2017年2月4日(土)〜5日(日)に、品川の六行会ホールにて、
水上幸愛とiColor'sのダンスライブ
「アンダルシの国を探して~アドベンチャーファンタジー」
が、催されました。

この3公演に渡って、全公演満席の観客に感動を与えた盛大なライブが
どのようにして作られていったのか?
スタッフ・出演者の想いが綴られています。
どうぞ、ご覧ください。


 

            ★ 水上幸愛/原案、振付、出演 ★

水上幸愛/西の魔女、人魚姫 他

 『アンダルシアの国を探して〜アドベンチャーファンタジー〜』を終えて。
 今まで自ら主催となり行動することを避けてきた私が、この公演を開催させていただく事になったのは勝手ではありますが私の中で荒木先生に恩返しをしたいという気持ちがあったからでした。
 荒木先生とひょんな事から出会うことができ、良いものを創りたい素敵なエンターテイメントを通して今後の社会の中で正しく未来ある様にしていかなくてはならない!という熱いお話を聞いて感動を覚えたことを昨日の様に思い出します。
 感性を磨く為に映画を観せていただいたり、興味深いお話を美味しいものをいただきながら聞かせていただいたり、パソコンの苦手な私に時間を割いて丁寧に楽しく教えていただき、音の編集作業まで沢山教わりました。
 何もしていない私に対して無償の愛をいただいてる感じがして、どの人に対してもきちんと対応されている先生の姿勢をみて神様の様な方だなと思っております。
 先生はきっと私が避けていること苦手としていることをやらせて成長させようと、事を運んでくださったんだと思いますが、私にとっては一緒に何かつくろうとお話くださった先生に、また教えてくださった事を生かせる様にしなくてはと先生に恩返しをしなくてはという一心でありました。
 でなければ今までの様にお誘いもお断りしたままだったと思います。
 うまく誘導されているな、流石先生と今では思っております。
 自分1人の考えでは及ばなかった事や出会えなかったであろう人達に一人一人それぞれから力を頂けたこと改めて凄いことをやらせてもらったなぁと感慨深く思います。
 モノをつくる上で色んなポジションの方達とお話することができて少しずつではありますが、どうすればお互いに気持ちよくことが運べるのか等、色んな発見がありました。
 何でも1人でやった方が楽と考えてしまう私にとって、人に助けてもらって進めていくという器用さも本当に大切なことだなと思い知らされました。
 また助けてもらったからこそわかる気持ちで、私も今後周りの人を同じ様に助けてあげたいという気持ちにもさせてもらいました。
 この舞台によって初めて出会えた人への感謝と、これ迄にずっとダンスレッスンを受けてくださっていた皆への改めての感謝、本当にあたたかい気持ちにさせてもらいました。
 日々の時間を貴重につかわなくてはという考えと、何でもやれば出来るという発見、全ての人に助けられているという実感をしっかりと感じ取ることが出来ました。
 観客として足を運んでもらった皆様とも共有できた喜びを胸に、その中の1人、母親の誕生日をまさにその日を多くの人とお祝いできて、今は亡きその母親にも70歳最高のプレゼントが出来たと心の底からおもっております。
 携わってくださった皆様の名前と共に一人一人にありがとうを連ねたいところではありますが、感謝の気持ちを1つにまとめさせていただきまして
 素敵な時をありがとうございました!!!

                ★ 出演者 ★

吉野里佳/バンパイア他

 初めまして。水上幸愛とiColor'sのダンスライブ『アンダルシアの国を探して〜アドベンチャーファンタジー〜』に参加させて頂きました、吉野里佳と申します。
 今までも幸愛先生にダンスを教えて頂きながら、数回ほど幸愛先生の作品を舞台で踊らせて頂きましたが、今回のダンスライブに参加するとき、まず規模の大きさに驚いたというのが率直な感想でした。
 このダンスライブを構成する20景以上の作品数や舞台美術や装置等、色々な面での規模にびっくりしていましたが、何よりもこのダンスライブに関わる人の多さに驚きました。
 iColor'sやi.C.Cやゲストダンサー等、舞台上に上がる人数も多いのですが、直接演者として舞台に上がらなくても、様々な面からこのダンスライブを支え、構成して下さっている方々が本当に多く、また皆様とても真摯に向き合い、妥協の欠片もなく常に上を目指していることにとても感動しました。
 今回のダンスライブでは、私は様々な衣装を着て舞台に立つことができました。1つの作品の1つの衣装をとっても、沢山の方に支えて頂き、本番ではとても素敵な衣装で舞台に立つことができました。
 衣装の作成にあたっては、衣装をご担当して下さった方々に色々教えて頂きながら衣装作成をしましたが、皆様が初対面の私も優しく受け入れて下さったことがとても嬉しく、また少しでもいい作品にしようと衣装についても様々な意見やアイディアを下さいました。
 衣装の方々以外にも、今回のダンスライブでは本当に沢山の方々と知り合うことができましたが、全ての方が本当に優しく、また今回3回の公演がありましたが、最終公演開始ギリギリまで手直しをしたりと、最後までダンスライブを見に来て下さった方が喜んでくれることを第一に考えていることがとても強く伝わっていました。
 このダンスライブでは本当に1つ1つの作品に対する思い出や想いが詰まっていて、最終公演である3回目の公演では、「この作品をこのメンバーで踊ることは最後」と思うとつい感極まって泣き出しそうになってしまいましたが、そこまで強く思えたのも、支えて下さった皆様のお陰だと感じています。私の友人も見に来てくれましたが、その中でも今回初めて見に来てくれた友人が「見に行ってよかった」と言ってくれた言葉は本当に嬉しかったです。
 練習中は忙しかったり辛い時期もありましたが、幸愛先生をはじめ、周りのみんなが助けてくれて舞台に立つことができました。このダンスライブに参加することができて本当に幸せだと今も思っています。
 もしまたこのような機会があったときに、また参加できるようにもっとダンスを頑張りたい!と思うと同時に、私も周りの人を支えられるような存在になりたいと強く思いました。今回参加できたことを心から感謝しています。

 

大柿 梨花/毒薬研究所・所員

 私は、今回毒薬を飲まされて死ぬという役をやらせて頂きました。この話を頂いた時、演技は好きでしたが、正直ダンスしかしてこなかった自分に演技なんてできるんだろうと思っていて不安だらけでした。
 実際やってみるとセリフはなかったのですが、お客様に、今この人はこう言う状況でこんな事があったからこうなったってことを、言葉ではなく体で表現しなければいけなかった為とても難しかったです。
 それに普段と全然違うジャンルでちゃんとできるか不安だらけでした。
 ですがリハを重ねていくうちに沢山の方々にアドバイス頂いたり、褒めて頂いたりでいい経験をさせてもらいながら本番に挑みました。
 本番は大成功でき、観に来てくださった、たくさんのお客様にとてもいい言葉を貰えました。
 私はこの舞台を通してダンスで人に伝えるってとてもいい事だなと改めて思いました。
 これからも自分らしく自分のダンスで伝えられるダンサーになりたい、そう思います。みなさん、お母さんがた、スタッフの方々ありがとうございます。
 そして最後にプロデューサーの荒木先生、本当に貴重な経験をありがとうございました。

荻島令子/トランプの国の住人

 自分が出演できる景が少なくて、やっぱり私はダメなんだって悔しくて情けなくて何日も凹んだり、やっとの思いで仕事を終わらせて向かったリハーサル。でも何もすることがなかったり、様々な思いが沢山あったはずなのに、感動で締めくくったあのステージは本当に素敵な思い出です。
 この年齢になってあんなに可愛い衣装を着てステージに立たせてもらえたことは嬉し恥ずかし…すごく嬉しかったです!!
 衣装の早替えが続く子を手伝って「一番かわいいよ」って送り出した時の仲間の笑顔、網タイツが履けなくて慌てている私を何人もの仲間が助けてくれたこと、あの幸愛先生の出番直前を見れたこと…どれもこれも思い出すと心があたたかくなるステキな瞬間ばかりです。
 ゲネで早替え手伝いを失敗しかけて半狂乱で泣きながら走り回ったことさえも絆が深まる出来事に変わりました。
 iColor'sをはじめ、お会いすることも出来ないような凄いゲストさん方、そして幸愛先生と同じステージに立たせてもらった事、こんなチャンスがあるなんて、まだまだ捨てたもんじゃないです!!
 一つの作品を作り上げることの素晴らしさと大変さをスタッフの皆さんはキラキラと明るく教えてくださいました。
 最高に幸せを感じて自然と感謝の気持ちが湧いてきました。アンダルシアで私が見つけたものは、それだったと思います。

ヒラク/スパイダーマン

 荒木会長プロデュース「アンダルシアの国を探して〜アドベンチャーファンタジー〜」公演に出演しました。
 私は普段はソロで、ステージで自分が作った構成でのショーを行うことがほとんどなのですが、舞台の中で物語の一環でヨーヨーのパフォーマンスを行うのは初めての経験でした。
 初めは自分でも物語とヨーヨーがどのように結びつくのか想像が付かなったですが、そこはさすが荒木会長、自然と物語の中に溶け込むように構成が組まれていました。
 私は今回スパイダーマンの役として出演したのですが、ヨーヨーの新しい見せ方や活かし方を学ぶことができ、とても良い経験となりました。舞台はすべての会がほぼ満席で大盛況でした。
 舞台も勿論よかったですが、私個人としては今回の物語の主役であるiColor’sのメンバーたちに約1年間に渡ってヨーヨーを教えてきたのが一番の思い出です。本番の舞台は決して100%の出来というわけではなかったものの、充分ヨーヨーを扱えておりました。
 普段忙しい日々を送る中、努力して練習してきた姿がきちんと技として目に見える形で現れておりました。よくやったと思います。こうやって教え子の成果を間近で見ることができて本当に良かったです。
 このような多くの人たちの協力で一つの作品を作るのって改めて凄いことだと思います。メンバーそれぞれの意見の食い違いなどもあったとは思うのですが、最終的には一つの感動作品として世に放たれたのです。お客様に感動や喜びを与えられたという達成感はもちろんありますが、それを皆で共有することが出来るというのは何倍も嬉しい気持ちになるものですね。作品を作り上げるまでの過程で楽しいことも苦しいことも共有することで、よりいっそう「絆」が深まることを実感しました。
 改めて普段できないような素晴らしい経験をさせて頂きまして、皆様にはとても感謝しております。また機会がありましたら宜しくお願い致します。

 

