2007年12月24日(祝)
篠原康子
 12月24日、クリスマスイブ☆品川パシフィックホテルにて毎年恒例、荒木会長プロデュースのCBファミリークリスマスパーティが開催されました。会長を中心とした友人が全国から集う、毎年恒例のパーティですが、ついに、20周年を迎えました!
 今年も、会長の古くからの仕事仲間、芸能界・マジック界・将棋界とありとあらゆるジャンル友達がおよそ300人も集まり、思い思い忘れられないクリスマスイブをともに過ごしました。

 クリスマスの幕開けは、CBファミリーのピアニストの平川真吾くんの生ピアノの演奏です。これを皮切りに、英語のインフォメーションに載せて「パッションローズ」の華やかなオープニングダンスが始まります。
 情熱的なダンスが終わると、乾杯の時間。シャンパングラスを片手に音頭をとられるのは、テレビ朝日の局長を務められていた、田川一郎さん。田川さんと荒木会長は無二の大親友。「田川ちゃんには死ぬまで、乾杯を担当してもらう」と語られる会長の言葉に応える田川さんの笑顔、素敵です。

 さて、ここからは「クリスマス・パーティ日記 」として、この一大イベントを作り上げたスタッフの、思いのこもった日記をつづりながら紹介させていただきます。今年は、大長編になっているので、覚悟して進んで下さいね。一回では、読み切れないかもしれません。
 では、まずは、時間をさかのぼらせ、まだ夜も明けない、当日の午前4時30分、この日の司会と大道具を担当している佐々木さんの日記からです。

佐々木由喜雄 (司会進行・舞台製作担当)

午前4:30分
 けたたましい目覚ましで起こされた。まだ暗い、寒い。さあ、今年いちばん長い日の始まりだ。CBファミリークリスマスショウ&ディナーパーティ、その20周年記念パーティー当日なのだ。
午前5:30分
 いつものように借りたトラック(2t車)で浦和へ、ピアノ台とドラム台用の大道具を積み込みに向かう。去年まではひとりだったが今年は違った。遥か彼方の松戸から、真夜中に起きてニワトリを起こしてから?駆けつけてくれた山田夫妻、最強の助っ人である。
 2日前、ショウ冒頭のマジックを教わるために山田さん宅におじゃました時、風邪にやられていた私の体調を気遣ってくれたのだ。本当にありがたかった。
午前6:45分
 おかげで去年の半分の時間で積み込み完了。山田号の先導で、一路、会場のホテルパシフィック東京へ。あれ?いつもと道がちがう!曲がりくねった末に気づいたら、早朝の銀座通りを、荷台のブルーシートをバタバタいわせた2tトラックが疾走していた。三越を過ぎてから東北の田舎者は突然感動した!…俺は今、生まれて初めて車で日本橋を渡っている!…トラックだけど。
午前8:00分
 会場到着。なんと搬入口が開いてない、早過ぎたのだ!高速も使わないのに。恐るべし山田号…のカーナビ。
 会場で山田さんと二人でピアノ台を組み上げた時、五井淵実さんチーム到着。もう12年来、このパーティーの音響を担当してくださっているプロである。ピアノステージのハウリング対策をお願いしたところで、加納実さんチームの到着。五井淵さんからのご縁で、もう9年目。荒木会長が最も信頼する照明のプロである。
 お二人は毎年、この忙しい時期に予算度外視で駆けつけ、プロの仕事をしてくださるありがたい『CBファミリー』なのだ。
午前9:00分
 パーティーの裏方は音響と照明を除くと、プリあらのスタッフを中心にした全員素人である。その頼もしい仲間が続々結集した。去年同様、久住・秋山の若手チームに本ステージのパンチカーペット敷設を任せた。
 このチームは仕事が確実で早い。敷設も撤収も私が四苦八苦してた頃の半分の時間でやってしまう。山田さんや宇土さん達の力を借りながらピアノステージとドラム台を仕上げた。
 舞台美術会社の中村専務のいろいろな『おまけ』のおかげで去年よりスムースにきれいに出来た。予算は同じなのに!
午前11:00分
 背景のジョーゼットからステージ回り、スクリーン、看板、ドラムセット、会場のブース、楽屋などが手際よくどんどん出来ていく。みんなイキイキとしている。
 特にパッションローズの面々はダンサーでありながら裏方も、というひとり何役もこなすので、綺麗な衣装で会場を蝶々のように飛び回っていた。知らない人が見たら、この人達ホントに素人?と思うかもしれない。明らかに実力がついてきているのだ。
 荒木会長が20年続けてきてくださっている、ひとつの意味を感じた。
午後1:00分
 大問題発生。その、主催者であり総合プロデューサーである荒木会長の体調が悪く、会場入りの時間がわからないとの事。緊張が走る。私の知る限りでも、リハーサルに会長が立ち会わなかった事はない。昨夜、お電話した時に、風邪の状態が明らかに私より悪い事はわかっていたのだが…。
 口には出さなくともピリピリした空気で、みんなの心配と不安がわかった。チーフの佐藤美保さんが言った。「先生が入るまでに、できる事は全部やっておきたいので宜しくお願いします!サンキュー手塚さんの入り時刻を1時間早めてもらえませんか?」
午後3:00分
 大道芸ワールドカップのチャンピオン、サンキュー手塚さんが早めに到着。すぐに段取り打ち合わせのあと、加納さんに、基本的にサンキューさんの全ての動きがよく見える状態で、より綺麗な照明をお任せでお願いした。
 ふと気がつくと、いつのまに入られたのか、マーカ・テンドーさんがステージの上手と下手におひとりで黙々と、遠いつくばから持ち込んでくださった真っ赤なスパイダーカーテンをセットしておられた。
 去年は黒のスパイダーを無償で貸してくださったのだが「やはりクリスマスは赤でしょう!」と荒木会長を喜ばす為に、わざわざ赤を新しく用意してくださったのだ。世界のマーカ・テンドーさんがである。そのマーカさんの気持ちに応えよう、という会長の指示で作られた高さ45cmのピアノステージの上で、黒いピアノが見事に映えた。
 マーカさんの片腕で、今年のSAMのトリプル受賞に次いで11月、ロン・マクミラン大会でも優勝した、さとるさんもつくばから駆けつけてくださった。
午後4:00分
 ロケット団の倉本クンと三浦クン到着。若手NO.1の漫才師はハードスケジュールの中、寄席を休んで出演してくれた。
 そして我らの松元ヒロさん。今や全国的に超売れっ子なのに、荒木会長が喜んでくれるならと毎年必ずご出演くださる。
 佐藤美保さんのリーダーシップで何とか一通りの流れのチェックは終えた。
 バンマスの松本さん始め、年に一度の荒木バンドのそうそうたるメンバーも勢揃いした。…リードヴォーカルを除いては。
午後4:30分
 まだ荒木会長の姿が見えない。
 山田さんが考案してくれた、司会である私と比見かなえさん登場のマジックは、是非とも会長にチェックして頂きたいのだが…。その時、「先生、入りましたぁ!」という声。すぐにバンドの音合わせとの事。ヨカッタァ…リーダーがいる、というだけでこんなにホッとするとは。
午後5:15分
 入念なバンドの音合わせが完了した時点で開場まであと10数分。ダメだ、マジックのチェックが間に合わない。ピアノの平川真吾さんには簡単な流れとお任せのBGMをお願いはしたものの、司会の我々と山田夫妻しか知らないマジックがぶっつけ本番かよ!
午後5:30分
 
