イベントをプロデュースするときに、僕は、誰でもやれる事をやろうとは思わない。誰もが出来る事なら、その人たちにまかせておけばいい。
 人ができない事、できないと思っている事を試みようと思う。
 その輪の中に、人の輝き…その人にしかない輝きや、その人の存在価値が浮かび上がって来るからだ。
 だからいつも、僕のプロデュースするイベントの中には、不可能を可能にして行く人間のドラマがいくつも見える。
 2010年のクリスマス日記にもまた、あり得ない不可能な企画の中で、楽しみ、また果敢に挑戦して行くそれぞれのスタッフやキャストの想いがつづられている。
        ------CB Family X'mas Show & Dinner Party プロデューサー・荒木一郎------
佐々木由喜雄(サブプロデューサー)
 CB Family Xmas Show & Dinner Party ! 自分にとって今回のクリスマスは初めての事ばかりだった。荒木会長からサブプロデューサーを仰せつかったものの、その重要性をハッキリ認識せずに手探り状態でスタートしたのが6月だった。
 プリンスホテルとの実質上の契約当日、会長から最初の厳しいお叱りを受けた。数百人の入場者を許容するスペースを持つ会場で、観客を十分に楽しませられる催し物であるにもかかわらず、参加者を240人と決めて掛かっていた事だ。
 また、このクリスマスパーティーが、参加者すべてが楽しめる最高のイベントであり、その一人一人のために作られ、つまり自分たちがベストフレンズを呼ぶために作られるパーティーなのに、その我々のために会長が仕掛けて下さってる事が当たり前のようになり、「全てが事務化し、マンネリ化して物事に対しての感謝がなくなってしまっている」というご指摘だった。
 厳しい反省の元にスタートした。 
加納実(照明)
 毎年クリスマスパーティーの照明を担当していますが、ついに私の力を遺憾なく発揮してパーティーを盛り上げる条件が揃いました。
 例年のパシフィックホテルに比べて、今年のステラボールでは照明器具の数が倍以上!そして舞台も格段に広くなります。それにあわせて舞台を彩るのに欠かせない舞台美術のカーテンもいつもより大きいサイズの物を作ることになりました。
 お金も手間もかかっている設備やカーテンを使って今年のパーティーどのように見られるか、照明担当の私の責任は重大です。
 カーテン制作担当の佐藤理恵さんとは事前にデザインなど打ち合わせをしていますが、実物は見ていないので会場に行くまではどんな出来か心配していました。当日舞台に吊られたカーテンは、光沢のある白い布をふんだんに使い綺麗なドレープがついた素敵な物でした。
 このとき準備した照明プランが予定通りにうまくいくと予感しました。照明デザインの手法、発想などは舞台美術と密接に関連しているのです。
 私はショー全体の構成を考えて二つの演目に重点を置くことを考えました。
 準備した照明プランというのはこの演目をどう見せるか、そのために舞台美術をどう使い照明器具や色をどう配置すれば効果的かということです (他の演目はぞんざいに扱ったわけではありませんので悪しからず) 。
 まずはパッションローズ!観客を一気に舞台に引き込むオープニングアクトという位置づけです。思いっきり派手に、そして華やかに、私の得意分野ですね。
 二つ目はメインゲストのドルフィンマジックカンパニーです。この演目はすでに完成された作品で、決められた演出プランの中に照明も組み込まれています。
 ここでの私の仕事はオリジナリティーを出すことだと考えました。CB会のクリスマスパーティーでなければ見られないドルフィンマジックカンパニーのショーの見せ方を考えて取り組みました。そしてパッションローズとのコラボレーションを感動の頂点にするような構成を意識しました。
 今年、このクリスマスパーティーは、パワーアップして演出面でも可能性が大きく広がったと思います。スタッフとしても条件に恵まれた反面、新たな苦悩もあり、楽しく刺激的で有意義な一日でした。
ぺる(司会)
 初めての司会に任命していただき、嬉しくもあり、不安もありましたが、山田さんが台本を作ってくれて助かりました。
 私の方が、台詞が少なくて、さらに助かりました。
 ドレスで、鳩だしをやろうと言っていただいたんですが、正直、無理だと思っていました。
考えもつかない方法で、会長と山田さんが考えてくれたおかげで、本番は、綺麗に出来ました。
 不可能だと思うものを可能にする、これが会長マジックなんだと思いつつ、私も見習わなくては・・と強く思いました。
 本番直前、パッションローズのメンバーが何人か看板を作りなおしたり、なんだりとまだ着替えてない情報をゲット。
 泣きながら戻ってきたメンバーをみて、正直、本番前にダメ出ししなくても? とおもいましたが、直す前と直したあとを見たとき、だいぶ違うと思いました。
 私は、多少、んーイマイチと思っても、まっいっかという妥協タイプなので、妥協しないことが、いいものを作り出すと思いました。
 司会の衣装も私が持ってたものを、会長にこれとこれにしようと思ってます。と写メールを送ったところ、ダメじゃないけど、変えようと言われました。
 ダメってことやーんなんて一人でつっこんだりしましたが、私が綺麗に見えるドレスを !! という気持ちが嬉しかったです。
 れいこさんが、衣装屋さんまで来てくれて、私に似合うドレスを店員さんと選んでくれました。おかげで、ステキなドレスを選んでいただきました。
 人のことに、こんなにも一生懸命になってくれるれいこさんや会長に何度も感謝しました。私もそうゆう人になれるようにならなきゃと強く思いました。
 司会は、最初は、緊張しましたが、みなさんのステキなパフォーマンスを見てたら、取れてきました。
 ステージを見てくれたお客様が、衣装も司会もよかったと言ってくれました。
 最初は、無理だから断ろうと思ってたくらいですが、会長のおかげで、新たな道がひらけました。
 何でも最初っから無理と思うのは、今日限りやめよう!!
 みなさんの団結力も素晴らしかったし、最高のクリスマスパーティーでした。力をかしてくれたみなさん、ありがとうございました(^O^)/
ピーロ(ジャグリング)
 CBを初めて見たのは、2007年。プリあらに入って間もない頃でした。チケット高いけど見たことない色んな人が見れるから行ってみようと。
 マーカ・テンドーさんがメインゲストでした。他にもパッションローズの皆さん、サンキュー手塚さん、松元ヒロさんなど豪華ゲスト。飛び入りで、なかたつやさん。そして最後を締めるは荒木バンド。
 佐々木さんが司会をやりながら、サムチップで簡単なマジックをやっていたと思います。えー、あの人マジックもできるんだ!!すげえ。
 これでもかこれでもかと、フィナーレまでこんな素晴らしいショーがあったのかと大変衝撃を受け、まだ芸の世界に入って駆け出しだった自分。いつか自分もこのステージにあがれるような人になりたいとぼんやり・・・。
 今回、当初は普通に客として行こうとしていたのですが、出演者の顔触れを見ると、おっ今回は純粋にジャグリングをやる人がいないぞ。だったらちょろっと3分ぐらい、まあ長くても5分以内で時間をもらえれば貢献できるのではないかと、軽い気持ちで提案しました。
 やる内容についていろいろ試行錯誤しましたが、当初の予定通りリングにしました。
 これも最初のCBの時にぼんやり思っていたイメージでした・・・。まじめなジャグリングもある程度はできることをアピールしたかったという狙いもありましたね。
 ジャグリング歴はなにげに10年。リングに関してはは4年、5枚が安定してきたのは実はここ最近。゙なので人前でやったことがありません。
 さらに自分は基本コミカル路線で、シリアスな演技は初めてで、新たな挑戦でした。 まあ、やらなきゃいけない場合、人間やらざるをえなくなるので、結果うまくなればいいなと。とはいっても一応形にしなければいけない。ただし自分のできる範囲で。
 盛大なイベントです。どうせなら髪も染めよう、メイクもしよう、衣装もとにかくカッコよく。全てスタイリッシュをイメージしました。ここまで派手に髪を染めるのは初めてで、年末は出費もかさむので安くおさえたかった。あれ実は自分でやりました。何度も脱色。前日無事に染まった時はよっしゃ。
 さて、当日11時頃入り。
 うわぁー、予想よりでかい空間に圧倒されました。本当にここでやるのー??? まあやるしかないですね。
 ピアノの平川さんとのコラボでしたが、当日初めてお会いして、ちょっと合わせただけで本番でした。あまり絡めないかなと思ったのですが、会長より頂いたアドバイス通り4枚目と5枚目で絡みが作れて良かったなと思います。
 ラストの5枚目は案の定1回では成功せず。2回目もバツ、そして運命の3回目。なんとか成功させると同時に、やっぱり、ちゃんと練習すれば神様は裏切らない、そして自分は最後はうまくいく人なんだと再確認。
 控室では肩の荷が下りて、と同時に腹痛と息苦しさが襲ってきて1人でもがいていました(笑)落ち着けと念じてもどうにもならんのです。
 やっぱりものすんごいプレッシャーでした。短い時間でしたが。お金をもらえるどころか、みなさんと同じくチケット代を払っているのですが、代わりにとても大事な経験を得ました。
 大舞台での経験、ほんと自信になりました。あそこでやれればどこへいってもこわいものはない。そして平川さんとのコラボも新たな可能性につながりました。演奏者とのコラボパフォーマンスもありだな!!
 さてさて、2007年の時点では、ぼんやりとしか思っていなかったレベルでした。なのであの頃から比べると、自分でも結構成長できたのがわかります。まだまだ成長していきたいですし、これからどうなるかは全くわかりません。
 ただ言えることは、またやる機会があれば何かやりますよー!!とだけ言っておきます。
PS.
