の紹介です。この苺狩りツアーは、随分前から予約が入るほど人気が高いとの事で、案内する五十嵐美智代さんの声にも自然と力が入っています。プラカードに手書きで描いたイチゴのイラストが雰囲気満点で楽しいツアーを予感させてくれます♪
 バスツアーの告知が終わると、次は魔人タジマーさん・・いやいや「超」魔人タジマーさんのコーナーです。いきなりですが、タジマーさんからショッキングな情報です。なんと、プリあらとは馴染みの深いマーカテンドーさんが癌で入院されたとの事です。会場内に重い空気が漂い、皆、あまりのショックで声も出ませんでしたが、タジマーさんがさらっと言うと、まるでウソのよう(失礼ですが)で・・・いや、いっその事ウソであってほしいと皆さんが本気で思ったことでしょう。
 先日ブログでもご本人自ら告知しておりますが、きっとマーカテンドーさんの事ですから、3ヵ月したら、プリあらの例会に元気なお姿で復帰される事でしょう!少しでも早く回復される事を祈って会員全員のパワーを送りましょう!がんばってください!
 続いて、タジマーさんのご紹介でビジターマジシャンのドルフィンさんがステージへ。
 外岡さんの会員マジックの講評では『演技も素晴らしいですが、アマチュアで最後あれだけお辞儀に時間をかけてできる人は見たことがない、素晴らしい!』と絶賛されていました。プロの方はやはり見るところが違いますね。ウンウン・・なるほどと思いました。大変勉強になります。
 続いて登場するのは、お馴染みとなりましたキャラメルマシーンさんです!人気右肩上がりで、先日テレビでも笑点へ出演されました。スゴイですね?!まさに注目株です!
 キャラメルマシーンさんは会場から3人にカードを選ばせて当てるのですが、その方法が変わっていて、うん○や、おっ○いを使ったりで、とにかく愉快でゲラゲラ笑ってしまいました。
 次にご紹介されたのはシルキー渚さん。シルキーさんは今日のあさおかるいさんのショーを楽しみにしていたようで、『仕事をほっぽり出して来ました』と笑顔でおっしゃっていました。
 そして最後は超魔人タジマーさんのマジックです。
 テーブル上には「今日のために作ったマジック」と書いた封筒が立て掛けてあります。会場から1人お手伝いを選び、カードを後ろ手に1枚選んでもらいますが、なんと最初から置いてあった封筒から1枚の紙を取り出すと、そこには選んだカードが!すごい!さすが超魔人タジマーさんですね?!
 そして、いよいよ本日のメインゲスト、あさおかるいさん&めめさんの出番です!
 暗転から素敵なBGMに合わせてライトが照らされると、煌びやかな衣装を身にまとったあさおかるいさんが登場しました。会場内から溜息に似た声が聞こえてきました。
 テーマは和ですが、あさおかさん曰く、和と洋を融合させたマジック『 It's わーずマチック 』だそうです。それは洋と和が巧みにコラボレートされた妖艶な世界とも言ったらいいのでしょうか、とにかくどこをとっても綺麗、格好いい!さらに、随所にダンスがミックスされ、演技を引き立てます!
 場面変わって、めめさんが登場すると、雰囲気が一変し、和から洋へ、カラフルな衣装で登場です!ダンスをしながらの大きなフラフープは目を見張るものがあります。そしてなんと言ってもめめさんの笑顔がとっていいですね♪ 思わず頬がほころんでしまいます。
 お2人のステージは演技はもとより、綺麗な手毬や、金色の器、大きな扇、傘など、道具1つどれをとってもとにかく美しく、女性にしか表現できない美へのこだわりが随所に感じられます。目で耳で体で感じて楽しませてくれるパフォーマンスは最高に素晴ら
しかったです!
 アンコールでは、今までと全く違ったムードで、お2人ともラスベガスのステージから抜け出てきたよう艶やかな衣装で登場され素晴らしいダンス♪
 それだけでも唖然としていると、一瞬の衣装チェンジにこれまたビックリ!荒木会長が名づけた例会のタイトルどおり、まさに「ダンシング・イリュージョン☆」ですねっ!ステージを広げていたのはこのためだったんですね。納得!