開場。やば、危険過ぎる!慌てて山田さんと楽屋へ。会長に早口で流れを説明。会長のアドバイス「マジック終わったら帽子とメガネはとった方がいいネ。」…え、それだけ?
午後5:55分
 開演直前。会長が楽屋から客席へ向かう時、上手にスタンバイしていた私とかなえさんに声をかけてくださった「大丈夫、できるヨ、見てるから」って、会長がお客さんかい?
 もう開き直るしかない!かなえちゃんガンバロー!と、言おうとしたら、パッションローズの蝶はスタンバイのためにヒラヒラ飛んで行った。「アタシ、どうも進行とかセリフとか頭に入らないんですヨネェ…」ダンサーと司会の二役、数時間前のかなえさんの不安そうな顔がよぎる。大丈夫フォローするから。
 進行は頭に叩き込んであるし、言うべき事もわかってるし、かなえちゃんの分も、大体覚えてる…ようだし…、とにかくやるべき事はすべてやった…ような気がした。

隅谷治子(パッションローズ)

 クリスマスの20周年を機に、パッションローズの歴史を振り返ってみました。パッションローズは、1992年に結成され、今年で15周年です。クリスマスの舞台はパッションローズにとって、最大のイベントであり、最高の魅せ場でもあります。過去には20名以上のメンバーが舞台にあがったこともあります。
 振付けの先生との出会いも様々です。今回、担当してくださった中村けいこ先生とは5年前に知り合いました。クリスマスに観客として参加していた、けいこ先生が、パッションローズのダンスを見て感動されたことから、振付けの指導をしてくれることになったんです。
 私たちは毎年、ただ楽しく踊るだけなんですが、スタッフの方々が作り上げてくれるCB会の舞台の美しさと、照明の加納さん、音響の五井淵さんのおかげで、まるでラスベガスのショーで活躍するダンサーの様に作り上げて下さいます。今年も、もの凄い反響でした!!
 また、けいこ先生が、一人一人に愛情をもって指導をしてくれたからこそ、素人の私たちが大舞台で楽しく踊れたんだと思います。

比見かなえ (司会/パッションローズ)

 待ちに待ったクリスマスパーティー
 私は、毎年この日が一番楽しみです。しかも今年は、20周年という大イベント。気になるのは、司会! 今年は誰なんだろーと、楽しみにしていました。
 忘れもしない11月中旬に、荒木会長から“今年司会だよ”、、、とさりげなく言われて、私は、耳を疑いました。まさか!!
 私を、よく知っている人達もビックリしたと 思います。私は、いつ冗談だよと言われるかと思って、しばらく誰にも言えませんでした。
 でも進行表を渡されたとき、司会の欄に名前があったので、うれしい!と思うと同時に、私で大丈夫かな?という大役の重みを感じました。でも、その不安も一瞬、司会の相方が、佐々木由喜雄さんと聞いて安心!!荒木会長からも とても信頼されている方です。これなら、周りの人達も安心。私も当日は、台詞をスッカリ忘れてしまいながらも、笑顔で楽しむことができました。
 パーティの3日前でしたが、佐々木さんと司会の打ち合わせで会ったとき、大きなマスクで顔を覆っているので、びっくり青ざめました。それも、ひどい熱らしく風邪をひくなんて想像もしませんでした。
 このまま声が出なかったら、きっと私では・・と思い、佐々木さんの風邪が治ることを何度も祈りました。当日、佐々木さんの無事な声を聞いた時、神様に感謝する気持ちでした。
 司会で着るドレスも悩みました。そんな私に、今一番好きな友達の佐藤理恵さんが、私が一番きれいに見えるようにと色々考えてくれて、作ってくれました。初めてドレスを着たとき理恵ちゃんの温かさに、胸がいっぱいになりました。
 今年のクリスマスパーティーは、何よりも母親に見せたい気持ちでした。盛大で豪華な舞台の上で生まれて初めて司会をする自分と、パッションローズというダンシングチームに入って毎年踊っている自分。
 無趣味だった私が、クリスマスパーティーをきっかけにダンスをはじめ、今は勝手にマネージャーをやるぐら い大好きになっています。
 母親は、私のことをいつも心配ばかりしていましたが、クリスマスパーティーを通して温かさを感じたと言って、それからはまるで心配しなくなりました。いつも温かい環境において下さりありがとうございます。 本当に思い出深い一日でした。