 打ち上げでの平川さんの皆さんを気遣う、そして自分の言いたいこともそれとなく上手に伝える司会っぷりは感動しました。ああいう面白い40代になりたいですねー。
佐藤理恵(舞台カーテン・写真撮影)
 日本一のライブハウス、ステラボール。松任谷由実さんや海外の超一流アーティストなどがコンサートで使うステージ。そんなスゴいところの下見に自分なんかが行けるなんて大興奮でした。
 会場に入ると、なんとも、でかい!!スゴい数のスピーカーに照明。ステージも大きい!!興奮は更に増します。
 私は 7,8年前くらいから舞台のバックカーテンを作らせてもらっています。ステージの大きさを調べたら、高さも幅も今までの倍のステージだった。どうするんだろう、、、こんなに大きくカッコいいステージを、、、。
 例年は、こんな感じで作るということを絵に書いてから生地を買ってきます。生地は買ってきたら、そのまま反物の状態にしておく。なぜならば、一番しわにならないからです。当日まで広げず、当日の朝、会場に着いて初めて広げて、絵のとおりになるよう、その場で切ったり、縫ったりしてカーテンを作ります。
 が、今年は、それが不安だった。10mの高さの生地を上から吊ったら、どんな感じになるのだろう、生地の重みや素材で思っていたことと違うことになるんではないか、、、不安でしかたなかった。
 何が起きるかわからない。その時に余裕があったほうが良いと思い、今年は300mの生地を10mづつに切って、ギャザーをよせるためだけの縫いをしておこうと思った。
 作業は簡単だが、なにせ大きい。切っても切っても終わらない。縫っても縫っても終わらない。やっと出来たが、またそれをしわにならないように広げておく場所がない。
 10m広げられる場所、、iStudioリビングのど真ん中に広げさせてもらい、下準備はできた。
 その2週間前「今年はこんな感じでいこうと思うんですが、どうでしょう?」と、加納さんにバックカーテンの絵を見てもらいました。毎回、照明の加納さんに相談させてもらい、生地の素材や色などを決めています。
 加納さんが「今までで1番好きなデザインだ」と言ってくれました。私はそのとき凄く嬉しかったのですが、んっ?という感じにもなりました。私が書いた絵は、砂時計の様な三角が2つになっているものを横に7つ並べて書いただけでした。
 デザイン、、、、およそかけはなれた子供の絵でした。
 当日、カーテンに照明があたったのを見て、スゴい!!!なんだこれは!!!生地のカーテンじゃない!なにかの物体が綺麗に光り、そびえ立っている。作った自分が見ても、生地には見えない。どうしてあんなにも綺麗になったのかマジックとしか考えられない!その時、あの2週間前を思い出しました。加納さんが絵を見た時点で加納さんの頭の中のイメージでデザイン化され、このマジックが起きたんだ!今回、今までで最高のバックカーテンになったのだと思いました。
 自分なんかが絶対に出来ない経験をさせてもらいながら、一緒に作っていく人たちの優しさや凄さに触れ、大事な宝物にさせてもらいました。もーーーーっ絶対にありえない!この経験は。今でも思い出すと興奮します。
 23年目のCB Family Xmas Party。毎年続いていることに感謝でいっぱいです。なかなか会えない友達もいますが、年に一回、この日には必ず会えています。一生、ここで会えるんだ、、、と思えることに、幸せや楽しみなどいろいろな気持ちにさせてくれて、ありがとうございました。
酒井玲子 (会場担当)
 23回目のCB family Xmas partyは超豪華で全てが素晴らしく、まるで奇跡を見ているような感覚になりました。
 去年まで、パシフィックホテルで長年、開催していたクリスマスパーティー。でも残念な事にホテルが閉館するので、今年はパシフィックでの開催は出来ない事になりました。
 私は、22回のCB family Xmas party全部に参加出来た事への感謝の気持ちもあり、partyの会場を絶対に探したいと言う思いがあって、去年のパーティが終わって直ぐに、勝手に会場を探しはじめました。
 いくつかのホテルに聞いていくうちに、荒木先生の人を喜ばせたい気持ちで成り立っているあり得ない partyだったんだと、改めてビックリさせられました。
 色々なホテルに内容を話すと「この内容で、この金額は安過ぎますねー、ビックリしました。」と驚き、「ずいぶん良心的な方がいらっしゃるんですね」と、皆さんニコニコ顔で感心するんですが「じゃあ、今年是非こちらのホテルで」と言うと、困った顔になり「残念ですが、うちでは無理です、ご希望には添えません」となってしまいます。
 何度も、そのセリフを聞くうちに、最後には「添えないんですよね」と、相手より先に自分が言ってました。
 ホテルはどこも結婚式が優先で1団体に1日だけ、それも1番大きな会場は貸してくれないんです。
 先生の考え方にパシフィックホテルが全面的に協力してくれていたからこそ、あんなに豪華なpartyに家族や友達と参加できたんだ。
 奇跡のpartyの中に自分たちはいて、なんて幸せだったんだろうと言う感謝の気持ちと、気づかずにいた自分への反省の気持ち、会場が見つからなかったらどうしようと言う複雑な気持ちから、ロビーで涙が出てきてしまいボーイさんに心配されました。
 そんな時に荒木先生に「会場を探さないとですよね」と、ちょっと焦った感じで言ったら、先生が「焦っても仕様がないんだよ。こう言うのは流れだからね」と、優しい笑顔でおっしゃったんです。何故か鳥肌が立ったんです!深い意味があるんだろうなって。
 先生は「物事には全て流れがあって、その流れに逆らって必死になってもうまくいかない、流れがあることに気づいて上手く流れに乗って何かを成功させていく事だ」と、話されていました。
 その時に思いました。きっと私が会場を探すことも先生の考えてる Xmas partyと言う流れの中に入っているんだろうな、だとしたらきっと理想的な会場が見つかるはずだと、何かワクワクしてきたんです!
 そんな時に、これも流れで、本来行くはずも無い日本一のライブハウス品川プリンスのステラボールに、これも荒木先生の映画の関係で入場する機会に恵まれました。
 舞台では、映画関係者の表彰式を開催していましたが、私だけは「ここで Xmas partyが出来たら凄そう」と、キョロキョロと会場ばかり見ていました。
 早速、品川プリンスホテルの営業マンであり友達の相原崇君に話し、ステラボールの大きな写真入りパンフレットを、「荒木先生に見せるのなら喜んで」と言われ、特別に頂きました。
 例会のアフターの時に先生に見せると「凄いね!」とその場にいた人達にパンフレットを見せ皆んなで盛り上がりました!この時も、誰よりもステラボールで partyが出来たら凄い!と思っているのは先生でした。
 凡人の私達は金額が高いとか、現実的なことに目がいってしまい、本筋からずれてしまう。
 先生は「ステラボールがある事も凄いし、そこに相原君がいて何か協力したいと思ってくれている事がすごいんだ」と、イメージ出来ない私達に何が大切かを話してくださいました。
 そして奇跡はつぎつぎに起こったのです。実はあるテレビ局が12月いっぱいステラボールを貸し切っていたのですが、なんと!それがキャンセルになって26日の予約がとれたのです!
 この時も「流れがきているんだ」と凄く感じました。
 はじめは唯の営業マンのようだった相原君も、だんだんと人が変わったようになり、次々と不可能を可能に変えて行き、それをやることを楽しんでいるようです。
 その姿を見て、人が事務的なものではなく、気持ちで行動してくれるって本当にすごい事だと何度も感動しました。
 こうして奇跡のCB family Xmas partyは日本一のステラボールで23回目を迎えることが出来ました。
 会場に入った時、三人しかダメと言われていたビュッフェに、背の高い帽子をかぶったシェフが何人も来てお料理の打ち合わせをしていたり、舞台のカーテンや照明の美しさに驚きました。
 何度もステラボールを見に来ましたが、こんなに豪華で美しいステラボールは今まで見たことがありません!ホテルのスタッフの人達でさえ「すごい、楽しくて、綺麗でビックリしました」と言ってました。
 今回15人の友人が初めて partyに参加しましたが、 partyが終わってから、沢山のメールが届きました。「私もCB familyに入りたい、本当に楽しくて美味しくてこんなの、初めてでした!」とか、全員が大喜びでした。
 荒木先生、毎年こんな奇跡のような Xmas partyを私達にプレゼントし続けてくれて本当にありがとうございます。私も先生から頂いた「人生はこんなに楽しいものなんだ」と言う、貴重なプレゼントを今年も沢山の出会った人達に渡していきたいです。
山田秀樹(司会)
 第23回CBファミリークリスマスパーティーはメインマジシャンにドルフィンマジックカンパニー、特別ゲストには実力派クラウンユニットのイェンタウンフールズ、会場も品川プリンスホテルが誇る日本一のライブハウスステラボールと聞いてワクワクしていたところへ、荒木会長から「ぺるちゃんと進行役を」との電話が!
 「承知しました」と言ったものの公私共年末のスケジュールにあまり余裕がなく、更にぺるちゃんが年末大忙しで打合せする時間の調整が付かないという事態が起こった。
 取り敢えず、進行表と全体打合せの時に出された会長のアイディア等を思い出しながら、進行役として話すこと、説明することなどを書き出し、進行役用の台本のようなものを作ってみた。余談だが、この原稿書きは通勤時間にアイホーンの協力を得て行われた。
 ようやくぺるちゃんと打合せが出来たのが12月18日(土)しかも2時間程度、有楽町で待合せたものの喫茶店など満員行列!思いついたのがカラオケBOX。何とか1時間30分を確保した。
 まず、ぺるちゃんへ全体の流れと進行内容を説明し、未定稿の台本に沿って我々の出番と内容を確認していった。カラオケBOXは、大きな声が出せたので、この打合せには最適だった。この時点でまだ決まっていなかったのが後半冒頭に予定しているぺるちゃんのパフォーマンス。「短時間でぺるちゃんらしさ(格好良さ)が出るようなものを」と言うのがコンセプト。
 12月20日、未定稿の台本を持って会長との打合せ。進行役としての話ぶり等、多少の手直しはあったものの、憐憫の情をもって概ね。しかし、まだぺるちゃんのパフォーマンスは決まっていない。「ここで鳩出しなんかいいんじゃない」と、会長のアイディアが。「なるほど分かりました、いいですね」と答えたものの、ことのほか時間が無い。
 12月23日深夜なら時間が空くと言うぺるちゃんのスケジュールに合わせて越谷のファミレスで2回目の打合せ。
 この時、ぺるちゃんが選んだ衣裳を会長に見てもらったところ、よりぺるちゃんが素敵に見える衣裳を用意して下さるという、事実上のダメ出しがあってぺるちゃんの衣裳が決まっていない。という事で鳩出しのイメージが湧かない。
 次の打合せ(最終)は12月25日アイスタジオ。それまでに何とかしなければ!台本も自分で書いたくせに、覚えた先から忘れていく中、かろうじて出来上がった鳩出しの手順だったが、最終打合せで会長のマル、何とか一発でクリアーできた。
 だが、実際に演技をするぺるちゃんにとっては、明日が本番。練習時間などほとんど無く、ぶっつけ本番状態でちょっと気の毒だった。
 当日、早い時間に会場入りしたものの、進行の内容確認、ぺるちゃんのマジックの練習、各出演者のリハーサルと時間はどんどん過ぎて行く。
 いよいよ開演。不思議なもので、始まってしまえばそれまでの心配など関係なくプログラムは進行して行く。ぺるちゃんのマジックも、らしさ十分に出来たように思う。やはりプロ、流石でした。
 イェンタウンフールズ、ドルフィンマジック&パッションローズ、豪華なプログラムの締めくくりは当然、荒木バンド。ラストのホワイトクリスマスでお開きを迎える。
 予定通りいかなかったり、ミスもあったが、二人のコンビネーションで何とか無事に終えた事のホッとした気分が、徐々に満足感に変わって来た。ぺるちゃんおつかれさん。
 機材等が撤収されて行く舞台を見ながら改めて会場の凄さと、大勢のスタッフの情熱を感じた。
 そして私もその一員として活動出来た事、貴重な経験をさせて頂ける環境がある事に「恵まれてるなぁ俺」、そう思った。これからもイベント目白押し。またみんなで楽しもう。
佐々木由喜雄(サブプロデューサー)
ステラボールのこと
 今回もまたまた、酒井玲子さんの危機感と閃きと行動力に救われた。彼女は、何よりその愛すべき人柄と情熱で、荒木会長を尊敬して止まない、プリンスホテルの営業担当の相原さんとの間に、とても不可能と思われたステラボールでのディナーショウ!という合意を取り付けてくれていた。
 具体的な話を詰めることになり、初めてステラボールを見た。驚いた!でかい!昨年までのホテルパシフィック東京の宴会場も立派だったが、それとは全く異質の、まさに『大劇場』がそこにあった。
 照明、音響設備も完璧、スタンドで1000人以上入る日本一のライブハウス。こんな凄い『劇場』で300人の、それも『ディナーショウ』が本当にやれるのか?…正直、ビビった。
 まず、広ーい客席フロアのどこにディナー用のテーブルを置き、どこに客席を作るのか?から始まり、プリンスホテルの相原さんとの打合せが始まった。もちろん劇場なので厨房などないし、料理をどうするか?どこに並べるのか?ドリンクは?
 基本的には、プリンスホテルが誇る渡邊総料理長ご自慢のビュッフェ料理をケータリングして頂くしかないのだが、予算も含めて、その物量、場所、スタッフの数等々…問題山積であった。
 勝手な要求を掲げるこちら側と、プリンスホテルの宴会サービス部との板挟みの中、何とか荒木会長のお役に立ちたいとの情熱で奔走する相原さんの姿に感激した。
 会場の方が一段落する間もなく、ある意味「立派過ぎる」ステージが問題になった。
 間口が24m、奥行が7m、高さが10m…空間容積で昨年までのステージの何と4.6倍である。劇場といっても正確にはライブハウスなので、プロセミアム(額縁)も緞帳もなく、袖幕はあるものの一文字幕もない。
 そのためか、やたら天井が高いガラーンとした会場だった。持て余した。使い切れるのか?
 ステラボール担当の藤本さんと小林さんも全面協力してくださったが、劇場の大きさを変えることなどもちろん無理である。
 それを見事に解決してくれたのが、会長が全幅の信頼を置く照明の加納実さんと、いつもステージの背景幕をデザイン&製作してくれる佐藤理恵さんだった。
 この最強ペアは私が頭をかかえる前から、この大き過ぎる(ように見える)ステージをパフォーマンスの内容も考慮して如何にバランスよく豪華なステージにするか、綿密な打合せの上で着々とデザインしてくれていたのである。
 そしてそのイメージ通りの背景幕を、佐藤理恵さんは、たった一人で、徹夜をしながら見事に創りあげた。こだわりのチケットや渾身のチラシの作り直しなど、超多忙の中である。理恵ちゃん、あんたはエライ!