香月恵子/三匹の子猫、人魚、バンパイア他

 一番最初にこのアンダルシア公演の話を聞いたとき。「そんな舞台ができるなんて・・・すごい!!!!!」と目をキラキラ輝かせ、とても最高なその知らせに、とにかく大興奮しました。
 どんな舞台になるんだろう、どんな世界が待ってるんだろう、どんな毎日が始まるんだろう!!!と、期待と興奮で胸が膨らみ。幸せいっぱいに広がるそんな想像で頭がいっぱいになりました。
 そして。このアンダルシア公演に今出せる自分の力を最大限に注ぎ、今ある自分の全てを捧げたい、そんな思いとなり。
 自分の中に『必ずそれを果たし絶対に大成功させたい』と、強く・・とても熱い思いが生まれました。
 2016年8月。
 色んな想像を膨らませながら、胸を高鳴らせてずーっと待ち望んでいたリハがついにスタートし、ここからいよいよアンダルシアに向けての日々が本格的に始まっていくんだ・・・!と、実感しました。初めてのリハの日はついに始まったことが嬉しくて。その思いを噛み締めるように何度も何度もリハ動画を見ながら余韻に浸っていました。
 2日目のリハでiColor'sのみんなと初対面。可愛らしく笑って話すみんなが、踊った途端にとてもカッコ良い表情を見せ、この公演の重要なメインキャストを演じるiColor'sのみんなの熱くて強いパワーを感じました。共演させて頂く立場としてこちら側も全力で頑張らなくては!と、とても刺激になりました。
 9月から徐々にリハの数が増え、様々な振付や構成などを与えていただき、アンダルシアの作品たちが次々と形になって見えてきました。
 イメージをふくらませていたモノたちとひとつひとつ答え合わせをしていくような、また、それと同時に公演の重要なパーツをひとつひとつ組み立てていくようなそんな思いで、リハの時間が来るたびにとにかく楽しくて嬉しくてたまらず、毎回ワクワクドキドキする思いで溢れていました。
 少しずつ形になっていくステキな作品達に触れていく中で、最も重要となる“ダンス”への努力はもちろんのこと、“表情”“仕草”“立ち振る舞い”など表現の部分についても深く考えるようになりました。
 これまでは、ステキに踊れるようになることを考えて練習を重ねてきたけれど、アンダルシアの作品達がひとつひとつ出来上がっていくうちに、荒木先生、幸愛先生が表現したい・見せたい・伝えたいと思い作って下さっているこのステキな物語や場面のすべてを、より多くの・・いや、見てくれた全てのお客さんに届け深く刻みたい!と強く思い、そのためには自分はどんな風にその役として舞台に立つのが良いのか、どんな動きや表情をしたら世界観を表現する一部になれるのか、を、自分なりにたくさん考え研究するようになりました。
 また「衣装作り」にも全力を注ぎました。特に12月から1月のクリスマス〜お正月にかけた連休は、リハやお仕事の休暇期間をフル活用!と、ほぼ毎日朝から夜中まで衣装作りに励みました。
 最初は、これだけのたくさんの衣装を一度に縫うことも初めてでしたし、マントやワンピースなど初めて作る衣装ばかりだったので不安もあり大変になるなと思いましたが、先生と衣装さん達が考え抜いて完成させた衣装コンセプトたちは、どの衣装もまさにアンダルシアの世界観(役・物語・場面)を最大限に表現するのに相応しいステキな衣装ばかりで、これは何としてもイメージに合うよう最高に仕上げなくてはと、とても気合が入りました。
 各役の衣装作りに加え、第4景『3匹の子猫の国』に関しては、なんと衣装&パーツをすべて任せていただくことになり、イメージに合う布や材料・パーツを探しにリハの合間にあちこち歩き回りました。
 スカートの広がり具合、丈、ブーツ、耳、尻尾、カツラ、どれもなかなかイメージに合う仕上がりにならず何度も何度も改良を重ね、縫い直し、当初の予定よりもだいぶ時間を要してしまいましたが、なんとかギリギリ形になりました!最も時間をかけ試行錯誤を重ねた分、子猫の衣装はとても思い入れの強いモノになりました。
 そんな今回の衣装作りを通して『衣装も舞台上で見せるとても重要なパフォーマンスの一つ』ということを改めて感じ学びました。そして表現の上で重要な役割を担う衣装の製作技術を、もっともっと勉強したいとも感じました。
 衣装製作に奮闘しながら過ごした1月の連休明けからは、いよいよ大道具セットを含めたリハが始まり。初めて見る大きくて本格的な舞台セットにとにかく感動しました。
 私が出演させていただいた人魚姫の景の真珠貝や、魔女の景で登場する柱や岩、剣刺し、などにも初めて対面。台本を読みながらイメージしていた、まさにそのものが実物となって目の前に大きな形になって現れ、大道具さんたちの技術の高さとパワーの凄さを感じました。
 1月後半。いよいよ本番に向けて直前全体リハ。アンダルシアの全ての景が集結。この日初めて見る景に驚いたり感動したり。自分の出演している景を初めて見てもらったり。本番はどんな流れで動いていくのか等、具体的なイメージ作りも始まり。終始、緊張とドキドキと不安とワクワクと、いろんな感情が入り混じっていました。
 そして、1,2週間後に控えた本番に向けて、早くも緊張が高まっていました。。。。
 2017年2月4日・5日。
 そんな、数ヶ月に渡り、様々な思い、濃厚すぎるほど濃厚な数々の時間を重ねて、ついに迎えた本番。
 お客さんで埋まる会場で舞台に立ち。オープニングの音が流れて舞台上の照明がパッとついたその瞬間。
 ついに・・・ついにアンダルシアがお客さんの目に触れ、お客さんの心に触れ、その世界観を・・・その物語を届ける時が来たのだ、と。
 ついに始まったーー!!!と叫びそうになりました。
 この日この瞬間のことをずっと思い描きながら、数ヶ月間過ごした熱く濃い時間や思い出たちが走馬灯のように蘇り、この日この瞬間に向けて先生達やみんなと一緒に全力で走ってきて、そのすべてを披露するその瞬間がついに来たのだと。体の内側から熱い思いがこみ上げてきました。
 いまどんな思いでお客さんは見ているのだろう、何を感じ何を思いながら見てくれているのだろう。舞台上でパフォーマンスしながらそんな思いでいっぱいになりました。
 そして、今日までやってきたことを悔いを残すことなく、今の自分のすべてを出し切らなくは、と。一番最初にこの公演の話を聞いたときに、「どんな舞台になるんだろう」と胸を高鳴らせた、あの時一番最初に感じた思いを思い出しました。
 千秋楽のフィナーレを終え、舞台の袖にはけたその瞬間。目から涙が溢れ出し、止まらなくなりました。無事大成功に終わった喜びと達成感、終わってしまうことのさみしさ、この舞台に立つことができた喜びや幸せ。そして今日までに感じてきたすべてのことを思い出し、しばらくその場から動くことができませんでした。
 この公演の話を一番最初に聞いてから本番までの毎日は。朝起きたその瞬間から夜寝るその瞬間まで。私の頭の中は『アンダルシア』のことでいっぱいでした。
 荒木先生と幸愛先生が創り出すアンダルシアの世界観に触れて、アンダルシアを目指して過ごした日々は本当に“幸せ”そのもので。これまで経験したことをすべて上回るくらいキラキラ輝く眩しい日々でした。まさに、全力投球・・・自分の全てを捧げた数ヶ月間だったと思います。
 生きていく上で。こんなにも心を熱くできるほど大切に思えるものに出会い、たくさんの人達と力を合わせながら何かを作り上げるということは、一人では決して出来ないし、かんたんに経験できるものではないと思います。
 今この時、この場所、この人たちと、この空間を共有し、ひとつの舞台を作り上げるその場に関わることができたこと、心からとても幸せに思います。
 この公演を通じて経験できたこと。感じた思い。出会った人達。流した涙。喜び。感動。幸せ。すべてが、私の人生においてこの上なく光り輝く“宝物”になりました。
 こんなにも最高な経験をさせて頂けたこと、最高の舞台に立たせてもらえたことに、心から感謝の思いでいっぱいです。幸せな時間をありがとうございました。
 今でも光り輝き続けるアンダルシアの世界へ、またいつか戻りたいです。

             ★ STAFF / スタッフ ★

堀 友成/制作補佐

 荒木会長プロデュースのライブの裏方に何回も参加させてもらっていますが、今回は今までになく大道具が多かったです。
 というのも今までのライブでは道具は、みんなの車でなんとか運べていたのが、今回はトラックが必要と言うことでした。
 実際、自分も台本を読んだところ、そこまでいるかなと思っていましたが、リハーサルを重ねるうちに、あの荷物はどうやって運べば良いんだろうと思い始めました。
 小屋入り前日に、トラックを借りていざ道具を積みに道具置き場へ!積んでも積んでもまだまだ出てくる道具、2トントラックいっぱいになっても、まだ荷物が残っているけどトラックも限界。
 この日は、低気圧が発達していて台風並みの風が吹いていて帰りの道では、風に揺られて右や左にハンドルをとられ、スピードを出さず恐る恐る自宅に、向かいました。
 小屋入り当日も荷物が落ちないように慎重に運転をしました。免許取り立てのときを思い出しました(笑)。
 どんどんグレードアップするライブ、次のライブも今から楽しみです!!

 

隅谷治子/デスク

 荒木会長プロデュースのライブには、いつもパッションローズ・ダンサーズのメンバーとして、出演させて頂くことがほとんどでしたが、今回は、完全に裏方として参加させて頂きました。
 六行会ホールという大舞台での3回公演、チケット管理と予算に加えて、全ての回の受付主任をやらせてもらいました。とにかく印象に残ったのが、ショーを見終わって、出て来るお客様の顔でした〜。
 興奮して、感動して、涙ぐんでる人、感想を言いたいんだけど、胸が詰まって言葉にならない人、こんなストーリー展開になってるとは思いもしなかったと感心してる人。
 その他にも、演出が途切れることなく、ジェットコースタームービーのように、あっという間だったとか。大道具の方々が凄いですね〜とか衣装が素晴らしいとか。
 とにかく老若男女どの人も、喜んでいらっしゃいました。これだけの人々を喜ばせ、感動させられるショーなんて、そう簡単にできるものじゃないと思います。
 日本のエンターテイメント業界の中で、これほど暖かく人の情熱が詰まった催し物、その一人として参加できたこと、その環境にいさせてもらえること、とても有り難く思います。
 ここで一つ、この場をお借りして、お詫びしたいことがあります。会長が立ち会うリハーサル会場を探すことが、私の役割の一つでした。今回のリハ、今までにないくらい、難しかったのは、天井の高さが必要だったこと。広さも六行会のステージ以上の大きさがなければいけないし、人も大勢参加するので、ある程度の広さが必要です。
 やっと取れた、鶴巻中学校の格技室、真冬の寒〜い夜、まさかの、暖房がない施設!驚愕、、、荒木会長の指示でコジマ電気で、すぐに石油ストーブを買って来たけど、気休めに過ぎない、、、私のミスなのに、私以上に会長は心痛かったと思います。予想外の展開の中、みんなの寒そうな姿を見るのが辛くて辛くて、でも皆さん、寒いのに、そんな顔微塵もみせずに、真剣になって、会長の直しを聞き、作品を仕上げることに重きを置いてくださる姿に感動しました〜。でも、絶対、みんな寒かったはずです、、本当にスミマセンでした、、
 そんな真冬の寒さも吹き飛ばすほど、熱気あふれる舞台は、どこの団体にも真似できない、宝物です。参加させていただき、ありがとうございました。

 

山田恵美子/舞台進行

 今回のダンスライブでは、主人と一緒に道具を作ったり、公演中は舞台進行のチーフ中尾由江さんのもとで、道具の出しはけや道具の整理、早着替えの手伝いなどをやらせていただきました。
 道具作りは山田秀樹の日記をみていただければと思います。
 舞台進行(道具の出しはけ)では、全て緊張の連続なのですが、特に第三景が終わって中幕が閉まり、第四景「三匹の子猫の国」の看板を中幕の中央から出すところです。
 1回目のリハーサルでは、中幕の中央で重なる部分の出口がわからず失敗。 
 2回目のゲネプロでは改善策を考えたが失敗。
 3回目は本番だ。荒木会長からは「遅れてもいいから必ず看板を出して」と。
 失敗はできない!と思い、中幕の重なる部分をつかんで一緒に移動することで、看板を出すことができホッとしました。
 そして第23景での、幸愛先生が魔女から女王への早着替えです。ここは超早着替えなので秋山直子さんと分担を決めてやる事にしました。
 ゲネプロと本番の3回、全てギリギリなんとか間に合った状態で、本当に緊張で手が震えちゃいました。
 このライブでは、初めて裏方を手伝ってくれた人が多くいました。最初は何をしたらいいのか戸惑っていましたが、流れが分かってくると自分から動いてくれるし、アクシデントにも素早く対応してくれて、とても力強かったです。
 終わってみれば大変だったことも緊張感も楽しかったと思います。荒木一郎会長!感動できる機会を作っていただき、ありがとうございました。

 