秋山直子(パッションローズ・看板製作)
 12月24日は、待ちに待ったXmas party でした。
 私は、看板作りと、パッションローズのメンバーとして、ダンスをやらせてもらいました。6年前の私を考えると、そんな華やかな場で何かをするような人生はやっていませんでした。せいぜい高校の文化祭止まりで、300人もの人たちが集って、プロマジシャンやエンターティナーの方々が演じるステージ上の看板を自分が手伝うなんて本当にびっくりです。
 ここ4年くらい看板を手伝わせてもらっていますが、毎年四角いボードの形をそのまま生かして飾りをつけるというデザインが続いていました。でも、今年は20周年ということもあって、20thのチケットのロゴを使いたい、という案がステージ担当の理恵ちゃん達から出ているというのです。
 チケットを見直してみると、曲線が美しく、字体が華奢で、看板にするには大変だ・・と思ってしまいました。できるかできないかでものを考える癖が邪魔をして、なかなか気持ちが定まりません。パートナーの悦ちゃんが、照明の加納さんに相談を持ちかけ、インパクトのある色や、形を少し変化させた方がという案を貰えました。
 はっきりした形のみえないまま準備を進めていましたが、とにかく沢山の人たちがこのXmasに関わっている中で、20周年記念の看板をやらせてもらえるんだから、絶対良いものにしたい思いだけはありました。
 秋山君や、娘のリコや、同じパッションローズの仲間でもあるさっちゃんも一緒に手伝ってくれて、みんなの力で最後は納得のいくものになりました。
 そうやって作った看板の下で、荒木先生の歌をはじめ、たくさんのショーが演じられると、毎年本当に感動します。一緒に参加した母も、年金生活で何の変哲も無い毎日の中で、大事なお友達と連れ立って、このパーティーに参加できる事を本当に喜んでいます。
 友人の家族も、普段はただのママでしかない私が、ステージで踊っている事にも毎年驚いき、本当に楽しみにしてくれています。何をおいても、旦那をおいても、一年に一度ここに参加できる事に、大きな価値を感じています。
 21回目もたくさんの大切な友人、家族と参加できるように一年間頑張って行きたいです。ありがとうございました!
佐々木由喜雄 (司会進行・舞台製作担当)

午後6時00分
 いよいよ開演。パッションローズのオープニングダンス。暗転、暗闇の中、早変わりのかなえさん、無事にピアノステージに移動できるかな。冒頭のマジックスタート。客席の反応から、思ったよりうまくいったようだ。かなえさんもとても綺麗だった。
 加納さんの照明と平川さんのピアノ、かなえさんの助け、そして何よりも山田秀樹さんの陰での奮闘のおかげだった。

 パーティ会場フロアーには、賑やかにブースが並んでます。歌手・荒木一郎のCDコーナー 。マジジャンでもある荒木会長のマジック本のコーナーを担当するのは東京堂出版の名和編集長。新刊の「テクニカルなクロースアップ講座」の売上げも上々だったそうですよ。
 そして、お馴染みプリあらグッズのブース。お隣りは、マーカテンドー・プロダクツ。このコーナーは、さとるさんがディーラーです。
 さとるさんには、ステージ上で華麗なるディーラーショーも演じていただきました。

五十嵐美智代

 私は今年も山田恵美子さんと一緒に、プリあらマジックグッズのブースを担当させていただきました。グッズの実演をするディーラーは、今回クリスマス初参加!初スタッフとしてプリあら会員の芝原さんが担当。
 もう1人、昨年のクリスマスもディーラーとして活躍した正木さん…のはずだったのですが、正木さんが当日風邪をこじらせてしまいあえなく欠席。ディーラーは芝原さん一人になってしまい、私は超心配してしまったのです。
 プリあら例会では毎回会っているのですがマジックをしている姿は一度も見たことがなく、パーティーの前からチーフの佐藤美保さんに、芝原さん大丈夫かなあ?と何度も聞いていて(芝原さんごめんなさい)、しかも頼りの正木さんは居ない!ど、どうしよう…。芝原さん曰く、「いやあ、人前でマジックなんて恐れ多くて…」とかなりひかえめ。
 でも、パーティーが始まるとそんな心配は全く無用でした。芝原さん、マジックがとっても上手だったんです。
 芝原さんの優しい雰囲気が溢れる素晴らしいディーラーぶりで、次々にブースに来られるお客さんにグッズの実演を常に笑顔で楽しそうにしていました。
 なかでもキッズカードは大人気。大人も子供もたくさんの方が嬉しそうに買っていかれました。芝原さん、この日のために一生懸命グッズの練習をされたそうです。
 パーティーを楽しみ、グッズを手にしてさらに喜んでいるたくさんの方たちの笑顔を見ていると、本当に嬉しくなります。
 今回は後日の会計もバッチリあっていて、これは常に細かい配慮をして、いろんな工夫をしてくださる恵美子さんのおかげです。二人に支えてもらい、グッズブースはとても盛り上がりました。
 仲間同士、こうして一緒に楽しめる場をいただけて本当に感謝です。ものすごく楽しかったです!ありがとうございました。
 「ディーラーショーであんなに気合い入れられたのは初めて」と、陰になりパーティを盛り上げてくださった、さとるさんから感想を頂きました。紹介させていただきます。
 「皆さんが会に対して一生懸命なのがよく伝わってくる会でした。頑張れること、そしてその頑張りを発表できる場所は人を磨き、豊かにすること。ぜひこれからも頑張って下さい!あのパワーを分けてもらって私も2008年を頑張りたいと思います♪(さとる)」