 ステラボールは素晴らしいライブハウスなのだが、立地が台地であり、小高い丘を掘り崩して建てた水族館と同じ建物なので、ちょっと使いにくい点があった。
 そのひとつが楽屋であった。
 ステージを1階とすると、楽屋は上手の2階と4階にしかなかった。しかも階段しかない。部屋割りをすると、数も足りない。何とか原案を作って会長にお話しをした。
 「俺の部屋は着替えが出来て、鏡があればいいから、2階客席の小部屋でいい」、楽屋としては使いにくいが、確かに2階客席の後部に特別室が2室あった。この『2階客席に楽屋』という、会長の奇抜なお気遣いで全て解決した。
 客席に出入りするイェンタウンフールズさんは上手の部屋、会長は下手の部屋。
 一番便利な楽屋はドルフィンさんチーム、ぺるちゃん、パッションローズ&キッズ。
 4階は出番が最後の荒木バンドの皆さん、山田さん、平川さん、ピーロさん、全スタッフ。ふー、よかった。
斉藤恵美(荒木バンド・撮影担当)
 今回のCBファミリー・クリスマスパーティーは場所を新たに「品川プリンスのステラボール」という、日本一のライブステージで開催することになりました!!!!
 ってことは、荒木バンドにいたっては大変なことです。
 照明も音響も唄のライブのために作られている本格的な機材ということになりますよね。みなさん!!そんな最高な環境で荒木会長の唄が聴けること自体が夢のような出来事です。
 今年の6月には下北タウンホールで3日間のコンサートがありまして、その最後のバンドメンバーの別れのあいさつは「じゃぁー!クリスマスで!!」が合い言葉でした。
 だから、今年は2回もバンドメンバーと一緒に時を過ごせることになりました。特にバンマスの松本さんとは、荒木会長が映画の音楽や編集に携わっている関係で、コーラスの音取りの時や打合せなどでもお会いする機会がありました。
 荒木会長と人とのつながりは、切れない糸で結ばれています。普通の人だと、その時なにかのキッカケで親しくなっても何もないとそのまま自然に終わってしまって、過去の人になってしまいますよね!!私だけかな…。
 でも荒木会長は知り合った人とずーっと息の長い付き合いが続き、途切れることがないのです。途中、途切れたように見えてもまた復活したりして、やっぱり切れない糸なんだぁーと思います。
 そういえば、こんなこともありました。映画のコーラスの唄取りのスタジオで子供たちや大人のコーラスメンバーをプラスタディ・ミュージックスクールの生徒さんにやってもらうことになったのですが、そのスクールの校長・池 真柚子さん(その世界ではカリスマ的存在の方)は、なんと、荒木会長がほんの少しの間やっていた音楽教室の生徒さんだったのでした。
 池さんが18才の時だったそうです。その時に教えてもらったことで音楽の道を本気で目指して、今こうして音楽の世界で生きていると、おっしゃっていました。もちろん、CBファミリークリスマスパーティーに荒木会長の大ファンの生徒さんと一緒に参加されました♪
 荒木会長がやっていることは、その影響を素直に受けるとスゴいことになってしまうんだなぁーと、改めて思うと共に、人とのつながりを大事にして行きたい。
 小さい事もおろそかにしないできめ細かく相手の為に考えてきたからこそ、作られて出来ているCBファミリークリスマスパーティー!!サイコーな仲間と環境に乾杯!!!!
タジマジック
 タジマジックもプリあら専属にさせていただき5年目になります。
 クリスマスも今回で3回目ですが、以前とは比べものにならないくらいの豪華なホールでした。ただ、車おりてから会場までがややこしく、パニックになりそうでしたので、会長も大丈夫かなって心配しました。
 会場に入って見渡すと2階のVIPルームに会長をみかけたのですぐにご挨拶にいきました。
 会長は自分のことよりも私を心配してくださり隣に座れとおっしゃられて、震えている私の手を握ってくださったり、話しかけて落ち着かせてくださいました。
 それをしながらも指示をだしたり、周りに気を配られたり、本当に会長は、見ているだけで勉強になりました。
 私がゲストコーナーでも緊張してると、会長は自分なんかリハーサルもしてないし何を歌うかも決めてないとおっしゃってました。
 打ち上げの時、ピーロ君のリハーサルが長引いたと聞いたので、私はそのせいで会長のリハーサルができなかったと思いましたが、本番ではピーロ君に怒るどころか、「タジマ、ピーロ良くなっただろ」って、逆にピーロ君を褒めていらっしゃいました。
 本当に会長の回りへの気配りに、尊敬の粋をこえました。
 私が食事していないのも気付いて、「タジマ、腹減っただろ。打ち上げに顔だして、食事しろ」って、きっと席もないのに会長の気配りに涙がでるくらい感謝しました。会長、本当にありがとうございます。
 クリスマスの内容について書きたかったですが、会長と一緒にいたことの思い出ばかりになってしまいました。気苦労が沢山あったと思いますが、一人一人に目をかけ、すべてわかってしまう会長、あらためて会長を慕って良かったと思いました。
 会長のプロデュースにまさるものはないと実感しました。来年のクリスマスパーティー、今から楽しみです。
五十嵐美智代(プリあらグッズブース担当)
 今年もプリあらグッズのブースを担当させていただきました。
 今年のマジックグッズディーラーは、田中哉巖(としみね)さんと佐原有紀くんです。高校生の有紀くんは、CB Family クリスマスパーティー初参加!そして初ディーラーです。
 朝の早い時間から有紀くんも会場に入り、山田恵美子さんと三人で準備を始めました。といってもグッズに金額シールを貼ったり仕分けをしたり、ブースの展示の準備等々、全て恵美子さんが事前に用意してくれました。
 当日は準備万端、グッズをきれいに並べるだけです。恵美子さんとはグッズ担当をずっと一緒にさせていただいていますが、年々素敵に変わっていく恵美子さんにとても憧れます。手際がよくて、細かい気づかいを押し付けがましくなく、さりげなくされる恵美子さん。これからもずっとついて行かせてください(*^◯^*)。
 今年はご主人の秀樹さんが司会をされたので、リハーサルの時から心配そうにステージを見つめている姿が印象的でした。
 すべてが初めての有紀くんとはグッズの展示を始め、スタッフのお弁当の買い出しなども一緒にしました。他にも大量の荷物の出し入れや手が足りないところの手伝いに呼ばれたり。有紀くんはなにをしていても常に口元が笑っていて、とても楽しんでいる様子でした。ステージのリハーサルをとても熱心に見ていましたが、手元はカードをシャカシャカきっていて、しっかりディーラーモードでした。
 もう1人のディーラーの田中さんは、スーツにトランプ柄のネクタイをビシッときめて会場入り。
 年に一度のこのクリスマスパーティーでは、特別にプリあら会員でない方たちもグッズが購入できます。マジックグッズを初めて目にする方もたくさんいらっしゃいます。
 田中さんはそういう方に優しく丁寧にマジックのやり方を教えていて、マジックに対する愛情と人に対する愛情あふれるディーラー姿に私はとても感動しました。
 初めての会場になった品川プリンスホテルでのパーティーに、今年も参加させていただいたことに本当に感謝します。
山田惠美子(プリあらグッズブース担当)
 今回も五十嵐美智代ちゃんと実演をしてくれた田中哉巖さんと佐原有紀くんと4人でプリあらグッズコーナーを担当させていただきました。
 マジックコーナーの準備をしているとステージのバックカーテンに照明が・・・
 その瞬間「わぁー きれい」と美智代ちゃんと2人で叫んじゃいました。なんでこんなにきれいなんだろう。感動、感動です!!
 今年はいままでの会場とは違い、初めての品川プリンスホテルのステラボールというライブ会場です。
 本番がとても楽しみでわくわくした気持ちになりました。
 入口の扉が開き、たくさんの人たちが入ってきました。グッズコーナーにも集まってくださり、実演を楽しそうに見ている人、早々にカードやグッズを買ってくれた人など楽しみにしてくれているんだなぁと思いました。 
 今年も楽しくて夢のような時間があっという間に過ぎてしまい、パーティーが終わってもまだまだ興奮していました。
 後日佐々木さんが教えてくれました。クリスマスパーティー初参加の友達が、パーティー終了後マジックグッズが入った袋を差し出して、「これ買っちゃいました。練習します。」と笑顔で帰っていったそうです。
 自分が何かをして誰かが喜んでくれることはほんとうにうれしいです。みんなで力を合わせて作り上げる喜びを実感できる機会を作ってくださる荒木会長に感謝します。だからスタッフはやめられないです。
佐々木由喜雄(サブプロデューサー)
 いよいよ本番当日、12月26日(日)、晴れ。
 貸してもらうトラックが幌なしなので、いつも天気が気になる。いい天気でよかった!爽やかな早朝、また堀さんに早起きしてもらって、浦和でドラム台を積み込み、会場へ向かった。9時過ぎにステラボール搬入口到着。
 既に照明さん、音響さんは到着していた。ステラボールは設備が申し分なく、音響、照明とも殆ど機材の持ち込みは不要だった。
 背景用のカーテンや色々な道具満載の理恵ちゃん号が到着。パッションローズや他のスタッフのみんなも続々集結した。
 ホイストで道具を地下に降ろし、搬入。みんな手分けしてそれぞれの作業に取り掛かっていた。初参加の佐原有紀君も、グッズ担当の五十嵐美智代さんや山田惠美子さんと一緒に張り切っていた。
 背景用の白い幕が全面に吊り込まれた。
 スケールの大きい素晴らしいステージが出現したとき、会場のステージ担当者から、この幕は防炎処理してますか?と聞かれた。
 青ざめた・・勿論、していない。ステージで使用する布類は全て防炎処理が必要との事。間もなくマジックで火を使う為に消防署の現場事前査察が入る。チェックされたらOUT。火を使わなければ何とかなる。
 火を取るか背景幕を取るか・・結論は火を見るより(?)明らかだった。会長のご了解を頂く時間はなかった。
 決めた。
 メインのマジックを演じて下さるドルフィンさんに、事情をご説明し自分の確認不足をお詫びして、火を使わない事でご了承頂いた。会長に事後報告の電話。
 「分かった、加納さんがいるよ」との事。ほっとした・・のもつかの間、その後、大小トラブルが続出した。
 ステージの上手と下手のスペースが予想以上に狭過ぎた。マジックの道具と早替えスペース、ピアノ、ドラムセットまでは分かっていた。
 が、イェンタウンフールズさんの道具と、音響さん関係の道具までは考えていなかった。
 午後2時50分。荒木会長が会場入りされた。ある意味、いちばん緊張する瞬間が訪れた。
 理恵ちゃんとカーテンチームがセットし終えた背景幕に、荒木会長が開口一番「カーテンすごいね!」
 ステージには、ギリシャのパルテノン神殿を思わせる神々しいまでに光り輝いた壮麗な、素晴らしい舞台空間が出現していた。
 その空間では全てのパフォーマンスが完全にグレードアップした。
 司会の山田秀樹さんとぺるちゃんの背景には、まるでエンタシスの円柱のように、美しくライトアップされたカーテンで彩られ、さながらアメリカのアカデミー賞のMC席のようだった。
 グランドピアノではなくアップライトになった事など気にならないくらい、平川真悟さんはカッコよかった。
 その平川さんを下手に、MCの山田さんとぺるちゃんを上手に配した会長の舞台構成の妙で、ピーロさんのパフォーマンスもステージの大きさに負けず、特に立派に見えた。
 そのとき、会長のご指摘があった。クリスマスパーティーの看板である。
 教えて頂いて改めてステージを見ると、加納さん理恵ちゃん合作の素晴らしいステージの正面に、確かに不釣り合いなほど見劣りのする看板が吊り込まれていた。
 リハーサルも段取りが悪く、大幅に押している。が、会長のアドバイスの元、看板を修正して吊り直した。結局、荒木バンドのリハーサル時間は僅か15分しかとれなかった。
 原因は全て、打合せ不足と確認ミス、そしてそれは自分の能力不足だと思った。…違った。会長が厳しく教えてくださった。
 気持ちが無いからタカをくくって手を抜く。何かあっても会長が何とかしてくれると甘えている。ショックだった!スタート時点で厳しい反省をしたつもりだったのに、何もできていなかった。
 にもかかわらず、ステージは山田秀樹さんとぺるちゃんの名司会のおかげで、スムースに進行した。
 大人数のパッションローズは本当に美しく、一段とパワーアップしてキレのあるダンスを披露してくれた。
 サンタ衣装のキッズも飛び切り可愛かった。
 客席のバルーンアクトからステージまで、大いに会場を盛り上げてくださったイェンタウンフールズのお二人も、いつもの大道芸とはまた違ったオトナのパフォーマンスを楽しませてくれ、シアタークラウンの面目躍如であった。
 ドルフィンマジックカンパニーの皆さんの迫力あるステージも、不思議さと華やかさが倍増して見たことないほど魅力的だった。火が使えなかった事など忘れていた。
 それに、正木亮さん協力による荒木会長の似顔絵ポスターの復活マジックのKYOKOさん。ひとネタで会場を沸かせてくださった藤本明義さん、タジマジックさん、ケン正木さん。
 そして、トリを決めた荒木バンドがまた凄かった。
 この時の為にステラボールの全照明設備を加納さんが、全音響設備を五井渕実さんが駆使した。異次元のエンターティンメント空間が存在していた。
 荒木会長がステージで仰った「リハーサルが15分間しかなかった」という話は、みんな冗談としか思わなかった。
 いつまでも続くお客様方の歓声と笑顔の輝きがまぶしかった。
 こうして、個人的にはいろいろミスもあった、ステラボール初のCBファミリークリスマスパーティーは、フタを空けてみれば、文字通り『いつも全てを』プロデュースしてくださっている荒木一郎会長のおかげで大成功に終わった、という事にやっと気づいた。 本当にありがとうございました。
秋山直子( パッションローズ・看板製作)
 今回は、ステラボールという大きな夢のステージでのクリスマスパーティーということ、自分の友達三人と子供達六人が一緒のステージに立てることで、大変ながらも、とっても思い出深いパーティーでした。
 埼玉チームは、10人で行動するので、食事のことから皆の体調、衣装、誰がどの車に乗るかなど、問題はありながらも、みんな知恵を出し合って、楽しんで参加させていただきました。
 子供だけ参加したのが2人で、親子で参加が四組、それぞれ初めてに近いダンスだけでも手いっぱいなのに、娘とのやりとりでかなり気をもんでいました。
 私も、他では出来ないダンスもパッションローズでならと、一緒に楽しみたい人達に声をかけて今回のメンバーで踊れる事になっていたのに、途中、キッズのミクが特に苦しそうというか楽しくなさそうに感じて、厳しい言葉をかけたりする日もありました。
 でも、何かスッキリせず、モヤモヤが残って荒木先生に相談したところ、ミクやキッズの問題ではないよって。やる気があるのに、楽しめてないのは、周りの大人のムード、環境をプロデュース出来てない私達の問題。って言われました。そうだそうだ!!