佐藤理恵/衣装・舞台美術

 「アンダルシアの国を探して」私は、魔女、バンパイヤ、女神の衣装を中心に作らせて頂きました。ハリウッド映画を参考にさせて頂き、映画と同じようなものが作れる!こんな楽しいことを誰がやっているのだろう・・っと思います。そんなことをさせてもらえる環境があるということは幸せです。最高に楽しかったです!ありがうございました。
 先生が行ってくれるライブ。どこを切っても人のため。キャスト、スタッフ、観に来る人、誰かのためにしか行われていない。たくさんのエッセンスが入っていることは、今までも分かっていました。でも、それをどれだけ、いくつ、見れるのか!ということが自分の成長に繋がるのではないかと思っています。
 今回のライブ・・・。えーーー!っと。頭では分かっていましたが、こんなにも終始、誰かのことを考え、全て勉強させてもらえることばかりが詰まっているのではないか!っと、びっくりしました。
 そんなことを気付きやすいのが、何か問題があったときです。
 昔、先生が失敗は骨までしゃぶれ!っと言っていました。失敗や問題はラッキーなのだ。そこから学び、覚えていくことが出来ます。今の自分で、何も失敗しないで、出来るなんて、あり得ません。もし、何も失敗なしで進んでいるのなら、今の自分の生き方に、何も問題なく、ベストな人生をしているはずだから。
 そんな失敗や問題がラスト1週間で、いろいろと起きます。観に来てくれた人が知ったらビックリするだろうと思います。
 その中の一つだけを書かせて頂きます。
 魔女のシーンで登場する大道具である、大きな岩。観に来た友達の1人が、見終わったときの第一声で「あの岩って怖いよね〜」っと、言っていました。
 が、本番2時間前は、先生云く、汚い洗濯物がぶら下がっている、でした。
 誰が見ても岩になんかに見えません。明らかに変でした。でも、そこを言って直そう!という人もいません。
 そのままで行えば、出るキャストも変な人になり、観に来る人にとっても、良くない。そこを守ろうとしたのは先生だけでした。
 本番前、2時間もないときに、先生から呼ばれ、岩のことを言われました。初め、えっ!?と頭が真っ白になり、動けませんでした。だって、今から、あの大きな岩を直すなんて・・・そんなことって不可能ではないか・・・。ただ、先生が言っているのだから、直すのだろう。直すことが出来るのだろう、といういろいろな気持ちが頭の中でグルグルと回ります。
 落ち着けば、先生が、こうやって作る!っと、きちんとアイディアを言ってくれていました。
 自分が頭が真っ白になり、動けなくなった感覚を今でも覚えています。多分10秒もなかったとは、思いますが、スゴく長く感じました。先生のアイディアが理解できたとき、ここからの動きは、めっちゃくちゃ楽しかったです。
 みんなが一丸となり、岩を作ることに向かっていく、絶対に仕上げることに。あの感じを体験できたことは、宝物です。今でも、そこを土壇場で一緒に作っていったときの、みんなの顔を覚えています。きっと、ライブだからでなく、自分の人生でも、あんな風に仲間と目標に向かっていくことが出来たら、最高な人生だと思いました。
 目標があることに感謝をさせて頂き、そこに向かう仲間を作り、その目標に向かって行く。人として生まれてこさせてもらったのだから、そんな人生をやってみたい。
 人生、四六時中、あの岩を直す2時間であったら・・・。そんな人生を作れる人間になれるよう、勉強させて頂いたことを、しっかり活かしていきます。ありがとうございます。これからですが・・・。

 

山田秀樹/舞台道具

 今回のライブで使うために私が製作するであろう道具の概要は、かなり早い時点で、プロデューサーである荒木会長から伝えられました。
 ダンスライブではありますが、マジック的な要素が随所に盛り込まれているため、それに関わる道具の製作です。
 作った道具は主に四つ、@金貨の箱、A犬のミクが張付けられ剣で刺される張付け台、Bトランプの兵隊の装束、C人魚の貝が乗る岩です。
 ライブに限らず、何かの道具を作る場合、まずイメージをつかみ、形にしていきます。また、マジックの要素を含んだものは、その仕掛けを考えなければならないものや、仕掛けは分かっているがどのように作り、加工し、変化させていくかなど、そのアイディアが必要になります。
 特にライブの場合は、そのシーンに合った物を作る必要があるので、更にイメージを膨らませ、それに合ったネタを考えなくてはならないこともよくあります。
 もちろん、さほど時間がかからずイメージできるものも中にはあるので、すべてが大変というわけではありませんが。
 大変なのは、イメージに思わぬ誤算があったり、また思いもよらぬ現象が追加されたりで、新しいアイディアが求められた時です。すぐ対応できるようなアイディアが浮かべばよいのですが、そうは問屋が卸さないのが常です。
 最近、歳と共に頭が固くなっている(石頭ということではありませんよ)のを感じており、おいそれとアイディアが浮かんでは来ないのです。
 今回のライブに戻りますが、そういった意味では、はじめに伝えられた時点での道具に関する大体のイメージは、それほど時間はかからずに、出来上がりました。
 この日記では、主に私と家内が関わった4点の道具に関することを記したいと思います。
@ 金貨の箱
 求められたものはサイズ的にも小さい物で、たまたま金貨らしき物を相当の枚数揃えていたので、手を使わずに開閉する仕掛けを除いて、早めに作り終わりました。その仕掛けも、多少強引でしたが、私なりのアイディアで取り付け、とりあえず完成させました。実際には、演出効果を高めるため、タイマロくんのアイディアに変更して使用しましたので、その辺はタイマロくんの記事をご覧頂ければと思います。
A ミクの張付け台
 プリあらグッズの首剣を3台、ミクの体型に合わせて板に取り付ければ7割完成です。残りは、手枷と短剣を胴に刺す仕掛けを作製すればいいのですが、問題は、どのような板をどのように立たせるか、そのアイディアを考えつくまでにかなり時間がかかってしまいました。
B トランプの兵隊の装束
 マジックで使われるカードモンテという道具の大型版を作ればいいと思っていました。5台作るのですが、とりあえず1台作ってみることにしたのです。思っている通りに作ればいいはずでした。ところが、、、完成品が予想以上に重かったのです。大きな誤算です。ダンスの中で使うためには、新たに、軽い素材を探さなければならなくなったのです。
 そんな時、会長からTELが!「トランプの兵隊の最後に、全員が全く違うカードになるようにしたいんでよろしくね」的な内容でした。
 えエ〜〜? ちょっと間を置き、それでも「考えます!」と答えたような気がします。冷静になってどうしようか、と思う間もなく変化させる方法として3つのアイディアが浮かんだのです。そのうち、最もシンプルな方法を採用することになるのですが、この時点ではまだ、重さの問題は解決していませんでした。
 なかなか軽量化に適する素材が見つからないまま、ライブとは無関係のマジック用具を作るための材料探しに訪れたホームセンターで、とうとう見つけたのです。ロト6で1億円を当てたような気分です(それほどのことはないか!)。
 最後に変化するカードの絵柄は、4枚のAとジョーカーに決め、これを家内が、変化させるために必要な素材に描いていくのですが、簡略化させたとはいってもJOKERは結構手間取ったようです。軽くなった大型版のカードモンテに、ラストの変化する仕掛けを取り付け、手直しを重ねて完成となりました。
 何といってもこの軽い素材の発見で、この道具は何とか使える形に仕上がったと言っても過言ではないと感じています。そしてこの素材が次のもう一つの道具作りにもおおいに活かされることになるのです。
C 人魚の貝が乗る岩
 この道具に関しては、人魚の出てくる貝殻を乗せる岩の土台を私が作製し、貝殻と土台を囲む岩の張りぼてを、動物の面をはじめとして、これまでにも数々の力作を残している中尾さんが作製する、いわば分業制をとったのです。
 当初、人魚の動きはさほどないものとしてイメージしていたため、形も箱型を考えていましたので、そのつもりでまず1台作りました。
 そんな時、会長からTELが!「人魚のシーンんで幸愛ちゃんがお願いしたいことがあるらしいので聞いてあげて」的な内容でした。
 話を聞くと、貝の中で人魚らしい動きやダンスをしたいとのこと。打ち合わせをしたところ、尾ひれもそれらしく動かしたいと。かなりの情熱が感じられました。
 結局、箱型の土台で行けると思っていたイメージは、ここで崩れたのです。どうしたらいいか、なかなかいいアイディアが浮かんできません。
 また、尾ひれも素材や、加工方法に一工夫、二工夫必要になったのです。そこで、サンプルを作り、制作担当の飯田さんに渡し、こんな感じで作ったらどうかと作製を委ねました。
 土台については、いろいろ考えているうちに、円柱の土台はどうだろうかと考えるようになり、上に乗せる貝の回転方法もターンテーブル式にできないか、それにはどうしたらいいか、思いめぐらせたのですが、なかなかいいアイディアが浮かんできません。あれこれ考え、ようやく、ターンテーブルの方式を思いつき、これを備えた円柱型の土台が完成したのです。
 ところが、この装置には、もう一つ大きな心配がありました。それは、貝殻を開いた時の蝶番にかかる荷重の問題です。貝殻本体は、紙をベースに作られますが、紙は意外と重くなるのです。また動きにより大きくゆがむことが想定されました。果たして貝殻を乗せた時どうなるのだろうか?心配はそちらに移ってきました。
 いよいよ中尾さんが作った貝殻(まだ未完成状態)を乗せてみることになるのですが、合わせてみると、重さの前にサイズが合わず、形もイメージと異なっていたのです。その場で、はさみとカッターとホチキスでサイズ直し、こんな感じで本格的な修正を依頼しました。
 再度合わせてみますが、やはりサイズと形がしっくりきません。合わせては持ち帰り、修正して再度合わせては、また持ち帰る、これでは無駄に時間が過ぎてしまうだけです。
 このままではまずいと思い、土台は私が作ったのだから、それに合わせた貝のサンプルを私が作ろうと考えた時、トランプの兵隊の時に見つけたあの素材が浮かんできたのです。もちろん、私は、図面を書くことがありませんので、残った材料の継ぎはぎで、とりあえずサンプルをこしらえたのです。
 この重さならば行ける。そう思って、中尾さんに、いま進めている貝の製作を止めて、この形で行きませんかと提案し、相談した結果、こちらで行くことになったのです。
 早速、中尾さんをリーダーに、チーム埼玉が結成され、残り4台を、綺麗な形で作ってくれました。やっと出来上がった残り4台の土台に貝殻を乗せ、70%完成です。ところがこの残り30%が大変なことになるのです。
 後やる事は、人魚の通り抜けの扉と土台に岩の張りぼてを装着することでした。私のイメージでは、がっつりとした張りぼてが出来ているものと思っていたのですが、時間がなかったせいもあって、金網に貼りつけた布を、取り付ける方式になっていたのです。
 私としては、作製者の努力は伝わるのですが、どうしてもこれが岩には見えませんでした。本番まで、もうさして時間のない状況でしたので、リハが終了した後、次のリハまでには何とかしなければと思い、一台を我が家に持ち帰り、家内と二人で、岩に見えるようにするにはどうしたらいいか考え、ふと堀さんから聞いた、かつて岩を作った時のことを思い出し、それを参考に、金網から外した布と、古新聞とシールで、岩らしきものを作ったのです。
 そして残り4台分は、いつもの通りチーム埼玉とその他手の空いているスタッフ、もちろん私共も加わり、ライブやX'masの時には必ずと言っていいほど、作業場として利用させていただいている上尾の集会場に集結し、これを作り上げました。
 今回、この作業で学んだことは、仕掛けのある装置を作る場合、分業制は極めて非効率であるということ。また、当然のことですが、サンプルがあるとモノづくりが進めやすいということ。その他細かい点もいくつかありましたので、今後に生かしていきたいと思います。
 最後に、何とか本番に間に合ったとはいっても、完成していない道具で振り付けをし、練習された幸愛先生をはじめ、人魚の方々とその補助者の皆さんには申し訳なく思っております。
 もう一つ、ここには書きませんでしたが、細かい作業や、道具の修理、保管等中尾家の皆さんには、ご迷惑をおかけしました。そしてご苦労さまでした。 

タイマロ/ステージハンド担当

 今回メインはステージハンド担当だが、1つ道具も作ったのでその話を。
 あるシーンで金銀が入った宝箱が開くというシーンがあり、既に宝箱も出来ており紐で引っ張って開く手筈だったので自分としてはあまり気にしていなかったのだが、開演の2週間ぐらい前に急遽、人が引っ張ると蓋ががばっと勢いよく開くので同じ速度でゆっくりと開かせる仕掛けを作れないか、しかも出来れば遠隔操作も出来るように、と依頼された。
 開く仕掛けは既に紐を引くと蓋が開く仕掛けは出来ていたので後は低速のモーターを使用し定速度で紐を巻き上げれば魔法のようにゆっくりと蓋が開くだろうと思い付いたが、遠隔操作をどうするかが直ぐに思い付かない。
 2週間しかなく色々店を回って探す暇はないので、なるべく自宅に既にある物で検討する。一番簡単なのは有線でスイッチを伸ばす方法だがこれだと線が見えてしまうし、その宝箱の周りでダンスするシーンもあるので線が引っかかる可能性もあるので色々検討してダメだった場合の最終手段で取っておく。
 次に以前LEDライトのON/OFFが出来るリモコンを購入していたのでこれを利用できないかと。これは12Vの電源とLEDのライトの間に取り付け電気の流れをリモコンでコントロールできるものなので、これならいけるだろうと。
 遠隔操作のメドが立ったので今度はモーター探しを。ところが低速で回るモーターはあるにはあるが結構高い。しかもrpm値は出ているが、どの程度の速度で回転するか感覚的にわからない。
 仕方なく安いモーターでギアを使って低速回転させる物を検討。タミヤのミニモーター低速ギヤボックスという物を発見。モーターとギアがセットになったキットで800円程度、しかもYouTubeで動作している映像があり回転速度も感覚的に問題ない事も判明。ヨドバシのインターネット販売にて1日で届く事もあってこれしかないと思ったが、ここで新たな問題が浮上。
 LEDのリモコンは12V、しかしこのモーターは3Vで動作する仕様。3Vのモーターに12V流せば壊れるか回ったとしても低速度で回らない、リモコン自身が3Vで制御できるかは、やってみないとわからないが出来ないと分かってから別な方法を検討してる時間が無い。
 万事休すかと思いきやここで奇跡的なめぐりあわせが。年末に荒木会長の1月の誕生日に向けプレゼントを探していた時に見つけたアイテム、今話題のIoT関連の商品が使えるのではと。会長にプレゼントしたのだが、その前に自分用にテストも兼ねてもう一つ買ってあり、これを使う事で全て解決した。どんな商品かは手品の種明かしみたいになるのでここでは書かないが、使い様によってはとても画期的な物なので更に良い使い方があればその時に解説するかも。
 劇中ではたった2秒程度のシーンなのだが長い物語になってしまい、他の事を書くスペースがなくなってしまった。
 今回の件から自分が得た教訓は、高みを望み歩き続ければ答えは向こうからやってくるという事だ。