 食べ放題の美味しいお食事と、歓談が終わったあとのステージ第二部は、やはりパッションローズのくりひろげる華やかなダンスからです。

パッション・ローズ  今村美佳
 今年の私のレッスン量は恐らく「パッション・ローズ」のメンバー中で最少だったと思います。大嫌いだったダンスが大好きな事に気づかせてもらってがむしゃらに頑張った1年目。上手くなりたい一心で全てのエネルギーをダンスに注いだ2年目。司会者という大役を与えられて舞い上がりながらも両立させた3年目。
 ダンシング・チーム「パッション・ローズ」は、人生に輝きを無くしてしまいそうな主婦の為に、約20年前、荒木先生が作ってくれたものですが、メンバー中で既婚者は秋山直子ちゃんだけとなっていました。
 今年はCB Family X'mas partyが20周年という事もあり、パッション・ローズ創立当初の主旨を踏まえて、既婚者の方達の参加を増やそうと思っていました。
 なぜなら、私は元既婚者であり、既婚女性の虚しさを知っていたから…。それにも関わらず、私は、自分のわがままから夏の終わりに全てを辞めようと思って家出をしました。
 ところが、たった数日連絡を絶つだけで、拷問されているような苦しみを感じました。どれだけ自分にとって、今の環境が大事なのかという事を改めて実感し、戻る事にしたその日が「パッション・ローズ」のレッスン日でした。
 レッスン場から随分遠いところに来てしまっていたので、レッスン着もなく、仲間に家出した事を気づかれないようにしたかったし…。でも、無性にみんなの顔が見たくて、見たくて、会いたくて…。
 既に始まっていたレッスン場から聞こえてくる熱気はもの凄く、一度は立ち去ろうと思ったのですが、「やっぱりこの中に入りたい!」と、思いきって扉を開けました。
 大遅刻にも関わらず、みんな温かく迎えてくれました。足を捻挫した事にして「見学」と言う形をとりましたが、それを心配されて気遣われるのが何ともこそばゆかったです。
 いよいよ、クリスマスの当日。これまで毎年参加していた両親が、今回は都合が付かず不参加です。親が観に来てくれる事が、どれだけのエネルギーを生んでいたか、来ない状態になって初めて気づきました。あばら骨が一本足りない様な寂しさがありましたが、バスツアーで友達になった西藤さんや山浦みゆきさん、大洋村からお越しになった藤田農園さん、「プリあら」会員の方達の笑顔が-☆
 私は、今、「CB Family」という大きな輪の中に居ます。色々とあった一年ですが、今年のバーティの輪の中で、改めて、「みんな私のファミリーなんだ、CB Familyなんだ、荒木一家なんだ!!」って心の底から思えて、体の芯が熱くなりました。
 この環境、仲間、数々の楽しみの全てを与えてくださる荒木会長に感謝しています。来年はもっと成長して少しでも担える部分を増やして行ければ…♪と思っています。来年も、再来年もず〜っと、ず〜っと、、、よろしくお願いします。m(_ _)m-☆
 つづいてのゲストは、ロケット団さん、サンキュー手塚さん、松元ヒロさんによる3連打、超強烈な爆笑・お笑いバトルでした。
 「今年一番の貴重な体験は、会長そして皆さんに会えた事。得るものが沢山でした」と語るサンキュー手塚さん。照明で美麗に彩られた大道芸人・手塚さんは、ミュージカルスターのようでした。会場は、抱腹絶倒、、美味しいお食事のあとなのに、お腹がよじれちゃった人いっぱいいたと思います。
 サンキューさんの次、お笑いバトルの締めに登場するのは、クリスマスパーティ常連の松元ヒロさん。毎年、このコーナーを担当しているのは酒井玲子さんです。
酒井玲子(松元ヒロ連絡係)

 20周年を迎えたCBファミリークリスマスパーティーの、20回全てに参加できた事は私の人生の中で驚異的で、感動的な思い出です。
 荒木先生ほど人を喜ばせたいと思いながら生きている人に、私は出逢った事がありません。私など、まず自分の喜びが先で人の事は後回しになってしまう。余裕が出来たら人のことを少し思ったり、でも、よく考えたらそこにも自分の得が入っていたりする。
 「人生お金じゃない、一番大切なのは人間だ」、そうなりたいとは思うけど、そう本当に心から思って生きてる人が、どれほど、いるだろうか? 私が言うのは超おこがましいが、先生は普通にそう思って生きている方です。でも変に道徳的じゃ無く、先生が、1人の誰かを喜ばそうと思った時は、その喜びが他の沢山の人達を巻き込んで、喜こばせ感動させるエンターテーメントになって行くから本当に凄い!と思う。
 「今日のことは一生忘れない!」と、人が心の底から喜んでいる場面を20年間どのぐらい見させてもらったか、分かりません! 先生の近くにいると、人はこんなに喜ぶものなんだ!と、人間に感動します。
 生きてるかぎりCBファミリークリスマスパーティーのゲストで出演すると誓いをたてられた、今や大人気のスタンダップコメディアン、松元ヒロさん。