 パッションローズって、荒木先生からの私達の人生へのプレゼントみたいなもんだったのに、なんか違う事にしてたのは、あたしかも。
 私がパッションローズに入ったきっかけは、今から9年前、『女性としてちゃんと幸せな人生をやってこそ、良い母、良い妻になれるんだ』という、荒木先生の一言からでした。
 たいていの場合、女の人が結婚して子供を産むと、自分の事に時間やお金を使うことは良しとされないものです。自分の人生というより、旦那や子供の人生に同化することが当たり前で、私も、自由や自立を望んだ時、いろいろな家庭内の葛藤がありました。
 でも、せっかく頂いたパッションローズというチャンスを元に、自分らしい人生作りのきっかけを、友達にも渡せたらと心から思いました。
 母達が輝いて素敵で前向きに生きる事は、子供達にとっての目標にもなるはずだし、旦那さま達にも妻の美しさや女性の自立に気付いてくれ、応援してくれるきっかけになるはず。
 それは、まず荒木先生の作ってくれた「ぺるライブ」のステージで実現しました。先生の言われる「女性は輝いてこそ母になれるし、妻になれる」です。
 そこには、観客として来てくれた旦那様達が初めて見るパッションローズ、母娘が美しく共演する姿がありました。子供と母が共演している、しかも素晴らしいステージに。
 旦那さま達は、自分たちでさえ、次回はダンスに参加したいと先生に話すくらいに盛り上がり、妻達の自由を認めてくれる結果になりました。
 そういうテーマを持ったパッションローズから、ダンスの稽古が楽しくないなんて状況を作ってしまった私たちです。先生から,たくさんの気づきをいただいて、軌道修正。子供達も、親もたくさん勉強させていただきました。
 本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。
佐原有紀(プリあらグッズブース担当)
 実は、CBファミリークリスマスパーティーに参加したのは今回が初めて。こんなにもダイナミックなイベントだとは知らなかった。まず、そのステージの広さと、音響の迫力、照明の美しさに驚きました。
 僕はスタッフとして朝9時に会場入りし、荷物を搬入したり、スパイダーカーテンを作ったりしましたが、初めての経験で常にキョロキョロ、オドオドしっぱなし。
 パーティー本番の僕の仕事と言うのは、プリあらグッズのディーラー、ドルフィンマジックカンパニーのステージハンズと荒木バンドのビデオ撮影の3点がメインで、パーティーが始まってみると、案外やりごたえがありました。
 開場とともにグッズのブースもオープンします。CBファミリーのクリスマスパーティーにはマジックとは縁もゆかりもないと言う方が多くいらっしゃるので、純粋に驚いていただけて、楽しかったです。
 ディーラーの経験も初めてで、一緒にディーラーをやっていらっしゃった、田中さんに助けていただいたり、田中さんの奥様にご飯を持ってきていただいたり、田中さんご夫婦にはお世話になりました。
 ドルフィンマジックカンパニーのステージハンズは緊張でした。変な話ですが、自分がマジックをやるよりも緊張!?
 僕の役目は、人体交換の道具を出して仕舞うだけなのに、もしタイミングを間違えたらどうしよう、みたいなことを考えっぱなしでした。無事任務は終えましたが、袖で見ていてすごく面白かったです。ドルフィンさんやダンサーの方が袖に戻ってくると、ものすごい勢いで、着替えたり準備していました。壮絶!スピーディー!イリュージョンは戦いでした!
 ドルフィンマジックカンパニーが終わると荒木バンドのドラム台を出して、カメラに直行。荒木バンドの撮影です。
 会長の歌を生で聞くのは初めてだったので興奮してしまいました。僕も会長の音楽で好きな曲が多くあります。MIDNIGHT BLUESは『明日のジョー2』の主題歌で、そのときの、梶原一騎とのエピソードも話されて、楽器をバックにした会長を見ると、シンガーソングライターとしての会長を初めて見ることができた気がして嬉しかったです。
 撮影をしていると、ライブ中継をしている様で刺激的でした。知らず知らずに体でリズムを取っていて、リズムに合わせてカメラがブレてしまったかも!?すみません。
 この映像を見るときは是非、カメラのブレと会長の歌に合わせてリズムを取りながら見てください(笑)
 スタッフとして経験させていただいた事で、今まで感じる事が出来なかった感覚、(裏方、演者の両方が揃って、初めてステージが成り立つ)ということを、最近、身を持って分かる様になりました。
 それは例会でもそうだし、今回、加納さんの照明を見て、会長がおっしゃる様にアートだと思った。
 佐々木さんがあっちこちと動き回り、指示したり、自分で動いているのを間近に見て凄いと思った。
 僕はマジックを勉強していて、芝居とか役者を勉強したいと最近は思っています。スタッフを分かる事が、自分の演じることにも必ず繋がってくると思うし、みんなが一緒に作ってる事を忘れない事は、つくるときに大切なことだと思うので、今回は、本当に良い経験、勉強を、させていただきました。
 もっと勉強して、人間を磨いていきたいと思います!
比見かなえ(パッションローズ)
 今年は日本一と言われるLIVEハウス、ステラボールに決定したと知らされた時は、びっくりしました。
 早速、メンバーでステラボールを下見に行き、会場の扉を開けた瞬間、物凄い大きな会場に心臓が飛び出てきそうなぐらい、大興奮しました。
 メンバーみんなで、まず舞台に上がり、飛んだりはねたり、踊ってみたり、ステージを皆ではじからはじまで歩いてみて、改めてステージの大きさに緊張が走りました。
 そして次に、舞台裏の楽屋を案内してもらい、また更に大興奮。
 そこは映画で観たことのある<ショーガール>の舞台裏そのものでした。ここは、舞台関係者しか通ることのできない場所。すごーい。
 それからのレッスンは、いつも以上に気合いが入り興奮度も絶好調になりました。
 今から5年前、ちょうどXmasパーティーの一週間前でした。自分が住んでいた自宅が放火により全焼になってしまい、私を含め家族が火の中にとり残されてしまったんです。
 そのとき、窮地に立たされていたのに、不思議とXmasに着るダンスの衣装の心配ばかりしていました。今思えば、Xmasパーティーがあったから、死ななかったのかもしれません。
 私の人生には絶対ありえなかった夢の世界がXmasパーティーにあり、いつも胸が熱くなります。今年もステキな環境の中で過ごさせて頂き本当にありがとうございました。
秋山莉瑚 (パッションローズ/キッズチーム) 
 今回はパーティーに、ペルLIVEの時の、子供6人で参加させていただいてとても楽しく踊ることができました。
 Lessonでは、子供がどんどん増えてきたのでまとめて、キッズキッズと呼ばれていたし、踊る振りも、大人に比べると少なかったので、次回は、大人と同じ量踊らせてもらえるように、頑張りたいと思っています。
 パッションローズ内で色々とトラブルがあったりして、次回から、子供も2人増えるし、ダンスをやった事のない子もこれからどんどん入ってくると思うので、みんなが楽しく出来るように、私がまとめられたらもっといいグループになるんだろうなーと思います。
 なので、次回からはどんな人でも、ダンスがやってみたくなるようなグループにしたいと思いますv(^_^v)
 今回のステージは、ステラボールというすごい舞台で踊ることができて、すっごーく楽しかったです。
 パーティーにかかわって、みんなの為に働いてくれた方、プロデューサーの荒木先生、本当にありがとうございました(^-^)/
相原奈央 (パッションローズ/キッズチーム)
 わたしは、クリスマスパーティーを終えてわかったことが、いっぱいあります。その中で心に残ったことが、2つあります。
 1つ目は、トラブルがあったことです。わたしは、今まで出させてもらった、クリスマスパーティーやLIVEでは、ほとんど成功していました。なので、トラブルなど、味わった事がありませんでした。
 今回のクリスマスパーティーではたくさんトラブルがありました。本番の最中、ひとみさんの首のホックが取れてしまって、やってあげようとしたのですが、自分たちの出る番がきてしまってやってあげられませんでした。
 ひとみさんが残念そうにしているのを見て、本当に残念だなと思いました。こんな事になったのは、初めてだったのでこのような経験をしていろいろな事を知ったので今後に生かしていきたいです。
 2つ目は、ステラボールで、今回のクリスマスパーティーをできたことです。
 2009年の、クリスマスパーティーは品川パシフィックホテルでやっていたので2010年はどこでやるのかな?と思っていました。
 なのでステラボールというすごいステージで踊れたのはすごい事だと思います。来年もステラボールでやりたいです。
西澤杏咲 (パッションローズ/キッズチーム)
 私は今回のクリスマスパーティーに出させてもらって、去年と続いて2回目です。ペルライブにも出させてもらっていたので去年より緊張が少なくとっても楽しめました!
 それと今回はキッズが3人増えて6人になりました!  でも私は最年長なのにしっかりしてなくて莉瑚などにとても迷惑をかけてしまったと思うので、次はしっかりと責任感をもって頑張りたいです! 
 最後にクリスマスパーティーに出させていただいて本当にありがとうございました!  次も全力でDanceして楽しみたいです!!!  よろしくお願いします!
田中美帆 (パッションローズ/キッズチーム)

 パッションローズに入って、2回目の公演でステラボールというとても大きなステージで踊れて夢のような時でした。
 練習も土日ととてもたいへんでしたが、それも一生の思い出になると思います。とても最高のステージでした。ありがとうございました。

飯田美玖(パッションローズ/キッズチーム)
 私は前回までのクリスマスパーティーの莉瑚ちゃん達の踊りを見てパッションローズに入りたいと思いました。とても格好良かったからです!
 ダンスが得意でない私が、今回、クリスマスパーティーのステージに立てることができて、とても嬉しかったです!