酒井玲子/メイク

 今回のライブでは役者の福田さん扮するお爺さんのメイクと荒木先生の送迎(先生は運転されるので、ほとんど雑用ぐらいです)とメイキングビデオの撮影と、ほとんど何もしていないのに、日記を書かせて頂きありがとうございます。
 1月のリハーサルに送迎で行かせてもらい、作り上げていくところから本番までの過程を見る事ができました。台本の中身はほとんど知らなかったのでリハーサルで最初にお爺さんと秋山りこさんのシーンのリハーサルを見たのですが、荒木先生が何回も椅子から立ち上がり、りこちゃんの動き方とセリフの言い方の指導をされたり、お爺さんのダンスの指導などをされ、その度に、シーンがどんどん面白くなっていく!手をいつ、どのタイミングで出すか、そのセリフを何をしながら言うかなど、全然面白さの度合いやシーンの印象が違ってしまう。
 私は役者さんじゃないけど日常もタイミングが大事なんだと改めて勉強になりました。荒木先生は数百作品にも及ぶ映画やテレビ映画に出演され、映画の男優賞も受賞されてる名役者さんである事は凄く有名ですが、わずか数秒ほどで、印象に残らないようなやり取りがセリフは同じなのに、また見たい!シーンに変えてしまう瞬間を見て、何故こうすると面白くなると一瞬でわかるんだろうと素人の私にとってはリハーサル自体がショーを見ているようでした。死にそうなお爺さんが、まさか踊ると思わないのでビックリして、意外性があって、最初でこんなに面白いのだから、これからどうなるの!とワクワクしました。
 犬の美玖ちゃんの追悼のダンスのシーンは、まだリハーサルなのに見ていて涙がでてしまうほど感動しました。結局このシーンを見るたびに仲間の友情を感じて毎回泣いていました。
 本番まであと何日しか無い時もまだまだ道具、ダンスの振りや、台本通りに出来ていないところの直しなどがあり荒木先生はどんな気持なのだろうと、何も分からないのに、ただ、ただ心配でした。
 ゲネプロの日にも問題が起きて、大変!どうしようと思いましたが、先生のマイナスを一瞬にしてプラスに変えてしまうアイデアの凄さでかえってそれがショーのエンディングがさらに感動的にしてしまい、とても印象にのこるラストシーンとなりました。
 本番の日はお天気に恵まれて、道も順調に六行会ホールに到着し最後のリハーサルです、リハが終わり本番までの間に魔女の国の岩が岩に見えにくいから直そうとなり、短時間のなか、みんなが協力し合い、どうしても上手くできない岩の雰囲気を荒木先生が自らスプレーで岩の不気味さを出して、本当に本番で照明があたると、もの凄く不気味な魔女の住処に見えました!凄い!感動しました!
 荒木先生は「大道具も、みんな一生懸命作っているし何かを直したりは大変だと思うから出来るだけ言いたくないと思う。でも岩は直さないと、魔女のシーンが折角かっこいいのに、皆が頑張ってやってることが生きなくなるから」最後までより良い物を作って、お客さんも喜び、ショーに出てる人が素敵に見えるように、他にも沢山の事にどのくらい先生は気を使われているのか、と。
 先生の側にいて時々舞台裏へ走りましたが、ほとんど私は役立たずでした。音響室からショーを見させて頂きましたが、美しい舞台とダンサーの方達の生き生きしたオープニングから感動してしまいました。
 iColor'sが本当に素敵でした。そして凄く羨ましいと思いましたね〜!10代で仲良しの友達同士のダンスチームであり、こんな素晴らしい舞台を創ってもらい750人のお客さんに称賛され、感動を渡せる環境をプレゼントして貰っている、5人の友情と個性がそれぞれ生き生きして本当に感動でした。
 ショーが終わってからロビーのお客さんにインタビューをしに行きましたが、どの人からも感動と言う言葉とエネルギッシュさを感じました。お客さんの顔を見ればこのショーがどんなに感動を渡したかが分かります。
 何人かの方からの感想を書かせてもらいます。
A「ぼくの彼女がショーに出るんで見に来たんですが、凄い!素敵で!格好良くて、本当に嬉しかったです!とにかく全部に感動しました!また観たいです」
B「幸愛さんの高校の友人で、幸愛さん本当にかっこ良くて綺麗でした!本当は幸愛さんを観に来たんですけど、ショー自体が凄かったから、ビックリして感動しました」
C「劇団四季の舞台より断然面白かった感動した!大作映画に出来るような世界観があり、1つ1つのシーンがそれぞれ凄く良く作られていて、全く飽きる事無くあっという間で40分くらいにしか感じられなかったです。本当に素晴らしかった!あと3回は観たかったです」
D「最初から最後まで前のめりで観てしまいました!ダンスのショーでこんなに完全に引き込まれてしまうなんて、大きくは3回泣きそうになりましたが泣いたらヤバい!と我慢しました」
 私は10代ではありませんが、こんなに感動のある環境にいさせてもらえるから、毎日が楽しいし、もっと人の役に立ちたいし、人間性を向上させたいと思えます。普通は年をとると心も老化しますが、エネルギッシュでいられる事に心から感謝しています。
 私の知り合いでイベントを良く開催する方が見に来たんですが、彼女の言葉で締めくくりたいと思います。
 「玲子さんには今回、本当に感謝してる!絶対にアンダルシア見に来ないと損すると私を誘ってくれたじゃない、だから予定変更して観に行こうと思ったのと、なんでそんなに自信があるのと実は思ってた、自分は人にそこまで、なかなか言えないし、1回は誘ったから無理してまで来てもらうのもとか、思ったりする。でも、観に行って本当だ!これは凄いな〜と思った!見に来て、良かった!かなり感動したし、ダンサーの人達の生き生きした表情やダンスに凄くパワーを貰いました!友達に絶対に来た方が良いよと言えるショーを毎回創られてる荒木先生と、周りのスタッフの方達も、ダンサーの皆さんも凄いですね!凄く羨ましい、次回のショーも、何かあれば、誘ってくださいね、次回は友達と一緒に行きたいので」と、彼女の人生にも新しい喜びをプレゼントできて本当に嬉しいです、ありがとうございました。

                ★ i.C.C/アイカラーズクルー ★

永島琴海/トランプの国、海賊他

 2月のライブお疲れ様でした。今回は、全てが物語で、それをダンスで演じるというとても楽しいライブでした。いつもは、子供たちだけで踊ることが多いけど今回は大人の方とも一緒に踊りました。
 私は、アリスの景にも出させていただきました。アリスの景は私以外は大人の方で、最初はとても緊張したけど、みなさんやさしくしてくれてほんとうに楽しかったです。
 アリスの景にでれてとても良かったです。大人の方と子供達でやった海賊の景は、すこし演技もはいっていて、子供海賊だったので無邪気な感じをだしたりするのが少し難しいと思ったけど、練習の時にみんなで工夫してどーやったら子供海賊に見えるかとかたくさんやってとてもいい思い出になったし、楽しかったです。
 今回は、いつも以上に大道具がたくさんあって、作るのは大変だったりしたけど、やっぱりそれを舞台で見ると、大変だったことをわすれるくらい綺麗で手伝うことができて本当に良かったなとおもいました。
 今回は笑って泣けるストーリーで、見終わったら泣いている方がいて本当に素晴らしいストーリーで、こんな素晴らしい舞台に立ててとても嬉しいし幸せ者だなと思いました。
 こんな素晴らしい経験をさせていただいてほんとうに感謝しています。こんな経験をさせていただいてるからには、たくさん成長できるように頑張っていきたいです。
 荒木先生、素晴らしい場を与えてくださって本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします。

 

大野未夢/黒鳥、海賊他

 皆さん今回はお疲れ様でした!!この『アンダルシアの国を探して』では、たくさんの景に出させていただきました。
 まず一番印象的なのは『白鳥と黒鳥』の景です。この景はKOME先生が振り付けをしてくださいました。
 最初誘われた時は、どんな雰囲気なのか、ちゃんと踊れるか、不安の気持ちでいっぱいでした。
 でも、KOME先生とは前回やった「ダンス・ダンス・アラウンド・ザ・ワールド」で一緒に出演したことがあったり、踊るジャンルもHIPHOPと聞いて少し安心しました。
 初めてのレッスンでは緊張したけどKOME先生をはじめ大人の方々がとても優しくしてくれて、これから頑張るぞ!という気持ちになることができました。
 HIPHOPの中でもなかなか踊ったことがない感じのダンスで難しい部分もありました。
 1曲目の最初の踊り始めのところでは、プロデュースをしてくださった荒木先生にどう踊り始めたらいいかアドバイスをいただき、直す前よりいい踊りができるようになったと思います!よかったです。
 この、白鳥と黒鳥の景のみんなで協力して一つの素敵なものをつくることができて本当に良かったしレッスン一回一回がとっても楽しかったです。
 i.C.C全員が出た『海賊』の景では、海賊になりきるのがとても難しくてみんなで時間をかけてたくさん練習しました。
 特に気をつけたことは目線です!大人海賊の動きを見習っている様子を目線で表してから、i.Color'sの方に向かって笑顔で踊るということを意識しました。
 観ているお客さんにどんな場面なのかちゃんと伝わるように目線とか表情などを使うことがいいと分かることができました。
 大きな動きが多かった海賊の景では、元気いっぱいに笑って踊って仲間になるという事の喜びを表情に表すことを頑張りました!楽しく踊ることができてよかったです。
 今回のライブでは、大道具も多くて大変だったけど準備から片付けまで全員で協力して無事にこのライブを終えることができて本当によかったです。
 たくさんのお友達や家族、みんなが面白かった!とか、かっこよかったよ!と言ってくれました。この素敵な舞台を観てたくさんの方々に感動を与えられることができたんじゃないかなと思います。
 これからはi.C.Cのみんなを引っ張っていってi.C.Cすごいね!と思われるように全員で協力して練習し、精一杯頑張っていきたいです。そのためには、自分もダンスを上手くなってたくさんのことにもチャレンジしていけたらいいなと思います。
 最後に、このライブに関わってくださった皆さん、本当にありがとうございました!!!
 そして、プロデュースをしてくださった荒木先生本当に本当にありがとうございました!!!
 とっても楽しい2日間になりました。ありがとうございました!!

 

岡田里咲/海賊

 私は幸愛先生とiColor's のライブをやると聞いたとき、どんなライブになるのかとても楽しみでした。そして、そのライブに出させていただくことができ、この環境に感謝しています。
 私は子供の海賊の役で、なりきるのは難しかったです。また、演技のところもあり少し不安でした。でも、楽しんで最後までできたので良かったです。
 海賊のシーンのときの「シュッシュ海賊だ」という音楽は今でも頭に流れてきます。またこんなライブがやりたいです。オープニングにも出させていただきました。練習のときからとても楽しかったです。でも難しくてたくさん練習しました。本番では不安だったところもできたので良かったです。
 見にきてくださった方々が「面白かった!」「感動した!」などと言ってくれたので良かったです。この素敵な舞台に立たせていだたきありがとうございました!