 最後の最後まで余すことなくたっぷり楽しませて頂き本当にありがとうございました。
 例会の最後を飾るのは荒木会長のコーナーです。
 いつもは大きめのテーブルで演技されますが、今宵は小さなテーブルで粋な感じでクロースアップマジックを見せてくださいました。「ツイスティングエース」と言えば。ダイ・バーノンの名作『ひっくり返るエース』が有名ですが、今まで多くのマジシャンにより演じられ、様々なバリエーションがあるなか、本来ネーミングのとおりエースで演じるところを荒木会長はわかりやすく「1・2・3・4」の4枚のカードで演じてくれました。
 それがスゴイのなんのって・・「時空をねじまげる」と言って、カードをめくると1枚、また1枚とひっくり返ってしまいます。『えーーー!?』という大きな声が会場内に沸き起こります。それだけではありません、最後は色が変わってしまい、おまけになんと、「プ・リ・あ・ら」の文字が!割れんばかりの大拍手です!!
 佐々木さんの言ったとおり荒木会長はやっぱり宇宙人だ!うん、そうに違いない・・とどれだけの人が思った事でしょう。
 「大寒」のこの日は、多くの感動でとっても「熱い」1日となった事は言うまでもありません。
1月13日(火)
村岡正仁
 ついに待ちに待った2009年、最初の例会の始まりです。
 タイトルは【新春吾妻染め】まず最初の会員マジックは小澤洋一さん。
 綺麗な青の衣装で登場の小澤さん、期待が高まります。 今回は絵のトウモロコシが本物に、そして、最後にポップコーンになるマジックを披露!! 昨年は足の怪我のため、アワード出場を断念した小澤さんですが、【人生万事塞翁が馬】今日のポップコーンのように弾けてほしいです。
 ビジターマジシャンは国民的人気番組【笑点】に出場を果たしたキャラメルマシーン!!
小澤さんのマジックの好評を頼まれたキャラメルマシーンですが、すでにこの時点でエンジン全開!!【ミズレクション】がよかった!! など、意味不明な造語で笑わせてくれます。パフォーマンスでは、鈴木さんが、突然コップに本物の金魚を出現させたかと思うと小田島さんが一瞬で金魚を消失させるマジックを披露!!
 鈴木さんが、空になったコップをお客さんに見せていると、口を押さえた小田島さんが苦しそうに、早くコップを返せと猛ジェスチャー!! しかし、これこそ、ミズレクション!? さらに驚愕のラストを用意していた2人のマジックに拍手喝采!! この日、一番に会場入りして機材の搬入を手伝ってくれたキャラメルマシーン、この2人には笑点に出場した慢心などありません。
 続いて新年を迎え、魔人から超魔人になった超魔人タジマーさん得意のメンタルマジック。いつもは爆笑トークで会場を惹きつける魔神だが、この日は、なぜか堅く口を結んで一切しゃべらない。
  いったいどうしたんだ! まさか、超魔人に変身するためにエネルギーを溜めているのか!? 微妙に苦しそうにも見える魔神、 ついに、その魔人が口を開いた瞬間、驚愕の予言マジックを我々は目の当たりにする!! お客さんを楽しませるためなら体を張ったマジックもいとわない、これが進化した超魔人タジマーだ!!
 いよいよ今年最初のメインゲスト、幸条スガヤ&サオリさん。
 華麗にタキシードとドレスで登場するやいなや、炎とともに次々と手の中から杖が出現!! いったい何本出てくるんだ? 途中で数えるのをあきらめました。 新春に相応しいエキサイティングなオープニングに期待も高まります。
 続いてサオリさんが、2つ並べた折りたたみイスの上に寝そべり・・・イスをどかす・・・けど、サオリさんは、落ちないで、そのまま空中にいる!! 本当の魔法か、それとも驚異的な背筋でバランスをとっているのか? 僕はイリュージョンは、舞台全体にそういう仕掛けがあると思っていたので、この普通のステージで、なぜ、宙に浮けるのかとても不思議です。
 次にスガヤさんから、みんなにお年玉!! 千円札が五枚に増えるマジックを教えてくれました。 これは使えます!!
 それからサオリさんの3つのリングの美しい演技にウットリです。 と、次にサオリさん自身がたくさんのリングの中に閉じ込められていきます。
 これはまさかっ・・? そして幕がサオリさんを覆った次の瞬間、サオリさんの姿がリングの外に!! リングからリングだけでなく、自分の体もリングに貫通させてしまったサオリさん。 最高のリングマジックでした。
  イリュージョンあり、エスケープあり、ドレスチェンジ、リング、シルク・・・お客さんに楽しんでもらおうという幸条スガヤさんとサオリさん、まさに【吾妻染め】。名コンビによる素晴らしいマジックの数々、最後は「おめでとうございます」という垂れ幕が出現、新春らしい、素晴らしいエンディングでした。
 会長コーナーでは、みんなのためにスパイダーステージを購入する際の基金集めがきっかけで誕生した「永世会員」の方々に、ついに完成した特製バッジが手渡されました。
 この永世会員の方々のプリあら会への情熱を感じながらスパイダーステージを組み立てようと思いました。
  そして注目の今年最初の会長マジックは・・・お客さんから男女2人を選んで2人の心を一つにしようというマジック。2人にそれぞれ好きなトランプを一枚、一組の選んでもらい、それにペンでサインをして、また山の中に戻してもらい、当てるというのだが・・・なんと会長、珍しく失敗して違うカードを出してしまった?!