 レッスンの時は、私が1番出来ていなくて悔しかったけど、本番は笑顔で踊れたので、良かったです。次は、もっと練習して次のダンスにいかしたいと思います。
 そして、いつもダンスを教えてくれた、るい先生、莉瑚ちゃん、パッションローズの人達ありがとうございました。
永島琴浩(パッションローズ/キッズチーム)

 ダンスの練習では、あまり上手に踊れなくて、まだうまくダンスができないまま、本番を迎えました。ちゃんと踊れるか心配で、リハーサルの時に少しだけ最後のフリがかわって本番でまちがえちゃったけど、クリスマスパーティーは、凄く楽しく踊れたので、良かったです。

永島啓子 (パッションローズ)
 クリスマスパーティーに初めて娘と参加させていただきました。ステージにたつのはペルライブに引き続き二回目でした。ペルライブはダンスを覚えるので精一杯でしたが、今回は本番直前まで親子でいろいろなことがおこりました。
 ひとつお話しますと、ダンス以前の問題で、娘が人の話を聞く態度ができてなく、何度注意しても思春期のせいか、反抗的な態度をとったりして、埼玉から都内にダンスの練習に行く行き帰りの車中や家などで、話し合いをしたりもしました。
 本番直前にキッズを集め話し合いもしました。どうなることかと思いましたが、その結果本番では、とても楽しくダンスができたので良かったと思います!
 パッションローズに親子で入り、同じ目標に向かって行くことで親子共々良い刺激をうけてるとおもいます。
 4月には、キャラメルマシーンライブがあり、そのライブにも参加させていただきます。下の娘(小2)も、キャラメルマシーンライブから本人が参加したいというので、次回は親子三人でステージにたつ予定です。
 また練習時、いろいろなことがおこるとおもいますが頑張りたいとおもいます。
 クリスマスパーティーで、いろいろな方のマジックショーや、るい先生のマジックとダンス、荒木先生のライブがみれて最高でした。最後に、こんな素敵なステージを裏で支えて下さった、沢山のかたに感謝しています。ありがとうございました。
 理解をしてくれてダンスの練習に付き合ってくれたり、当日のステージをつくるのを手伝ってくれた主人にも感謝します。ありがとうございます。
 クリスマスパーティー最高!パッションローズ最高!
堀友成(舞台製作アシスタント、撮影担当)
 今年のクリスマスは、ステラボールと言うことで下見から参加させてもらいました。
 初めて見たとき、何て広いんだろうとビックリしました。試しに持っていたレーザ計測器で客席の幅を計ろうとしたら計測不能のエラーが出るほどです。
 こういうところで開催されるクリスマスパーティは、不安もありましたが、それ以上に期待や楽しみでいっぱいでした。
 また、今回のクリスマスの司会がぺるちゃんと聞いてさらにやる気が出てきました。司会の山田さんとぺるちゃんの打ち合わせに参加させてもらったとき、ぺるちゃんがマジックを少し披露する事になって、なんと自分が道具出しで出る事となり、顔では平然としてましたが内心ガッツポーズをしてました。
 当日は、佐々木さんと7時過ぎに待ち合わせ何時ものようにトラックに平台をつんでステラボールへ。
 荷物の搬入が終わってカメラのセッティングに入り、音響さんから直接ラインをもらいましたが音割れが激しく何回か音響さんに調整してもらい、やっと音割れがしなくなったと思ったら今度は、左チャンネルの音が全くありませんでした。
 音響さんも忙しくしているのでなかなか聞くタイミングがとれず、やっと聞いたら元側は大丈夫だからコードがおかしいと言われ、結局、コードをしらべてみて接触不良とわかり、本番で動かないように三脚にしっかり止めました。今、思うと早いうちに確認できて良かったです。今後のライブにも役立てたいと思います。
 本番が始まったら、あっという間に終わってしまった感じがしました。
 来年は、もう少し余裕を持って楽しみながら準備、本番、後片付けをするよう頑張りたいと思います。
宮崎悦子(パッションローズ・看板製作・荒木バンド担当)
 朝、9時ステラボールに到着してみると照明さんや音響さんが作業を始めていました。大きなステージ、高い天井、照明の数の多さ、、、。ステラボールの空気を感じながら、今日はここでクリスマスパーティなんだ!ここで皆と踊るんだ!わくわくする気持ちと緊張感でいっぱいになりました。
 私の横には、友達の直美ちゃんと17才の千嘉ちゃんがクリスマスパーティの準備を手伝いたいと張り切ってスタンバイしていました。
 私の心の中は、「今回は、ステージに敷く絨毯がないのだし、舞台のカーテンと看板を早めにつるすことが出来れば、リハの前にパッションローズの場当たりができる!皆で早く仕上げよう!」とそのことでいっぱいでした。
 初めて手伝いに来た千嘉ちゃんも、何かが出来上がっていく過程を見ることができるなんて凄いことだし、大道具は楽しいと凄く頑張っていました。
 きれいなカーテンと看板ができあがり、リハーサルが始まりました。開場まで後1時間半という頃、会長から看板担当の直ちゃんと私が呼ばれました。なんだろうと思って行ってみると、「なんだ、あの看板!ここはステラボールだぞ!みんなが頑張った事をぶちこわしてると思わないのか!」と言われ、舞台を見ると、照明があたりキラキラと輝いている綺麗なカーテンの前に、違和感のある看板がありました。
 自分で作っておいてひどいのですが、言われる通り幼稚園の看板のようでした。とんでもないことをしてしまったと思ったものの、作り直せるわけがないと考えてるうちに涙が止まらなくなりました。
 その時、会長が「看板は何人の役に立っていると思っているんだ!それぞれが事務屋でやっているなら、舞台監督を置いて、命令系統で管理しなければ出来ないって事じゃないか。それぞれのパートがやりたくて、そこをちゃんとやりたい。そういう仲間が集まっているから、このパーティが作れるんじゃないのか? 悦子は、この看板を来た人に絶対のものと自慢できると思って作ったのか!」
 私は看板を担当した自分の立場で、ただ、ただ、なんとかしなくてはと思っていただけだったのです。会長は参加したお客さんの話をしている。。。
 全く違いました。ボーゼンとしている私に会長がアイディアを出して下さり、「お客さんを喜ばせろ。それだけ考えてこい!」と言ってくださいました。なんという、、、凄い言葉なんだろう!!
 開演まで後10分。理恵ちゃん始め、周りのみんなのおかげで看板が奇麗になり、ふたたび吊るされて行きます。私は、涙でさらにぐちゃぐちゃになりながら楽屋に走って行きました。
 そこには、パッションローズのメンバーが、衣装など用意して待っていてくれました。
 オープニングの用意を済ませ、普段ならプロの使っている楽屋から、裏導線を通り、ステージへ。こんな経験はお金を払ってもできないことです。
 オープニングの曲が流れ、会長の言葉を思い出し感動で泣きそうになるのをこらえながら、色んな気持ちが湧き出て来て、楽しく踊ることができました。
 パーティが終わり、感動的な打ち上げの時に、一緒のテーブルだったメンバーのひろよちゃんが、パッションローズに誘ってくれたターたんに「こんな素敵な機会に誘ってくれてありがとうね、ターたん」と嬉しそうに言っていました。
 彼女達も何年も一緒に食事をすることもなかったそうなんですが、パッションローズをきっかけにこんなにも仲良くなったそうです。私とみずきちゃんもパッションローズがきっかけでこんな風になれたんだと言ったら、本当に素敵なことだね!と盛り上がりました。
 今年のクリスマスパーティは、どれだけ自分が幸せなのかという気持ちと、自分がどれだけ馬鹿なのかを知ることができました。本当にありがとうございました。
飯田紀子 (パッションローズ)
 今回の「CB Family Xmas show&Dinner Party」の司会でもあったマジシャンペルちゃんの「Peru Live One PIus」から娘の美玖がパッションローズに入り、それがキッカケで、るい先生にクリスマスパーティーに一緒にと声をかけて頂きました。  
 ダンスなんて踊った事のない私が、これまでもクリスマスパーティーには、楽しませてもらう側として参加していて、自分が舞台に立ち、踊るなんて事は考えてもみませんでした。
 少し前の私だったら、出来る出来ないで、真っ先に出来ないを選んでいたはずでしたが、これまで私が出会い、かかわってくれた人達がいたこと。出来る自分になりたいと思ったのと、パッションローズの皆さんが快く受け入れてくれたからできた事です。
 私自身初めてのダンス、手と足をどの様に動かせば良いのかから始まり、娘のミクもダンスが得意な訳ではないので娘にもヤキモキ。
 でも、るい先生、パッションローズの皆さん、パッションローズキッズの皆に教えて貰い楽しくショーに参加させてもらう事が出来ました。 ありがとうございました。
光染かれん (パッションローズ)
 「Circle of Best Friends」WOW なんて素敵なチケットなのだろう!!会場が変わって、初めてのX'mas Party。それにふさわしく、洗練され、尚且つ存在感のあるTicket。私はここで、いったいどのような経験をすることになるのだろう・・・その未知の世界に身も心も震えた。
 この2年間受付をさせていただき、普通のお客様として参加していた私が、今年はパッションローズの一員としての参加。人生とは分からないものだ。
 半年前は素人だった私が、品川プリンスホテル・ステラボールという、こんな素晴らしいステージで踊ることになるとは、もうこれは奇跡としかいいようがない。
 宮崎悦子さんとの、ちょっとした出会いから十数年を経て、この出会いが自分の人生を変えていくなどとはあのときは思ってもみなかった。
 何となく、細く長く続いた縁。ある種の運命の人との出会いとは、このようにシンプルなものなのかもしれない。
☆舞台作り
「当日のパッションの入りは、午前9時になります」開演は午後6時だから、結構しっかりリハーサルをするんだな☆ そう思っていた私に宮崎さんは「朝入って舞台を作るの」
 私→「???・・・・えーっ!!自分達で作るの?」
 宮→「うん、 毎年そう」
 彼女の明るくあっけらかんとした返答に、coolな私も、さすがに腰がぬけた。しかし時に、彼女の言動は、私の好奇心をじわじわと、いい感じに刺激してくれる。
「あの大きな舞台をどのようにするのだろう・・」まるで異次元の入り口に立つような感覚を覚えワクワクした。
 当日・・・あたりまえだが本当に何もない(笑)舞台では照明さんが忙しそうに作業をしている。会場には、ゲゲゲの鬼太郎に出てくる「一反木綿」のような大きな布が数十枚と板、沢山のパーツ。何ができるのか、どんな風に仕上げるのかわからない。言われるまま作業にかかる。
 その「一反木綿」の上下の糸を絞り、ドレープを作り、直美さんが工具で板に止めていく。慣れているのだろう、スピーディで正確、尚且つドレープの寄せ具合も完璧だ。
「なんだかめちゃめちゃ楽しいぞ!!」
 私結構、こういうこと好きかも? などど実は内心かなり盛り上がっていた私。Kidsと一緒に看板を作るメンバー。布を縫っているメンバー。自分がそうだからか? 皆、楽しげに見える。普段では窺い知ることのない良き一面が垣間見えてくる。 
 余りお話をしたことがない人。数回しか会ったことのない人も、こうして一緒に作業をすることで 随分昔から知っているような錯覚に陥るから不思議だ。
 パッションに入らなければ、たぶん一生することのなかったであろう舞台作り。ほんの少しではあるが、全体の一部を知ることで思いも随分と変わってくる。体験したことにより、忘れ去っていた自分が甦る。
 私にとってパッションローズとは、Danceだけではなく、そういう場所でもあるのだ。
 自分が不得手だと思っていたことや、トライしなかったこと、思いもかけない体験をすることになり、隠されていた自分の側面を発見し、お題のギフトが届く。
 少しだけ?(笑)マイペースで天然な私はそれを大いに楽しんでいるのだが・・・皆様、御迷惑をおかけしていましたら、本当にごめんなさい (汗)
 さて、その後リハーサルで出来上がった舞台を見て唖然とした。あの沢山のパーツとカーテンが凄いことになっている!作り手により、こんなにも、それぞれのパーツが生かされ、輝きを持つものか!!
 その美しさに感動し暫く目が離せなかった。「Magicだ☆」
 なんと言おうか。手作りの温かさ・・皆の思いによって命を吹き込まれたような感じとでも言えば伝わるだろうか?
 その時ふと「人間も同じだな。」と感じた。意識と良き師、良き仲間。物つくりは人つくり・・・・などど思いながら、とうとう時間は本番へ・・・
☆Jack in the Box(びっくり箱)
 山田さんとペルちゃんの司会で幕を開けた「23rd CB FAMILY X'mas Party」言葉に語弊があるかもしれないが、それはまるでキラキラと輝く大きなびっくり箱のようなShowだった。
 笑いあり 感動あり 驚きあり・・そして不思議あり。
 このステラボールという会場で、そうそうたる出演者の皆様で、通常では決してこのPriceでは見ることはできないだろう。
 数か月前から、このPartyを企画し交渉や制作などにあたられたスタッフの皆様には頭の下がる思いだ。本当に温かい 心づくしのおもてなし。
 全ては荒木会長の御人格と御人徳の顕れなのだ。なんて素晴らしいのだろうか・・・・・
 荒木会長の下、天才振付師:あさおか るい先生率いるパッションローズは、無限の可能性を持ち、これからも益々発展していくとその時確信した。
 Party終了後、希望者と出演者・スタッフの皆さんで記念写真を撮る壇上で会場にいた2人の女性が「楽しかったよ!!ありがとう!!」と。まるで穢れのない子供のような無垢な笑顔で何度も手を振っていた。
 大人をこんな笑顔にしてしまう、CB Familyって本当にすごい!!