 ヒロさんは「僕ア〜毎年CBファミリークリスマスパーティーが来ないと年越しができないんですよね! 特に今年は若手の凄い人達が色々と出演されたでしょ!荒木さんがパーティーの前に『先輩として、若手に負けないようがんばるように』って言っていたけど、本当に荒木さんの予言通りに自分がなったんですよ!みんな凄い!これは負けられないって!そういう若手の方達と一緒に出演させてもらった事、僕にとって凄く嬉しかったですねー!ホント感謝ですよ、荒木さんにくれぐれも宜しくお伝えください!』と、今年は特に感動された様子の松元ヒロさんでした。
 毎年人気が上がり、あちこちで引っ張りだこのヒロさんですが、謙虚で素敵な方です。
 最後に私事ですが、70歳を迎えた両親が今回初めてクリスマスパーティーに参加しました!松元ヒロさんのパントマイムに涙をハンカチで拭きながら大笑いしている母、荒木バンドの先生の歌のリズムに乗ろうとして、ぎこちなく身体を揺らしている父、あんなに楽しそうな二人の姿は見た事がありませんでした。
 母は「あんな楽しいパーティーがあるものなのね〜本当に凄く楽しかった!」と喜んでいました。でも本当はあるんじゃ無くて、荒木先生がマーカテンドーさんや、司会の佐々木さんや、音響の五井淵さん、照明の加納さんバンマスの松本さんや、このCBファミリークリスマスパーティーのスタッフやゲスト出演をされてる全ての方達との関係をとても大切に思っているから、お互いに大切に思う素敵な関係があるからこそ、20年もこのパーティーは続いているんだと思います。
 21回目のパーティーがあると思うだけでも、1年楽しくなります。21回目のクリスマスパーティーも是非とも開催してください。と私がお願いするのも変ですが、パーティーが毎年あることが当たり前に思う自分になりたくないし、沢山の人達がこのパーティーを楽しみにしているから、凄く大切にしていきたい宝物です。

 さあ、いよいよ今回、20周年記念のクリスマス・パーティのメインを飾るマーカ・テンドーさんの登場です。司会の呼び込みに続いて、舞台照明が美しい銀色に変りました。
篠原康子(マジックコーナー担当)

 今年はCBファミリーのクリスマスパーティが20周年を迎えるということで、それにちなんで、私は無謀にも「パーティには、成人式の時にきた振り袖を着よう!」と計画。ひそかな私的の楽しみにしていました。
 で、思いもよらぬことですがそのことが我が母親の楽しみに繋がっていったのです。「康子がパーティで振り袖を着るから、着付けの時に見にくれば」なんて、近所の人に声をかけていたんですから(おはずかしい)。足が悪く田舎者の母はパーティに出席はできませんが、24日を首を長〜く、心から楽しみにしていた一人に違いはありません。
 20周年記念のマジシャンですが、今年はマーカ・テンドーさんがメインのマジックコーナーを飾りました。これは、昨年のパーティ後の「打ち上げ」の時に「来年はマーカ・テンドーで行く」との会長の一言でその場で即決していたことです。そう、クリスマスパーティは一年がかりでプロデュースされていくのです。
 2007年のテンドーさんは、例年以上に海外でのお仕事が多発。ほとんど日本にいないといっても過言ではない一年でした。それでも、プリあら例会には、スケジュールがあえば、スパイダーステージを運んできてくださって。「必要であれば、いきます」「今日も素敵な例会になりますように」などのメールをくださるのです。
 テンドーさんの細かい心使いには、毎度毎度、頭がさがる思いの私です。そんな、頼れる存在のテンドーさんがゲストですから、私はリハーサルからあたふたすることもなく、今年は、楽しむだけ楽しませていただきました。
 テンドーさんの助っ人にいらしたさとるさんも、人気のマジシャンですから、舞台でのディラーショーもお願いしてしまいました。
 世界的なマジシャン、マーカ・テンドーさんのマジックは、とっても華やかで観客はステージに釘付けです。出演者の松元ヒロさんとサンキュー手塚さんが、初めて観るテンドーさんの舞台に羨望のまなざしをそそぐ姿も印象的でした。
 ラストのマジックで、ステージいっぱいに大量の雪を降らせたテンドーさん。その幻想的な世界に感激し、涙していた人が沢山いました。20周年にふさわしい、心に残るマジックショーでした。
 テンドーさんからパーティ後日、メールを頂きました。出演者の豪華さに圧倒されたことや、いつになく自分の出番前にとても緊張されたということなど・・自分が20周年記念のメインとして、ちゃんとお役をはたせたのか、など、とても心配してました。メール画面から、テンドーさんの思いやりがあふれていました。 
 翌日さっそく、母親にパーティの写真を見せました。とっても豪華で派手な光景に大変驚いていました。「これだけ周りが派手だと、振り袖が地味に見えるわね、浮いてなくって良かった」ですって。
 偶然にも親孝行もでき、年ごとにアルバムをうめて行けるクリスマスパーティーが自分の人生にあることは、とても幸せです。そんな感謝をエネルギーにかえて、また来年、さまざまなことにチャレンジし、がんばろう♪ 周囲の人に幸せ気分をもたらせる、このパーティーは、ほんとぅに、すごいです。主催の荒木会長、ありがとうございました。

 タレントとして大活躍のなか。たつやさんもパーテイにいらしてました。
 なかさんと会長は、なかさんがマジックディラーをされているころからのお付き合いで荒木会長のことは「僕の欲しいものを全てもっておられる方」「理想の大人・尊敬する人」と、いつも「先生、先生」と子供のように慕っていらっしゃいます。そんななかさんにも、マジックを披露していただけるコーナーがありました。
 さて、クリスマスパーティも、いよいよ大詰めです。パーティのもうひとつのメインである荒木バンドは、20周年記念ということで、選曲も特別なものばかり。バックバンドの中には、ご長男の たろうくんも混じっています(ベース)「僕だけ素人なんですが、頑張ります」 と、はにかんだ話方が、会長のシャイなところと少し似ています。
たろう (荒木バンド)

 今回のクリスマスパーティーもバンドに参加させてもらいました。今回の曲はなじみのある曲が多く、いつにも増して楽しく演奏できました。
 いつも思うのが、このメンバーの人たちの人の良さです。特に譜面を各パート毎に作って配ってくれるバンマスの松本さんには、頭の下がる思いです。今回初めて参加したコーラスのJUNちゃんも、音源や譜面を用意してもらい、とても親切なバンマスだと驚いていました。リハーサルでも素人の僕の意見も聞いてくれたりと、素人とプロの壁を作らずに接してくれます。
 毎年たのしく参加させてもらえるのが嬉しいです。