 それともこれもキャラメルマシーンや超魔神タジマーさん同様、体を張ったミズレクションなのか!?
 そして最後は失敗どころか、選んだカード二枚がいつのまにか完全な一枚のトランプに!! まさに2人の心が一つになるマジックでした。
 最後はアンコール、スガヤさんの般若の面のマジック。
まるで般若が意志を持っているかのように目を光らせステージを浮遊します。 ボールの浮遊はよく見ますが、これは迫力が全然違います!!
 最後の最後までお客さんにとことん楽しんでもらいたいという幸条スガヤさんとサオリさんの情熱が伝わる素晴らしい演技でした。
こんな素晴らしいマジックショーで新年を迎えることが、できてとても幸せです。 ほんとうにありがとうございました。
2008年11月11日(火)
篠原康子
 昨年11月11日に催された「親しい仲間のために:盛りだくさん秋のマジックショー」の総合日記がアップしました。荒木会長プロデュースの元に、「プリあら」主催による18組のマジシャンが出演されました。この前代未聞のチャリティ大イベントの模様を、スタッフと観た人の立場から別枠の日記として綴ってあります。
 来場された方も、参加出来なかった方も、ぜひ、その日の模様をご覧下さい。
 ここをクリックして日記にアクセスして下さい。
1月8日(木)
酒井玲子
 1年に1度のこの日を楽しみに今日も大勢のお友達が集まりました。荒木会長が登場すると、皆さん、とても嬉しそうに(おめでとうございまーす!)の声がハモります。この光景で皆さんが会長を心から慕っていることが伝わって来て、とても暖かい気持ちになります。
 去年1年の間に会長と出会い、バースデーパーティーに初めてお祝いにいらした方達は『こんなに沢山の方がお祝いにいらっしゃるなんて凄いですね!』と驚かれています。
 乾杯の音頭は中学生の時から、シンガーソングライターであり俳優である荒木会長の大ファンである映画製作会社の社長さん、新田博邦さんです『一郎さんお誕生日おめでとうございます!今年もこうして我らが一郎さんのお祝いを出来る事が凄く嬉しいです〜』と本当に嬉しそうにスピーチされます。
 乾杯の後は愛情のこもった美味しい手作りのお料理が沢山並びます。
 『全部!手作りなんて凄〜い!どれも本当に美味しい、こんなに作るの大変ですよね』と聞かれましたが、斉藤恵美さん秋山直子さんを中心に皆で作ったんです。この日のお料理のメニューを考えたり作る事は本当に楽しいし、とても嬉しい事なんです。
 いつも遊びに来る人をもてなす会長の心配りを見させて頂いていることが、とても勉強になりますし、皆の好きなように作らせてくださる会長のお陰でお料理も楽しくできるんです。
 荒木会長はご存知の通り、歌手、俳優、プロデューサー、作家、実業家、マジシャン、ゲームの達人、ジュエリーコーディネイター、ヘアースタイリストなどなど、御紹介しきれないほどの経歴と趣味をお持ちですから、毎年、音楽界、芸能界、古典芸能の世界など色々な業界のお友達が、この日、お祝いに、駆けつけます。
 会長が以前「毎日が小説のように生きているから、小説を書く気になかなかならない」とおっしゃていたほど内容の濃〜い羨ましい人生ですから、出会ってお友達になった人の数も凄いのでしょう。
 今日は病院から退院したばかりのプリン副会長も、どうしても荒木会長のバースデーをお祝いしたい一心で、プリあら永世会員の松野さんの付き添いのもと、いらっしゃいました。「会長の暖かい気持ちで、ここまで元気になれたので、一言お祝いが言いたくて」と、とても嬉しそうでした。
 マジシャン関係では、ケン正木さん、ナポレオンズのパルト小石さん、タジマジックさん、竹たけをさん、なか。たつやさん、ぺるさん、ダーク広和さんもお祝いに駆けつけて、荒木会長と嬉しそうに色々とお話をされていました。
 楽しい時間の真っ最中、パンパかパーン!いよいよバースデーケーキの登場です!