 何をいう私本人こそ、心震えるほどの楽しさと感動で溢れていたのだ!またそんな笑顔に会いたくて。今年はまだ始まったばかりだが、今からもうX'mas Partyが待ち遠しい。私も完全に、荒木会長のMagicにかかってしまったようだ。
 荒木会長、あさおか るい先生、パッションローズの皆様。御来場の皆様、そして関係者の皆様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
久住辰雄(ビデオ撮影)
 今年は、例年と会場が変わり品川プリンスステラボールにて行われました。今までより、ずっと大きくきれいな会場でびっくりです。理恵ちゃんお手製のカーテンもいい感じです。
 記録用のVTRの撮影係なので、ゆっくりショーを楽しんだり、お料理を食べたり出来ないのは残念ですが(今年のお料理は、例年より数段美味しいらしい)、パッションローズ&キッズのダンス、加納さんの照明も美しく、荒木会長のライブも楽しい時間でした。
 こんな素敵なショーを、送り手側のスタッフとして参加できて、良い経験ができました。 また、来年も参加したいです。
今村美佳(パッションローズ・打ち上げ司会)
 パッション・ローズは昨年よりもメンバー数が増え、かなり賑やかになってきました。その中には経験者も全くの初心者もいるから、指導される あさおかるいさんも大変です!
 私は、パッションローズで超初心者からスタートし、ある程度の経験と年数を積んで来ました。そんな私に出来る事は、指導者と初心者の「通訳」になること。そう思って毎回のレッスン参加させて頂きました。
 ダンス初心者には、手と足、身体と頭などの相反する動きが難しい。
 例えば両手を下へスナップしながら、頭を後ろへ反らすというのがなかなか出来ない。頭がどうしても腕につられて前にお辞儀してしまう。まるで糸で頭と手が繋がっているかの様でつい笑ってしまうのだが、自分も通ってきた道。
 むしろ、私の方がもっとヒドかった(苦笑)。この様な事が、あらゆる振付の中で起こる。日常では使わない体の動きを身体に癖づけるように覚えこませるしかないのだが、これはかなり大変だ。
 しかし、みんなガッツがある。
  特に、娘のコヒちゃんと共に『ぺるライブOne Plus』でデビューしたお母さんの啓ちゃんのガッツは素晴らしかった。その「やれば出来る!!」という気持ちが、初参加のミクちゃんママ・オソちゃんにも受け継がれている様だった。
 毎週会うごとに進化している。「やってみたけどうまく出来なかった。」と言うことはあっても、振付を覚えていないと言うことはただの一度も無かった。
 啓ちゃんは前回のライブ時にも、初舞台とは思えない落ち着きぶりを見せていた。私は感心して声をかけたのだが、「私が緊張したら子供も緊張しちゃうから、緊張を見せないようにしているんです!」という答えが返ってきた。母は強い!
 初参加のひろよちゃんには、息子のゲン君が「ママもっと高くジャーンプ!」とアドバイスをしている。上気した顔で言うゲン君の様子で、踊っているママを誇りに思っているのもよく伝わってくる。
 母娘で踊れるパッション・ローズ!
 母親が子供の犠牲になったり、逆に子供に自分の夢を委ねるのではない。それぞれが自立した関係の母娘。最高の関係だ。
 母娘で踊る姿を見て、父親まで踊りたくなっている家庭もあるそうだ。母娘で踊ったひと時はきっと一生の想い出となってそれぞれの胸に刻まれるだろう。
 パーティーの1ヶ月前に、人生のタイムリミットについて考えさせられる事にぶつかった。その時、今年のクリスマスパーティーが、私の人生において最後の機会になった場合を考えてみた。
 ダンスが大嫌いだった私が、パッション・ローズに出会い、ダンスを好きになった。ある時、ドルフィン・マジック・カンパニーの存在を知り、憧れた。憧れてからたった数年で一緒の舞台に立ち、コラボレーションするという夢が叶った。これがわずか7年間で起きた事。
 それ以前の私の人生を全て無くしても、この7年だけでも生きた甲斐があったと思えた。
 パッション・ローズがあったおかげで、生きたという証を残せる。キッズメンバーに自分の子供の頃が重なり、全てのキッズが自分の子供のように思えた。
 物心付いた頃から、私はダンスが大嫌いだった。
 振付をすぐに覚えられない=ダンスが下手という変な思い込みとコンプレックスがあった。身体が硬かったから、ダンスには向かないと思っていた。そんなコンプレックスも全て、パッション・ローズでは受け入れてくれた。
 ダンスはお金持ちの子女の為だけのものじゃない。また、一部のスタイルの良い人の為のものでもない。若い子だけのものでもないし、大人だけの物でもない。みんな踊りたければ、一緒に踊れば良い。
 人は一人では生きていけないと言われるけど、今回その言葉の意味を、身をもって感じた。もし、このパッション・ローズがなかったら、この1ヶ月は「病」に怯え、「死」を恐れ、自暴自棄になっていたかもしれない。でも、パッション・ローズのメンバーであった私は、毎週のレッスンで仲間と交わり、必要とされ、楽しく過ごすことができた。
 また、様々な舞台に立たせて頂いたお陰で色々な方との繋がりができた。孤独になりそうな時に、色んなお誘いを頂いて楽しい気分にさせてもらった。助けたり、助けられたり。
 会長曰く「男性は大病を経験する事と刑務所に入ることを経験した方が、本物の男になれる」そうだ。「女性も、大病くらいした方が良い」と言われた。無病息災よりも一病息災の方がより健康に過ごせる事の価値を感じられるとも。
 これからますます人間を磨ける可能性が出てきた!
 荒木会長、私の人生に輝きを与えてくださって有難うございます!これからもよろしくお願いします!!
五十嵐ひとみ (パッションローズ・ドルフィンカンパニー)
 ステラボールのクリスマス。皆さま、お世話になりました。お疲れさまでしたー!
 私は、前年に引き続き、パッションで出させてもらい、さらに今年のメインマジシャンは我がドルフィンマジックカンパニー!
 いっぱい踊れるぅーと、ワクワクドキドキしながら気合いが入るなか、最高のステージで一年を締めくくる自分を想像して臨んだ本番。
 パッションで何ヶ月も稽古してきたので、練習の成果を出し切りたいという想いと、ドルフィンチームの久々のアシストだったので、色んなキモチが空回りして、パッションのオープニングダンスでは、少し残念な結果になってしまいました(笑)。 が、それでも、めちゃ楽しかったー!というのが能天気な私の感想です。
 パッションNEWフェイスのキッズや大人たちも含め、全員が、リハからみんな落ち着いていて、本番もとても楽しそうに踊っていたのが、印象的です。
 (るいさん仕込みの)パワーアップしたパッションローズ!2011年も目が離せませんね! ヒューヒュー
 あと、初めての場所で、ステージ進行や裏のこと全てを一手に引き受けて、あっちもこっちも、休む暇なく、がんばってくださったMr.佐々木さんに、心からお疲れさまを言いたいです。
 もちろん私も含め、出演者、スタッフ全員がもう少し、自分以外の周りに目を向け、優しい気持ちで行動すれば、裏の準備やリハの進行など、スムーズになったのでは?と感じる部分もあったりで、色々と勉強させて頂き感謝ですぅ。
 最後になりましたが、2010年、荒木一郎さまプロデュースのLIVEやショーに出演させて頂き、関わることができたことを、とても嬉しく思います。
 会長!ありがとうございましたっ!\(^o^)/ 2011年は、さらに充実した一年を過ごせるようにがんばりまぁす!
今田賢二(チケット製作)
 『クリスマスのチケットを作ってもらえませんか?』 全ては、佐々木さんのこの一言から始まった。
 数回、クリスマスパーティーに参加しているが、毎年、思考のこったチケットには感心していた。 前回、前々回はダーク広和さんが製作したそうだ。 さすがダークさんだ。 素晴らしいセンスだ。
 そんなチケットを、今回は私に製作を依頼されるとは、かなりのプレッシャーである。
 担当の佐藤理恵さんから詳細を聞いてみると、既にデザイン候補があるとの事。 気が楽になった。 全てを私が行うのではなく、各々、得意分野を担当した分業制にするとの事だ。
 私の担当は、出来上がった手書きの絵をデータ化するだけとの事。 これは、私にとって職業上スキルがある分野なので、全く問題ないと判断した。
 数週間後、ようやく手書きの絵を受け取った。 しかし、一目見てこれをデータ化してチケットにするのは無理と思った。仕方ないので、このイメージを基にゼロから画像を製作することに決めた。 ゼロから作れない私だが、イメージが分かっているので、作業はそんなに大変ではなかった。
 劇場の画像は、たやすく見つけることができた。 しかし、全て前方からの画像ばかりだ。 チケットのイメージは劇場の後ろから見た画像なのだ。 画像が無いのであれば、今ある前方から見た画像を加工して希望の画像にするしかない。 非常に面倒だったが、頑張って画像を加工した。 時間はかかったが、そんなに大変な加工では無かった。
 手書きで書いた画像を全てボツにするのは、製作した人に失礼なので、客席に座っている人影と手だけを採用した。『中央の球体や文字などに関しては、立体にしたい』と指示されていたが、あいにくPhotoshopでは無理な作業である。 これを作るにはイラストレーターを使うしかなかった。
 イラストレーターは初めて使ったが、難しすぎて訳が分からなかった。 本を読みながら指示通りに作業しているのに、球体が作れないのである。 あれには、ストレスが溜まった。
 しかも、使っているのがノートのMacなので、操作性が私には合わず、余計ストレスが溜まった(私はWinユーザーである)。 私もMacのノートも所有しているが、年に1、2回、映像の加工を行うだけに使っているだけだ。 どうしても、Macは私には合わないのである。
 かなりストレスが溜まった作業だったが、理恵さんの協力があったお陰で、何とかデータが完成して、依頼された仕事が終わった。
 でも、どうしても納得いかない。 なぜ?MacとWinでは、サイズが勝手に変わったり、行間や文字間、フォントサイズが勝手に変わるのか?