 

京谷美咲/海賊

 「アンダルシアの国を探して」の海賊役をさせて頂きました。今回のダンスライブで、心配だった事が三つあります。
 一つ目はダンスです。「荒れくれた感じにして」と言われましたが、あまりできませんでした。
 自分の踊っている動画を見て練習したら、少しずつ上手に踊れるようになった感じがしています。良かったです!!
 二つ目は演技です。海賊の役も少し演技がありました。あまり演技をした事がなかったので、どうやればいいか分かりませんでした。リコちゃんに教えてもらったり、友達と打ち合わせをしてたくさん練習して、上手にできるようになりました!
 三つ目は、早着替えです。西の魔女への攻撃をした後に、フィナーレの衣装に早着替えがありました。始めはなかなか上手に出来なかったけど、何回も練習してできるようになりました。
 三つとも心配でしたが、本番は無事できたので良かったです!!
 凄く楽しいライブでした。ダンスも素敵、歌も曲も素敵、大道具も素敵でした!水上幸愛先生、iColor's、そして裏方をやっていた方々に感謝しています。
 最後に荒木先生、本当にありがとうございました。

 

               ★ i.C.C/アイカラーズクルー ★  

飯田桐史/海賊

 みなさんお疲れ様でした!僕は大人海賊として出させて頂きました。海賊の役は初めてだったので、楽しみでもあったし、海賊になりきるというワクワク感もありました。踊りながら感じたのは、とにかく凄く楽しかったです。しかもメイクもやり、ますますやる気も出ました!!!
 海賊だけではなく、他の場面もすごく印象に残りました。僕はリハーサルの時に照明付きでオープニングから初めて見た時は、本当にすごいと思いました!
 踊っている一人一人の表情も見えたし、とにかく皆んなが楽しそうで、これからどう続いていくのか、台本をみていて知っているはずなのに、すごくワクワクしました。
 1つ1つの場面もホントに面白いし、迫力もありました。毎回感動しますが、今回の大道具も本当に凄かったです。全て驚かせられる事ばかりでした。こんなに感動もあって、盛り沢山ですごい舞台だったので本当にもっともっと友達に見せてあげたかったなって思いました。
 僕は、こんなすごい舞台を出させてもらう時は、友達を1人でも多く来てもらえるようにしたいです!
 幸愛先生ダンスのレッスンも楽しかったし、僕自身もダンスを学ばさせてもらいました。ありがとうございます!荒木先生、こういう場を作ってくださり、本当にありがとうございました!!

 

中尾俊瑛/海賊

 お疲れ様でした!三日間ありがとうございました。
 iColor'sライブでは、大人海賊の役で舞台に立たせてもらって、幸愛先生側の大人の方達と仲良く、とても楽しく踊れることが出来ました。
 今回は、海賊の役で最初は、全然イメージが付かなくて、とても大変でした。衣装合わせをしたりして、何となくイメージも付いてきて、顔もつくり海賊モードになりきることが出来ました。
 本番前に振りを、度忘れしてしまい踊れなかったので、そこは反省をしています。本番はしっかり落ち着いて、海賊モードになりきって踊れました。
 あと、道具製作の方も少し手伝いをさせて頂きました。貝殻を塗ったり、いろいろと細かい作業を手伝いました。お母さんが舞台美術の製作をやっているので、それをやるのがとても大変でした。でも実際、舞台で見るととても綺麗でした。
 今回、いろいろな事を経験させて頂きました。これを次に繋げて、次はもっと友達を誘って見せてあげたいです!
 本当にこの場で踊れることを感謝しています。ありがとうございました。

 

京谷佳祐/海賊

 僕は今回の水上幸愛先生とiColor'sのダンスライブで、みんなの足を引っ張らないように頑張ろうと決めていました。
 レッスンに行けない時は家で動画を見て、たくさん練習しました!!
 分からない時は幸愛先生に聞いて、パーフェクトに近くなれるように頑張り、本番も踊る事ができました!
 大人の方とも一緒にダンスさせてもらえて楽しかったです。
 心に残ったシーンは、スパイダーマンとヴァンパイアです。ヒラクさんのヨーヨーも凄かったし、ヴァンパイアはダンスはもちろん曲が凄く良かったです。
 六行会ホールという素晴らしい舞台で踊らせて頂き、本当にありがとうございました。もしできるのであれば、また幸愛先生や大人の人達と一緒に共演したいです!!
 今回は、ダンスだけでなく、大道具のお手伝いも、やらせてもらいました。みんなが、より良いものを作ろうとして、仕事の時間も寝る時間も削っている人達がいる事を知りました。
 ライブのために一つになって頑張っている姿を見て、自分も頑張ろうと思いました。
 素敵なダンスライブに出演させてもらえて、本当に感謝しています。荒木先生、ありがとうございました。

 

菅原凰雅/海賊他

 舞台お疲れ様でした。とても楽しい3日間でした。ぼくは、海賊の子供役、バンパイアに噛まれる役、フィナーレに出させて頂きました。
 海賊の子供役では、iColor'sに出会う景で、仲良しな子供海賊を演じることが出来ました。次の景でも、恐がる演技をしっかりできたと思います。
 バンパイアの景では、家族旅行している子供役で、噛まれるという大事な場面を緊張しながらも上手く出来たと思います。
 西の魔女の景では、重要な幸愛先生の顔(カツラ)を持つ役でした。幸愛先生が急に消えてしまうというマジックをしっかりお客さんに見せられたと思います。
 フィナーレでは、「この舞台を見に来て頂いてありがとうございました」と言う気持ちを込めて楽しく踊れました。
 今回の舞台はとてもいい経験になりました。お客さんにも喜んで頂けて嬉しかったです。きっとそれは、裏方や照明さん、音響さん、いろんな人達の協力がなければ出来なかったと思います。本当にお疲れ様でした。
 荒木先生、ありがとうございました。

 

 

堀越 輝/海賊

 今回の「アンダルシアの国を探して」では、ぼくは海賊の役をやりました。
 子どもの海賊の踊りは難しい所があったけど、難しい所を練習して行くとだんだんと出来る様になって楽しくなって来ました。だから本番出来ました。
 エンデイングで初めて客席で踊りました。お客さんと近くって恥ずかしかったです。
  荒木先生、幸愛先生ありがとうございました。

 

                 ★ STAFF / スタッフ ★ 

堀越裕子/衣装担当

 はじめに今回のダンスライブ、話を聞いた時、何て素敵な舞台を先生が用意してくれているんだと、iColor'sの3人が学校を卒業になり、これからの進路に向けて飛躍的に活躍できるように素晴らしい舞台を作りたいし、何を本気でやりたいのか分からない息子をいつも舞台に出させてもらってる恩返しをしたいという気持ちで一杯でした。
 今回も衣装を手伝わせてもらいました。夏から衣装の作成もはじまり、順調な滑り出しでしたが、2月の公演まで、先生のコンサートがあり、Jewelがあり、クリスマスパーティーがありで、衣装の作成もほぼ毎日に近く、何かを作っては考えての繰り返しでした。
 イメージもわからない事だらけ、初めて作るものばかり、デザインもたたき台として出したものがそのままになっていたり、作り方が正解なのかどうかもわからない、何人出るのかサイズはどうなのか早着替えになるのかなど色々とやりとりをし、自分の中で、終わっていた事が、全く予想もつかない状態で戻って来たりと。
 何度、公演が延期になるという夢を見たか、はっとして起きて作り始める。どこまで終わってて何をしないといけないのか全く分からない。不安な気持ちと、誰かが何とかしてくれるかもしれないでもそれはないけどな。と常に思って、萎えている自分がいました。
 子ども達のリハに同行して行くと幸愛先生の熱意。素敵な振り付けを見て衣装も頑張るぞ心、新たにして帰りました。
 トランプの兵隊も人が居なかったらって話しで受けた話が、本当に舞台に立つという大変貴重な体験をさせてもらえました。
 振りが中々覚えられず、深夜に、幸愛先生にお願いして、妖精さん達にもつき合ってもらい、練習しました。
 私のトランプだけが、ご機嫌斜めで、夜になればなるほど変わらず、マジックのタネが見えてしまう。そこに気を取られて振りが全く覚えられないとう。本当にご迷惑かけました。
 山田さんに見てもらうと何でもない。堀さんからはマジシャンも沢山観に来るからダンスは間違えても絶対にマジックのタネは見せるなとプレッシャーをかけられ、本番には、ダンスはもうあまり覚えてませんが、ネタだけは見せないように頑張りました。どうでしたでしょうか。
 本当に山田さんにはトランプを何度も何度もみてもらい、ハラハラさせてしまいすみませんでした。
 舞台裏ではありえない位のハプニングも起こり、トランプの事でもドキドキして手伝いたくても全て手伝えない。どちらも中途半端で申し訳無かったです。
 リハーサルで、岩、スパイダーマンの幕を直さないといけないと思っていましたが、すぐに忘れてしまう癖があり、岩は自分の中で勝手にクリアされた事になっていました。先生に洗濯物が干してあるみたいだと言われると急にそれが洗濯物に見えてしまうから不思議でした。
 本番寸前まで大道具の人達が手直しして作成して毎回毎回、よくなっていき、袖からみるとライトが当たり、本当に岩が付いているように見えました。
 スパイダーマンは衣装も作ったので、絶対素敵な蜘蛛の巣の前でヒラクさんにパフォーマンスをしてもらいたいと思いスパイダーマンの幕は、蜘蛛の巣の作り直しを願って作成し直しました。自宅では広げて試してみる事が出来ないのでぶっつけ本番になってしまったが、何とか理恵さんや皆んなの力を借りて裏の布が見える事なく出来たと思います。前から確認すらしてないけど何も言われてないって事は大丈夫だったのだろう。本当に綱渡りの作成でした。
 今回は大道具が大掛かりなもので作るのは大変だったと思います。動かすだけでも大変でした。i.C.Cのお母さんも舞台を観るはずだった人も急遽、裏方に回ったり大変貴重な経験をさせてもらいました。
 昔から大道具でチームを作っていたかのような仕事ぶりで本当に素晴らしかったです。
 色々と後手後手になってしまっても、しっかりした台本、先生のお考え、幸愛先生の熱意があってこそ今回の公演は出来たんだと思います。本当に辛いだけで終わりそうな舞台でしたが、ロビーに挨拶に出て一人一人の顔をみて皆とても感動している事にこちらも感動しました。素晴らしい舞台に出させてもらってありがとうございました。
 また、子ども達の事がすっかりおろそかになっていましたが、みんな本番、元気で参加できた事、本当によかったです。そして家や学校では学べない事を沢山学ばせてもらいました。ありがとうございました。
 最後に蜂の衣装の事は陽子ちゃんに任せっきりになってしまって、何もお手伝い出来なくってごめんなさい。理恵さんもアドバイス沢山頂きありがとうございました。他にも布を買って来てくれたり手伝って頂いたり、皆んなに本当に感謝です。
 最後は、台本通り困難を乗り越え、舞台の裏方も一緒にアンダルシアの国に行ったかの様でした。

 

菅原奈美/トランプの兵隊 & 人魚のタコ

 去年のちょうど2月ごろだったでしょうか。 六行会で、舞台があると聞いたのは。 まだまだ、何をすればいいのか、あらすじはどうなのかもわからず、夏がすぎ、秋がすぎ…
 そこで、「トランプの兵隊と人魚のタコをお願いしたい」と。あれよ、あれよと裕子ちゃん、啓ちゃん、浩二さん、志輝くん、私の5人に決まりました。
 レッスンが始まりました。タコは人魚のしっぽを人魚に合わせ動かします。タコは貝殻の下の岩には入れないので、後ろからしっぽを踊りに合わせて動かすしかないのですが、後ろからだと踊りは見えません。カウントと音で判断するしかないんです。
 トランプの兵隊はトランプ自体が1つしかなかったので、棒を持ってふりの練習。私の子供のこうがは、i.C.Cで踊っているのでカウントはとれますが、私は全くのど素人。
 2×8、4×8と言われても、全くわかりません。もう、音で覚えるしかないのです。それでもやるしかない!ただその思いだけで、深夜の練習もしました。
 トランプは前と後ろに板をつけているので、肩と腰が痛いのなんの。でも、練習するにつれ、私達トランプの兵隊と妖精の絆が深まったと思います。
 すごいことにチャレンジさせてもらえている事、踊りながらマジックをするという大切なシーンを任せられているという、幸せな緊張感に包まれながら、日々大道具製作も手伝って、前に前に進んできました。
 本番前も本番もたくさんハプニングがあり、本当に出来るのかと思いましたが無事、3回終えることが出来ました。
 終えて感じることは、全て人なんだと心から思いました。クルーのお母さん達の団結にも感謝し、感動しています。こんな素晴らしい仲間がいることに改めて感謝します。
 最後にこの場を与えて頂いた荒木先生、ありがとうございます。幸せな時間をありがとうございました。