 さー、今年はどんな凄いケーキなんでしょう?と皆さん期待感でいっぱいです。ケーキにもエピソードがあります。
 プリンあらモードマジッククラブのアフターで出演されたマジシャンの方にも大人気のケーキを作っている佐藤理恵さんが毎年栄えあるバースデーケーキの製作をはりきって担当していますが、何年か前、彼女は、料理もケーキも全く作れない人でした。
 理恵ちゃんは、荒木先生が美味しいケーキの味を教えてくれて、美味しいケーキを作ると人が喜んでくれる環境を作ってくれたから凄く楽しいと言っていましたが、本当にプロ顔負けの美味しさです!
 ケーキが来ました!今年は直径1メートルはある丸くてイチゴが沢山、飾られたケーキ!「凄ーい!」会場から歓声があがります!
 会長をリスペクトし今はプロのかっこいいミュージシャンであるSWING-Oさんのピアノで素敵なバースデーソングが流れ、皆さん心を込めて歌います。私は感動して涙が出てしまいました。
 荒木会長がロウソクを吹き消されると大拍手!さーお楽しみ!会長を囲んでの写真撮影です。「今度は私と撮ってくださーい!」と、みんな大騒ぎです。
 そして毎年恒例のプレゼント公開の時間です!
 荒木会長の前に並んでいる沢山のプレゼントを1つずつ会長が開きながら、そのプレゼントを上げた人がなぜそれを選んだかを話したり会長へ日頃の感謝の気持ちを伝えたりするんですが、まるでショータイムのように楽しい時間なんです!この時間を楽しみにしている方も沢山いらっしゃいます。
 プロマジシャンのタジマジックさんは今年も受け狙いで銭湯を楽しむ20点セットで、ちゃんとお笑いのオチ付きでの紹介!ケン正木さんはエアギターというギターの1部分だけがあって何もない空気のところを弾くと演奏出来る不思議
な楽器でのパフォーマンスが面白かったです。
 初めてこの光景を見た時、世の中にはこんな風に誕生日を祝ってもらえる人がいるんだ!こんな楽しいプレゼントの開け方があるんだ!と凄く、感激した事を覚えています。
 毎年お祝いにいらした一人一人の方達との繋がりの暖かさを凄く感じます。中には不思議なプレゼントがありますがどんな物が出てきても荒木会長のコメントがつねに面白くて!人を笑わせる天才のパルト小石さんが何度も大笑いをしていました!!
 会長がコメントをされるたびにパルト小石さんが1言いうんですが、それを受けていく会長のリアクションが超面白くて!皆さん大受けでした!誰かのプレゼントを皆が楽しめるように感謝の気持ちも伝えながら1つずつ開いていく会長の気持ちに心から感動します。
 コメディアンの松元ヒロさんが以前「荒木先生は面白いことが、その場で作品的に出るから凄いです!僕みたいに生みの苦しみが無いから羨ましい!」とおっしゃっていたのを思い出しました。
 荒木会長は人に喜ぶことをしてあげる事は好きだけど自分がしてもらうことは苦手とおっしゃいます。だから気持ちは凄く嬉しいけど、プレゼントを貰う事は本当はダメで
、でもある時から皆の気持ちをありがたく受けようと思って今のような形になったそうです。プレゼントを持って来てくれた人も来てくれた人達、皆が楽しめるようにと、会長の人に対するおもてなしの心は本当に素晴らしいです。
 夜も更けてからお祝いに来た方達もいらして荒木会長を囲んでバースデーパーティーの楽しい時間は流れます!最後に会長がされたスピーチはいつもそうですがとても感動しました。皆さんがお祝いにいらしてくれた事に感謝されて、信じられないような実話を楽しく話され、最後に、「みんなも友達と出会えたことは凄い事なんだから、その友達との輪を大切に広げていって、出来るだけ楽しい人生を送って欲しいと思います」とおっしゃている通りの人生を送っている会長は本当にかっこいいと思います! 
  荒木会長のバースデーパーティーに初めて参加された方からつぎの日、電話が来て「凄く楽しくて感動しました!それから勉強になりました。本当にありがとうございましたと荒木先生にお伝えください。」と感謝されていました。
 私もこんな素晴らしい環境にいさせて頂けることに凄く感謝して、もっと学んでいきたいです。荒木先生「心からお誕生日おめでとうございます!」今年1年先生が創ってくださったプリンあらモードマジッククラブやバスツアーで友達を増やして、来年の先生のバースデーには成長した自分でお祝いの言葉を伝えたいです。それを目標にがんばります!
 

このページは2003年からの「プリあら会」日記です。2008年版の日記を読まれたい方は年号をクリックしてください。
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