 後日、新たにイラストレーターを購入した。インストールして一度だけ起動したが、その後、クリックしてない。 次回起動するのは、今年のクリスマスパーティーの時だと思う。 もちろん、Win用だが、CBファミリーのスタッフは皆んなMacだからなあ。
隅谷治子(パッションローズ・制作事務)
 パッションローズで踊るダンスと、他の環境で踊るダンスの決定的な違い。それは、パッションローズで踊るだけで人の役に立つということ。
 自分が人の人生の役に立つことなんて、これっぽっちもないけれど、会長が手がけるイベントに参加すれば、それだけで多くの人の役にたっています。ただ、自分たちは楽しいだけなのに、、、です。
 そんな中、パッションローズに問題がおこりました。キッズチームの一人が挫折しそうになったこと。私自身は、リーダーでありながら、そのことすら気がつかなかった。
 パッションローズのベースにあるべき考え方=参加した誰もが楽しんで踊る。
 その環境を知らず知らずのうちに崩してしまっていたんです。
 12月の10日に、ドルフィン・マジックカンパニーのドルフィンさんと会長を含めての打合せがありました。その時に、ドルフィンさんは、舞台監督がいないCB会のシステムに不安がある、と意見を述べられました。
 不安の一番の理由は、出演者がケガをするんじゃないか、あるいはケガをしたり事故があった場合、どうしてくれるのか?といった内容でした。 
 今回、ショーが催されるステラボールを見ると、楽屋からステージにいくまでの間に、パイプ式の階段がいくつもあり、パッションローズに関して言えば、小学生がダンス用のヒールの高いシューズをはいて何往復も歩くので、常識的に考えたら、危険がいっぱいです。
 ところが、荒木会長のイベントには舞台監督が存在しません。舞台監督がいることによって、それぞれの責任感が減り、人任せになるのでスタッフとして、また人間としての成長が損なわれるというのが会長の考え方です。
 スタッフやキャストがケガをしないために一番大切な事は、舞台監督がいるかいないかではなく「その人たちが、やりたい事をやってるかどうか」だと会長が話してくれました。
 なるほどーーー!! 会長の作るイベントは、お客さんが楽しむだけではなく、それ以上にスタッフやキャストが楽しめる事を目標に作られています。
 思い起こせば、ぺるライブONEの公演が行われた「東演パラータ」は、舞台裏が狭い上に、楽屋へ行くまでに急斜面の階段を何度も昇り降りしなければなりません。でも誰一人として、ケガなどしませんでした。
 ショーをやるときに一番大事なことは、そのことを本気でやりたいと思っているかどうかにかかっているんだ、と改めて思いました。
 パッションローズも会長が作ったダンシング・チームですからテーマは同じです。
 でも、一般的にいえば、ダンスの世界で活躍するためには、厳しいことがいくつもあり、公演が決まったら、毎日、稽古するのが当たり前だし、振りを覚えただけじゃダメ、躍り込まなきゃお客さんに見せるものにならない、ダンサーは楽しいだけじゃやってられない、という事になります。
 今回はドルフィンカンパニーとのコラボがあり、ダンサーは皆そうやって踊っているんだから、という状況がより強くなっていました。どこか変だと思いながらも、その場の空気に流され、いつしかパッションローズの空間を楽しいムードから緊迫したものへと塗り替えていってたように思います。
 そのことが、キッズメンバーの挫折感をあおった原因につながるんではないか、といまさらながら反省。。。
 パッションローズが作られた時、その理由は、ダンスを通して一般の女性に幸せな時間、空間を与えて人生に楽しさをプラスしてあげるためでした。
 楽しく踊れるのがパッションローズであり、一般的なダンスの世界とは違い、「踊りたければ、誰でもダンスを楽しく踊れるんだ」に、パッションローズという夢のようなダンスチームの存在がある。また、楽しければ自ずと頑張って上手になろうと誰でも思うもの、と会長は教えてくれています。
 今回のキッズの問題は解決はしましたが、二度と、こういう事があってはいけない。これからは、パッションローズであるという誇りを忘れず、楽しく踊るチャンスをたくさんの人に渡して行きたいと思います。
平川真悟(ピアノ演奏、打ち上げ司会)
 数十年と続いてきたホテルの宴会場から、いきなりプロ用会場へと変わることになった第二部!CB Family X'mas Partyは、会長が(確か)「お客さんにとっては92点、中味は65点」と評価した。それに全く同感な1日でしたね。
 その中味ってのもほとんどがドルフィンマジックカンパニーとイェンタウンフールズとパッションローズによる得点、と言ったところでしょうか。
 肝心な荒木一郎スペシャルバンドは、リハーサルが出来ずの結果、プログラムを大幅に削ることになったのが目に見え、個人的には残念な内容でしたね。もっとゆったりと見たかったです。
 そうなってしまった原因は、打ち上げで自分も僭越ながら意見させてもらいましたが、同じスタッフによる開催ということで、馴れ合いな要素が多く見受けられたのが事実ですね。
 自分のピアノに関しての段取りも本番を終えるまで、会長と篠原さん以外、執行部側からは誰からも説明されませんでした(笑)。
 でもこれだけ長く続いてくると、そうした要素が出てきてしまう時が来るのも致し方ない側面もあります。音楽で言えばバンド活動などでもそういうことがよくあります。色々順調に来れば来る程、そうした「馴れ合い」「甘え」が露呈する瞬間というのは何歳になってもあるものです(自戒を込めて)。
 そういうねじれを補って余りある見世物をお客さんに披露できた、ように見えるのはそのキャスティングを出来ている会長の吸引力に負うことが大きいですね。その、確かな演目によって点数は稼げたものの、イベントの流れそのものでマジックは起こせなかった、と俺は思います。
 こういう言い方もなんですが、これからあと数十年も出来るイベント形態ではないと思うので、1回1回をより濃厚に出来るよう、頑張っていけたら良いですね。自分はまた程よい距離でもって観察させてください(笑)。
あさおか るい(パッションローズ振付&メインゲスト:ドルフィン・マジック・カンパニー)
 荒木会長、そしてCBファミリークリスマスに関わった皆様へ(大雑把でスミマセン )…大変お疲れ様でした。
--振り付け師としての感想--
 今回学んだ事…そしてなによりも忘れてはいけないと感じた事…それは『感謝 』という気持ちです。プリあらの皆様とは、かれこれ8年位のお付き合いとなりますが、その頃から《何となく…》だった私の事を「マジシャン」として暖かく迎えて頂いて、今では「振り付け師」と言う役まで与えて頂き、本当に『感謝』以外の言葉が見付かりません。
 またパッションの皆様の、ガッツで半ば無謀な程のチャレンジ精神には、いつも圧倒されています。今回は自分も演者だったので、パッションに負けじ…と、スキルアップ出来ました。これも『感謝』の一言につきます。
 --ドルフィンカンパニー・演者としての感想--
 手順がスペシャルバージョンと決まってからが、私にとっての正念場でした。皆様の期待が膨らめば膨らむ程、私はプレッシャーで押し潰されそうでした。…と言うのは、あるイリュージョンが、5年振りの再演だったからです。ドルフィンの怪我の為、暫く封印されていました。
 その為私も、筋トレ(腕立て)をやる羽目に…。リハーサルが終わる度、アザが増えていきました。また体調管理には、凄く気を使いましたが、ダンスリハで声が出なくなりました(…怒鳴り過ぎ)。 
 例え5年振りだからと言って、絶対に失敗は許されない…少々ストイックになっていた時…脳裏にマイケル・ジャクソンが過りました。
 完璧を求めるが故に、自分を追い詰めている姿は、マイケルも同じだったのかしら…等と、マイケルの気持ちに同調した。
--総合的には--
 今回は「振付け」と「演者」という表と裏の2つの顔を持つ事となった為「自分にも厳しく、他人にも厳しく」なってしまいました。その為、パッション(特に治ちゃんやかなえさん)には厳しく接してしまい、2つの顔を巧くコントロール出来なかった…と、深く反省しています。2つの顔を使い分ける事の難しさ…が、今回一番の難題でした。
 もう一つ、残念だと思う事…それはリハーサル不足と言う事です。
 ぺるライヴが10月の頭にあった為、仕方ないと言ってしまったらそれまでですが…。ダンスは振りを覚えたら、そこからがスタートです。マイケルがダンスの講師ならば、絶対に私と同じ事を言っていた…と思います。
 今回はそんな理由で、作品としては未完成のまま、披露してしまいました。そこが一番の心残りです。でもパッションはそんな思いをよそに、本番では本当にキラキラと輝いていました。
 頑張れば、もっともっと輝いていけるチームだと信じています。皆様、これからも心身ともに精進していきましょうネ! そして、長文を読んで頂いた皆様にも『感謝』です。
 PS:クリスマスの感想は楽しかった、良かった等…だけで良いのかも知れません。が、私的には単純に良かったでは終わらなかった事をご理解下さい。
篠原康子 (SWING-O & ピーロ担当)
 今年の「CBファミリー・クリスマスパーティー」は、今年で23回目。今回は、ナント、日本1のライブハウス、ステラボール(品川プリンスホテル)で行われましたぁ。
 12月初めにスタッフミーティングがありました。ミーティングには、特別ゲストのイェン・タウン・フールズさんもご参加。「気楽に引き受けたのは、大きな間違いでした!こんな重大なイベントなら、断っていた」と、冗談ながらのスピーチにも緊張感が伝わってきました。
 親友の平川真悟(SWING-O)さんは、海外の仕事に出かけていたためやむなく欠席、この場の雰囲気を伝えられないのは、平川さん担当の私としては、とても残念でした。
 毎年、会場には平川さんが弾くためのグランドピアノが設置されるのですが、ホールの都合で今年はアップライトピアノしか準備出来ないと佐々木さんから話がありました。
 そこで、会長が「今回はステージが広いのだから、ピアノの下に滑車をつけて、平川のピアノをステージ上に置こう」と提案されました。早速、スタッフが実行すべき検討にかかります。
 私は、平川さんの活躍の場所が少なくなると思っていたので、あらかじめ、ピアノとパフォーマンスのコラボを会長に相談していました。それも考慮に入れられ、ジャグラーのピーロさんとピアニストのSWING-Oさんのコラボが実現しました。
 ピーロさんの希望で、司会にリングを投げてほしい箇所があり、会長に相談すると舞台に司会二人が観客のように座って見るというアイディアをいただき、リハ前に楽屋での全員揃っての練習になりました。
 SWING-Oさんがピアノのかわりにピアニカでタンゴを演奏、あーでもない、こーでもないと皆んなでワイワイと楽しみながらも、ピーロさんは緊張、真剣そのもの。かんじんのリングも落としまくりで・・・だいじょぅぶ?ピーロさん!!
 リハでSWING-Oさんのピアノの位置や観客役の山田さん達のイスの位置をピーロさんの指示により場みりましたが、会長にみていただいたらNG!
 「そこでは、ピーロも平川もカッコよく見えない」ということで、SWING-Oさんのピアノの位置をもっと前面に出すよう指示をいただきました。なるほどぉ、ほんの少しの気遣いで、舞台に上がる人をより光らせることができるんですねー。
 事前にメールでピーロさんとは段取りをまとめていたのですが、平川さんとの打ち合わせは、ほとんど当日のリハーサルになり、1時間半にわたるリハ時間を裂いてしまった結果、荒木バンドのリハにしわ寄せが行ってしまったのは申し訳ないと思っています。
 本番では、「もし、リングが場外にとんでいってしまったら篠原さんヘルプしてください」とピーロさんから予備のリングを渡され舞台袖でいつでもフォローできるようにスタンバっていましたが、出番がなくてほっと一安心。
 今年のメインマジシャンは、「ドルフィン・マジック・カンパニー」です。毎年毎年オファーをしていましたが、日程があわずで・・>< 今回は夢にまでみたドルフィン・マジック・カンパニーさん。そこに、パッションローズが加わわる事になり、CBファミリー自慢の加納さんの美しい照明技術と舞台美術のコラボと相まって、きらびやかなラスベガスのショーが出現しました。
 時間が押してしまったため、ドルフィンチームの皆さんになんどもオンタイムをたずねられたにもかかわらず、舞台袖では制作担当補佐の美保ちゃんがインカムを持ってドタバタしていました。
 「誰かぁ、オンタイムわかる人いないのぉ」と、大声を出したら、私のすぐ横で出番待ちをしていたイェン・タウン・フールズさんが「僕らがオーバー・ザ・レインボーを演奏しはじめたら、丁度10分前ですよ」と教えてくれました!
 そんな、ドタバタ劇の中でもドルフィン・マジック・カンパニーの皆さんのチームワークは素晴らしく、私が楽屋に駆け込み10分前のキュー出しをしにいくとドルフィン(加藤)さんは、蔓延の笑顔で、「おまかせください、分数を逆算してハトを仕込みに入ります」と、堂々たるプロの貫禄を見せてくれました。カッコイイ!
 プロ意識の高い、息のあったチームワークで醸し出すスピーディーでダイナミックなステージに拍手大喝采。
 ミラーボール煌めくラストステージは、ラストのパッションローズのコラボと加納さんの豪華絢爛の照明効果で大盛り上がり、最高に素晴らしかったです。ドルフィン・マジック・カンパニーの皆さん素晴らしいショーを有難うございました。
 最後に反省点として・・・毎年恒例になっているせいか、くばられた進行表が使いまわしのようになっていて、担当の名前やゲストの名前が書き換えられているだけのような感じで、進行表に愛情が感じられなかったこと。
 またミーティング時に、メインマジシャンのコーナーの進行表が添付されていなかったこと。マジシャンは鳩などの仕込みものがある場合などは特に数分刻みの正確なタイムテーブルがなくてはいけないのですが、そのタイムテーブルが存在しなかったため、進行が全く把握できていなかったことなどです。
 これは私を含めて、各担当者が毎年のことゆえに軽く考えて、あるいは会長が言われるように「担当が適当にやっていてもクリスマスは進行する」という会長メカニズムに依存したスタッフのマンネリ化のあらわれとも言えます。
 それゆえに現場での行き違いやドタバタが多く、私個人としても、平川さんのフォローが全く行き届かず、平川さんに不満の度合いを多く感じさせてしまったことに、この場をかりて謝りたいとおもいます。(ごめんね、シンゴくん)
 荒木会長のスタッフとスタッフに対する考え方は、「スタッフは、その催し物を成功させたいと思う愛情で協力してるのだから、役割分担以外のことでも気がついた事があれば自ら手伝う」というスタンスなのですが、どこか人任せにしていた自分がいました。
 その点、イェンタウン・フールズさんたちは、キャストであるにもかかわらずスタッフミーティングでの会長の考えを、ステージだけではなく会場の隅々まで行き届かせ、開催時間中はずっと、観客への暖かい行為に満ちあふれていて頭が下がりました。
 私自身は、自分が担当としてふられていないことをやる事は、出すぎた事のようにも感じていまいましたが、目配り、気配り、心配りのやさしい気持ちをもって、皆で協力しあえる環境を作っていきたいと思いました。
 今年1年、また皆さんと一緒に沢山のことにチャレンジしていきたいと思います!