 三曲目に選ばれた「哀しみのラストタンゴ」は、桃井かおりさんや菅原洋一さんが歌っている曲で、作家である荒木会長の歌はレコードにもCDにもなっていません。クリスマスのための特別の曲です。この曲の間奏で、「これは秋山さんに踊ってもらいたい」と会長のなざしで踊ることになった秋山夫妻。見事なタンゴダンスを踊って魅せてくれました。

秋山紀夫
 CBファミリー・クリスマス・パーティーに初めて参加させていただき有難うございました。荒木先生のショーでタンゴを踊らせて頂き、つたない踊りでしたが精一杯踊ることができました。この感動は一生忘れる事は出来ません。
 プリあらのスタッフの方々の素晴らしい心使いが会場すみずみに溢れ、他のマジシャンとの交流の素晴らしさと、人間性を強く感じました。プリあらの益々のご発展を心より祈っております。有難うございました。
宮崎悦子(パッションローズ・荒木バンド・舞台製作・チケット)
 今年の初め、20周年について会長と皆でお茶をしていた時から私のクリスマスは始まりました。「第一回目のクリスマスから20回目までのチケットを全部集めて、入り口のところに飾ったら面白いんじゃないか?」という会長の提案で盛上がり、「じゃ、悦子が集めてごらん」と思いがけず声をかけてもらったのです。
 それからは、15年以上会っていない人達にも電話をしたり、いろんな事がありました。1998年のチケットが見つからなくて泣きに入っていた時、会長が持っていてくださったのには、嬉しくて嬉しくて踊りだしそうでした。
 1990年のチケットが手に入ったのは、クリスマスパーティの10日前のことでした。パーティ当日、そのクリスマスチケットを見た人が「なつかしい!チケットでクリスマスを思い出すよ」とか「こんなに凝ったチケットばっかりなんですか?すごーい!!」とか盛上がっているのを聞いたりして嬉しかったです。
 荒木会長が初めてクリスマスパーティで唄ってくださったのは、1996年のことです。最初は、荒木会長の元のバックバンドであるマグマックス5のメンバーと共に唄ったのを思い出します。
 それから11年、現在の荒木バンドのリーダーである松本さんは、荒木会長の音楽を理解していて、リハーサルではみんなをどんどんリードしていき、その後、会長が来て唄い始めるとメンバーがもっとひとつになって盛上がって行くんです。
 リハーサルの日のことでした。「哀しみのラストタンゴ」という曲を練習している時に荒木会長が、「間奏が長いから、ここで秋山さんにタンゴを踊ってもらえたらいいな」とおっしゃいました。(この時、会長は秋山さんがタンゴを踊れるということを知らなかったそうなんです。驚き!!)それで、プリあら会員の秋山紀夫さんに連絡を取らせて頂くのですが、秋山さんは、驚きながらも「会長と一緒に何かできるなんて光栄だなー」と、とても喜んで下さいました。
 当日の荒木バンドのリハーサルでは、考えてきた振りを変えたりして、ずっと真剣に奥様と二人で練習をされていました。凄い汗でした。
 本番の歌と共にダンスが終わり、荒木会長とお二人が握手をするシーンでは、感動してちょっと涙が出そうになりました。
 パーティ終了後、ギターの米山さんの猫ちゃん基金の募金箱を持って出口に立っていると、小さな子供まで含め、かなりの数の方が募金をしてくださり、口々に、「頑張ってと伝えてください」とか「目も見えず、耳も聞こえず、声も出せない猫が10年生きたのよ。だから大丈夫と伝えて!」とか温かいメッセージをたくさん預かりました。
 この温かい言葉ややりとりも、皆の思いが集まる事も、米山さんや猫のしゅうちゃんだけでなく、私も含め、パーティに参加した人達へのクリスマスプレゼントだと思いました。スタッフとして参加させてもらい本当に幸せです。
 歌詞の打ち込みなど、大変なことは全部恵美さんがやってくれて、私はできることは少なかったけれど、来年はもっともっと荒木バンドの、そしてクリスマスの役に立てる人間になりたいと思います。準備から当日まで、記念すべき20周年のクリスマスにスタッフとして参加できたことを本当に幸せだと思いました。