 

                ★ STAFF / スタッフ ★ 

中尾由江/舞台美術、舞台進行チーフ

 今回の舞台は、「アンダルシアの国を探して」ライブが終わる迄ずっと旅を続けていたような気がします。
 準備稿をもらい、ワクワクしながら読んでいたのを覚えています。これまでになく、たくさんの大道具があり、まずは、真珠貝のシェルイメージがわかるように、簡易的にダンボールで作成からスタート。この頃は舞台のセリフにもありましたが「この分だと、けっこう行けそうな気がする」と、盛り上がりました。
 貝は台の部分とシェルの部分を分業してやっていましたが、合わせては作り直しと、なかなか思うようにはいかず、また、Jewelやクリスマスパーティーの準備もあり、作成時間が取れず、日だけが過ぎていきました。
 思っていたより、はりぼてで作った貝が重く蝶番で支えきれない課題があり、貝を仕上げてしまおうとみんなが公民館に集まった日(1月4日)、山田さんより構造変更の連絡が入り作業ストップ。
 試作品を発泡ウレタン素材の板で作ってきて下さいました。この素材なら軽くて丈夫だし、加工もしやすい、より良い物を作る為の変更です。みんなにも、はりぼてを手伝って頂いたのに申し訳ない。でも、ここで変更する事にしました。そこで、意外な問題が発生。
 材料の板が埼玉のどこのホームセンターへ行っても売っていなかったのです。山田さんに次の週に材料を買ってきてもらうようにしました。
 材料も揃い、1体はこの試作品で残り4体を作成するのに試作品から、型を取ろうとしましたが、この試作品、左右対称のようで対称でないので苦労しましたが型紙を作ることが出来ました。後は、みんなで型取り、切り出し、組み立て、下地紙貼り付け、色ぬりと協力しギリギリですが完成できました。
 他にも色々な道具を作りました。2回の全リハ時の気づきで、バンパイアホテルの色とサイズ変更、真珠貝の下の部分の岩の作り直し、人魚姫が海へ帰るところのかきわり、人魚〜海賊のシーンの岩陰のサイズと色変更などがあり、真珠貝の岩は、金網にグレーの布を付け、更にスプレーで色を付けたものを作成しましたが、台に取り付けることが出来ず、作り直しと、またみんなの労力を無にしてしまいました。本番前1〜2週間は、道具製作を毎日、夜中までみんなで頑張りました。
 本番前日の会場準備とリハーサル、ここで思わぬ強敵が。朝、何故かものすごい強風。荷下ろしを早く済ませて、開場を待つ予定でしたが、飛ばされてしまう為、下ろす事が出来ない。特に真珠貝は軽く作ったので、強風で壊されないように、最後に搬入。1個を3人がかりで押さえながら無事搬入できました。
 会場準備をし、リハーサルスタート。オープニングリハで緞帳を下ろそうとした時、サイドのくくった幕に引っ掛かり、壊してしまいました。緞帳が使えなくなってしまったのです。会場側のスタッフから明日は中止だなと声が聞こえました。
 でも、荒木先生は緞帳を使わない定で考えるからと、心強い言葉でリハーサル続ける事が出来ました。
 リハーサル終了後、ここにきて、異例の道具の修正、西の塔の階段が白木で、継ぎ目が目立ってしまう。塔の上の部分と同じ装飾が出来ないか?という事でした。明日は本番なのにここで直し...無理だと、悪魔の囁きが、弱気な部分も正直出てしまいました。作っては直し、作っては直し、迷走してここまできた私は、まだ、ここでも何が大切か気付いていませんでした。
 次の日の本番1日目、昨日指摘された階段の装飾をみんなの協力のもと作るのですが、通しのリハーサルをやった後で、せっかく作ってもらったものが駄目でさらに作り直し、さらに、西の塔の岩の部分も作り直すという緊急事態。また、悪魔の囁きが・・・でも、そんな弱気を吹っ飛ばしてくれたのは、スタッフの仲間達でした。
 理恵さんが、ブルーシートの部分を丸め輪ゴムでとめデコボコを出し、布にホチキスで留めていくというアイデアを出してくれて、みんな舞台を成功させる為、奮闘。
 足りない生地とブルーシートを買いに行ったり、ホチキスを買いに行ったり、階段部分の装飾を、やり直したり。材料が来たら、すぐに岩作り。本番までにどうにか間に合いました。
 そして、本番1公演目、精一杯やる事はやった、後は間違えないようにやるだけ!緊張してたのか、初めのiColor'sの挨拶の時、大黒を閉めるのを忘れていました。そこに「ここ閉めるよね」と教えてくれたあきちゃん、さすがです。また助けられました。
 その後は、順調に進行しましたが、最後の魔法が解け、岩が一瞬で取れるかどうかのシーン、持ち場でその時を待つスタッフ、次の瞬間、塔の片方だけがどうしても取れなかった。残念ではあるが、そうなる事も想定して、塔の裏にもスタッフがスタンバイしており、一瞬ではできなかったが、岩を取り除く事ができました。
 まだまだ課題が残り、明日早く来て修正しようと話し帰宅。ここでもハプニング。自宅の車庫へ止めようと道で切り返しをしたら、エンジンストップ。道をふさいだ状態のまま、どうしてもエンジンがかからない。深夜なのでロードサービスを呼びなんとか車庫には入れたものの、明日の撤収では、この車でないと真珠貝が積めない。次の日は家族に車の修理を頼み、会場入りしました。
 昨日の岩を瞬時に取り除けるよう、仕組みを山田さんの案に変更しました。岩の裏のブルーシートが見えないように白いビニールを貼り付けたりもしました。その他細かなところを修正したりと時間がない。スタッフ達が、バタバタと作業をしていると、ダンサーの方達も手伝ってくれました。客入りしてもまだ裏では準備に追われている状態でした。
 2公演目がスタート!前日の課題をクリアできるよう挑みました。最初のおじいさんのシーンでは、中幕をオープンさせると、ベットのシーツがめくれてしまっていました。また、岩を塔にセットした際、塔の上の部分を隠す為に取り付けていた布が取れてしまっていました。そしてラストのシーンの階段部分の岩を剥がしたら、何か白いものが残ってしまっている。ブルーシートを隠した白のビニールが階段に残ってしまったのです。塔の岩が一瞬にして取れるか?・・・取れない!
 落とす事は出来たが、岩の下の部分が台をセットした際に挟み込んでしまっていました。そしてエンディングの舞台セットをはける時、キャスターが壊れてしまい動かない。力技で移動させたが、完全には、はけさせる事が出来ませんでした。
 3公演目まで、時間は無い。壊れたキャスターを直し、岩の上の部分の修正、岩裏の白のビニールの付け直しと準備に走り回っていました。
 1公演目よりグレードUPしたが、舞台セットのちょっと惜しいところを完璧にできるよう、セットの最終チェックを私がする事になりました。
 そして千秋楽、1つ1つのセッティングをチェック、中幕も間違えないように、注意を払いながら、進行していきました。そしてラストシーンのセッティングを、私が最終チェックをする事になっていましたが、自然とスタッフ全員の目で最終チェックしていました。
 各持ち場にスタンバイ。その時を待ちます。魔法がとけ綺麗に岩が一瞬にしてなくなった。エンディングの舞台セットをはける時のチームワークも最高でした。大成功で幕をおろしました。そこでやっと自分にかかっていた魔法もとけた気がします。
 もっと沢山のストーリーがあるのですが、それぞれの日記に綴られていると思います。この脚本のように舞台成功を目指し、次々と出てくる問題、見えない敵と闘ってここまできました。
 道具作成していく上で、課題をクリアしていくことばかりで、イメージが全く出来ていなかった。例えば白い階段は台本通り白く塗った。でも違っていた。階段は素敵な、豪華な、綺麗なのを考えて作らなくてはいけなかったのです。そんな私が道具作りをみんなにお願いしていたので、何度も何度も作り直しばかりで、みんなの時間と労力を無駄にしてしまいました。でも、文句一つ言わず、ついてきてくれ沢山助けてもらいました。無理と悪魔の囁きが聞こえても、みんなが頑張っている姿を見て私も頑張る事ができました。
 遠くから、何度も道具作りにきてくれた、山田夫妻。沢山の道具、衣装を作ってくれ、また自分の子供の舞台を観たかっただろう裏方に徹してくれた母達、子供達もレッスンだけでなく、道具作りを沢山手伝ってくれました。本当にありがとうございました。この友達、仲間を大切にしたいと思います。
 この舞台、自分が輝ける場所を与えて下さった荒木先生に感謝して、アンダルシアへの旅を終わりにし、新たに人生をスタートしたいと思います。

相原敏江/受付

 「アンダルシアの国をさがして」を終えて...
 今回の舞台は、準備からあまり手伝えなくて、みんなに任せっきりでした。リハもほとんど見ていなかったので、客席で本番を観た時、台本通りの世界がそこに出来上がっていて、みんなのエネルギーがどんどんきて、感動しました。
 亡くなった主人が楽しみにしていた舞台...自分の友達をたくさん誘っていました。車イスで意地でも観に行くと、連れて行ってもらう友達も決めていました。きっと観に来てくれていたでしょう。
 奈央も父親が亡くなり、キツい時のリハも、休まずに行けて最後までやり通せて良かったです。皆さんが支えてくれたおかげです。
 自分の一生の宝物のような作品に参加でき、情熱を傾けてやれた時間や思い出こそが、本当にすばらしいこと。本当にありがとうございました。
 観に来てくれた主人の友達は『忘れていたものを思い出しました。ありがとう!』『おとぎ話の国に行ったみたい、みんながキラキラしていた』奈央の友達は、感動して震えて泣いていました。
 人を感動させてあげられる、よろこんでもらえる、舞台に参加できたこと、当たり前じゃない、みんなの支えがあったからだと心から思います。本当にありがとうございました。

永島啓子/衣装チーフ

 アンダルシアの国を探して、お疲れ様でした。
 終わった後、観に来てくれた方が本当にすごかった、明日から頑張ろう、もう一度みたいなど喜んでもらえたことは私の宝です。ありがとうございました。
 今回は、衣装担当やらせてもらいました。はじめは、みんながワクワクするものを貰い衣装をスタート!約160着を準備することになりました。
 ただ、私の計画不足で、ギリギリまで時間がかかってしまって、本当にすみませんでした。マジックの部分がある蜂さんや、バンパイヤの衣装も最後の最後まで変更して最後はとても素晴らしいものに出来上がってました。ダンサーの方と縫ってくれたかたの情熱で最後まで本当にありがとうございました。
 そして、タコの役、トランプの兵隊さん役を普通の主婦の私達がやらせていただきました。
 はじめは、タコは貝をどかすだけ、トランプもダンスは少しというお話でしたが、結構どちらもとても重要な役でした、
 みんなの不安な顔を見ると私も不安と緊張で、それが全部表情や行動に出てしまい、全然どっちも上手くいかなく、本番ギリギリまで邪魔な存在だったと思います。
 でも、荒木先生に、楽しく堂々とやればもっと素敵に見えるなど、アドバイスをもらい、気分がスッキリして挑めました。
 タコさんの時は、幸愛先生の貝の後ろでやらせてもらいました。暗闇の中の幸愛先生の握手ですごいパワーをもらいました。
 舞台を作る側をやらせてもらえることは本当にありえない、そんなことをやらせてもらえて反省の連発でしたが、それでも、その反省をバネにしてこれからも頑張って行きたいとおもいました。
 今回は、新人メンバーこうちゃんも参加できて、たくさんいろんなことがあったけど、いつ聞いても、凄い楽しいとニコニコ顔でやってました。
 そんな仲間もどんどん増やして次回公演も、参加させてもらえるように頑張ります。