たろう(荒木バンド)
 今回のクリスマスディナーショーは一言で言えば「過酷を楽しむ」でした。
 いつもであれば数週間前には決まる演奏曲6曲がリハーサル前日になって知らされ、リハーサル当日の午前中にその音源を入手するというせっぱ詰まった状態でした。このリハーサルも本番4日前なので、曲を聴いてから本番まで一週間ありません...。6曲中、ほぼ初めて聴く曲が3曲、過去に演奏した曲が2曲です。
 バンマス松本さんのコメントに「1曲以外はやったことがある曲ですから...」とありましたが、僕はやったことがない曲が4曲。なんとかリハーサルまでに最低限の事ができるように練習を始めました。
 本番当日、道に迷うことはなかったのですが、どこからホテルに入るのか分からず不安に陥っているとお腹が痛くなり始めました。
 入り口を探すのも重要ですが、とにかくトイレを探したくて...。無事に入り口もトイレも見つけて大事件にはならずに済みましたが、駐車場からホールまでがかなり複雑で、一人で駐車場とホールを行き来できるのか心配になってしまうほどでした。
 無事ホールに到着しましたが、初めての場所でホテルスタッフの数も多く、少しよそよそしく会場入りです。さすがに立派なホールです。噂では控え室も個室のような造りになっているということでしたが、バンドの控え室は6階。
 ホール脇の階段を3階分上ります。しかもステージ脇を通る構造で複雑な経路。もう一人では車に戻れないのではないかという不安が...。控え室が近くなるといつもの顔ぶれがちらほらと見えてきて一安心です。
 リハーサルの進行は控え室に装備されたステージを映し出すモニターで確認できますが音が聞こえないので不安になります。パシフィックの頃は大部屋の控え室でしたが会場の直ぐ隣で音が聞こえた為、自然とリハーサルの進行状況が伝わってきていましたが、今回はそうは行きません。時計を見ながら打合せです。ここで初めて曲順が発表されます
 さていよいよ初の会場リハーサルです。リハーサルのスタートがかなり押しています。
 初めての会場ですから人や物の流れが想像と違ってくるので、現場の取り決め事が多くなり、どうしても時間が必要になってしまいます。
 リハーサル中に開場時間になってしまうというハプニング...結局リハーサルのできない曲が数曲。そのまま本番を迎えます。が、バンマスの一言。「登場の曲が有った方がいいね」。
 音を出せるリハーサルは終わっているので、あとは口約束だけで登場の曲をどのように演奏するか決めます。さて、登場曲は無事に演奏出来るのでしょうか?
 そして...バンマスから「演奏曲が減りました...」進行が押してしまったので演奏曲を減らすことになりました。直前まで気を緩めることのできない過酷なクリスマスディナーショーになりました。演奏内容は皆様のご覧になったとおりで、緊張感を味わいながらとても楽しく演奏することができました。
 毎年大勢の人が楽しめるこのイベント、プロデューサを始め、表には出てこない裏方の方々が居てこそできるステージです。本当に多くの方に感謝です。
五井渕 実(音響)
 いつもお世話になっているCB会でのX’mas Party。昨年までは品川パシフィックホテルでの開催でしたが、今年は初めての品川プリンスホテル「ステラボール」での開催。皆さんもいままでの開催と違い、戸惑いがかなりあったと思います。
 さすがに私はいろいろな現場で過ごしてきた経験上、機材との格闘だけで、それほどの焦りも感じず、むしろそんな状況を表立って表すこともなく私のスタッフと作業をして参りました。
 いやな予感はしていました。
 音響、照明。
 共に難なく作業はして参りました。と思っております。しかし仕込みの時点から何となく違和感を感じるこの気持ち。何なんだろう?
 出演者、マジシャンとの連絡不足。これって何? とりあえず前に進もう。しかし、やはり本番になり案の定。
 本番直前。BGM関係のトラブル。そして用意していたCDのデッキは1台。BGMを掛けていたいのだがオープニングは「パッションローズ」。この音源はもちろんCD。なんとかBGMを途中で切り、オープニングは無事終了。
 しかし、この後も今年は精神的に落ち着かず参りました。
 開始直後からトランシーバーをしていましたがこの周波数が照明チームと同じ周波数。そのまましていましたが、このトランシーバーはそのまま運営いわゆるCB会のスタッフとも同調での作業状況。
 開始と同時に聞いている環境でしたが、 最初から最後まで
佐々木さん
佐々木さん
佐々木さん
全てにおいて「佐々木さん」
 私は佐々木さんを擁護するつもりでもないのですが、CB会のスタッフの方々は佐々木さんに頼り過ぎというか、佐々木さんという存在よりも自分たちで次ぎに何をしたら良いのかを、トランシーバーのやりとり聞いている限り、あまりにも考えなさ過ぎで寂しい思いをかなりいたしました。
 最近の全てを他人任せ、自分は自分。自分中心という、人間関係の象徴になっているような気持ちがいたしました。かなり寂しい思いで作業をしておりました。
 今回は、かなり辛口での意見になりますが、スタッフの方が本当に少ないという、また打ち合わせ不足、自分たちのテリトリーの仕事が終わればいい。いままでのなあなあといった、思ったのが今回は如実に現れた思います。
 私自身も100%の仕事は出来ていないことは十分承知致しております。その中で、こういう意見をさせていただく形になって私自身本当に悲しい気持ちです。
 このような状況での発言で、次ぎに仕事としてこない環境であればそれはそれで構いません。
 しかし荒木さんを中心としたこの会は私としても素晴らしい環境だとも思っております。
 長く続けてほしい会でもあります。もっと、もっと打ち合わせをしっかりとして各ポジションの仕事の分担、役割を皆さんでやっていっていただければもっともっと素敵な会になって行くと思います。
 本当に生意気な、意見を申しまして恐れ入ります。しかし、私自身今後のCB会の発展を心よりお祈り致しております。
 LOVE CB FAMILY
佐藤美保 (制作補佐・クリスマス日記担当)
 五井渕さんの感想を送っていただいて、会長から言われ続けたことがはっきりとして来ました。五井渕さんの言われるトランシーバー、つまり当日のインカムは私と佐々木さんと会長の三人しか持っていません。ですから、インカムから聞こえる「佐々木さん」の声は、私一人の声ということになります。
 会長からも終演後に注意されました。
 「佐々木に言わなくても自分でやることがいくつもあったはずだ。気がついた事を自ら率先してやらなければ、佐々木のアシスタントをする意味も、制作補佐というスタッフを佐々木から与えられた感謝もない」と。
 佐々木さんから、去年までは3人だった照明の人数が、今年は5人に増えると照明のプロである加納さんが言ってると聞いたとき、そのことがどういうことなのかピンときませんでした。
 「今までのクリスマスとは桁が違うって事だ」と、会長から話され、自分の意識の無さに気がつきました。
 さらに、数日後のスタッフ・ミーティングで加納さんが言われた一言、「自分のイメージ次第で、可能性は無限にある」。
 日本一のライブハウス、ステラ・ボールの照明機材を動かすためには、それだけ人数が必要で、しかも加納さんは、どんなことも出来ると言っているんだから、これは凄い事なんだと思い、ワクワクしてきました。
 とにかく、今までとは全くスケールが違う、CBファミリー・クリスマスパーティーになることだけは間違いないと確信し、当日を迎えました。
 舞台の設営を終え、理恵ちゃん力作の素敵な白い舞台カーテンに、加納さんの照明が照らされた瞬間、想像を遥かに超えた美しいステージが現れ感動しました。
 パーティーに参加する人たちが、このステージを見たときの驚いている姿や喜んでいる笑顔が頭に浮かんできました。
 それなのに、リハーサルの進行を中途半端にいい加減な気持ちでやっていたために、大事な荒木バンドのリハの時間がほとんどとれず、取り返しのつかないことになってしまいました。
 最初のダンスのリハからすでに押したにもかかわらず、予定外のエンディングのダンスの練習までが入り、時間はどんどん押して行き、佐々木さんに、このままではまずいと言いに行くのですが、どうすることも出来ずにいました。
 そうこうしているうちにビーロさんのリハの途中で荒木会長が到着し、会長の指示で舞台がどんどん変わって行きます。
 ピーロさんのリハが終わって、ドルフィンカンパニーのリハに移る時、「美保、時間どうなってるの?」と聞かれました。その時点で1時間近く押していました。
 「ドルフィンさんのリハを短くしてもらいましょうか?」と会長に聞くと、「しなくていい。押してるのは、お前の問題だ。ドルフィンのリハにプレッシャーを与えず、しっかりやらせるように」と、答えが返って来ました。
 それなのに、ドルフィンさんのリハ自体も予定より長くなり、さらに時間は押して行きました。
 客入れの時間になったために、荒木バンドのリハを途中で打ち切った会長から、リハの時間が最初から押しているのを分かっていながら、そこから逃げようとしている自分が居るんだ、と、お叱りを受けました。
 そんな状況の中でも荒木会長は、本番に向けて、スタッフの気持ちが前向きになるよう配慮もして下さいました。
 予定より10分遅れての開演となり、裏方ではいろんな失敗もありましたが、それでもパーティー自体は今年も大成功で、豪華なショーとおいしい料理を堪能し、観客のみなさんは笑顔で帰って行かれました。
 これは、どんなことがあっても、人を喜ばせることを常に考えている荒木会長だからこそなせる業だと思います。CBファミリー・クリスマスパーティーが23年間、一度も休むことなく続いていることもそうです。
 友人にこのクリスマスパーティーを教えてあげると、パーティーに行きたい!世の中にそんなパーティーがあるなんて凄い!と言われます。そして、みんなで盛り上がれることの楽しさを味あわせてもらっています。
 荒木会長と出会うまでは、人に自慢ができるものが私の人生にはなかったし、人を喜ばせてあげたり、人に感謝されるようなこともありませんでした。
 荒木会長のおかげで、人に羨ましがられるような人生を送れるように、少しずつ変化してきました。
 CBファミリーの一員であることに感謝し、自分のいる位置を知ることや、何が自分に欠けているのか、今回の失敗をしっかりと受け止めて、来年はもっともっと楽しい人生が送れるよう頑張りたいです。
CB Family X'mas Show & Dinner Party プロデューサー・荒木一郎
 最後に・・・。
 まず何よりも言える事は、集まったスタッフが、ほとんど素人にもかかわらず、日本のどこにもあり得ないというイベントを作って、かつ成功させたという事実。観客の100%に近い満足度、感動をもたらしている事は、これは奇蹟といえる。
 日本で最高のライブハウスを使って、厳禁とされていた食事を、しかも、日本で最高とされているプリンスホテルのビュッフェをそこに現出させるなどと、誰が考え、誰が実行出来ただろう。
 いまだかつて誰も考えず、実現させたプロもいない。
 しかも、そこに観客を心から楽しませる最高のショーが展開され、14800円の参加費しか取らずにクリスマスパーティが催されるなど、もう人知を超えた催し物としか言いようがない。
 これを地球上で成し遂げられるのは、このCBクリスマスパーティのスタッフ以外に存在しないだろう。この奇蹟を実現させる元にあるものは、スタッフの持つ暖かい心、すべての人間が持っている人への優しい配慮にほかならない。
 このパーティを一生の思い出として持ち帰った観客の想いを、スタッフの誇りとして持ち続けよう。
 失敗があったかって・・? 
 この最高のイベントを観客に提供出来たってことで、失敗などある訳がない。
 失敗ではなく、感謝しなければならないのは、ここで学んだことを調整してのぞめる次のチャンスを、我々みんなが持ってるって事なんだ。