斉藤恵美  荒木バンド担当

 今年は記念すべき20周年のクリスマスパーティー!!そして私にとっても20回のクリスマスパーティー出席制覇です。今思うとあっと言う間の20年だったけど、普通に過ごしたら、味わえないことばかりでした。
 荒木会長のプロデュースによるものはすべてそうですが、参加した人々が自分の持っている良い所を最大限に発揮できるようにプログラミングされています。プロ顔負けの舞台やビンゴマシーンを制作したり、ミュージカル仕立ての舞台演出だったり!その中で私も長年の夢でもあったバンドのベースをやらせてもらったり、地球儀のケーキ(1000人分の大きさ)を作らせてもらったり毎年毎年、いろんな人に協力してもらって完成していく喜びを教えてもらいました。
 ここ数年は人もうらやむ荒木バンドのADをさせていただき、プロのミュージシャンの方々との連絡や交流をもたせていただいてます(喜)。そして今回ちょっとした20周年アニバーサリーにふさわしい、サプライズがありました。
 ギタリストの米山さんの「ねこ基金」です。
 基金の発端はバンドのスタジオ練習の時に米山さんが、お友達でリーダーでもある松本さんに、何気なくお話されていた猫の話です。
 家の前に捨てられていた目の見えない猫を自分が飼うことになり、医療検査費などで10万円、月づきの薬代だけでも6千円もかかるという話が、聞くともなく私の耳に聞こえてきました。私はやさしい米山さんらしいなぁ〜と思い、荒木会長に世間話のつもりで話したことから、荒木会長が「ねこ基金」をやろう、と言い出したんです。
 この企画は、当日のその時間まで秘密にされ、スタッフの3〜4人以外は誰も知りません!もちろん米山さんも・・・そしてクリスマスパーティーのメンバー紹介の時に初めて知ることになるのです。
 普通ならそんな話があったねで終わりになってしまうようなことが荒木会長の中を通り抜けると、そこにいる人たち、みんながその事によって楽しめたり、感謝したり、感動したりの笑顔になる出来事に変わります(^_^)。私もその輪の中にいさせてもらえることが幸せです。
 最後にパーティー後、米山さんから来たメールを添付したいと思います!
 「¥36984でした。かなりの大金で驚きました。皆様のご厚意に心から感謝致します!写真は本日の寝顔です(笑)彼に会ったのは5月です。今年の夏も冬も…。いえ、彼が独りぼっちでいたら、厳しい現実の中で息絶えていたと思います。視神経から来る脳の障害で苦しい発作を起こします。今飲んでいる薬はそれを止めるための薬で治癒するためのものではありません。発作は脳に負担をかけて命を確実に縮めています。とてもやり切れない念いです。でもこう考えます。小さな偶然で彼に逢いました。何年生きられるか解りませんが不自由な身体で産まれて来ても、彼が短くても幸せな生涯を送れたと思えるならいいと。荒木さんをはじめ募金して頂いた方に感謝しています。心からありがとうございます。お金は彼の薬や治療に大切に使わせて頂きます 米山」(しゅうの写真添付)

 荒木会長の歌声は、人と人を繋いでいきます。すごい一体感。もっともっと聞いていたい・・・。まだまだ、終わってほしくない。誰もが願ったことでしょう。

佐々木由喜雄 (司会進行・舞台製作担当)

午後9時30分
 そしてパーティーは、スタッフ、出演者、みんなの協力で何とか順調に進んだ。が、私は司会として二度の致命的なミスを起こしそうになった。それを機転を利かせてサラリと救ってくれたのが、しっかり進行を覚えていてくれた比見かなえさんだった。
 乾杯の音頭をお願いした田川一郎さんの素敵な絵本『ビビ』から、ラストの荒木バンドのスタッフも知らなかった、荒木会長の素敵なサプライズの『猫基金』まで、偶然ながら猫つながりの、心温まる感動的なパーティーは幕を閉じた。
 帰りがけ、呼んだ友人達が口々に、楽しかった、面白かった、感動したと言ってくれた。何よりも彼らの笑顔が満足そうだったのが嬉しかった。
 全体としてもやりやすく、かなえちゃんがパートナーで本当によかった。全体と言えば特に、会場とステージをこまネズミのように動き回るADの山田さんと佐藤美保チーフ、お疲れ様でした。…(中略)…

佐藤理恵(チケット・舞台製作・カーテン等)

 20周年を迎えたCB Family Xmas Show & Dinner Party。私は15回目の参加になります。今、こんなにも凄いパーティーになっているけれども、いろいろあったなぁ〜と、思い出すことがたくさんありました。その一つ、舞台のカーテンがあります。
 今回の打ち上げのときにマーカさんが、「綺麗なカーテン…」と言ってくれていましたが、昔はホテル側で用意された白のジョーゼットを使い、そこに飾り付けをしているだけでした。ある時「このジョーゼットを借りるだけで、お金がかかる」と、私は会長に愚痴を言いました。そしたら会長は「どうして、それを使わなくちゃいけないんだ」と言ったんですが、やめろと言うことなのか、私には意味がわかりませんでした。
 つまり、今までジョーゼットを借りていたお金で、好きな生地を買って、綺麗に飾ればいいということでした! あたりまえのようですが、これを考えつくことは簡単のようで難しい。自分には考えつかない・・・。会長から、人間は固定観念に陥りやすいから、そうなると頭が頑固になって簡単な変化さえ考えつかなくなる、と教わりました。それから毎年、生地を買って、綺麗に好きなように飾るようになりました。
 そのカーテンを更に綺麗にしてくれるのが、照明の加納さんです。今年の加納さんは、いつもより気合いが違います。それは、去年までは、照明のブースは会場から離れたところにありました。しかもガラスばりになっていて、直接、舞台を感じられないのです。
 でも今年は、会場内で一体になって操作してくれることになったんです。会場で操作することは、更にお金が余分にかかるのですが、加納さんは、予算の少ないクリスマスだから、これを自分で払っても良いから、ここでやりたいと言ってくれていたんです。
 カーテンが飾り終えそうなとき、「佐藤さん〜〜!」と、加納さんが私を呼びました。加納さんも張りきっているし、私もウキウキ気分で「はーい!」と返事をすると、赤と緑のラメ生地を交互に飾ってあるサイドを指さして「歌舞伎の定式幕みたいだね…」と微笑んで言ったんです!! びっくりです!クリスマスでなく歌舞伎の舞台にしか見えなくなりました!
 会長はまだ来てないから相談もできないし、これから直すといっても、今からそんなことはできない!!私は、頭が歌舞伎とクリスマスで・・・ごちゃごちゃです!「あとは、加納さんの照明でなんとかしてください!」と頼んで、そのまま仕上げを続けてしまいました。
 パーティーが終わり…歌舞伎じゃなかった…クリスマスだった。それも最高に綺麗な!!
 今年で9回目の加納さん。音響の五井淵さんは11回目。この時期はプロの人は稼ぎ時、でもこのパーティーだけは、必ず来てくれます。しかも、支払えるお金も通常の半額以下、加納さんは「親密で、仲の良い友達だから」と。五井淵さんは「ファミリーだから」と言ってくれています…。
 いろいろな人たちの気持ちが集まって催されるCB Family Xmas Party。そこに毎年参加できることが本当に幸せです。
 今回、この20周年はたしかに最高の思い出です。でも私が参加できている15回分、そこにもたくさんのエピソードがあります。大切な宝物です。荒木会長は、幸せも人生も、みんなで作って行くものと教えてくれています。これからまた一年、さらに宝物がふえて行くことでしょう。最高で幸せな人生です。ありがとう………。