秋山直子/幸愛担当


 水上幸愛先生と出会ったのは、もう5年前の、「ダンス・ダンス・アラウンド・ザ・ワールド」の舞台での振付をお願いしたことからでした。
 とても繊細かつ華やかな振付をされ、本当に素敵で、また一緒にやらせて頂けることがあれば嬉しいとiColor'sのりこが思っていたところ、荒木先生が、その夢を叶えてくださいました。
 iColor'sの舞台を目標とした3年間の幸愛先生のレッスンがスタートしたのです。
 本当に基礎を作り直すところから、ダンスの技術だけではなく、幸愛先生のように細くしなやかな筋肉をつけたいとか、可愛らしさを身につけたいとか、iColor'sの目標とする先生でした。
 そのレッスンの甲斐あって、今回の舞台は、女性らしく華やかなダンスショーになったのだなと思います。
 そこに、荒木先生のお芝居の指導が入って、本当にひとりひとりが魅力的にお客様に見えたのだと思います。
 今回ほど、荒木先生が本当に、どんな人の気持ちにでも同期して、その人の苦悩もやりたいことも、手に取るようにわかるのだと感じたことはないほど、iColor'sへのお芝居の指導は、普通は絶対にできないことばかりでした。
 10代の年頃の女の子5人、それも普通より、表現しない、あまり感情を出すことがないそれぞれのメンバーへのお芝居の指導なんて、絶対絶対、誰もできないことだったと思います。
 本番一週間前のリハでも、どうなるのかとドキドキはしたものの、私は、自分の作業で、本当に何も荒木先生や制作の紀ちゃんの手伝いにはなりませんでした。
 今回の私の立場は、iColor'sのお母さんの一員として、子供たちの夢を応援するために、できることは全てのことに心と、体を使い、全身全霊で頑張ることでしかなかったのに、本当に、やってることがある部分のことでしかなく、何の役にも立たなかったのだと思います。
 四年前の、ダンスダンスアラウンドザ・ワールドで制作をさせていただいたところから、何も変わることなく、今回の舞台に臨むことになり、ただただ足を引っ張っている危機感も後になって感じるという、自分のことだけで言えば本当に酷いことをしてしまったのだと思います。
 ただ、プロデューサーの荒木先生と、幸愛先生と、他のスタッフの方々がとにかくすごいエネルギーと情熱で舞台を作ったことに引っ張られて、最後は、観に来て下さった男のお客様が涙するという、前代未聞のダンスショーになりました!
 私が関わらせて頂いた、フライヤーのメイク、本番のヒラクさんや、海賊の子供たちのメイク、波の製作とパフォーマンス、看板や大道具作りと本番の裏方は、本当にいつも誰か任せになっているものでしたので、いつもと違う視点から舞台に関わらせて頂き、本当に、山田さんや恵美子さんや、由江ちゃんもいつも以上にすごい人に見えました。ひとりひとりの方を尊敬し、すごい団体だと思いました。本当に勉強になりました。
 その場面で、この道具、このタイミングでこの動き、みたいなことを絶対に何が何でも死守するのだと思う情熱が、足りない自分とは反対に、他のスタッフの皆さんからはとても情熱を感じさせていただいたことは自分のダメさがわかる、とてもいいきっかけになりました。
 多少のことをやらせてもらっているのに、自分ではわかってる風、やってる風に今まで何年も来たのだとわかりました。
 そして、この裏から表まで、人の関係と含めて最初から最後まで、荒木先生だけが毎回毎回の舞台で、ゼロ地点から、先の未来をイメージして、全てエンディングまでのワンパッケージを見て、そこに向かっていつも変わらぬ情熱で舞台の成功を見てくださってることが、どれだけすごいことかも感じました。
 そして、その全体の中の少しばかりの役目も果たせずにいた自分は、どれだけ思い上がって生きて来たかを考えました。
 舞台を終えて、人の想いや気持ちを良い方へ引き出すこと、みんなの気持ちをひとつにすることの難しさと、その難しさを超えて、成功へ持っていく凄さを毎回見せてもらえてたことの貴重さを感じました。
 お客様みんながとても喜んで、活力を得て帰られる姿を見て、本当にすごい影響を渡す舞台に関わらせてもらっている!とにかく、今少しだけでもわかって感じた気持ちを日々の生き方に役立て、今後の課題にしたいと思いました。本当にありがとうございました。

                 ★ i.Color's ★ 

永島琴浩/猫のコヒ

 『アンダルシアの国を探して』お疲れ様でした。今回、おちゃめで活動的な猫の役をやらせていただきました!!リハーサルの度に、猫の役がこひにピッタリ〜と言われるのが嬉しかったし、面白かったです。でも、いつも明るい感じの猫の性格は、とてもやりやすく、楽しかったです。ただ、猫の動きを真似するのが、難しかったなぁと思います。
 個人的に1番思い出に残っているシーンは、ミツバチに猫が囚われるシーンです。そのシーンでは、荒木先生からアドバイスをいただいて、可哀想な猫になることが出来ました。私が、1番最初に行ったときのリハーサルの動画を見てもらい、そこから案をいただいて、猫の動きを作りました。最初の時は、まだ猫の動きが入っていなくて、ミツバチに囚われて可哀想!とはまだ思えないような状況でした。
 でもそこに、ここの部分はおどる、ここは逃げてはける、といったようなアドバイスをもらい、猫が可哀想!と感じるようになりました。
 ここの部分は、猫がミツバチに囚われるというシーンだったので、iColor'sのみんなはいなくて、1人で少し不安な部分はありました。でもミツバチのみなさんが、優しく迎えてくれて、仲良くなれたのでよかったです。
 また、良くするために変更することが沢山あって、それを、くるみ先生が沢山考えてくださりました。ありがとうございました。とっても楽しかったです!
 ヨーヨー は、iColor'sがやりたくて、この舞台に、取り入れてレッスンを始めました。ヨーヨーの演技を見る限りは、面白そうで楽しそうでしたが、実際は本当に難しくて、苦戦しました、、。でも、技ができたら、嬉しくなるし、とても楽しかったです!!
 本番が3公演あって、1公演目ですごい失敗をしてしまって悔しかったのですが、2、3公演は、どちらとも成功したので心の中でガッツポーズをしました!
 まだ簡単な技しか出来ていないけど、新たな経験でしたし、また新しい部分を学べた気がするのでよかったです。
 そして、今回も音楽の編集をやらせていただきました!!始めから編集した曲もあるし、途中から編集した曲や、ナレーションを録って編集したり、今回は、今までで、1番多くの曲を編集させていただきました。何回も何回も曲の直しになって、編集をしていくうちに、なんだかよくわからなくなったりもしましたが、だんだんやっていて、コツを掴んだ気がして楽しく編集をすることが出来ました。
 音楽の編集は、毎回、勉強になりますが、今回は、初めてやるようなことばかりだったのでちょっと難しいなと思いましたが、とても勉強になりました。また、次の舞台に向けて音楽の編集の腕も上げていけたらいいな!!と思うので、頑張ります。
 今回のライブのおかげで、猫のことについてたくさん調べました。猫の気持ちが少し分かった気がしましたし、本当に自分が猫になった気分で、とても猫に愛着がわきました。なのでこれから猫と友達になれるきがします。
 3年間、幸愛先生のレッスンをしてきて、始めた頃のiColor'sは、今回の舞台が出来るほどの実力もなくて、経験もなかったので、本当にこの舞台が出来るのかな?と思っていました。
 でも、3年間、幸愛先生から沢山教えてもらうことが出来て、私の苦手なダンスがあって、本当におどれなかったのですが、幸愛先生が優しく厳しく教えてくれたので、少しづつ克服できたかな、と思います。
 また、いろんな経験をして、いろんな人達との繋がりができて、自分の環境が広がったりして成長することが出来たんじゃないかな と思います。
 なので、この舞台でカッコよくおどれることができたし、幸愛先生のおかげでこの舞台が実現することが出来たんだと思います。本当にありがとうございました!
 そして『アンダルシアの国を探して』をプロデュースしてくださり、この大きな素晴らしい環境を作り、与えてくださっている荒木先生、本当にありがとうございます!
 また、次に向けて、新しくスタートして、成長していけるように頑張ります。

 

中尾由凪/白鳥

 お疲れ様でした!今回のLiveは約3年前から始まりました。最初の幸愛先生レッスンは本当に楽しくて楽しくて、でも腹筋や柔軟などが痛すぎて泣いたのを覚えています。基礎からしっかり教えてもらい、できない事が多過ぎて悔しかったです。その頃からすると上手になったなと自分で思います(笑)
 台本を貰い読んでみると、ストーリーが面白くてどんどんシーンが変わっていき最後は感動していつの間にか泣いてました。台本を読んで泣くと思わなかったので、びっくりしましたが、それよりもこれがどうなっていくのか色々想像するのも楽しくて、リハが始まるのがもっと楽しみになりました。
 今回白鳥の役という事で、演技の時もどう表現していいか悩んだ所もありましたが、綺麗にかっこよく見せようと思いました。
 白鳥黒鳥のシーンはバレエ要素が沢山含まれていて踊るのに苦戦しました。振りの中で、白鳥黒鳥が飾りを交換するところはどういう感じで表現したらいいのか、分からないまま、通しリハになってしまいました。
 他のシーンも見させてもらい、白鳥黒鳥のシーンは自分の登場のところでもあるからもっと頑張らないと、と思ったしすごく焦りました。
 みんなで自主練もして、リハも楽しかったし、どんどん世界観も見えてきて本当に楽しかったです。不安も少しはありましたが、ゲネの照明付きの動画を見させてもらったら、1発で白鳥の世界だ!綺麗すぎて観入ってしまいました。本番は緊張もありましたが、あまり覚えてないぐらい楽しかったです。
 スパイダーマンのシーンでヨーヨーをやるという事になり、世界チャンピオンのヒラクさんに教えて頂ける事になりました。 荒木先生の繋がりですごい方に教えて貰えて、人の繋がりが改めて大事だと思いました。
 ヨーヨーは何回も繰り返し練習するのが大事でほぼ毎日練習しました。最初は下手すぎて家の中で練習してると天上に何回もぶつけていました。通しリハでみんなの前でやると自信もなくて緊張もしていてあまり成功できませんでした。小屋入りしてからのリハは全部失敗してしまい、本番は踊るよりも本当に緊張しました。出る前に袖で少し練習してから、今まで練習してきたから大丈夫!と自分に言い聞かせながら出ました。なんと本番3回とも成功!すごく嬉しかったし今までやってきて良かったと思いました。
 パンフレット製作も今回やらせてもらいました。作り始めるのも遅くなってしまい、大きい舞台のパンフレットを作ったことがなかったので、時間も迷惑も沢山かけてしまいました。でも本当にまわりの人に色々教えてもらい、得るものが大きかったです。完成すると達成感がすごいし、一つのものを作る事がこんなに楽しいんだと改めて思いました。
 本番の日にみんなの手に渡って、喜んでくれる人がいてくれて本当に嬉しかったです。家でパンフレットを作っていたのですが、その時に沢山の人が人魚のシーンの貝を作っていて、徹夜もしたりで大変でしたが、それよりもみんなで物を作り上げていくのが楽しかったです!
 本番の後に見に来てくれたお客様がみんな感動して出て来ていて、こんな自分でも人を喜ばせることができて嬉しいし、そういう場所がある事が本当にすごくて感謝でいっぱいになりました。今回も沢山の事を勉強させてもらいこれをバネにこれからも頑張っていきたいです。ありがとうございました!

 

相原奈央/海賊の娘

 3年くらい前からずっと話を頂いていて台本を頂いた時、これからどうなるんだろうってワクワクと自分が主で良いのかっていう不安が本当に沢山ありました。
 幸愛先生にずっとレッスンをしていただいて、自分の中で本当に成長できたなと思います。全然開けなかった開脚が180度以上開けるようになったり、全然踊れなかったジャズやバレエが上達できたり、学校のレッスンもあったけど、幸愛先生のレッスンが1番為になって、いつもとっても楽しかったです。
 今回海賊の役をやらせてもらって劇中の歌を歌わせて頂きました。その曲と詩を荒木先生、そして荒木バンドの松本さんが協力してくださって作ってくださって本当にかっこいい素敵な歌を歌わせて頂いて幸せでした。奈央なんかが荒木先生が作ってくださった歌を歌って良いのかプレッシャーは大きかったのですが、レコーディングをさせて頂いた時に褒めてくださって少しは先生が思った曲の像に近づけたのかなと思い、嬉しかったです。
 いつの間にかもう初回のリハが始まって、全リハ、前日リハ、本番。って本当にリハが始まってからはめちゃくちゃ時が経つのが早くてどんどん道具もできて来て自分が出てない景もどんどん仕上がって来てもう明日ゲネ?本番?って感じの毎日でした。
 自分が知らないところで色んな人が本当に沢山沢山動いてくれていて全てそれを把握出来てなかったのが自分の中の反省点かなって思います、、。
 本当に自分達だけでは絶対に絶対にできないこの舞台。色んな人の協力あっての、素敵な舞台に繋がったのかなと思います。こんな経験をさせてくださったこんな素敵な舞台を作ってくださった荒木先生には感謝しかありません。
 本当にこの舞台を5人、そして幸愛先生とやらせて頂いて勉強になることも沢山あって幸せでした。本当にありがとうございました!

 

飯田美玖/犬のミク

 このライブのお話の始まりは、3年前のまだ私が中学3年生ぐらいの時でした。
 その時に、ちょっとした台本みたいなものをもらいました。まだまだ、幼くて、何のイメージもつかず、ただただおとぎ話のような世界に自分たちが主役としてなれるということだけ、その事だけで高校2年生の時にやるんだ〜って、すごくワクワクしたのを覚えています。
 そこから、そのアンダルシアという目的に向かって、私達は幸愛先生にレッスンをしてもらう事になりました。
 今でもはっきりと覚えているのは、最初のレッスンです。ストレッチから始まり、あまりの痛さにみんなで泣き笑いをしながら受けました。
 そのレッスンは、あっという間に3年目になり、台本をもらって、そこで初めて私は犬という役を演じるんだという実感が湧きました。
 犬の動きを本格的にやるとなった時に、私の性格上、すぐ自分に入ってしまうから、犬の特徴といってもいい大切な、しっぽを振る=お尻を振るというその動きができなくて、荒木先生からお手本を見せてもらったり、特訓しました。
 段々このまま、犬のミクとしてやれなければお客さんに楽しんでもらう事も出来なくなってしまう、皆んなにも迷惑をかける事になると思い、自分が本当に犬になるつもりで、犬のことについて沢山調べました。犬の気持ちになるって難しい。。って真剣に考えたり、どうしたら犬らしくなるのかを勉強しました。これが出来たら、私自身も成長出来て、お客さんにも犬の気持ちが伝わるなと思ったら、本番に近づくに連れて気持ちは強くなれた気がします。
 やっぱり、この舞台を通して、一緒に目的に向かってやっていく楽しさや、人との繋がりがすごく増えていきました。だからこそ、この舞台が終わった途端に、お疲れ様でしたという気持ちと、これが終わる事によって会えなくなってしまうのが寂しかったです。
 iColor'sとしても、5人で「アンダルシアの国を探して」という大きな目的に向かって一緒に頑張ってきたからこそ、終わった後に色んな感情でいっぱいになりました。
 この素敵な舞台をプロデュースしてくださった荒木先生ありがとうございました!
 これを何年か後に見たときにこれより成長してる自分になれるように頑張ろうと思います。

 

秋山りこ/リコ

 このライブのきっかけは、約3年半前に荒木先生プロデュースで行われた、【ダンス ダンス アラウンド ザ・ワールド 】で、iColor'sが幸愛先生に振り付けをして頂いた事がきっかけでした。
 一曲だけだったけど、幸愛先生に教えてもらったことで、私たちは幸愛先生が大好きになってしまって、この舞台限りで終わりになっちゃうのは寂しいし、舞台は終わってしまってもレッスンをやってもらいたい…という事を荒木先生に相談させて頂きました。。
 そしたら、それならレッスンをやるのにも目的を持ってやったらいい!という事で、すぐに幸愛先生ともお話をしてくださって、今回のこのアンダルシアの舞台を、私たちにプレゼントしてくれました。
 どんな物語でどんな役で、どんなシーンが出てくるか…などの大まかな内容が書かれた台本は、もうこのことが決まってから数ヶ月も立たないうちに、荒木先生から頂いて、もうみんなで大興奮しました。その時の感情は、今思い出してもワクワクしてきます!!
 幸愛先生のレッスンは、ストレッチも筋トレも、自分達が経験した事のないほどのストイックさで、初回のレッスンは悲鳴をあげて大泣きしながら、開脚しました…(笑)
 でも幸愛先生みたいに綺麗になりたい!っていう気持ちと、アンダルシアの舞台に向かっている!っていう興奮とで、毎回のレッスンはとっても楽しかったです。そしてレッスンをして頂く事3年、やっとこの舞台が実現できる事となりました!!!!
 セリフもシーンも全て細かく書かれた台本をいただいて読んだときは、これを自分達がやらせてもらうんだ!っていう嬉しい気持ちと、客観的に1つの映画を観たような感動と、、いろんな感情で号泣でした…(そのあと何回読んでも読むたび泣いてました。笑)
 本番はステージに立つのは自分達な訳だから、とにかくこの台本通りに出来るように、この感動をお客さんに伝えたい、という気持ちで、ダンスはもちろん、初めての本格的な舞台演技や、大道芸にも挑戦させて頂きました。
 まず、ダンスのリハーサルは、犬のミクが死んでしまった時に踊る、追悼シーンのダンスからスタートしました。
 台本から、幸愛先生が1つ1つのダンスシーンにもさらに細かくストーリーをつけて振付して下さっていて、、ただ踊ればいいというのではなく役とストーリーとを全て意識しながらのダンス。とっても難しくて、最後まで苦戦したけど、どんどん形になっていくにつれて、自分達も入り込めてきて、踊りながら演じる事が楽しくなりました。特に追悼シーンは、本番、自分たちでも踊りながら鳥肌が立って涙が出そうになりました。
 そして、今回スパイダーマンの国で挑戦した、ヨーヨー。普通だったら出会う事のできないような、世界チャンピオンのヒラクさんに教えていただける事となり、約1年間かけてレッスンをして頂きました!
 いつもプリあらのステージなどで、ヒラクさんのパフォーマンスを見ている時は軽々やっているように見えていたのに、実際にやってみたらほんっとうに難しくて、、でも少しずつ出来る技が増えていく事が嬉しくて、楽しかったです。本番は、完璧な形でできなかった、という心残りがあるので、是非リベンジさせていただきたいです…。!!
 ストーリー性のあるダンスやヨーヨーなど、挑戦させて頂いたことがいくつかある中で、今回私自身、1番苦戦して、1番大変だったのが、台詞でした。
 本番2ヶ月ほど前に、初めて台詞のリハを荒木先生に見て頂きました。もう、お芝居以前に、最初の挨拶の部分で、私の挨拶はもう本当に聞けたものではなくて、、(笑)
 自分ではそこまで酷いと思わずに言ってみた台詞が、びっくりするくらい酷くて、その日から、荒木先生に少しの時間でも毎日の様に呼んでいただいて、猛特訓して頂きました。。
 荒木先生には、強弱やアクセントのつけ方、語尾の言葉を意識する。など、とにかく普段の話し方から変えていこう。という事を言って頂いて、2ヶ月間、友達と話している時も意識して過ごしました。
 ここまで出来ないと思っていなかったから、自分でも相当落ち込んで、お風呂の中で1人でひたすら、『みなさん、こんにちは〜〜』って言ったり、練習していました(笑)
 おじいちゃんとの演技の部分も、おじいちゃんのさすり方とか、座るタイミング、爪をいじる。など、ぜーーーーんぶ、細かい所まで荒木先生に指導していただいて、、なんとか本番では、お客さんに、孫のリコ、というのが見えたのではないかなと思います。
 演技はいくつもの事を同時に意識しないと出来なくて、繊細で…自然に、と思えば思うほど、普段の自分の動きの癖とか、喋り方の癖が出てしまうから、今回をきっかけに、普段の自分からもっと変えていきたい!!って、凄く思いました。とてもとても勉強になりました。
 1つ1つのシーンに、沢山のエピソードがあるので言い尽くせないけど、、1番重要で、1番難しかったのが、犬のミクが殺されてしまうシーンでした。
 このシーンは、この物語の中で、すぐに物事から逃げ出してしまうリコという役と、それを止めようとするしっかり者のミクを1番強調させないといけないシーンだったのですが、それが全く見えなくて…
 本番の5日前くらいに、荒木先生に振り向き方から全て細かく教えてもらって、ミクと何度も練習して、無事に本番を迎える事が出来ました。
 本番は、そのシーンでも何人もの人が涙を流したという事を聞いて、ちゃんと台本に書かれていた事を表現出来たんだ!って思って、安心したし本当に嬉しかったです。
 アンダルシアに辿り着いて学んだ事のように、今回の舞台をやらせて頂いた事によって、iColor's一人一人が役割を持って、沢山沢山成長させて頂けました!!
 私たちはまだまだ未熟なのに、台本通りにやれば必ず人に感動してもらえる。っていうものを渡してもらえて、更にやっていく中で、1人の人としても沢山成長させて頂ける環境が、本当に本当に凄い事だし、幸せで…本当にその全てを作ってくださっている荒木先生には、感謝の気持ちでいっっぱいです。
 幸愛先生とも、こんな繋がりを持たせてもらえた事が本当に嬉しいし、これから更に、強い繋がりを作らせてもらえたら嬉しいです!!!!
 情熱を持って、素敵な舞台を作って下さった幸愛先生、そして何より沢山の愛情を持って、こんな場を作って与えて下さった荒木先生、本当に本当にありがとうございました。
 舞台の中ではもう辿り着いたけど、、これからも沢山成長させて頂きながら、アンダルシアを目指して前進し続けます!!ありがとうございました。

            ★ サブ・プロデューサー ★

飯田紀子/制作補佐

 「アンダルシアの国を探して」お疲れ様でした。 そして、ありがとうございます!!
 準備稿を頂き読んでみると、どんどんストーリーに引き込まれて、涙が溢れてきました。
 この台本の意味するもの、この台本こそ私達が常日頃から先生に教えて頂いている事が書かれていました。大事な人はもちろん、とにかく沢山の人にみせたい。。そんな気持ちでいっぱいになりました。
 今回のライブは、iColor's5人の私達母達が子供達の夢を応援する為に、それぞれスタッフとして関わらせて頂きました。そして、子供達も憧れの水上幸愛先生との3年越しの共演。この台本と幸愛先生との共演、皆んなのワクワクと期待の中スタートしました!
 夢を応援する母として、また自分自身の成長の場として、私は今の自分では到底出来るはずもない、サブプロデューサーをやらせていただきました。
 ただ言われた事をする生き方をしてきた私には、全くクリエイトしていくという感覚がなく、その場その場を作業にしてしまった事。誰かに依存し甘えサブプロデューサーという立場にもかかわらず、誰かが考えてくれる、やってくれると思っていた事。全体を見る環境においていただいたのにも関わらず、傲慢な自分であった事。簡単ではない事をいかに楽しく、もっともっとクリエイトしていく事を、なぜみんなと面白がり楽しまなかったんだろうと勿体無く思います。
 このライブで自分の酷さを痛感し、ご迷惑を沢山おかけした分、反省し少しでも成長していきたいと思います。
 毎回感じる事ですが、人が何日も何週間も考えてもわからない事を荒木先生に話すと、あっという間に回答を出してくれます。しかも誰も考えないような。。本当に先生の頭の中はどうなっているのか。。。驚く事の連続でした。
 またリハーサルの映像が上がってくると、ダンスで表現されているところに、更に効果音が入り凄い迫力に!!
 そのダンサーの方の表情も全てが、その役そのものになり。ダンスだけの表現よりも更にパワーアップして、引き込まれました。
 今回はiColor'sにとっても初の演技。初めて演技のリハーサルをした時に、人ごとながらにも、演技する事の難しさを、リハーサルで感じました。
 深夜の演技指導、細かな動きから指導して頂いているのを間近で見させていただきました。ここでもまた、単に演技指導しているのではなく、生き方の姿勢を先生は私達に教えてくれているという事も学ばせて頂きました。
 とにかく、このライブを作っていく途中、沢山のストーリーがあり、台本通り「幸せに生きる為には。。」「夢を叶える生き方とは。。」が常に分かれ道となり日々存在していました。それはライブが終わった今も同じです。
 普通は誰にも教えてもらえない、生き方を教えて頂ける環境がある事に感謝して、アンダルシアの国をこれからも目指していきたいと思います!
 本番のオープニングがはじまった、あの瞬間の皆さんのキラキラの笑顔は私の宝物になりました!
 素敵なライブに関わらせていただき、荒木先生ありがとうございました。