佐藤美保(チーフ担当)

 記念すべき20周年のチケットは、荒木会長の唄声が入ったCD付きチケットにしたい!と、1年前から密かに考えていました。そこから更に膨らみ、スライドショーで、これまでの20年間のパーティーの模様を綴っていくというところまで発展していきました。
 そして、佐々木さんの言葉を借りるならば、「世界中探してもこんなチケットはどこにもない。凄い!」ものが完成しました。このクリスマスパーティーがなかったら、私の人生の中でスライドショーを作る事なんて一生なかったでしょう。人がそれを見て楽しんだり喜んでいる姿を見れるなんて、すごいなぁ、嬉しいなぁと思いました。
 CBファミリー・クリスマス・パーティーをやっていると、人の優しい気持ちや想いをいろんな場面で感じる事があります。
 今回のメインマジシャンのマーカ・テンドーさんが、赤いスパイダーカーテンをわざわざパーティの為に買って用意して下さる事になりました。これは、去年のクリスマス・パーティーの時、「サイドのカーテンが赤だったら・・」という会長の何気ない一言を、マーカさんが応えようとして、その優しさから実現したものです。
 パーティーの2週間前、「今年もピアノ台があった方がいいなあ」と荒木会長に言われました。私は、その意味がよく分からず、やや抵抗感を感じていました。なぜ今年もピアノ台が必要なのか。予定外の予算もかかるし、別になくてもいいんじゃないか。そんな思いを抱えながら、「ピアノ台、ほんとに準備した方がいいでしょうか?」と、数日後、思い切って会長に聞いてみました。その回答は、マーカさんに対しての会長の配慮、その気持ちに応えるためだったのです。
 マーカさんが、赤いカーテンをわざわざ用意してくれたと聞いた会長が、台の上にピアノをあげた方が、持って来たカーテンがより映えるだろう、という優しさから発想されたものでした。しかも、ピアノのステージがあれば、そちら側で進行を進めている間に、荒木バンドの準備がスムーズに行えるというメリットもあったのです。
 こうなったら、今年もまた佐々木さんに無理難題のお願いして、ピアノ台を作るしかありません。結果、去年同様、超破格の値段で無事ピアノ台が作れる事になりました。人の気持ちを感じ、それに応えるとはどういう事か、少し分かったような気がしました。
 それと、去年まで2階でやっていた照明が、今回初めて舞台と同じフロアで出来る事になりました。照明が2階だと、本番中、舞台側の意向が伝わりにくい事があり、それをなんとか回避できないだろうか、と照明の加納さんに相談したのがきっかけでした。
 そして、加納さんがホテルと交渉して実現させてくれたのです。ただ、それには別に予算がかかるという問題がありました。また、2階でやる事は技術的にもとても難しく、かなりの労力とストレスがあったという事も分かりました。
 「予算が難しければ自分で出しても」と加納さんが言い出し、下のフロアで操作することにより舞台を綺麗に見せたい、という加納さんのクリスマスに対する強い想いも感じられました。すぐに荒木会長に相談し、今年から予算に組み込む事で即決!これで全ての問題がクリアされました。
 当日リハーサルのパッションローズのダンスに照明が当てられた瞬間、感動で涙が出そうになりました。舞台の綺麗さはもちろんですが、新しい照明により一人一人に息吹が吹き込まれたような、これまで感じた事がない感動がありました。人のつながりと人の気持ちでCBファミリー・クリスマス・パーティーは作られている、と実感しました。
 今年もパーティーは大盛況&大成功で幕を閉じ、感動の連続でした。このクリスマスパーティーを通し、物の考え方や人とのつながり、人生の楽しさを教えていただきました。本当にありがとうございました。荒木会長を通して出逢った仲間たちと、これからもこの素晴らしいCBファミリー・クリスマス・パーティーを盛り上げていきたいと思います

佐々木由喜雄 (司会進行・舞台製作担当)

午後10時00分
 慌ただしく会場撤収。ピアノステージとドラム台のバラし。照明さん音響さんのあと、例によってステージのパンチカーペット巻き取り。ここでも久住チームの手腕が冴える。
午後11時30分
 遅ればせながら打ち上げ会場へ。私の席はマーカさんとサンキューさんの間、会長の斜め向かいだった。嬉しい。
 笑いあり涙ありのみんなのスピーチと、松元ヒロさんやマーカ・テンドーさんのツッコミが大ウケ。加えて打ち上げ名司会の平川真吾さんの一言コメントが絶妙で抱腹絶倒だった。
 最後に荒木会長のスピーチ。何でもお金で考える価値観ではなく、お金以外の価値で考える事が大切、というお話に、隣りのサンキュー手塚さんが深く頷いておられたのが印象的だった。
 いつも思うのだが、この打ち上げは他で経験する打ち上げとはまったく違う。それは参加しないとわからない。この打ち上げに出させて頂ける事を本当に幸せだと思う。

 連続20回クリスマスパーティ達成おめでとう!
 一度も休むことなく作り続け、人と人を繋ぎ続け、ワクワクドキドキする楽しい空間を全ての人にプレゼントしてくれる荒木会長。
 これからも、ずっ〜と皆でクリスマスを楽しめますように・・荒木(CB)ファミリー、バンザーイ!  2008年のクリスマスに、また会いましょう。